2013.8 レバノン一週8日間（５日目①～ティール）

2013/08/14 - 2013/08/14

午前中、フェニキア時代、ローマ時代の遺跡が残る世界遺産のティールを見学し、その後レバノン山脈を越え、いよいよベカー高原に入ります・・・盛りだくさんの内容なので本日は２本立て

エリア スール(レバノン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

早朝、ホテルの周りを散歩しましたが、一面バナナ畑です。

朝食です。ここには写っていませんが焼きたてのクロワッサンが大変おいしかったです。フランス統治下にあった国は大抵パンがおいしいと同行者の方に教えて頂きました。

見た目は？ですが、おいしかったフレッシュジュース。バナナ＋イチゴ＋？

紀元前１０世紀、フェニキア都市として栄えたティールの遺跡。南側（海側）と東側（陸地側）の２カ所に残っているがどちらも、フェニキア時代のものではなく、その後のローマ帝国支配時代（紀元前後）の遺跡です。まず東側（陸地側）の遺跡を訪れました。

ティール 史跡・遺跡

このあたりはネクロポリス＝共同墓地の跡だそうで棺がたくさん残されています。現在ここに残っているのは保存状態が悪いものや装飾が少ないもので一級品は国立博物館にあります。

ティール 史跡・遺跡

ベイルートの国立博物館にあるティール出土の豪華な棺〜ギリシア神話の有名なアキレスのトロイ戦争での１シーンのレリーフ。

ローマ時代の共同墓地、庶民のものだそうです。

ティール 史跡・遺跡

墓地の跡なので遺骨が残っていたりします。現地ガイドのアリさんはローマ時代の骨（２０００年前）だと言ってましたが真偽は不明です。

ティール 史跡・遺跡

石棺には、文字も残されています・・・墓荒らしする奴にはバチがあたる的なことが書かれているそうですが、しっかり荒らされてしまっています。

ティール 史跡・遺跡

幅約11ｍの列柱付き大通りをまたぐ凱旋門。

ティール 史跡・遺跡

凱旋門の別方向からのショット。

ティール 史跡・遺跡

雲一つない青空です。写真は映えますが、とても暑かった・・・・

ティール 史跡・遺跡

こんな炎天下、遺跡を歩く欧米人はいないのかもしれませんが、見事に我々以外いません。貸切です(笑)。

ティール 史跡・遺跡

競技場の観覧席の一部だそうです、近づいてみます。

ティール 史跡・遺跡

観客席に上ってみます。

２万人収容できた競技場の跡、戦車競技などが行われたようです。国立競技場の収容人員は５万人だそうですが、総面積ではもっと大きいような気がします。

ティール 史跡・遺跡

観客席の下、厩舎があったりすると元馬乗りとしては少しうれしかったりします。ここに競技用の馬がいたのでしょうか？

競技場の近くにあるローマ浴場のあと「頑張れ！！○○チーム」的なことが書かれているそうです・・・添乗員さんから聞いた正確なことは、忘れてしまいました。

ローマ時代の美しいモザイクも残っています。

ティールの南側（海側）の遺跡に来ました。かつてはここは沖合約8000ｍの小島で難攻不落の要塞都市として、紀元前６世紀頃からバビロニアなどの外敵と戦ってきましたが紀元前３３２年マケドニア軍を率いるアレキサンダー大王によって本土と島を埋め立てられ攻め滅ばされました。

ティール 史跡・遺跡

地中海を望む絶景のロケーション、ここは世界遺産です。・・・・でも我々以外誰もいません。最近入口に監視人がついたそうですが、遺跡触り放題、無造作に遺物放ってあります。レバノン行くなら「今でしょ!」。

ティール 史跡・遺跡

ティルスは紀元前６４年にローマに征服されています。現存する遺跡の大多数はローマ時代のものでフェニキア時代の遺跡は、水没しているらしい。

地震等でこのローマ時代の遺跡の続きやフェニキア時代の遺跡はこの先の海底の中だそうです。海の中の遺跡を想像するだけでテンション?。

レバノンは遺跡でも他国のような物売りはほぼいません。ちょっと見えるおじさんは、「海に潜って採った貝や昔のコインを買わないか？」と同行者の方々に言ってきた貴重な人物。「高い」といったら「ああそう」という感じで簡単に引き下がったそうです・・・そんなことで商売になるのか？こんな人のこない所で(笑)

そんな物売りのおじさんとのやり取りが繰り広げられていた頃、私は別の同行者の方と海で石拾いをしていました。大理石（？）等の多分遺跡の一部であったと思われる石が丸くなって浜辺に打ち上げられていました。

潮風が心地よく半日ぐらいここでのんびりとしていたたら気持ちいいだろうな・・・と思いつつ去ります。

ティール 史跡・遺跡

パノラマで撮ってみました。

管理人のおじさんも「レバノンの本を買わないか？」と一応言ってきます。「いらない」と言うとローマ時代ここで、ガラス製品を作っていたことや国立博物館にあるガラス製品のいくつかもここで発掘されたことなどを教えてくれました。