2011/08/04 - 2011/08/12
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TRAVAIRさん
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ポーランドでのSLは撮影とアウシュビッツ捕虜強制収容所の訪問、乗り継ぎを兼ねて香港とスイスのプチ観光をしてきました。
(行程)
8/4 羽田→香港→
8/5 チューリッヒ
8/6 チューリッヒ→ワルシャワ
8/7 ワルシャワ→クラクフ
8/8 クラクフ→
8/9 ポズナン→ボルシュティン
8/10 ボルシュティン→ワルシャワ
8/11 ワルシャワ→フランクフルト→
8/12 香港→羽田
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
朝6時に目覚ましで起きます。眠い目をこすりながら顔を洗い、着替えてレストランで朝食を取ります。
昨晩重たい肉料理となったので、今朝はヘルシー?で攻めてみることにしました。
外に出るドアが開いていたのですが、随分涼しい風が入ってきます。昨日は暑かったのに、今日は涼しい1日になりそうです。 -
8時にホテルをチェックアウトします。荷物をホテルに預けてカメラの入ったバックだけと身軽になって、クラクフ中央駅に向かいます。
8:25発のOswiecim行は4番プラットホームから出発なので、ホームで待っていると古めかしい電車がやってきました。
朝のラッシュ時なのか、かなりの利用者が居て座席がほぼ埋まり、立ち客もチラホラ出ていました。
途中、Business Center駅で殆どの乗客が降りてしまい、車内は一気にガラガラになりました。 -
途中までスピードも出ていたのですが、途中から路線状況が悪いのか運転速度が一気に下がって40〜50km/hでチンタラ走るようになり、クラクフから1時間40分かけてOwiecimiu駅に到着です。
列車から降り、駅構内のキヨスクで、バスの乗車券を購入します。
結構、列車から降りた観光客は歩いていくようで、バスに乗るのはあまりいませんでした。
アウシュビッツへ向かうバスは、25,27,28,29番のバスらしいですが、裏通りに通るバスもあり、来たバスの運転士がアウシュビッツへ行くと言うので2番のバスに乗り2つ目の停留所で降りました。 -
アウシュビッツ、今は国立「オシフィエンチム博物館」となっています。
ココでは1940年に多くのナチス・ドイツが犯罪者、ポーランドの政治犯、ユダヤ人、ジプシーとソ連軍の捕虜を送り込み、死なせた戦争の負の遺産です。
欧米から多くの訪問客が訪れ、戦争と言う狂気を勉強する施設です。決して観光気分で来る場所では無いです。 -
博物館には多くの訪問者がやってくる夏(4月〜10月)の間は、自由に見学することは出来ず、必ずガイドツアーに参加する必要があります。
博物館には唯一1人だけ日本人ガイドの中谷氏がおり、日本語でのガイドを行っているのです。
日本出発前にメールでガイドをお願いしたのですが、あいにくこの日は団体客の予約が入っており、残念ながら、英語の一般ガイドツアーになりました。
窓口で35PLNを支払い、本屋で日本語のガイドブック(5PLN)を購入しました。
入口でヘッドフォンを貰い、人数が集まるとガイドが始まります。 -
収容所の正門です。「働けば自由になる」と言うスローガンが書かれていますが、自由になることは叶わず、命を落としていくことになります。
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第二ガス室と焼却炉の様子を再現したものです。
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ガス室で使われたとされているチクロンBです。
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ナチス・ドイツが捨てていったチクロンBの空き缶。
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処分された人間の毛髪から作られたとされるマットレス。
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ユダヤ人が使っていたと見られるメガネの山
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移住と騙されてココに連れてこられた人々が持ち込んだ日用品
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名前が書かれたトランク。ココに着くと親衛隊により没収され金品はドイツ本国へ送られた
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ココには、子供も容赦なく送られてきた。労働力として男は使われ、女子供の扱いは酷く、多くの命を奪った。
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収容者の靴。ドイツへ送る前にソ連軍により解放された
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「死の壁」
右側の建物(11号建家)に親衛隊の詰所があり、裁判官による「死刑」判決を受けた収容者が、この壁に磔にされ銃殺された。
11号の地下には懲罰房があり、90cm×90cmの立ち牢があり、懲罰を受けた収容者が1つの立ち牢に4人も詰め込まれ事もあったそうです。 -
収容所では、多くの収容者に対して親衛隊の威厳を示し、反逆した者労働をさぼった者に見せしめによる恐怖心を与えさせ、服従させる為に、縛り首などの虐待行為が行われていました。
さらには、脱走者を助けたりしたポーランド人12人がココで処刑されています。 -
監視塔と電気柵
収容者の中には絶望から自ら電気柵に身をゆだね死を選んだ人も多い -
この写真だけみると、古いレンガつくりの建物の遺構と思ってしまいそうなたたずまい。
ココは元々ポーランド兵舎だったので造りはしっかりしているそうで、ポーランド政府の保護のもと戦後70年近く経過しても当時の姿を留めています。 -
2重になっている電気柵。
右側が収容所内部で左側が外となります。 -
初代収容所所長の「ドルフト・ヘス」が戦後軍事裁判で死刑となり、ココで絞殺刑が執行されました。
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最後に焼却炉を見学します。原型を留めいてますが、戦後ポーランド政府によって復元されています。
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ココがガス室とされている場所で、ココに入れられた収容者にチクロンBを気化させたガスを放出したと言われています。
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ガス室の隣には焼却炉があり、遺体を焼き遺灰は近くの川に投棄されたとされています。
ココで第一収容所の見学は終わります。引き続き第二収容所と呼ばれている「ビルケナウ収容所」へ向かいます。
ガイドがバスの時間を告げ、入口でヘッドフォンを返却します。 -
博物館の前から、第二収容所へ向かうバス(無料)が15分間隔で出発します。
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バスに乗り5分程でビルケナウ収容所に到着しガイドさんの後に付いて中に入ります。
入口は「死の門」と呼ばれ、ヨーロッパ各地からぎゅうぎゅう詰めの貨車列車に乗せれた人々がこの門を列車ごとくぐって中に入りました。 -
ビルケナウ収容所内に設けられたホームに横付けされ、親衛隊により下車された収容者は、荷物を奪われ、男女子供に選別されました。
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選別された収容者はバッラク小屋に収容されます。3段ベットで1段に8人が入っていました。
このバッラクはレンガ造りですが、急増する収容者に対応する為、ホーム右側に造られたバラックは木造で基礎も無く粗末な物だったそうです。 -
線路の終端近くにあるガス室と焼却炉のあったとされる建物の残骸があります。
地下に降りていく構造になっていて、列車で収容所に到着した後、直接ココに連れてこられて、命を奪われた収容者も居たと言う。
ソ連軍の攻撃が近くなると親衛隊は証拠隠滅の為にこれらの施設を破壊して逃げたそうです。
ガイドはココで終了となり以降は自由見学となります。 -
線路の終端の命の終端・・・
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ビルケナウ収容所はとても広大で175ヘクタール(53万坪)もあります。線路に腰掛けて、当時列車でココに連れてこられた人々はどのような気分だったのだろうと物思いにふけっていると、雨が降りだし結構本降りの様子に。
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雨が降りだし風も強く半袖では寒くなり、早々にバス乗り込み、再び博物館に戻ると14時半過ぎになっていました。
館内のカフェテリアで遅めの昼食です。これで25PLNなので約700円程です。 -
ビルケナウ収容所の見学が雨で早目に切り上げたので、予定より1本早い列車に乗ってクラクフへ戻ることにしました。
この列車の行き先はヴィエリチカ行で、終点から直ぐに世界遺産に登録されているヴィエリチカ塩山があります。
始発も終点も世界遺産、途中駅にも世界遺産。なんか凄い路線です。
アウシュビッツを見学する大抵の人は、バスを使うようでガラガラの電車に揺られること2時間。クラクフ中央駅に戻ってきました。
でも駅の外は大雨で肌寒く、行き交う人はコートを着ています。
旧市街地に行くつもりでしたが、駅に隣接するショッピングセンターで急遽長袖のシャツをH&Mで購入しました。 -
雨は小ぶりになったのですが、寒いのでショッピングセンターにあったイタリア料理のレストランで夕食にすることにしました。
オニオンスープでまずは暖まります。 -
写真が暗くて判り難いですが、ボロネーゼスパゲティです。
ソースは美味しかったのですが、肝心の麺が今一つでした。でもこのお店かなり流行っているようで、ひっきりなしにピザを注文していました。
と言うことはピザにすれば良かったかな?
食後はスタバでコーヒーを飲みながら、Wi-Fi接続しながらBLOGの更新なぞをして、夜行列車の発車時間まで時間を潰します。
明日は、今回の旅行の最重要地点Wolsztyへ向かいます。
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この旅行記へのコメント (1)
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- とらいもんさん 2011/08/24 08:32:52
- オシフィエンチム
- お邪魔します。
拝見させていただきました。
有難うございました。
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