2006/08/19 - 2006/09/19
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こまちゃんさん
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8月27日。
午前の部~雅丹地貌~
敦煌滞在活動の最終日だ。
明日は夜の便で烏魯木齊行きなので、日中は敦煌に居られる訳だが、
列車の切符の都合があるので、きっと丸1日柳園駅で釘付けになるだろう。
…と言う事で、今日は早起きして、最後の楽しみとして、敦煌から西北へ
180km離れた雅丹地貌(ヤルダン)と100km手前の漢長城と玉門関へ向かう。
旅行ブログは、午前の部に雅丹地貌、午後の部に玉門関と分けての紹介。
午後の部は、敦煌ラストナイトの様子も盛り込んだ。
まずは雅丹地貌から。
大自然の神秘、戈壁灘と砂漠の織り成す原始的な造形が、人を困惑させ且つ魅了する。
説明は要らない(するけど…)。まずはご覧あれ。
(参考→http://4travel.jp/traveler/chinaart/album/10033637/:2005年、夏の雅丹地貌紀行)
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朝5時。
「你要起来的時間五点鍾!」
携帯の目覚まし音声に起こされてイヤイヤ目が覚めた。眉間にしわ寄せながら、出掛ける準備をしていると(・・と言っても殆ど短時間で可能)、外でクラクションが鳴った。
昨日爺ぃが頼んでいたタクシーのオヤジ、結構几帳面な性格らしく、既に到着していたようだ。
昨晩、カメラのCFカードをノートPCに差したまま忘れて仕舞い、急いで部屋へ取りに行っている間に、みんなは車でO友さんを迎えに行った。
CFカードを回収し、ホテル前で肌寒い風に吹かれて2,3分待っていたら、みんながO友さんを乗せて葯業ホテルに戻ってきた。
そう、敦煌では、立秋を過ぎる頃から、朝晩は15度前後まで下がって仕舞う為、半袖で外に居ると結構寒いのだ。
6時半の道では、車のライトが照らす所以外は何も見えない。。。 -
7時過ぎ頃になってやっと辺りが明るくなり、全てが肉眼で確認出来るようになった。
だが、カメラにとってはまだ露出が「アンダー」。手ぶれは免れない明るさのようだ。 -
町を抜け、10分程走れば、そこはもう戈壁灘のまん真ん中だった。
ふとクニクニのほうを見ると、目の前に広がる見事なまでの「無限の平ら」な景色に、何かを感じているようだった。
感想は?
そんなヤボは聞きはしない。
感動か、はたまた感嘆の思いなのか・・・
それら全てが一度に押し寄せ、感情表現の形容がしづらいこの360度全球型大自然で感じる事は、何よりこま自身それを知っているから。
目がいつもよりも、でっかく開いているのが印象的。 -
昨日見付けた5速変速シャレードセダン。
画像からは全体的に明るく見えるけど、この時間、まだ朝日は昇っていないのだ。
カメラにとっては結構暗いみたいだ。撮影はカメラを充分固定して行った。
まだほんの少ししか走ってないが、やはりサンタナには勝てない事は既に体感出来た。
揺れやバウンドが多くて。。。でももう仕方がない。
この時の費用は雅丹地貌往復だけで300元也。
でも殆ど夕方まで掛かるので、結構安いとも言える。
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その数分後、朝日が登り始めた。
しかし少し雲がかかっていて、太陽はすっきりと発光しなかった。
丸い輪っかが出来ているのは、雲のせいで光の滲みが出ているからだ。 -
その朝日に照らされた戈壁灘は、夕日に照らされているように赤く染まっていた。
走る我々の車の影。 -
朝日が照らす曉の色が見られる時間は短い。
少しの間ショーを楽しんだ我々の目の前には、真っ直ぐ続く戈壁灘の道しかなかった。
こんな道に見慣れて仕舞った贅沢なこま。 -
地貌になり損なった感じの塊。
実際の雅丹地貌(ヤルダン)はこんなモンじゃない。 -
後ろを見ると、蹴り上げた戈壁灘の砂煙が、朝日に眩しく溶けて行くのが見えた。
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最初の料金所。まだ9時前なので、朝日に照らされて日がまどろんでいる感じだ。
ここは雅丹地貌の料金所ではなく「玉門関」のもの。
先の雅丹地貌へ行くだけの人でも、ここで玉門関の入場料と言うか通関料30元が必要。 -
料金所を経て直ぐにある「玉門関」を過ぎてから、まだまだ続く戈壁灘の道。
玉門関までが80km、そこから更に100km先に雅丹地貌はある。
理屈にけじめの無い中国。
お国は、「世界の仲間入り」なんて平気な顔して言うけれど、どの面下げてそんな事が言えるのだろう。その神経の太さにはほとほと参る。ヘソで珈琲を沸かして仕舞いそうなくらい可笑しいし、不合理な事が多い国。そう言った自分の国のマイナス面を判っていながら、あれだけの事が平気で言える国民性は、どう行った理由から養われるのだろう。 -
・・・実は、何にも理解していない「おこちゃま水準」なのかも知れない。
別に日本がそうでは無いとも言えないが、手前の落ち度を棚上げし、言動や要求に関して図々し過ぎる事が多い。犯罪にしても、公僕などのウラとの癒着が多過ぎて、肝心な部分が制圧出来ないで居る事が多いし・・・。 -
どこまでも続く戈壁灘の道を駆け抜ける。
この辺りには塩が吹き出しており、昔、海だった1つの理由になっている。 -
その道をうたた寝したり、起きて写真を撮ったりしているウチに、50分程で、「敦煌雅丹・国家地質公園」に到着。
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ここは料金所、1人60元。
雅丹地貌公園内の遊覧バスチケットが込みになっている。 -
ゲートから300m程離れた所にある、雅丹地貌の管理所。
レストランや資料館などがある建物だ。 -
バスに乗る前に、いつものようにトイレ。
駐車場には、プレハブの簡易トイレが並んでいる。驚いた事に、今回はお金を取られた(1元)。昨年は無料だったが、取れる所からはドンドン取るのには呆れる。今はどこの国定公園も、個人への委託管理化が流行っているので、全てがその管理者の腹づもり次第で決まって行く。国の規定などは皆無なのだ。 -
今回は、オンボロマイクロバスではなく、小型のオープン自動車だった。
窓がないので大変だが、写真を撮るには、あの汚い硝子の窓が無くて最高に都合が良い。 -
管理所を出て直ぐの所にある「派出所」。
天然の地貌をくりぬいて作られているのだが、それが果たして良いのか悪いのか・・・
自然を紹介する(守る)所なのに、これでは本末転倒だ。しかも「公安」だし。
何より、ここは『国家地質公園』だぜ。 -
中国の場合、基本は全てが権力支配。
営利目的の施設であっても、係わっている人間の「力」で全てが決まり、その人間がバカだった場合、とんでもない事を平気でしてしまう事も少なくない。
「制作側の観点」だけで全てが決まり、第三者から見れば、どう考えどう評価するのか・・と言う事を、まるで気にしない。故に「おこちゃま」だと言うのである。 -
人が手を付けた所は、兎に角文句が多くなるので困る。。。
でも、一旦自然の懐に潜り込めば、そんなしがらみからは一時開放されるのだ。 -
ここからは画像で綴りたい。
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金獅迎賓
金の獅子が皆様をお出迎え。 -
今回、こまはD100を準備した。
爺ぃも、ちょっとマシなのが欲しい(但し安い事!)と言うので、準備したPanasonic DMC-FZ10。
何故かシルバー希望と言う事で苦労した。
持ってきてから「黒も良かった」・・・どっちやねん!?
初めてのカメラでも、いっぱしのカメラ使いに見えてしまうこの姿。。。
本人、使い方を全然覚えてない(中文メニュー搭載!)。 -
今回乗せられた観光用ミニカート(軽自動車ぐらいの車)。
朝早かった事と、観光客の少ない今年は、バスでの巡回は少ないそうだ。 -
偉大なる砂漠の風化した土地、ヤルダンの藝術。
暫くは色々な表情をご覧戴きたい。 -
午前の鑑賞なので、地肌が赤く染まっている感じ。
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雄大な雅丹地貌は、背負っている真っ青な大空がとても合う。
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摩訶不思議な情景。
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逆光に聳える姿も、心なしか石器時代の空気を感じる。
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雅丹地貌観光の入り口。
こまは、「ウエルカムゲート」と名付けている。
画像のように、道の両脇にゲート状の地貌が向かい合わせに立っている。 -
獅身人面
獅身人面とは、スフィンクスの事。
後にあるカタツムリとスフィンクスが合体したような塊がそれ。 -
これは、車で少し離れた時に、偶然発見したもの。
こっちの方が獅身人面に似ている気がした。 -
次の孔雀岩へ向かうまでの風景。
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風化せずに残った塊付近には、砂漠の痕跡があるものの、それ以外の部分は殆ど戈壁灘化しているので、そのまま歩いても問題がない程硬い土地だ。
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雅丹地貌の間には、流れ出てしまいそうな砂が見える。
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北の方向は、どこまでも何もない。
かまやつひろしの「何にもない大地」を、自然に口ずさんでいた。 -
孔雀岩に到着すると、いつもの駱駝屋さんがお出迎え。
おじさんが2匹の駱駝を引き連れてやってくるが、誰1人として乗ろうとしなかった。
こまは、ほかの2人には乗せて上げるつもりだったので、こっそり爺ぃに話しをすると、全ての客が孔雀岩に向かうのを見て、価格交渉を始めた。 -
言い分はこうだ。
誰も乗せないで居たら無一文じゃろ?安くても乗せれば幾らか入る。どうする?
交渉成立。
彼等が言う30元を、「2人で40元」にしてしまった。(ーー; -
何にもない大地には、ほんの欠片の風すら吹いて居なかった。
♪何にもな〜い大地に、ただ風が吹いてた〜♪
かまやつひろしの歌の歌詞のようには行かない。。。 -
お客様ご案内〜。
駱駝に乗っててもタバコを手放さないクニクニ。
中国語で「烟鬼」と呼ぶ。 -
交渉の功労者爺ぃは、のんびり写真を撮りながらついてきていた。
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300mmで撮影。
暗さは否めないが、結構面白いものが撮れる。 -
孔雀岩
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ここの駱駝は、鳴沙山のと違って結構ハンサム。
しかもかなり大きい。 -
ここで問題発生。
2人を乗せた駱駝に、「降ろせ!」と言うが、おやじは「往復20元、降ろしたら5元追加」
と馬鹿な事を言い出した。
爺ぃのメガトン級の爆弾が炸裂!!
イヤイヤながらも、言い返せない駱駝引きのおやじは、文句を呟きながら、渋々2人を降ろして観光待ち。 -
爺ぃの爆弾には、必ず、
「そんな事だから、お前等の商売に未来はないんじゃ」
と一言入っている。
その言葉には、中国人の観点の弱さを悲観している事が含まれている。
こう言った人間が、13億には平均化して存在する。そんな国に「本当の」未来はあるのか・・・と。 -
孔雀岩の脇には、大きな地貌の塊がある。
その上に立って南方を見据える爺ぃとO友さん。 -
3枚繋ぎの雅丹地貌パノラマ画像。
まだ朝の10時半なので、日差しがまどろんでいる。(北京時間比較の実時間は9時頃) -
孔雀岩からさようなら。
この後、待たせていた駱駝に乗ってカートまで戻る。
2人行きの駱駝を交代してみた。 -
2枚綴りのパノラマ風景。
艦隊が勢揃いしているように見える。 -
大自然の中ではちっぽけな人間。
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艦隊出海
やはり、艦隊出航の場所だった。
縦に長い雅丹地貌が、沢山横並びになって並んでいる光景が圧巻。 -
ここが観光の基本終点地。
実際は、カートやバスで廻る範囲の7,8倍はある。 -
これが雅丹地貌の見取り図。
いつも回るコースは、上の道路の半分だけだ。
レンタサイクルもバイクもないこの場所。
コース設定されていない所は徒歩???
歩いて回る人って居るのだろうか・・・? -
懸命に案内をしていたガイドの小姐。
ミラー越しに見る彼女の表情。
彼女は毎日この光景を眺めていて何を感じるのだろう。 -
引き返す途中、一旦ウエルカムゲートで車から降りて撮影タイム。
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しかし、こまが写す被写体は、殆ど車上からだった。
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大型ケーキのような塊。
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小さな雅丹地貌の集団。
5枚繋いだ超パノラマ画像。 -
引き返す頃には風がきつくなり始めた。
クニクニの帽子に、爺ぃがフックでサングラスケースを、重し代わりに引っかけた。 -
天気も気候もマズマズで、大いに満足して戻って来た。
時間が進むに連れ、秋晴れの如く空が青く冴え渡る。 -
ここが昨年食事したレストランだが、今回は時間がまだなのでパスした。
後になって、みんな朝食を採っていなかったので、何か食べておけば良かったと後悔。。。 -
この狸なおいちゃんが今回の司机。
(午後の部で車と一緒に紹介する)
「記念に写真でもどう?」と聞いたら、照れながらもしっかり立ちを決めている。(^^;
安全運転の上に物腰の柔らかい良い人だ。
午前の部はここで終了。
続いて午後の部は、車は漢の長城へ向かうべく、さっき来た戈壁灘の道を、ひたすら100km戻るのだった。
では、引き続きお楽しみあれ。
(また同じく枚数が多いけど…(60枚オーバー…(--;))
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