2013.8 レバノン一週8日間（3日目～ビブロス）

2013/08/12 - 2013/08/12

この日は、ブシャーレ近郊の聖アントニオス修道院、そして、レバノンでの初遺跡見学～バイブルの語源となった世界遺産のビブロスの遺跡～をゆっくりと見学します。宿泊はベイルートです。※旅行記のコメントは、一部「地球の歩き方」などから引用していますが、大部分は添乗員さんからの解説を記憶を頼りに書いているので勘違いがあるかもしれせませんのでご容赦下さい。

エリア ビブロス(レバノン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: エミレーツ航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

朝、目が覚めますが、辺りはまだ真っ暗。窓辺で景色を眺めます。

Hotel Chbat ホテル

徐々に明るくなっていきます。早朝、部屋からのカディーシャ渓谷です。

Hotel Chbat ホテル

2時間あまり、窓辺に座って優雅な時間を過ごしました。

Hotel Chbat ホテル

朝、ブシャーレの街を少し散歩。途中同行者さんとお会いし一緒にホテルまで戻ってきました。

カディーシャ渓谷の断崖絶壁の中をビブロスに向けバスは走ります。

途中、ブシャーレ近郊のマロン派カトリック教会の聖アントニオス修道院に寄りました。

マロン派は、レバノンを中心に信者を擁する東方典礼カトリック教会の一派。アラビア語もしくはシリア語によって典礼を行います。

修道院の一部は、博物館となっており、中東初の印刷機など展示されていました。

洞窟があります。中央の鎖と体の悪いところを結ぶと完治するとか・・・観音さまから出ている結縁の紐のようなものか（？）

マロン派は、レバノン国内では人口のおよそ3割程度を占め、古くから重要な政治ポストを占める最大宗派で、マロン派キリスト教徒から大統領が選出される慣行を持つそうです。

教会の中にも入ってみました。洞窟が一部利用されています。

カディーシャ渓谷には、迫害を受けたマロン派のキリスト教徒が移り住んだそうです。

峡谷は一面のオリーブ畑。確かオリーブもレバノン近郊が原産でフェニキア人が地中海沿岸に広げたとか・・・

ビブロスの街で昼食です、外見はこんな感じですが中はなかなかおしゃれです。

ビブロス 史跡・遺跡

海辺ですので魚料理がメインです。この魚がとにかくおいしい！！添乗員さんが持ってきてくれた醤油が合います。魚の正体はわからなかったのですが・・・・最終日、スーパーマーケットの鮮魚コーナーにこのお魚がいたのですが、どう見ても「シマアジ」そりゃ旨いは！！魚の王様だもの。日本でも超がつく高級魚です。
※日本の鮮魚ならだいたい見分けがつく元釣り師ですが、地中海の魚なので、もしかしたら違う種類の魚かもしれません・・・

ビブロス遺跡の入口にある聖ヨハネ教会。教会になったりモスクになったりと変遷があるのでローマとアラブ様式が混在しています。現在は、マロン派の教会のようです。

ビブロス 史跡・遺跡

聖ヨハネ教会の内部です。

いよいよ、レバノンでの初遺跡見学！！ここはビブロス遺跡・・・新石器時代の紀元前５０００年代の住居跡からフェニキア、ローマ、イスラムなど各時代の建造物やその跡が何層にも重なって残っています。

ビブロス 史跡・遺跡

ビブロスは約７０００年にわたり、人々が暮らし続けている世界最古の街の一つだそうです。

ビブロス 史跡・遺跡

ビブロスは、フェニキア人の発祥の地として有名。アルファベットの元になったフェニキア文字もこの地で生まれています。

ビブロス 史跡・遺跡

ギリシャ時代には交易港として栄え、エジプトから仕入れたパピルスをギリシャ他に輸出していました。そのことから紙を表す言葉がビブロスとなり後にバイブル（聖書）の語源となったそうです。

地中海と街並みと遺跡・・・

ビブロス 史跡・遺跡

紀元前19〜17世紀に造営されたオベリスク神殿の跡です。

ビブロス 史跡・遺跡

この下から大量のエジプトからの貢物が出土しています。

ビブロス 史跡・遺跡

これは、翌日行ったベイルートの国立博物館での写真ですが、レバノンで一番有名な出土品（？）である彼らもオベリスク神殿の下からでできました。ちなみにこの人形のレプリカ（置物）はレバノン全土でみかけました。

これは・・・・正直なんだったか忘れてしまいました。

ビブロス 史跡・遺跡

紀元前４世紀頃に描かれたアレキサンダー大王の誕生のレリーフ、これもビブロスで出土しベイルート国立博物館にあります。

ビブロスで発掘された出土品のほとんどは、ベイルートの国立博物館にあります。これは石棺のレリーフ。

・・・新石器時代（７０００年前）の住居跡だそうです。

ビブロス 史跡・遺跡

１２世紀に建造された十字軍の要塞、本当にここは世界史の縮図のような街（遺跡）です。

ビブロス 史跡・遺跡

ここまで、私たち以外の観光客はほとんどいません。ましてや団体客や我々と同じ東洋人など皆無・・・

ビブロス 史跡・遺跡

ローマ遺跡

ビブロス 史跡・遺跡

石棺、確かこの周辺でレバノンで最も重要な遺物が出土した場所です。

ベイルート国立博物館にあるその石棺、紀元前１３世紀頃のビブロス王アヒラムのもです。

この石棺の何が重要かというとこの文字です。アルファベットのルーツであるフェニキア文字が刻まれています。ちなみに「この墓を暴くものは呪われろ」的なことらしい（正確な言葉を教えてもらったのですが忘れてしまいました）。

これはローマ劇場の跡ですが、上の方は十字軍の建材に利用され何だか公園のベンチのようです。

ビブロス 史跡・遺跡

現地ガイドのアリさんとその娘さん（９才）・・・夏休み中らしくこの娘は私たちのツアーに２日間同行しました。アリさん絶えず手を繋ぎ、何度もアイス買ってあげたりと溺愛していました・・・アリさんの話は続く・・・

ビブロス 史跡・遺跡

ビブロス 史跡・遺跡

こういったものが無造作におかれています。何が書いてあるのだろう？

イスラムの町並み、ちょっとしたお土産屋街になってます。

ビブロス 史跡・遺跡

化石店がありました。レバノンは海底に溜まってできた石灰岩が隆起してできた国土なので世界有数の化石産出国です。

ビブロス 史跡・遺跡

お店には１億年以上前の化石が展示されています。珍しいものでは蛸や烏賊などがあります。軟体動物ですが骨ではなく石灰岩に包まれた跡が残るので本物だそうです。

大きいものはあまりにも高価なのでこれをお土産に買いました。ちなみに店主は少し日本語がしゃべれます。１年おきぐらいに化石展で来日しているそうです。

ビブロスの港です。

ビブロス 史跡・遺跡

ベイルートに戻りディナー、今夜は高級レストランでイタリアンです。大変おいしかったのですが、あまりの量とクーラー効きすぎで写真はほとんど撮っていませんでした。

今夜の宿のThe Diplomat Suite Hotelです。海岸近くにあります。ベイルートは、高所にあるブシャーレと違い暑かったですが、治安の悪さは感じませんでした。ただ、一応安全の為、夜間外出禁止だったのでこの日も早く寝ました。