2013/08/11 - 2013/08/12
86位(同エリア562件中)
ぬいぬいさん
旅行代金の高騰するお盆休みしか夏期休暇の取れないため、毎年春前から格安チケットを探し出すのですが、今年は円安の影響もあってか、一向に安くなる気配なし。
3年越しのスペイン行きを諦めたのが、6月の半ば。そこからたまったマイルを使っていける国内に切り替えて選んだ先は、屋久島。東京からの直行便がないため、大阪で乗り継いで屋久島へ行くことに。
でも、大阪に行くのなら、去年の夏落雷のため電車が止まっていけなかった熊野古道によってから。そして屋久島からの帰りの便も、盆休みで割高のため、フェリーで鹿児島に行き、高速バスを乗り継いで帰ることにより、熊野古道、屋久島、宮島、原爆ドームと4つの世界遺産を歩き回る旅が実現しました。
利用した交通手段は、飛行機、路線バス、高速バス、フェリー、レンタカーとありとあらゆる手段を利用しての9日間の旅となりました。国内を海外旅行並みの距離を移動して旅も、なかなか楽しいものでした。こちらでは最初の世界遺産、熊野古道の旅を紹介します。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 2.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JALグループ JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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大阪から紀伊田辺までは高速バスを使って移動。朝一番のバスに乗って田辺への到着は10時30分。まずは駅前の観光協会で散策マップを入手し、ここから路線バスに乗り換えて熊野古道、中辺路の起点である滝尻王子へ移動しました。
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熊野古道の散策のスタート地点として選んだのは、田辺から熊野本宮に向かう中辺路の起点の滝尻王子
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田辺から海岸線沿いに那智・新宮へ向かう大辺路、高野山から熊野本宮へ向かう小辺路が、「熊野古道」として世界遺産に登録されています。
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熊野古道を公共の交通機関を使って歩く場合、結構制約を受けます。
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それはバスの本数が少ないことと、熊野古道自体がバスルートに沿っていないこと。
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滝尻王子の到着が12時のため、今晩泊まる川湯温泉への最終バスを考えると、目一杯頑張ったとしても歩けるところは牛馬童子まで。
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でも、熊野高原神社から牛馬童子まではバス通りから離れて山の中を歩くコース。何かトラブルがあるとバスに乗り遅れてしまう可能性大。
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まあ、歩く前からいろいろ考えても仕方がないのでとりあえず歩くことに。
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歩き出していきなり険しい急勾配の山道に
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予想以上に険しい山道に、体がついていかずに、あちこちで体が悲鳴を上げ始めてきました。
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この中辺路でも、滝尻王子からのスタートはいきなり山に登るコースになるため、中級者コースに分類されているようです。
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夏休み中の世界遺産、熊野古道なので結構な人で賑わっているのかと思いきや、滝尻でバスを降りたのは私ともう一人の2人だけ。
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歩き始めて高原熊野神社まですれ違った人は、わずかに一人だけ。
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贅沢にも、熊野古道中辺路コースを独占一人歩き
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歩き始めて気付いたのですが、熊野古道を歩くには真夏のこの時期はいけませんね。
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山の中なので直射日光を受けることはないのですが、人一倍汗っかきな私にはダメ。
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歩き始めて30分でもう汗だく
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高原熊野神社までの距離はわずか4キロ足らずののですが、結構なアップダウンが続く道で、もうヘタレ気味。
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この先のバス停に近い場所は、牛馬童子。そこまでの標準の歩行時間が3時間となると、ちょっとのんびり歩いたら最終バスに乗り遅れてしまう可能性が大。
とりあえず初日の古道歩きはここまであきらめて、休憩所のおばちゃんと近所のおじさんとおしゃべり。
展望台からは、棚田を見下ろすことができます。 -
高原熊野神社の休憩所から下のバス停までは20分ほどの下り坂。橋を渡ったところがバス停のはず。
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バス通りまでおりて、近くにあった酒屋で缶ビールを飲みながら店のおじさんに聞くと、あの山のてっぺんに沿った道を、ずっと歩いてきたようです。
山並みがずっとつながっていて、牛馬童子まで無理して歩いていたら、間違いなく最終バスに乗り遅れていたでしょうね。 -
世界遺産の構成遺産に指定されている唯一の温泉 湯の峰温泉のつぼ湯 入ってみたかったのですが、宿泊地の川湯温泉から3キロほど離れていたので、バスの車窓から眺めただけ
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早めに川湯温泉に到着して温泉の周辺を散策。
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熊野川の支流である大塔川の左岸に旅館やホテルが並んでいます。
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ここは川から温泉が湧き出していて、スコップで穴を掘ればオリジナルの露天風呂ができるようです。
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今回の旅で唯一の温泉での宿泊。
泊まったまつやは浦島温泉の系列のようで、川湯に系列のホテルがほかに2つあって、どの温泉にも入ることができるため、のんびり温泉巡りを楽しみました。素泊まりだったため、食事は近くのお店で、郷土料理のめはり寿司とうどんをいただきました。 -
宿の到着が早く、長い夜をどうやって過ごそうかと思っていたら、夏のこの時期は温泉組合で屋台のお店を出してお祭りをやっているとのことで覗きに出かけてみました。
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温泉の唯一の飲食店で瓶ビールしかなかったので、生はあきらめていたのですが、ここでようやくありつくことができました。湯上りの一杯はうまい!
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2軒隣の系列ホテルのまつやのお風呂はとてもよくて、夜2回、朝1回3回も入ってしまいました。
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2日目の古道歩きは、ホテルの車で発心門王子まで送ってもらって、ここから熊野本宮までの約7キロを歩きます。
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熊野古道を歩いていくと○○王子と呼ばれる場所がたくさんあります。
王子ってなんだろうと思い調べてみると、古道の参詣途上で儀礼を行った場所だとか。 -
初心者向けの人気コースだけあって、昨日の滝尻王子からのいきなりの山道と違って、集落の間を抜ける平坦な道なので歩くのもすごく楽ちん。
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順調に本宮が近づいてきます。
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2日目の予定は発心門王子から本宮まで歩いて、本宮から熊野速玉大社までは路線バスに乗って、その先の那智山へはバスに乗り換えて、最後に紀伊勝浦でマグロを食べて、最終の特急くろしおに乗って大阪に戻る。
特急の時間が18時30分なので比較的のんびり散策できるはず。 -
40分ほど歩いたところでかき氷の看板を見つけお店のおばちゃんとおしゃべりしながらかき氷をたべて、しばし休憩。
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かき氷で生き返って再び古道歩きを開始。
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このあたりから、登り坂の階段が続きますが、それでも昨日のコースと比べると、全然楽ちん
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イチオシ
こんな道を見ると、なんとなくガイドブックや旅番組でもおなじみの熊野古道って感じがしますよね。
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イチオシ
2時間ほどの道のりのはずが、予定よりも20分ほど早く熊野本宮に到着。おなじみのこの3本足のカラスは、八咫烏(やたがらす)は太陽の化身とされているようで、日本サッカー協会のマークになっているのはこれですね。
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乗る予定だったバスよりも1本早いのに乗れそうなので、まずは本宮で御朱印をいただき、ささっとお参りを済ませましょう。
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残念ながら本宮は改修工事中で、幕をかぶっていました。
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もともとあった社殿は洪水で破損して今の場所に移っていますが、旧社地の中州に「大斎原」と呼ばれていて、この日本一高い大鳥居が建っています。
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何とか予定よりの1本早いバスに乗ることができて、次の目的地の新宮にある熊野速玉大社に到着。
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熊野三山の二つ目の速玉大社は、本宮と違って朱塗りできらびやか。
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さらにバスに乗ってJRの那智駅へ。ここでバスを乗り換えて那智山へ。
バスの本数が少なく、次のバスまで40分ほど待つことに。 -
駅の裏側は海水浴場で、ビーチでしばし日光浴
波が全くありません -
那智駅から30分ほどバスに揺られ那智山に到着。
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那智の滝は日照り続きで水が少ない。
でも、写真には映っていませんが足元は2年前の台風12号の復旧工事中 -
熊野本宮に向かう途中の山の斜面や、ここ那智山に登る途中の川沿いは2年前の台風12号で大きな被害を受けていて、いたるところで復旧工事をしていました。
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ようやく見つけました。熊野古道でこれが見たかった。
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那智大社や青岸渡寺は山のてっぺんにあるため、こんなに急な階段を上っていくことになります。
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バスを途中で降りずに終点まで行けばよかった思っても、あとの始末。山門も急な階段の上
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ようやく那智大社へ到着。さきに青岸渡寺からお参りを
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こちらで先に御朱印をいただきました。
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熊野三山の最後は那智大社
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イチオシ
那智の滝といえばやっぱりこの構図。でも雨が少ないせいか滝の水量が少なくて、ちょっとさびしい写真になってしまいました。
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再びバスに乗って紀伊勝浦の駅へ
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とりあえず特急の時間まで2時間ほどあるため、港のそばにあった足湯につかり、2日間の古道歩きの疲れを癒すことに。すっきりしたところでおいしいマグロ探しに。
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イチオシ
紀伊勝浦に来たからにはやっぱり本場のマグロを食べないことには帰れない。
駅前のやまとでマグロ丼をいただきました。赤身なのにほんのり脂がのってやっぱり本マグロはうまい! -
最終の特急くろしおは18時30分の発車。それまでチューハイを飲みながら駅前の足湯でほっこり。
限られた時間での1泊2日の熊野古道歩き、わずか10キロほどの古道歩きでしたが、それなりに楽しむことができました。今晩大阪に戻って明日は朝の便で屋久島に飛びます。
特急なのにくろしおは、やたらに途中の停車駅が多くて、しかも車内販売もなく、4時間ほどの乗車時間は大半を睡眠に費やすことに。
2日間の熊野古道、古道の散策は10キロ足らずいでしたが、2日間で歩いた距離は34キロ。順調に歩き続けています。
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旅行記グループ
和歌山・三重旅行記
この旅行記へのコメント (6)
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- クロヤギさん 2013/09/19 01:50:05
- 温泉?なぜにセクシー?
- 屋久島から厳島、熊野とこれはがんばりましたね。すごいです。
数年前に伊勢から熊野経由奈良行きをやりましたが、移動距離がやっぱり大変でした。
しかしとっさにこのオネーさんの写真に目を止めてしまいましたが
観光客の方なんでしょうかね?眼福です。
- ぬいぬいさん からの返信 2013/09/20 10:38:23
- RE: 温泉?なぜにセクシー?
- くろやぎさん
おはようございます。
確かに我ながら頑張ったなって感じです。
お盆休み中で帰りの便がマイル特典が使えなかったために実現した旅程で
帰りも飛行機だったら絶対にこの動きはないでしょうね。
川湯温泉は川に沿ってホテルが並んでいて、夏のこの時期は各ホテルの前が川遊びできるようになっていて、竹を組んだ筏などがあって自由に遊べるようになっていました。
若いカップルや外国人カップル、子供ずれの若いファミリーたちの遊び場になっていました。
今回の旅は山歩き、トレッキングがメインだったので水着を持ってきていなかったので見ているだけでしたが、夜は河原の露天風呂に使った後はすっぽんぽんで川に入って泳いでしまいました。
ちなみに女性たちも、露天風呂用の短めの浴衣を着たまま泳いでましたよ。
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- たらよろさん 2013/09/14 20:07:08
- なるほど。。。。
- こんばんは、ぬいぬいさん。
毎年、この時期は格安航空券を駆使して、
いろんなルートでヨーロッパに行かれてたのに、
今年はあまり航空券もお安くなかったんですね。
円安って、意外とズッシリ乗っかってきますよね。
その上、もう少ししたら消費税も上がるのかな?
まあ、仕方ないか(笑)
その結果、、、日本が誇る世界遺産を一気に四つも行かれたなんて!!
それもなかなか行きにくい端っこにも行かれてて、ある意味お値打ちだったんじゃないですか?
屋久島や熊野古道は、本当に行きにくいし、
関西に住んでても那智は遠いもの。
熊野古道の変身!!
私も10年以上前かな??したな、、、と懐かしい気持ちになりました(笑)
たらよろ
- ぬいぬいさん からの返信 2013/09/16 19:51:58
- RE: なるほど。。。。
- たらよろさん こんばんは
お久しぶりですね。
今年の夏もスペインにいけず、国内を彷徨ってしまいました。
去年の大阪から船に乗って釜山に続き、絶対に他の人はしない旅 熊野古道を歩いた翌日屋久島に飛んで、さらに宮島。
絶対にこんなルートで旅をする人はいないはず。
しかも今回も修行に近い140キロ歩行付き。
でも、結構充実した夏休みでしたよ。
-
- ちふさん 2013/09/08 14:16:27
- マイナスイオン出まくり!
- ぬいぬいさん
熊野古道の旅行記、楽しく拝見しました。
新緑の色がいいですね。マイナスイオン出まくりですね。
さぞ、気分が良かったことでしょう。
温泉も気持ち良さそうですね。
でも、やっぱり本まぐろが美味しそうでしたね。
食べてみたいなぁ。
ちふ
- ぬいぬいさん からの返信 2013/09/10 18:38:14
- 古道歩きは夏は避けるべし
- 真夏の暑い中の古道歩き、山登りは慣れてるつもりだったけど、おじさんには結構きつかった。
特にスタートコースとして選んだ、中辺路の滝尻王子鳥居をくぐってからのいきなりの山道
歩き始めて20分でもう汗だく 自販機もお店もないような山の中を誰にも会うことなく歩き続けるのって、熊野古道を独占できるぜいたくな気分を味わいながらも、結構つらい修行そのもの。
古道を歩くのは、陽気の良い春か秋がいいかもね。
勝浦のマグロはホントうまかった。
いつもは食い物にこだわらない旅をしてたけど、今回は屋久島でも鹿児島でも、広島に行っても結構こだわってグルメな旅を満喫してきましたよ。
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