2005/08/19 - 2005/09/07
94位(同エリア178件中)
コクリコさん
パリ・モンパルナス駅8時15分の列車に乗り、シャルトルのノートルダム大聖堂に行きました。
20年以上前、新婚旅行で行って以来です。
パリの南西方向に広がる大穀倉地帯ボース平野を列車に約1時間乗るとシャルトル大聖堂の二つの尖塔が突然現れて見えます。
尖塔を確認した時の胸の高鳴りは書き表わすことができません。
フランス、ゴシックのカテドラルの中でシャルトルのノートルダム大聖堂(カテドラル・ノートルダム)が一番好きだと言っても良いかもしれません。
他のカテドラルと同じく荘厳ではありますが、どこか清楚なやさしさが感じられるのです。
聖母マリア(ノートルダム=われらの淑女)をお祀りしている大聖堂中もっとも格の高いノートルダムなのではないかと、私は思っています。
なにしろ聖遺物が聖母マリアが身につけていた衣なのですから!
東ローマ帝国の皇后からシャルルマーニュ大帝に「聖母の衣」が贈られ、その孫のシャルル2世が876年にこの聖堂に寄進されたとのことです。
ここで一番有名なのは「シャルトルのブルー」と言われているステンドグラス。12世紀から13世紀の古いステンドグラスが多く残っています。
そして正面に並び立つ2つの塔のうち、向かって右のシンプルなデザインの塔は12世紀ロマネスク様式のもの、左側の装飾のある塔は16世紀に改装されたゴシック様式のもの。
そのアンバランスも贔屓目でみるとなかなか良いものです。
大聖堂内部に入ったとたん、キリスト教徒でもない私でも身の引き締まる思いがします。キリスト教徒になっても良いかな?と思える瞬間です。
でも、私は日本の好きな(但し、「本当に好きな」に限ります)お寺や神社でも、モスクでもどこでも入った瞬間喜びを感じてしまいます・・・聖なる建物や土地は地球上どこでも共通しているのかもしれませんね。
シャルトルだけではありませんが、世界遺産ですばらしいステンドグラスや彫刻があるにもかかわらず、拝観は無料ですし、写真も非常識なことをしない限り写せます。
気持ちの良い散歩道もあるので、パリからの日帰りコースに是非お薦めしたいです。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道
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-
シャルトル駅前。
黄色い郵便局の車を見つけました。
最近は色々な方の影響で面白いなと思ったら何でも写してしまいます(^o^)/ -
タンパン(ティンパヌム)です。
聖堂正面扉口の上部の半円尖塔アーチで、扉口の装飾において中心的なテーマで表現されています。
中央に巨大な神を置き、まわりにマリアなど人物をはめこんでいます。
最後の審判が多いような気がしました。 -
正面扉口にはずらーっと人像円柱が並んで立っています。
ユダヤの王族や予言者の像だと言われています。
すらりと美しく穏やかな表情をしています。
法隆寺の百済観音像に似ていると言っていた人もどこかに。 -
フライングバットレス(飛梁)
天井や屋根を支えることによって、建物の側壁は外側に広がろうとする力が働く、この力を控え壁(バットレス)に伝達するアーチだそうです。 -
大聖堂南側の薔薇窓。
薔薇窓は救世主を象徴しているそうです。
ステンドグラスがはめ込まれています。 -
北袖廊扉口
-
聖堂内陣の彫刻。
キリスト教説話が彫り込まれています。
石とは思えないほどの緻密さと繊細さです。
これはたぶん聖母マリアの物語りなのではないかと思います。 -
彫刻を見ている見学者。
大聖堂の中はこのように厳かで静かな感じです。 -
ステンドグラスはやっとこの1枚だけが何とか見られる程度に写せました。薔薇窓です。
あの「シャルトルの青」と言われている今では出すことのできない青色のステンドグラスは暗くて写せませんでした。 -
大聖堂の裏側に博物館があります。
博物館の庭園には真夏なのに日本では初夏や初秋に咲く花々が咲き乱れていました。
8月の日本は真夏で花が少なかったのでフランスにきて花が溢れていたのには驚きました。
気候も温暖なので花にはちょうど良いのかもしれません。
この博物館の裏手から下ると良い散歩コースがあります。
博物館には何が展示されているのかわかりません。
そうそう、ここでも中国人の若者たちに出会いました。日本や韓国の若者たちは数年前から海外で多く見かけましたが、最近は中国の若者も明るく旅していました。記念写真撮り合いました。 -
サンタンドレ(聖アンドレ)教会。
博物館の裏を下るとウール川に出ます。
サンタンドレ教会を右に見ながら、ウール川沿いの道を歩きます。
古い町並みが残り、ウール川ではのんびり釣り糸を垂れたおじいさんも何人か見かけました。
昔の洗濯場も残っていました。
よく昔のフランス絵画で見る洗濯娘が洗濯している風景そのものでした。 -
この散歩道から見たシャルトル大聖堂です。
裏側から見た姿です。 -
ウール川です。
川で洗濯する人はもういませんが、昔と変わらぬ姿のまま流れているように見えます。 -
ウール川に架かる橋から見た大聖堂です。
心から和める風景でした。 -
シャルトルの町並み。
歩いているだけで楽しくなります。大聖堂だけでなく、歩いていると教会にもばったり出会います。 -
シャルトルの町を走っている観光用の豆電車。
昔ながらの家並みがそのまま残っているし、どこからでもシンボルの二つの尖塔が見えるので、お年寄りや小さな子供たちには豆電車の乗るのも良さそうですね。 -
最後のおまけ。
レストランの看板がおしゃれだったので写してみました。
路上美術館。
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この旅行記へのコメント (1)
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- ホホデミさん 2006/01/19 23:58:39
- シャルトル大聖堂
- コクリコさんへ
見学者の写真で、シャルトル大聖堂がどれほど大きいか分かりました。
写真を拝見した限り、美しいステンドグラスと石造りで勝負!しているような印象を受けました。
往事、大聖堂で響いたグレゴリアン聖歌やボーイソプラノのクワイヤーの響きはどんなものだったのか、知りたいものです。(^^)
聖遺物が聖母の衣とありましたが、もしかして五センチ四方の布だったり、とか。(こら!)でも、シャルルマーニュですものね。ローブだったらすごいですよ、これは。これは拝観できるものなのでしょうか。
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