2002冬、中国旅行記2(1)『北京、万里の長城を訪ねて』：はじめに

2002/01/14 - 2002/01/16

＜はじめに＞

＜中国5千年の文物＞
　昨年、2001年12月に台北の故宮博物館を見学しました。その昔、中国から運ばれた宝物の数々が展示されていました。65万点とも言われる宝物は、定期的に展示品の入れ替えが行われているものの、全てを見学するには20年近く要するとも言われています。ほとんどが皇帝に所縁の品々です。まさに至宝の一言に尽きる絢爛豪華な逸品の山です。
　因みに大英博物館、ルーブル美術館などと並んで、世界の五大博物館の1つに数えられている世界の宝物庫、貴重な歴史的遺産群でもあります。3泊4日の小旅行でしたが、十分に中国5千年の歴史の重みの一端を実感できました。
　故宮博物館を訪れたのは約20年振りでしたが、素晴らしい焼物、書画等の文物に圧倒され、時を忘れて見入ってしまいました。それで、日本へ帰国して直ぐ、これらの宝物が納められていた北京の故宮博物院の方も見学したい思いに駆られてしまいました。故宮博物院、その昔、紫禁城と呼ばれたアジアの覇王の王宮です。
　現在こちらに収蔵されている文物は、蒋介石によって台湾に運ばれたため、残りの品々であるとされます。数量では台湾の収蔵品の3倍とも言われていますが、良いものから先に運ばれたので、質では劣るとされています。それでも、その一部でも見学出来たらとの思いもありました。しかし、この希望は叶いませんでした。

＜旅の計画＞
　台北、台湾の故宮博物館への旅行から戻った直ぐ後、金山駅付近で旅行パンフレットを調べました。北京の故宮博物院見学の手頃なツアー探しです。昨年末のツアー探しでは、上海蟹食べ放題、蘇州、寒山寺の旅に惹かれましたが、今度は兎に角北京、故宮博物院です。
　手頃なツアーは直ぐに見付かりました。名*観光が主催する｢ちょっと北京、3日間｣の格安コースです。午後に出かけて、3日目の昼には名古屋へ戻るという少し慌しいスケジュールです。しかし、故宮博物院を初め、万里の長城、天壇公園の3つの世界遺産見学も含まれていますので、このツアーに即決しました。値段も4万円弱と格安でした。2泊だけなので、一人部屋追加料金も1万円だけです。
　出発日は12月の初めからスタートして、最終の催行は4月の初めまででした。格安なだけに平日出発、平日帰着が指定されていましたが、1月14日が成人の日の振替休日に当たりますので、この日を指定して、予約を申し込みました。これですと、2日間だけの休暇でよく、時差がほとんどありませんので、帰国した後の心配も要りません。頼んだのは、いつもの中*興業さんです。
　窓口で直ぐに催行元に照会してもらいましたが、1月14日の出発日のツアーは、既に最少催行人員の10名を超えており、催行は間違いありませんでした。そこで、その場で旅行代金も支払いました。昨年末のことです。
　個人ビザが必要でしたから、併せて取得の代行をお願いしておきました。問題は、真冬だし、実質の観光は1日だけなので、天候次第となりました。

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＊元資料の手造り旅行記『中国旅行記2』、副題『北京、万里の長城を訪ねて』の写真資料等の目次です。

＜写真集目次＞

1　名古屋空港出発
2　名古屋空港での小品盆栽展
3　天津到着､北京へ
4　北京での夕食
5　北京のホテル
6 王府井散策
7 ホテルの部屋
8 天壇公園
9 天安門広場
10 紫禁城、故宮博物院へ
11 紫禁城の建物群
12 皇帝の庭
13 ラストエンペラー所縁の書道家
14 飲茶
15 七宝製作工程見学
16 万里の長城へ
17 万里の長城登攀
18 北京ダックの夕食
19 京劇観覧
20 帰国の準備
21 帰国
22 寿石先生作品集から
23 絵葉書集から
24 その他資料

エリア 北京(中国)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

このところ馴染みになったパソコンガイドです。しかし、残念ながら中国情報は僅かでした。

少ない情報の中でも、天津・名古屋間の運行スケジュールは表示されていました。

俄勉強ながら、中国情報を読んでみました。人口12億3千万人余、面積960万㎢近くの巨大国です。今更ながら､中国の大きさを実感しました。

名古屋空港、ターミナルビルの情報もありましたので、アクセスしました。一番下の行には、愛知万博のカウントダウン情報もありました。

国際線の空港カウンターは、成人の日の振替休日にしては、空いているように感じました。

出発の日の名古屋は晴天に恵まれ、穏やかで暖かい冬の一日でした。

中国方面出発の待合室は、全体としてニューヨーク航空テロ事件の後遺症を引きずっている割には、ここだけは,賑わっていました。

待合室が程ほどに賑わっていたとおり、中国、天津行きの便は満席に近い状態でした。

たまたま開かれていた小品盆栽展の作品の数々の紹介です。

盆栽は小さいながらも、それぞれに立派な風格を漂わせていた。

立派な枝振りのほか、花、実などが見物の作品もありました。この出品は枝振りが見事です。

見応え十分の展示会に出会い、待ち時間が短く感じました。

清風展の名前での展示会でした。清風は、同好会名からの命名でしょうか。