2008/03/02 - 2008/03/02
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まみさん
ひょっとして本物の花の展示はないの?
都市緑化植物園の「雪の妖精『雪割草』展」の展示室をぐるっと回ったとき、そう思って盛大にがっかりしました。
そりゃあ、パネル解説や水彩画、押し花・ドライフラワー展なども良いのですが、まさか本物の花がないなんて……。
というのは、私の勘違いでした。
隣のビニール温室のようなところに、栽培鉢とはいえ、ちゃんと本物の雪割草が展示されていました。
自生の様子を真似たコーナーもありました。
雪割草を見るのは初めてです。
花の本やチラシの写真を見る限り、5枚の花びらを持つ、花としてはとてもオーソドックスな形をしています。取り立てて珍しい花の姿ではありません。
でも、オーソドックスなものは、やっぱり美しいです。
そして草木のはかない可憐さは、写真ではなかなか分かりません。
だから、鉢植えでもいいから、本物が見たかったのです@
そういう私自身だって、本物の雪割草の儚げなさは、上手く写真に捉えられるはずがありません。
やっぱり接写では、カメラだからこそ捉えられる、本物以上の存在感と確かな美が優先されます。
本物の儚げな美を鑑賞するのは、あくまで肉眼でのみ。
代わりに、びっくりするほどたくさんの種類の雪割草を心ゆくまで撮影しました。
自生ではなく栽培鉢による企画展ならではの醍醐味ですね。
今回の旅行記の構成
□(1)ウメ、リベンジなる!
□(2)花木園のウメ以外
□(3)サイクリングで雪割草展へ
■(4)自生じゃなくても、本物の雪割草
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国営武蔵丘陵森林公園公式サイト
http://www.shinrin-koen.go.jp/
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自転車 私鉄
-
雪割草の魅力とは……
「雪国の妖精『雪割草』展」(越後路の早春を飾る花雪割草(オオミスミソウ)の展示)のパネル解説より
「オオスミソウ(キンポウゲ科)
日本の野生種から改良された花の一つ。ここ10年ほどの間、花の形や色は目を見張るほど多彩に。原種は石川県から青森県にかけての日本海側に分布。雪割草の名で、特に新潟県は栽培が盛ん。花弁は無く、咢片が弁化。さらに雄しべがへら状や不整形に弁化したり、また、退化と変化に富む。」
(「花おりおり その3」(朝日新聞社)より) -
雪割草の園芸上の分類
「雪国の妖精『雪割草』展」(越後路の早春を飾る花雪割草(オオミスミソウ)の展示)のパネル解説より
以下、会場にあった「越後 柏崎大崎海岸 雪割草の里」のチラシより補足
★一重咲き
標準花ともいわれ、野生の花のほとんどがこれです。花びらは萼片が変化したもので、花弁状萼片と呼ばれています。
★乙女咲き
オシベが退化した一重咲き。野生でも稀に見られます。
★二段咲き
オシベが花弁化したタイプ。メシベが残っているので交配用の親として使えます。
★ヘラシベ咲き
二段咲きの一つのタイプ。オシベがヘラ状になり、花粉はできません。
★三段咲き
オシベが葉っぱ状に花弁化し、メシベもオシベと別の形に弁化したタイプ。花は三段に分かれます。
★唐子咲き
オシベとメシベが花弁状に弁化したタイプ。うねる様に弁化した個体が多い。
★千重咲き
オシベもメシベも同じ形に花弁化した究極の八重咲きです。 -
田中三郎さんの栽培鉢の展示より
これもすべてユキワリソウか、と驚くほどたくさんの種類の鉢が展示されていましたので、全部とは言わないまでも、写真を撮りまくってしまいました@
たぶん、これがオーソドックスなピンクのタイプですね。
様々な園芸種の中で、ユキワリソウ初心者の私は、まずはオーソドックスそうな花の美しさに魅せられました。
「ミスミソウ(三角草)、別名ユキワリソウ(雪割草)
三角形の形が三裂し、裂片の先がとがっているので三角草(みすみそう)といいます。全体が大きいものをオオミスミソウ、葉の先がとがらないものを州浜草(すはまそう)といいます。残雪をかき分けいち早く花を咲かせるので、雪割草とも呼ばれています。ミスミソウの花色や花形は変化に富み、オオミスミソウも1株ごとに異なっています。寒さに強いから花言葉は「自信」。」
(「花のいろいろ」(実業之日本社)より) -
園芸上の分類によると、一重咲きの標準花
さきほどの写真と同じ花ですが、今度は花を正面から捉えるように撮ってみました。
「ミスミソウ(ユキワリソウ)
早春に咲き、小さく可憐な花を開く。別名でユキワリソウともいう。落葉樹林や沢沿いなどに生える。本州の日本海側には花が少し大きく、花色が豊富な変種オオミスミソウがある。和名は三角形の葉の形に由来する。葉は常緑で冬でも枯れない。三角状の葉先がとがらないものに変種スハマソウがある。
オオミスミソウ。日本海側に分布し、花色が美しいものが多い。」
((「ヤマケイポケットガイド 山の花」(山と渓谷社)より)) -
一重咲きの標準花
この色合いもとても清楚ですね。
ピンクのおしべがとてもいいです。
花びらは随分丸っこいです@ -
一重咲きで、これも標準花かな
青紫は、高貴なかんじがしますね。 -
一重咲きで、これも標準花でしょうね
花びらの縁だけ紫ですし、おしべの先の葯が赤くポツポツなので、とっても可憐@ -
一重咲きで、葯退花、あるいは乙女咲きかな
と思ったのですが、おしべは退化していないみたいですね。
白い花びらに一筋紫。和装の花のイメージ@ -
二段咲き、よね
二段咲きっておしべが花びらのようになったものらしいですが……うーん、これはおしべがあるように見えますね。
むしろ緑の花びらのように見えるのが萼?
まあ、もとがおしべだろうが萼だろうが、花びらが二重に見えて、しかも外側は緑なんて、なかなか珍しい花色で気に入りました@ -
紅色の二段咲き?
だんだん園芸上の分類は、、、素人の私はどうでも良くなって来てしまいました(笑)。 -
形が面白い唐子咲き@
おしべが花びらのようになった、というのは納得@ -
高貴な紫の二段咲き?
スミレっぽいですね。 -
車輪みたいな唐子咲き
それとも三段咲きかな? -
越後雪割草街道の自生の様子を模した展示
咲いている花は本物ですよ。 -
青紫の雪割草
鉢植えと違って、向きが不ぞろいだったり、くたっとなっているのが、かえって味わいあるかも@
でも考えてみたら、この展示は鉢植えから準備したかもしれませんね。 -
撮るのに苦労した、咲きかけの白
つぼみ、というより、まるで光の加減で花びらを畳んだようですね。
宝物を大事に隠しているみたい@
撮るのに苦労したというのは、、、コンデジのピントがなかなか合ってくれなかったため。 -
近所にありそうでない、オートゾックスそうな花
生息地は主に日本海側らしいですから、ありそうでいて、近所では見られないでしょうね。
住宅地ゆえ、落葉樹林もめっきり減りましたから。 -
丸っこい花びらが可愛い薄紫の花
周りにはピンクや白の花も。
自生地では、こんなにいろんな種類のユキワリソウが一ヶ所に固まることはないでしょうけどね。 -
なんだかんだと一番気に入ったタイプ
-
花びらの形がちょっと変わっているタイプ
その上、めしべが鮮やかな緑ですねぇ。 -
アルペンガーデンやまくさの栽培鉢より
おしべの先の葯がヘラみたいになった、へらしべ(丁字)咲き
比較的大きな花が多い鉢の中から、特に目をひいた花の写真を撮りました。
これは、好み、というより、面白くて@ -
まるでキクのような千重咲き
おしべもめしべも花びらのようになった究極の八重咲きのことを「千重咲き」と分類されるそうですが、いやぁ、納得、納得@ -
花の中に萼があるみたいな三段咲き
これはまさしく、おしべが葉状弁化したという、三段咲きでしょう。
うーん、なんか野菜みたいな花ですね。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- jyugonさん 2008/03/08 21:55:58
- 雪割草
- まみさん こんばんは〜
だいぶ暖かくなってまいりましたね。
武蔵丘陵森林公園、再訪されたかいがありましたね。
梅も随分開花しましたね。
それにしても粋なネーミングですよね。
月影…いいですねぇ〜お花も好きです。
乙女の袖…ない袖は振れない…
鶯宿は、花ももちろんですが、いい枝ぶりですね。
鶯がやってきそうです…
サンシュに福寿草、クロッカス、さらにはこんなにたくさんの種類の雪割草までご覧になれていいですねぇ〜
雪割草ってこんなに種類があるのですね。
まみさんがお気に入りの白い咢片に紫のおしべのお花は
どことなく節分草に雰囲気が似ているように思えました。
お撮りになるのに苦労されたのもよく分かります。
咲きかけは特に大変ですね。
恥ずかしそうにうつむいていますものね…
いいお天気で気持ちの良い散策でしたね。
今日、東京の母に武蔵丘陵森林公園を勧めておきました。
来週あたり出かけようかと申しておりました。
野草コースもまたの機会にぜひ…
仰るように春が進んでからの方が良さそうですものね。
まみさんと一緒に散策させて頂きました。
ありがとうございます。(*^_^*)
jyugon
- まみさん からの返信 2008/03/10 09:00:31
- RE: 雪割草
- jyugonさん、こんにちは。書き込みと票をありがとうございます。
この週末は森林公園に再々訪したいくらいよい天気でしたが、平日の疲れがとれず、のんびり過ごしてしまいました。
出かけるとなんだかんだと張り切ってしまいますからねぇ。
お母様は森林公園、お出かけになりましたでしょうか。
梅はたぶんまだ見られるのではないかと思います。
梅の種類はありすぎて、去年は頭がパンクしていました。一応、せっせと名前を書き写しはしたのですが。
しかし、「梅」とひとくくりで覚えるより、やはり名前があると、この木とこの木は同じでこちらは違うんだ、と個体認識しますよね。
名前の由来を想像するのも楽しいです。今年、お気に入りに加わった月影は……最初、「ガラスの仮面」の月影先生を連想してしまいましたが(笑)、月の影。。。というより月光を思わせる透明感のせいかな、なんて思ったり。
うつむき加減の草木って撮るの大変ですが、カメラだからこそなんとか捉えられるその姿に猛烈に惹かれます。
緊張したはにかみやさんを、冗談を言って笑わせたよう?
以前、スズランやスノーフレークの中をのぞきこんで撮ったときは、スカートの中をのぞいているような気分になりましたけど@
この森林公園は桜もすごいと思うんですよ。
ぜひ桜の季節にも行きたいのですが……桜って梅ほど待ってくれませんものね。
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