2026/02/06 - 2026/02/06
846位(同エリア850件中)
くわさん
この旅行記スケジュールを元に
この4トラでフォローさせていただいているFUKUJIROさんの旅行記で「昭和100年・放送100年記念 昭和ラジオテレビ物語~「鉄塔」のあるまち久喜~」なる催しがあることを知り、第一級陸上無線技術士の私としては駆けつけないわけにいかず、埼玉県の久喜市は久喜市立郷土資料館に駆けつけました。
↓FUKUJIROさんの旅行記
https://4travel.jp/travelogue/12022707
ちなみに埼玉県は何度か行ったことがありますが、この4トラでは初めての訪問で、これでめでたく埼玉県の地図に色が塗られることになりました。めでたしめでたし。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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千葉から車で高速を乗り継いで、やってきました埼玉県の久喜市。
埼玉県のやや北部あたりですが、意外と千葉県の端、チーバ君の鼻のすぐ近くに位置しています。
郷土資料館は鷲宮(わしみや)図書館と同じ建物です。久喜市立郷土資料館 名所・史跡
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郷土資料館は二階。エレベーターあり。
ちなみにこの建物一階は図書館です。 -
入館は無料ですが、受付簿に人数を記入。
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久喜市は利根川の流域にあり、常設展で説明がありましたが昔から水害の被害に見舞われていたそうです。
それが逆に良好な接地抵抗が得られることからラジオの送信所の適地として選定された理由です。 -
NHKラジオ送信所の模型。
テニスコートや野球場があります。金属バットは当然禁止でしょうね。
プールらしきものがありますがこの後現地に行くと今は受電設備になっていました。 -
手前がJOAK、NHK第一の送信アンテナ、地上高245m、周波数594KHz、空中線電力300KW。左奥がJOAB、第二放送、215m、693KHz、空中線電力はなななんと500KW。
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展示室前にはこんなコーナー。
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興味をそそられたのはこのひし形の物体。
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「クリスタルラジオ」と書かれていますが鉱石受信機のことですね。
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回路的には単純なのですが、なぜか複雑になっています。
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面白いのはいくつかの鉱石を切り替えるようになっています。
イヤホンで聴くと鉱石を切り替えるタイミングで「カリカリ」と音がするのですが放送は聴こえません。 -
ここに聴き方が書いてあります。
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この左の円筒形のものがバリコン(可変コンデンサ)でこれを調節して受信周波数を合わせるのですが、どうやら触られまくって同調がずれているようです。
それがわかったのは家に帰ってから。誰か再調整してみてください。 -
一階の図書館にはアマチュア無線の月刊誌が蔵書されているとのこと。
↓アマチュア無線国家試験受験旅行記 見事合格?
https://4travel.jp/travelogue/11947083 -
一番左に「ポケットベル」の文字が見えます。
この4トラの住人の方は皆さんわかりますよね。年齢的に。 -
展示室に入りましょう。
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常設展示にも書かれていましたが、久喜という所は利根川沿いで昔から水害に悩まされ、沼地も多く、NHKの送信所近くにも沼がありました。それだけ低い接地抵抗が得られる土地で、中波のような巨大送信所にはぴったりの場所です。
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左の像は井沢弥惣兵衛。NHKの鉄塔が立っている菖蒲地区の開発をしたらしい。
菖蒲地区はかつては菖蒲町で久喜市とは別だったが2010年、久喜市と画っぽいされたとのこと。NHKの鉄塔は旧菖蒲町と久喜市の境目辺りにあります。
なので鉄塔がある送信所は、NHK菖蒲久喜送信所と呼ばれています。 -
鉄塔建設工事の協定書や住民説明会資料。これらは受付で販売されているパンフレット(400円)にも載っています。
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たくさんの資料
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おっ、これは無線従事者の国家試験に出てくる内容。
ただ、右上の「電波とは」の説明で書かれている図は電界と磁界が絡み合ったイメージで、位相が90度ずれていますが、実際は電界と磁界は同相なのでこのイメージ図は正確ではありません。全くの素人が電波を理解するのにはこれで十分ですが。。。
アマチュア無線の国家試験ではこんな問題も出されます。
https://kuwa72.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-e4c910.html -
あっ、壇蜜がいてる。
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この辺りはラジオの放送開始から太平洋戦争当時の展示。
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ラジオ放送の始まりとサービスエリア。
このサービスエリアは戦前、埼玉県川口市に10KWの送信所があった時のもの。
関東一円では鉱石受信機で受信できるらしいが長野県や新潟県では高周波増幅二段の受信機が推奨されています。
高周波増幅二段は発振しやすく作るのがかなり難しくなります。800KHz程度だったら可能なのかな?
ちなみに↓は高周波増幅一段のラジオ。意外と感度が良く驚いています。
https://kuwa72.cocolog-nifty.com/blog/2021/01/post-aa3388.html -
ラジオ放送のはじまり
右下に昭和4年の番組表が見えます。
朝6時30分放送開始。なんと放送開始から30分間もラジオ体操をやっています。
その後7時から1時間40分も外国語講座。当時の人は勉強熱心だったんですね。 -
ラジオ体操が図解入りで説明されていますが、ラジオ体操第1から第11までを複数回行うようです。これではアサイチからへろへろになってしまいますね。
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太平洋戦争が始まるとラジオは国民の戦意高揚に利用されていき、戦争に加担されます。
NHKは国営放送と誤解されている方がいますが、この戦争の反省から国は放送局を持つことはできません。NHKは国からは独立しています。 -
これは有名な玉音放送ですね。
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昔はラジオを聴くのにも聴取料が必要だったのですね。
上は昭和11年のベルリンオリンピックの実況。 -
戦後、テレビの時代へ。東京タワー。
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この辺りがテレビコーナー。
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カラーテレビの広告。東京オリンピックをカラーで見よう。
ちなみにウチは日立のキドカラーでした。 -
カラーテレビが来るまでは白黒テレビにこんなフィルターを付けて「なんちゃってカラーテレビ」にしてましたね。
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そしてこの箱型の小型テレビのようなものは「なんちゃってテレビ」
実体はラジオでテレビを見ている気分になれるラジオなんだとか。 -
ラジオ派の私としてはやはりこちらが気になります。
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いてまでも聴いているラジオ英会話のテキスト。
左はカムカムで有名な早川先生のテキストですね。貴重な。 -
オールナイトニッポン。いまでもやってますね。
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真空管ラジオの部品。これ、ウチにたくさんあります。
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雑誌や本など。ラジオ技術はいまでも発行しているのかな?
上のラジオ会館の模型が気になります。ラジオ会館、以前は真空管アンプのお店やオーディオ専門店などがありましたが、今ではフィギュアのお店だらけで、電子パーツ店は一店だけになってしまいました。 -
左端に各家庭に建っているテレビアンテナ。ウチはケーブルテレビなのでアンテナは建っていませんが。
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各種記念品とか、なぜか初代ファミコンも。
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これ、時報の時出てましたね。画角が4:3だわ。懐かしい。
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あまちゃんの記念乗車券
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展示室はそんなに広くなく、「あっ」という間に見終わってしまいます。
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常設展も観ておきましょう。
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こちらも無料で見学できます。
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鷲宮催馬楽神
鷲宮神社で催しているらしい。吾妻鏡に出てくるのだとか。
http://www.washinomiyajinja.or.jp/kagura/kagura.html -
久喜の歴史とか
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江戸時代とか。こういうのになってくると口数が減ってきます。
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徳川家康も久喜に来ていたそうです。
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久喜は利根川沿いで水害に何度も見舞われていたそう。キャサリン台風でも相当な被害があったとか。
ま、それがNHKのラジオアンテナを建てる候補地になったのですが。 -
過去の利根川荒川玉川水系の地図
こうしてみると関東平野って川や湖だらけだったんですね。
千葉県って「島」だったって、ご存じですか?
今でも千葉県に入るには橋を渡るか船で渡るか飛行機で飛んで来るしか手段がありません。 -
ということで郷土資料館を退出し、ガストで日替わり定食を食べ、やってきたのはNHKのラジオ送信所。
手前がNHK第一、JOAKの送信用鉄塔。地上高245m
左奥はNHK第二の鉄塔。後ほど行きます。
ここに来るまでカーラジオでNHKを聴きながら来ましたが、音声が飽和することなくごくごく普通でした。ゲルマラジオを持ってくるべきでしたね。 -
てっぺんには頂部負荷。
これがコンデンサの役目を果たし、アンテナの実効高(アンテナの基部電圧から電界強度を計算しやすくするための仮想的な高さ)を増やし電波の打ち上げ角を下げ、フェージング(電波が強くなったり弱くなったりする現象)を防ぐのだそう。 -
基部碍子。巨大茶碗です。
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6段3方向支線式
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送信局舎
そういえば150メートルを超える鉄塔なのに、高光度航空障害灯がなかったような。
オースチントランス(航空障害灯に給電するためのトランス)が見えません。 -
手前のパラボラは衛星放送用のものだそうです。
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通信用のパラボラアンテナも見えます。
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こちらは受電設備。郷土資料館のジオラマではプールがあったところです。
さすが空中線電力300KWと500KWのラジオ局。 -
位置を変えて・・・敷地に入ると警察に通報されますぞ。
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あまり写真をパチパチ撮っていると通報されないか心配です。
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また別の角度から。
うわさで聞いたのですが、ある金属でできた入れ歯を入れた人は、強電界地区に来ると口からラジオの音が聴こえたとか聞こえなかったとか。 -
支線は見事に一直線
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こんなところに案内板。矢印に従って入ってみます。
ここ正式には菖蒲久喜ラジオ放送所というのだそうです。
今はこの辺り合併で久喜市に編入されましたが、以前は菖蒲町と久喜市の境に位置していたのでこのような名称になったんだとか。 -
ここが入り口なのですね。
ウィキペディアを見ると事前に申し込めば中を見学できるそうです。
この右手にはなんと野球場やテニスコートがあり、久喜市民は申し込めば利用できるそうです。当然金属バットは禁止なんでしょうね。 -
その反対側がNHK第二の送信用鉄塔。地上高215m、周波数693KHz、空中線電力はなんと500KWとバカでかい。
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ラジオ局なのですが入り口の掲示板には連ドラと大河のポスター。
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敷地内をよく見ると今は使われていない錨塊(コンクリートの塊)が残されています。
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郷土資料館のジオラマによると以前は短波で国際放送が行われていてそのアンテナがここに建っていたようです。今は国際放送は終わってしまい、電波法の規定によりアンテナは撤去されたようです。
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さて最後にやってきたのは送信所の近くの久喜菖蒲公園
https://www.parks.or.jp/kukisyobu/
無料駐車場あります。久喜菖蒲公園 公園・植物園
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先ほどの送信所の隣にも沼がありましたが、こちらはそれよりも大きめの沼、昭和沼。
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どこでもドア越しに強力な電波が飛んできます。
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噴水越しの鉄塔
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この池の周囲に一周2.6キロのウォーキングコースがあり、"ゆう"が突然ウォーキングをしたいと言い出しました。
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私も付き合います。
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快調に歩きます。
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池のほぼ北端から見る休憩所や管理事務所など。
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釣り堀もありますが、こちらは近々閉鎖されるようです。
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こちらはフリーの釣りエリア。
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さっきのNHK送信所近くもそうでしたが、この付近は工場がたくさんあります。
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鴨がいてる。
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池越しに鉄塔が見えてきました。
ちなみに我が家では電力が300KWのNHK第一の方が強く受信できます。送信電力の高い第二の方がなぜか弱いのが不思議ですが、恐らくアンテナの高さが関係しているのかもわかりません。 -
湖面にも鉄塔が建っています。
実はこのような垂直アンテナはこの写真のように電気的に大地の中にもアンテナが建っていると考えます。そのためには良好な(抵抗値が小さい)接地が必要で、このような湿地帯は垂直アンテナの立地に最良なのです。 -
この木はメタセコイアか
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間もなく一周。一時間弱かかりました。
ここはレンタサイクルやボートの貸し出しもやっています。
この後東北道から千葉に戻ってきました。
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