2025/11/16 - 2025/11/21
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Mr.noone specialさん
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快晴に恵まれたハノイ米三昧旅行記の抜粋版。完全版は下記URLに記載。
https://aamns2021.livedoor.blog/archives/cat_234933.html
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【Sente】
前回一人では行きにくかった洒落た店に行ってみようと、ミシュランのリストに載ったこちらで夕食。ハンザ市場の裏手に店はあって、ここも細い路地を抜けて入店となる。(この後もこういう類の店が多くて、この旅の印象といえば路地奥と想起するほど) -
抜けると瀟洒な洋館が。予約していたので名前を告げると二階へ誘導される。どういう訳か日本人のグループ3組が並んで座らされて、少し閉口。恵比寿のニャーベトナムに来たかのような雰囲気だった。気を取り直してメニューを精読し、ザボンと海老のサラダ、ガチョウのレバーパテ、牛肉の黒米おこわを注文。米三昧4種類目は黒米おこわとなった。
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ザボンと海老のサラダは、期待通りヌクチャムの甘酸っぱさが利いていて、少し暑いくらいの空気だったから殊更美味しい。遥か昔にホーチミンのフースアンで食べて感激したザボンとするめのサラダを思い起こさせた。
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レバーパテは鵞鳥の脂で蓋がされた状態で登場。雑味なくこってりとした味わいを上出来のパンが中和して、これも美味しい。フランス植民地時代の名残を感じさせた。
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黒米と牛肉のおこわはその色合い程には米に癖がなく、意外なボリュームのある牛肉も程好い塩加減で美味しい。ただこれを一緒に食べる醍醐味は感じず、むしろ上に載ったうずらの方が合うように感じた。
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これには店の売りである蓮の茎を使ったサラダが添えられてきた。しゃくしゃくした歯応えが心地よいが、味わいに特筆すべきものはない。
以上にビール二本で575kドン(3500円)は店の雰囲気を考えればお手頃といえるかもしれない。日本人と同席するのを厭わず、落ち着いて食事をしたい向きには合う店だと思う。 -
【Xoi com】
四日目の夜は丁寧で心をほっこりとさせるベトナム料理を提供するというXoi comへ行くことにした。ホテル近くのバス停から日本人街のキンマーへバスで行き、そこからBRTで行くと30分で着くとグーグルが提案したのでその通りにした。
ところがまずホテル至近のバス停にバスが10分以上来ない。ようやく乗り込むと帰宅ラッシュもあってかなりの混雑と渋滞に遭遇。 -
それでもなんとかキンマーまで辿り着いたので「ここからはBRTだから渋滞は無縁だろう」と楽観していたら、このBRTは有名無実化していて専用レーンに夥しいバイクや車が割リ込んできて全く普通のバスと同じ運行形態。バス停がプラットホームになっている点と運賃が前払いトークンになっているだけという体たらく。結局店まで1時間かかってしまい、早くホテルを出ておいて正解だった。
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この店も路地奥の店だった。
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店内は往年のベトナムの一般家庭の感じを出そうとしているようで、ブラウン管テレビがレトロな雑貨とともにローテーブルに飾られていた。郷愁をそそるインテリアの横にミシュランのパネルが飾られているのが不思議な感じ。
店員からは英語で話しかけられ、メニューも手書きの英語表記のものだった。なんとか読み解いてゆで豚に鶏と椎茸の炒め、ゴーヤと卵の炒め、酸っぱいスープ、それにビールを注文。ご飯は言わなくても普通に出してくれた。 -
ビールは初めて見たビアホイハノイビール。味わいはやっぱり軽い。
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ゆで豚はスライスされて登場。少し獣臭さがあったが、皮のゼラチンも味わえていい。海老味噌を使ったつけダレが独特の風味を与えて面白い味の変化がある。
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鶏と椎茸の炒めは全体に優しい塩味が回っていて、その過不足のない具合が絶妙。中華のように脂っこくないのがいい。
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ゴーヤと卵炒めも穏やかな塩味。微かな苦味がアクセントになって、後引く仕上がりになっている。
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酸っぱいスープのカインチュアにはなんとスターフルーツが入っていて驚くが、噛むと不思議な出汁の味が酸味と共に立ち上ってあっさりしたスープに陰影を与える。もしかしたら塩漬けして発酵させたものだったかもしれない。これは予想外の美味しさで、なぜかご飯によく合うのも新鮮な驚き。
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どれもこれもあっさりと優美な味わいで、身体に優しい家庭料理の雰囲気。ただ、どれも丁寧な調理で段階をきちんと踏んで完成したことが窺われるものばかりで、そこはプロの技が生きているのだろう。そうした味を求めてハノイのハイソサエティーの人々がこぞってやってくるそうで、我々の斜め前の席にはダレスバッグを重そうに抱えてた法曹界風の男性と、しなやかな肢体に黒のスーツをびしっと纏った女性がひそひそと話しながら、ゆったり食事を楽しんでいた。
〆てお代は575Kドン(3500円)と納得のお値段。一皿のボリュームが少ないので男性ばかりの食事となった場合は物足らないかもしれないが、穏やかな気持ちで素朴ながらきちんと手をかけたベトナム料理と向き合うにはいい店だと思う。
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