2008/06/14 - 2008/06/15
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korotamaさん
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やって来ました、2008シーズン初の上高地!
約8か月ぶりの上高地は、あぁ、やっぱり気分爽快です!
今回はビジターセンター主催のガイドウォークに初めて参加しました。
朝8時20分にビジターセンターを出発し、大正池まで、ガイドさんの説明を聞きながら、2時間40分かけて歩きます。
- 交通手段
- 自家用車
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-
前日は8時前に就寝したというのに、朝はすぱっと起きられなくて、沢渡市営第2駐車場のバス停を出発したのは6時50分ごろでした。気温は7度。
風邪をひいてはいかん、と思い、フリースのチョッキにジャケットも着こみました。 -
天気が良く気持ちよかったので、大正池で途中下車。
焼岳が大正池にくっきり写っています。おみごと!
空よりも池の方が青いですねー。 -
穂高連峰もくっきりです(^−^)。
美しいですなぁ。 -
おぉ! キセキレイさんっ!
今回も、やっぱりぼけちゃいました。 -
バスに乗り、河童橋付近までやって来ました。
バスターミナルにはすでに観光バスが数台停まってはいたものの、まだ早いせいか閑散としていました。
右から、明神岳(2,931m)、前穂高岳(3,090m)、吊尾根、奥穂高岳(3,190m)、天狗岩、間ノ岳(2,907m)、西穂高岳(2,909m)。 -
さてさて、ガイドウォークの始まりです。総勢13人に、ちょっと緒方直人似のメインガイドさんと目がなんとなくペ・ヨンジュン似のサブガイドさんで、ビジターセンターを出発しました。
まず最初は、センターを出てすぐのところにある清水川。200m程さかのぼった所から湧き出ている六百山の地下水で、梓川に合流するまでの僅か300m程の清流です。汚染するものがないので、人も飲めます。
清流にしか生息しないバイカモ(梅花藻。キンポウゲ科)。水の中ですが、とても奇麗な緑色をしています
。水の中で光合成しています。 -
こちらはクロカワゴケ。
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まるっきり、透き通っています。
-
と、きれいなものを見たあとですが、河童橋周辺では上ばかり見て歩くと、べっちゃりふんづけてしまいます。
そう、ニホンザルの糞。一杯落ちていました。 -
梓川沿いをガイドさんの説明を聞きながら下っていきます。
まっすぐ延びた遊歩道。
標高1500mを流れる梓川。この辺りはほぼ真っすぐな流れです。蛇行しているのが本来の川の姿。ですが、護岸工事をしたために、不自然に直線的な流れになっているそうです。
そうだよなー、ガイドさんの説明を聞いて、確かに不自然だぁ! と改めて感じました。美しさは違うけど、町中の川と同じですもんね…。 -
上高地を代表する樹木、ケショウヤナギ(化粧柳。ヤナギ科)。
幼木や新枝が夏にかけて白いろう質で覆われるため、化粧をしたように見える、ということでこの名がつきました。
この梓川流域と北海道の札内川流域にしか生息しておらず、絶滅危惧種なんだそうです。
ごく普通にイメージする柳は枝垂れていますが、それは中国産だそうで、日本産はこのケショウヤナギのように上向きなんだそうです。ふぅ〜ん。 -
緒方直人似のメインガイドさん(レンジャーさん?)。
梓川の石を片手に説明をしています。
石の周りがぬめぬめしていました。その正体は、珪藻だそうで、そう、壁などに塗る珪藻土のおおもとです。 -
なんだかその辺に生えていそうな植物。
イラクサ(刺草・蕁麻。イラクサ科)といい、葉に触ると数日はちくちく皮膚が強く痛むとか。
うーん、でも特徴がなくて、覚えられない…。葉も柔らかそうだし、うっかり触ってしまいそうです (~_~;)
ガイドさん曰く、「シソのような葉に注意」。
「はいっ!」 -
ヤマヨモギ、またの名を、オオヨモギ。(キク科)
町で見るヨモギに比べて大きく、葉が柔らかそうな感じです。うちのウサギたちがいたら、興奮するだろうなぁ。きっと大好きです。
でも、アレルギー反応を示すkorotamaは、花粉の時期には気をつけないと! -
エゾヤナギ(蝦夷柳。ヤナギ科)。
上の方が枯れています。 -
ず〜むしてみると、あれあれ、外側の樹皮が剥かれてしまっています。
犯人はニホンザル。餌の乏しい冬にこのエゾヤナギの樹皮を食べるそうです。食べるのはエゾヤナギだそうで、ケショウヤナギは食べないそうです。
違いがわかるんですねー。 -
昨日一の瀬園地でもよく見たレンゲツツジ(蓮華躑躅。ツツジ科)。
5弁のうち1枚にだけ黄色の点々が付いています。
ガイドマーク・密標(みつひょう)といい、この点々で虫を誘うのだそうです。 -
川の中に砂州が出来ています。上流から流れてきたもの(花崗岩が粉々になるそうです)が堆積し、その上にケショウヤナギが育っています。
梓川は年々堆積物が増えていて、どんどん浅くなっていっているそうです。
その昔は河童橋から飛び込んで遊んだりできたそうなのですが、今はそんなこととてもじゃないけど出来たもんじゃない。「飛び込んだら病院行きです」と、ガイドさん。 -
ウラジロモミ(裏白樅。マツ科)。
クリスマスツリーに利用され、また、諏訪の御柱にも使われる木だそうです。 -
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シウリザクラの葉。
葉の付け根にイボのようなものが2つあります。ここから蜜を出すそうです。 -
おほほ、マガモです。
川底の藻を食べています。 -
有名な、ウォルター・ウェストン氏のレリーフ。
このレリーフが埋め込まれている岩は世界で一番若い花崗岩だそうです。「ふぅ〜ん」と聞いていたら、「百四十万年前のものです」ですって!
ぁぁぁ、それでも若いのね。時間の流れが違いますね。 -
ニッコウキスゲ(日光黄萓。ユリ科)の後姿。色気がありますな。
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白樺の果実。これ1個に、400〜500のタネが付いていて、風に飛ばされて子孫を増やすそうです。
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右から、霞沢岳(2,646m)、三本槍、六百山(2,450m)。六百山はあの清流清水川の源でしたね。
この山は何人中一人だったかな、登山道が無きに等しい山だそうで、登ったらなかなか帰っては来られない、難しい山なんだそうです。 -
イヌコリヤナギ(犬行李柳。ヤナギ科)。コウリヤナギに似ているけど役に立たないので、イヌコリヤナギ、だとか。
葉が互い違いで十文字に見えます。 -
イヌコリヤナギの実。
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見返り穂高連峰。
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ワスレナグサ(勿忘草、忘れな草。ムラサキ科)。
Forget-me-not ! -
カワゲラの抜け殻。
釣りの餌になるそうですね、カワゲラって。
幼虫時代は水の中で生き、成虫になると陸で生活するそうです。ふぅ〜ん。 -
バイカモ(梅花藻)の花が咲いています。ちっちゃいの、見えますでしょうか?
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田代湿原の手前の森では森林遷移の勉強をしました。
森林はシラカバやカラマツなどの陽樹の森からウラジロモミやシラビソなどの陰樹の森へと変遷していく。
ここはいま両方の木が生きていて、この3本の木のうち真中は陽樹、両脇が陰樹です。 -
でも、どんどん陰樹の森に移り変わっています。陰樹の若木が成長しています。
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昨日の乗鞍高原でも咲いていました。
葉の形が翼を広げた鶴に似ていることから名付けられたマイヅルソウ(舞鶴草。ユリ科)。 -
群生するマイヅルソウ
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ズダヤクシュ(喘息薬種。ユキノシタ科)。
「ズダ」とはこの辺りの方言で、喘息のことだそうです。喘息に効く、ことから、喘息薬種。 -
ゴゼンタチバナ(御前橘。ミズキ科)。
花をつけるのは6枚葉のもので、4枚葉はつけないそうです。 -
こちらも乗鞍高原で見かけましたね。ツマトリソウ(端取草。サクラソウ科)。
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太い赤松だなぁ、と思ったら違いました。
チョウセンゴヨウ(朝鮮五葉。マツ科)。 -
その名の通り、と言いますか、、、
葉は5枚ずつの束になっています。 -
ガイドさんが用意していたチョウセンゴヨウの松ぼっくり。
指の大きさと比べてみてください。大きいですねぇ。 -
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オオバミゾホオズキ(大葉溝酸漿。ゴマノハグサ科)かな。
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アワフキムシ(泡吹虫)の幼虫。その名のごとく、泡を吹いて身を守ります。
最初は立派な泡があったのですが、勉強のため、ガイドさんが泡を取り除きました。
アワフキムシ君、ごめんね。また、泡を吹いてね。 -
と、前出のアワフキムシの説明をガイドさんはたくさんしていたのですが、korotamaは道の反対で大きな声でさえずり続けるウグイスに心奪われていました!
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滅多に出会えないので、もう1枚!
大きな口でさえずっています (^O^) -
田代湿原にかかる木道の間からにょきにょき伸びていました。タラの木(楤の木。ウコギ科)。
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田代湿原から眺める、穂高連峰。
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君はスミレかな?
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田代湿原ではレンゲツツジがたくさん咲いていました。
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トリカブト(鳥兜。キンポウゲ科)。秋に花をつけます。
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イチイ(一位。イチイ科)、またの名を、アララギ。
このように根元からたくさん枝が伸びるのが特長だそうです。
赤い実の中にある種子には毒があるのですが、シジュカラや、ヒガラなどカラの仲間には悪影響はなく、彼らが実を食べて種をいろいろな場所に巻いてくれるのだそうです。
うまくできていますね。うちにもイチイを植えたら、カラさん、もっと来てくれるかな。 -
サワグルミ(沢胡桃。クルミ科)。
奇数の小葉集団で、1枚の葉、だそうです。秋には黄葉が美しいらしい。 -
さてさて、ガイドウォークの最終地、大正池です。
青い水、立ち枯れの木、そしてボート遊びに興じる人々。 -
焼岳からは噴煙が登っています。そして、右のこんもりしたところにツンツン見えるのは登山者さんたち!
気持ちいいだろうなぁ〜。 -
川原ではキジバトさんがお出迎え
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マガモさんも。
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オスの後ろからメスがついてきています。
ふふ、でも、足場の悪いこの河原。こてっ、とこけていました。 -
あらぁ、オシドリさんもいらっしゃいます。夫婦かと思ったら、男同士ですね。
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あらあらあら、マガモとオシドリの殿方が、お弁当を食べる観光客の周りをウロウロウロウロ。
駄目ですよっ! 人間の食べ物を食べては!
貰い癖がついてしまっているのかなぁ。
観光客の方も、彼らに餌を与えないでくださいね。 -
ブラウントラウト。
2時間40分にわたったガイドウォークは、とても実りのあるものでした。上高地の植物や山などにまつわるいろいろなことを教えてもらい、とても楽しい散策でした。(教えてもらったことが、ずーっと頭の中に入っているといいのだけど…。)
ガイドのお二方、どうもありがとうございました !
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