2010/04/09 - 2010/04/09
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Poppyさん
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【四国八十八ヵ所を巡る第7弾!いよいよ結願♪でもどこまで行くのよ?のちょっぴり弾丸な一人旅】
昨年4月にスタートした四国八十八ヵ所の巡拝。第7弾となった今回は、徳島県経由で香川県の未参拝の札所を順打ちの要領で進み、第88番札所・大窪寺で無事に結願、その後、中部国際空港へ移動して1泊した。
高野山奥の院へのお礼参り前に行きたい場所を目指して日本を出国した旅の2日目、西安に到着後は現地日本語ガイド&専用車による観光。空港に近いエリアで前漢時代の皇帝たちの陵墓を東から西へ巡り、更に西の楊貴妃の墓からは唐の時代、西安市内では今回の海外旅の最大目的である青龍寺でのご朱印も滞りなく済み、興慶宮公園の阿倍仲麻呂紀念碑にも訪れることができた。西安市内で1泊。旅の3日目・西安での2日目、西安の西に位置する宝鶏市へ向かい、三国時代の諸葛亮廟に続いて商時代の釣魚台を訪れた。
【メンバー】
一人旅。
【ルート】
4/ 7 梅田−<高速バス>−鳴門
−〔レンタカー〕<R28・県道12>−霊山寺
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10717369/)
−<県道12>−板野IC−<高松自動車道>−志度IC
−<県道141・R11他>−八栗登山口−〔ケーブルカー〕八栗寺
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10718134/)
−〔レンタカー〕<R11他>−志度寺
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10719377/)
−<県道3他>−長尾寺
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10720141/)
−<県道3・R377他>−大窪寺
−<R377・県道3・県道10・R11他>−高松−<JR>−岡山
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10735732/)
−<新幹線>−名古屋−<名鉄>−中部国際空港
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10736031/)
4/ 8 中部国際空港−<中国東方航空・上海経由>
−西安咸陽国際空港
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10749828/)
−〔専用車〕咸陽市:漢代陵墓群
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10757147/)
−興平市:楊貴妃墓
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10757506/)
−西安市:青龍寺
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10763425/)
−西安市:興慶宮公園
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10765048/)
−西安市:宿泊
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10765302/)
4/ 9 西安市−〔専用車〕宝鶏市:五丈原
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10789784/)
−宝鶏市:釣魚台
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10791989/)
−楊凌区:隋代陵墓
(以上の旅行記⇒本編)
−咸陽市:漢代&唐代陵墓
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10795855/)
−西安咸陽国際空港−<中国国際航空>−北京首都国際空港
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10796069/)
−〔専用車〕北京市:宿泊
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10801616/)
4/10 北京市ホテル−〔徒歩〕王府井
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10801979/)
−〔専用車〕北京市:北京外国語大学−北京首都国際空港
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10802286/)
−<全日空>−関西国際空港
(以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10802444/)
【表紙の写真】
楊凌区北郊に広がる小麦畑。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 旅行の手配内容
- その他
- 利用旅行会社
- JTB
PR
-
■西宝高速に戻る①
宝鶏市での訪問地である五丈原と釣魚台は、いずれも渭河の南側にあった。
夕方の飛行機に間に合うよう西安方向へ戻りつつ、途中で観光するのが午後からの予定である。
まずは渭河を北へ渡り・・・。 -
■西宝高速に戻る②
西安から走って来た西宝高速を、今度は東へ向けて走る。
相変わらず霞んでスッキリしない風景、あの丘の麓辺りが釣魚台だろうか。 -
■楊凌区へ
西安市と宝鶏市のほぼ中間に位置する楊凌区で高速を下りる。
楊凌区は中国の農業発祥の地だそうで、高速のIC近くには“農業の神様”と言われる后稷の大きな像があった。 -
■12:40 老孫家に到着
日本での一人旅なら、思い付きでフラリと立ち寄ってみたり、駅弁や持参の軽いもので済ませることもある昼食だが、日本とは勝手の違う今回の旅ではそうもいかない。
かと言って昼食場所を調べる時間も無かったため、店の選定は当初から中国の旅行社にお任せすると伝えてあった。
楊凌区の街中をしばらく走り、車が停まったのは、老孫家というレストラン。 -
■老孫家①
西安を中心にいくつか支店のあるレストランらしい。
ガイド・Xさんとドライバー・Mさんも一緒に食事して貰うことにし、店の中央辺りの席に3人で陣取る。
約25年前の短期留学以降、何度か中国のレストランで食事をしているが、当時とは比べ物にならないほど小ぎれいで明るい店内だ。 -
■老孫家②
他の食器は陶器なのに、お茶が紙コップで出るあたりは、やっぱり中国かな~(笑)。
でも、梅の花が描かれたものでキレイなので許しちゃおう。
日本からミネラルウォーターのペットボトルを何本か持参しているが、ガイド・Xさん曰く、食後2時間は水を避け、温かいお茶を飲むとアブラの分解に良いんだそうな。 -
■老孫家③
配られたポケットティッシュは、食事中の手拭きやナプキン代わりに使うためのものらしい。 -
■昼食①
メニューに書かれた内容をじっくり読み込んで選ぶだけの時間も無いので、オーダーはガイド・Xさんにお任せした。
老孫家のイチオシメニューである「羊肉泡モー(食へんに莫)」は、見た目に反してあっさりとしている。
約25年前の短期留学の中間で旅した内モンゴル(⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10171201/~http://4travel.jp/traveler/poi/album/10171401/)では鼻について少々困った羊肉独特の匂いも無く、何となく日本の「すいとん」に似た食感で美味しい。
量的に1杯はキツそうと思い、春雨の入ったものをガイド・Xさんとシェア。
ドライバー・Mさんは春雨無しバージョンをキレイに平らげた。 -
■昼食②
他におかずを何品か。
メニュー名は聞かなかったけれど、恐らく羊肉のハムでしょう。
これも全く羊臭が無くてあっさり。 -
■昼食③
肉を頼んだなら、野菜も摂らなくちゃね。
レンコンの唐辛子炒め、ピリリと辛くて食欲増進♪ -
■昼食④
意外とハマったのが、ニンニクの甘酢漬け。
ほんのりとニンニクの香りを残しながら、味はまるでラッキョウ漬け。
んまっ♪
ニンニクのパワーも期待しつつ、薄皮を剥がすのに忙しい(笑)。 -
■昼食⑤
昨日の朝に日本を出発して以降、機内食とホテルのクラブラウンジでの食事だけだったので、やっと中国の食事にありついた、という感じ。
ガイド・Xさんにドライバー・Mさんも、しっかり食べてあと半日よろしくね~♪
ちなみに3人分で89元、日本円にして1,500円からお釣りが貰える、「ご馳走した」と威張るほどでもないレベルの金額。
ま、“お接待”ですな(笑)。 -
■13:35 再び観光へ
ほぼ1時間の昼食休憩が済むと、車は楊凌区の中心から離れて北へ向かった。
少しずつ建物が少なくなり、逆に畑が延々と続く風景に変わりつつあるにも関わらず、せっせと歩いて目的地へ向かう人の姿も結構多い。 -
■台地を下る①
快調に走っていた車は、舗装してあるとは言えかなり凸凹のある道に差し掛かってスピードを落とし、土煙を上げながらゆっくりと坂を下り始めた。
平地だと思っていた今までいた一帯は、実は台地の上だったらしい。 -
■台地を下る②
台地を下ると、緑の小麦畑と小さな集落が交互に現れる。 -
■集落を抜けて
小さ目のレンガをビッシリと積み上げた集落をいくつか横目に見ながら・・・。 -
■13:50 畑の中で停車
小麦畑の真ん中で車が停まり、ガイド・Xさんが「ここで降りましょう」と言う。 -
■農道を歩く①
これまで走って来た道に直角に交わる舗装されていない農道に進みながら、ガイド・Xさんは言った。
「さぁ、探しに行きましょ♪」
これから向かうのは、ある皇帝の陵墓。
地図に書かれているのを見つけ、連れて行って欲しいとリクエストしてあった場所。
皇帝の陵墓と言えば、ピラミッド状だったり小山のようだったり、そんな姿を想像していたのに、見渡す限りの小麦畑の中、どうにも見当たらない。 -
■農道を歩く②
そうか、「探す」って言ったよね?
もしかしたら、地下宮殿のような陵墓で、小麦畑に隠れているのかも知れないな・・・。
でも、何だか様子が変だ。
まさか・・・まさか・・・。 -
■畑に踏み込む!
ここの小麦畑に限らず、農地の所々には土を盛り上げた塚がある。
農家の墓であることが多いと聞いていた。
ガイド・Xさんに先導されて農道を進んでいると、そうした塚がいくつか見える。
歩くうち、少し大き目で不自然な姿の塚らしきものが気になり始めた。
相変わらず周囲に皇帝の陵墓らしきものは見えてこない。
ふと気付くと、ガイド・Xさんが「足元に気を付けてね」と言いながら、小麦畑の中に踏み込んだ。
その行く手には・・・まさか・・・マジで? -
■隋煬帝墓①
先程から気になっていた大き目の塚に近付くと、ガイド・Xさんが「これですよ~」と指を差す。
“ある皇帝”とは、隋時代(581年~618年)の第2代皇帝・煬帝のこと。
もともと兄が皇太子に立てられていたところ、兄は派手好き・初代皇帝である父と母は倹約質素好き、両親に気に入られるように振る舞って皇太子の座を奪い取り、死の間際に心変わりしそうになった父を暗殺したという噂まである。
皇帝となってからは当然派手に振る舞い、残虐な刑罰を復活させたり、華北と江南を結ぶ大運河造営のために女性までも労役に駆り出し、それが隋の滅亡・唐の建国に繋がるわけで、暴君と言われる。
お大師様は遣唐使船に乗って唐の都・長安に留学したが、隋の時代にも日本からの派遣があった。
そう、遣隋使。
遣隋使と言えば小野妹子、第2回遣隋使で『日出づる処の天子、書を日没する処の天子にいたす、恙無しや・・・』で始まる国書を届けた相手が煬帝だった。
日本の歴史にも関わりのある人物というわけで。
(⇒クチコミ「隋煬帝墓-畑の中の小さな塚」
http://4travel.jp/overseas/area/asia/china-shaanxi_province/xian/kankospot/10418665/tips/10734858/) -
■隋煬帝墓②
煬帝の墓は江蘇省に見つかっている、との記事も見たことはあった。
けれども、ガイドブックの地図でも、インターネットの地図でも、現在私が立っている場所に「隋煬帝墓」との記載があった。
皇帝だもの、衣冠塚のように役割を持たせた墓が複数あっても不思議ではないのだろう。
塚の前には、陝西省が遺跡として認めた旨の石碑が建っていた。 -
■隋煬帝墓③
それにしても、いくら暴君だったからと言って・・・。 -
■隋煬帝墓④
もっと大きなものだったのに、農地にするために周囲を削って、こんな姿になってしまうとは・・・(汗)。 -
■14:10 隋煬帝墓を出発
何だか見てはいけないものを見てしまったような(汗)。
“釈然としない感”に何度も振り返りながら、農道の端で待っていた車に乗り込んだ。 -
■柳並木
来た道を逆に辿って、再び台地の上。
私が事前にリクエストしていた場所は、煬帝の墓で全て巡ったことになるが、すぐ近くにある史跡にもついでに寄って下さることになった。
真っ直ぐな道は、両側に並ぶ柳が美しい。
父が昔、よく吟じていた王維の詩(⇒http://4travel.jp/traveler/poi/pict/12574747/)の一節「客舎青青柳色新たなり」が浮かんできた。 -
■14:30 隋文帝秦陵に到着
小麦や果樹の畑の向こうに、ようやく“らしき”ものが見えてきた。 -
■隋文帝秦陵①
こんもりと樹木に覆われていたのは秦陵。
ここの主は、隋時代の初代皇帝である文帝。
煬帝の父であり、噂通りなら煬帝に暗殺されちゃったのかも知れない皇帝だ。 -
■隋文帝秦陵②
見れば、頂上へと続く1本の道。
登りましょう~♪ -
■隋文帝秦陵③
一直線の道は、見た目よりも勾配があった。 -
■隋文帝秦陵④
秦陵の頂上から、しばらく周囲を眺めてみる。
相変わらずスッキリとしないが、農地の多いのどかで静かな風景だ。 -
■隋文帝秦陵⑤
煬帝の墓の周囲は一面の小麦畑だったが、秦陵の周囲にはビニールハウスも多い。 -
■14:50 隋文帝秦陵を出発
麓で待つ車に戻りながら、やはり皇帝の陵墓たるもの、この位の存在感は欲しいものだと思った。
それと同時に、煬帝の墓で愕然としながら感じた“釈然としない感”は薄らいだ。
良かった、これで後ろ髪を引かれることなく楊凌区を離れられる(笑)。 -
■西宝高速に戻る
后稷像の足元まで戻れば高速道の入り口。
空港がある東を目指して車は走り出した。
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