2002/05/07 - 2002/06/05
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kojikojiさん
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ハノイからサパに行くかハロン湾に行くか兄弟二人で親族会議になりました。こういう時血のつながりがあると面倒です。一応長男の特権と費用を多く負担していることを理由に、ハロン湾のクルーズで1泊して、カットバ島のトレッキングで1泊の2泊3日のツアーに参加することにしました。弟は中国国境近くのサパに行きたかったようですが却下しました。その後弟はサパに行く機会はありませんが、我が家は10年後にしっかりトレッキングに行ってきました。
ツアーを申し込んだのは旧市街の外れにあったグリーンスパン社というところでした。当日の早朝にバスに乗ってハロン湾までは3時間以上かかりました。ガイドはトュイさんという20代の女性でした。バスの中で自己紹介をすることになりました。スコットランド人のカップルとドイツ人の一人旅の男性とノルウェー人のカップルとオーストラリア人の男性と、大阪のNOVAで英語を教えているアメリカ人のニールと友人のアメリカ人女性と我々兄弟の総勢10人でした。クルーズ船もこのメンバーで貸切でした。船に乗るとすぐにランチになり、海水浴タイム。洞窟のある島を見学して、夕方になり停泊して一晩過ごしました。この日は日韓WCサッカーの開会日でした。開幕戦はフランスとセネガルだったので、海上で食事の後にみんなで観戦することになりました。真暗な海上で白黒テレビだけが頼りです。アンテナは何と蛍光灯です。船のクルーはフランスを応援しています。そしてツアーのメンバーはサッカーの強豪国ばかりなので当然熱が入ります。結果はご存知の通りフランスが負けました。その途端にクルーは船から海に飛び込みました!翌日はカットバ島の河口で船から竹籠舟に乗り換えて川を遡ります。途中からトレッキングが始まり、トンネルを越えると桃源郷という言葉がふさわしい田園風景が広がります。そんな村を越えた辺りからトレッキングは山登りに変わり、山の頂に立つと美しいハロン湾の景色が眺められました。この時の景色は忘れることが出来ません。カットバ島では普通のホテルに泊まりのんびりしました。最終日はハロン湾をもう一度クルーズして元の港に戻り、同じルートでハノイに戻ります。ハロン湾の旅の終わりとともに兄弟二人旅も終わりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 観光バス 船
- 航空会社
- ベトナム航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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ハンドスパン社のツアーに参加して2泊3日のハロン湾ツアー。日本人2名に大阪のNOVAに勤めているアメリカ人とスコットランド人のカップル、ノルウェーのカップルにオーストラリア人と国際色豊かです。バスの中の話題は今晩から始まる日韓ワールドカップサッカーの話一色でした。バイチャイの港の駐車場で隣に停まっていたバスを見てアレッと思ったら京都バス!!市バスの11番でした。
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バイチャイの港を行き交う観光船は全て茶色でした。この十数年後に再訪した時は全ぶ白く塗り替えられていて驚きました。
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昔の香港で感じるような雑然とした雰囲気がここにはまだ残っていました。
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クルーズ船は人数が少ないのでかなり小型でしたが、それぞれ個室もあり快適ではありました。
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ゴリラの形に見えるとか最初のうちは熱心に通り過ぎる岩を観ていましたが、すぐに飽きました。
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ツアーのメンバーはそれぞれ思い思いにデッキで寛いでいます。
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この当時はCDプレーヤーを持って行っていたので、旅の途中で買ったCDを聞いていました。
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これは闘鶏の岩だったかな?いや夫婦岩でした。
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ハロン湾の竹籠舟はこれまで見て来た円形ではなくて楕円形でした。
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こんな場所でどこへ行こうとしているのか分からない手漕ぎ舟が目の前を流れていきます。
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見渡す限り目標とされる行先はありません。
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こんな景色の中で海水浴タイムもありました。船の上から飛び込んだら指先に岩が触れました。これは怖かったです。水の上には奇岩が林立していますが、水中にも岩があるのだと知りました。ホイアンの川で泳いだ時は川底が砂だったので良かったのですが。船から飛び込みする方はご注意ください
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海上にはたくさんの生け簀が見えました。小屋はここで住んでいるのか、魚が盗まれないように滞在しているための小屋かは分かりません。
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岩山に小舟が重なると写真の構図としては成り立ちます。
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どこを見ても絵になる風景です。
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漁船は船団を組んでいるようです。
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異様に選手の長い船の理由は最終日に分かりました。
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晴れてくると海の色が変わってきます。
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水上生活者の村に到着しました。
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普通の村のように商店があったり、生活感が垣間見られます。
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時間帯的に干潮時だったのだと思います。岩の最下部が並みで削られた部分が露出しています。
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小さな家という絵本を思い出します。これなら移動は簡単ですね。
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クルーズ船を降りてティエンクン(天宮)鍾乳洞に向かいます。
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鍾乳洞に入るのは高校生の修学旅行で秋吉洞以来だったかと想い返します。この時はまだ自分の中でのマイブームが来ていなかったので、サラッと見学しました。後年中国の競輪へ旅して以来、中国の鍾乳洞にハマっています。
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バルセロナのガウディの建築のカサ・ミラの1階にある馬車を乗り入れるエリアの添乗に似ているなと思いました。サグラダファミリア教会をモンセラートの岩山を見てインスピレーションを得たという話は正しいだろうなと思いました。
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思ったより広々としていて涼しくて気持ち良い所でした。でもかなり山の中腹にあるのでかなり歩きますけど。
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この当時はシンプルなライティングでしたが、十数年後に妻と行ったときは中国風にカラフルに変わっていました。
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若いカップルの形に見える鍾乳石。
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船がそのまま商店になっていることが良く分かります。
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魚を狙っているのか鷹のような鳥が旋回しています。こんなアングルで見るのは初めてです。
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逆光になったハロン湾の姿も美しかったです。まるで「インドシナ」という映画のエンディングだなと思いました。レマン湖のほとりに立つカトリーヌ・ドヌーヴの姿の先のアルプスの山々がハロン湾の岩山に変わっていくシーンです。
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クルーズは天気もよく日光浴しながら静かに進んで行きます。静かな入り江で海水浴タイムになりましたが、ノルウェーの女の子は絶対サメがいると言って泳がないのが面白かったというか。世界は一つにはならないなと思いました。
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クルーズ船は停泊地に向けてどんどん南下していきます。
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この辺りまで来ると日帰りクルーズはもとより、海上で宿泊する大型のクルーズ船の姿もありません。
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何となくハロン湾を我々だけで貸し切っている気分です。
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墨絵の中のような景色に迷い込んだみたいです。
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逆光になってしまいましたが面白い写真になりました。
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ようやくこの日の停泊地に着きました。ここがハロン湾のどの辺りなのかは分かりませんが、通常のクルーズ船の姿は全くなく、かなり南側なのだとは感じます。
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静かな入り江で停泊しました。夕食前に涼んでいると子供たちがボートで寄ってきます。竹籠で造られた物ですが、南部のような円形ではありません。
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この辺りまでクルーズ船が来る事は少ないようで様子を見に来たみたいです。
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小さい子が上手く舟を操るのはほほえましくもありながら、彼らの将来はどうなるのだろうとも考えます。ただ、魚の養殖はうまくすればかなり儲かるらしいです。
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真っ暗なハロン湾の入り江に停泊した夜明けです。
昨晩はワールドカップの開会式と開幕戦を全員で鑑賞しました。白黒テレビにアンテナの性能が悪いので蛍光灯につないでいました。ベトナム人のスタッフは全員フランスを応援していましたが、セネガルに負けたとたんに海に飛び込んでいました。 -
鏡のような海面と静けさの中を手漕ぎ舟が流れてゆきます。
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朝のハロン湾は水の色まで違うように見えました。
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船上で朝食を摂ると出発です。ツアー2日目はカットバ島でトレッキングです。
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一度小型船に乗り換えて、入り江の奥まで進みますが、干潮なので手漕ぎ舟に乗り換えます。この時はカメラを弟に預けたので、先に行った弟の撮影したものです。
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こんな景色の川を遡ります。また違ったハロン湾の姿を見ることが出来た気がします。
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帽子の女の子がガイドのテュイさんです。気さくで可愛らしい人でした。大阪に住んでいるニールは吉野家でどうやったらカッコよく注文出来るか教えてくれといってました。Shirudakuの発音がうまく出来ませんでした。
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こんな岩だらけの場所で舟を降ろされます。この先は更に水深が無いので小舟も進めません。
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こんな岩場を1時間近く歩くことになりました。
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岩場を越えてトンネルを潜った先は別世界が広がっていました。
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桃は咲いていなかったけどライチがたわわに実り、「桃源郷」と言うのはこんな感じなのかと思いました。
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刈り取られたばかりのお米は天日で干されています。
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その上を鶏の親子が歩いています。
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途中の集落で一休みしました。お昼を食べたらトレッキングの開始です。
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四方を岩山で囲われた素晴らしいところです。
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道端の水たまりにはちょうちょが数百匹(頭)群れていました。
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田んぼではアヒルが落穂拾いしています。
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ライチが木に生っているのを初めて見ました。
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素朴な集落でした。
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つるつる滑る泥道を2時間登った後の景色です。途中はオオムカデが出たりしましたが、こんな絶景を見ることが出来れば苦労も吹っ飛びます。
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この時の景色は忘れられないものです。もっと写真を残せばよかったと思いますが2枚だけでした。この後同じルートで桃源郷を後にして、小舟に乗って船に乗り換えてクルーズ船に戻ります。一度砂浜の海岸で海水浴を楽しみました。これはシャワー代わりといった感じもしました。
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夕方になってカットバ島の港に着きました。宿泊は港の安ホテルでした。みんなで晩御飯を食べて、その後は当然サッカー鑑賞です。この島のテレビも白黒だった記憶があります。
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翌朝の朝ごはんの風景。
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朝の港はすごい賑わいでした。
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ここでは豚も船で生活しています。
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どこを撮っても絵になります。
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トイレも水の上です。下には魚の生け簀???
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港ではコールタール?のような真っ黒な燃料を運んでいました。
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この船一艘を数人で運んでいましたがどれくらい時間がかかるのか…。世の中には大変な仕事があるのだと思いました。
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午前10時くらいにカットバ島を出発します。後はバイチャイの港に戻るクルーズだけです。
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最後の景色を楽しみます。
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この時のクルーズが楽しかったので、結婚してから妻を連れて再訪しました。
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弟はガイドのテュイさんに日本語を教えています。
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カッコいい!!船首の長い漁船の意味がここで分かりました。
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イタリアには漁船の長い船主でカジキマグロを突く漁がありましたが、似ている気がしました。上から魚影を探しているところも同じです。
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そろそろ港が近づいてきました。
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このクルーズを終えてハノイに戻ると1カ月の旅も終わりになります。
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ガイドさんは可愛らしい女性でした。
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多分弟のことを気に入っていたのだと思います。
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ハノイの空港からホーチミンまで一度戻って出国になりました。関空経由で羽田に戻るルートでしたが、出国時に手荷物がX線で引っ掛かりました。後ろにいた弟が引っ掛かって荷物のチェックをされました。中に入った骨董品は持ち出し禁止ですから。先に出た私はもちろん弟を置いて先に進みました。結果、上に入っていたバッチャンの皿と漆器のボウルを見てお土産品だと思われて無事通過しました。最初で最後の男兄弟での1カ月の旅は無事終わりました。
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この旅行記へのコメント (3)
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- ミューママさん 2019/04/10 09:19:17
- とても素敵な旅行記でした。
- kojikojiさん、初めまして。ベトナム滞在中に見つけさせてもらいました。今はフーコック島でこれを書いています。
以前のベトナムのことが細かくわかる内容に引き込まれ、一気に読ませてもらいました。観光名所だけでなく、そこに暮らす方々一人一人に思いを馳せていらっしゃり、小説の様でした。それから写真もとてもお上手ですね、それぞれが1つの作品のようです。私も古い器が好きで、どんな器を買われたのか興味があったのですが、後半にまとめて紹介してあり嬉しかったです。たくさん旅行記書かれているので、これから拝見させていただきますね。
- kojikojiさん からの返信 2019/04/10 11:02:01
- Re: とても素敵な旅行記でした。
- ミューママさん
旅行記にお立ち寄りくださりありがとうございます。フーコック島ですか。羨ましいです。ベトナムには何度か行っておりますが、フーコックはまだ行ったことがありません。古い旅行記なのですが、やっつけ仕事だったものを自分で読み返していて嫌になってしまい、少し丁寧な文章に直している作業中なのです。ようやく2003年までたどり着いたところなので、作業が終わるのはまだ先になりそうです。この旅のころは骨董品の持ち出しもおおらかでしたし、お土産物屋さんでもたくさんの商品を扱っていましたが、最近は良いものを目にすることが無くなってきました。また、最初で最後の(今のところ)弟との長期旅行でもありましたが、フエやホイアンで出会った方と数年前の旅行で再開したり消息を知った旅行記もありますので、お時間がありましたらお立ち寄りください。古い旅行記を手直ししても自己満足だけなんだと思っていましたが、こうやってお便りいただけると励みになります。ありがとうございました。
KojiKoji
- ミューママさん からの返信 2019/04/10 12:40:15
- Re: とても素敵な旅行記でした。
- お返事ありがとうございます。そうなのですね、それは楽しみです。また読ませていただきますね。フーコックはまだ素朴な雰囲気が残っているように感じましたよ、でもこれからどんどん開発されていくと思います。彼らにとっては収入が増える事なのだと思いますが、ここままであってほしいと思うのは旅行者の身勝手なのだろうなと感じています。
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