2024/11/06 - 2024/11/13
6位(同エリア6件中)
ミズ旅撮る人さん
- ミズ旅撮る人さんTOP
- 旅行記692冊
- クチコミ161件
- Q&A回答23件
- 1,027,853アクセス
- フォロワー48人
国土全体がヒマラヤ山脈であるネパールと、その東側にあるブータン王国。両国に挟まれてインド領シッキム州があります。かつてシッキム王国であった特別な地域です。チベット仏教の影響が濃く、ヒンズーやイスラムのインドとは異なった風土を持っています。
4回目は、ガントクから西にあるペリンに向かいます。東から西へ直線距離では大したことがなくても、その間には激しい高低差があります。日本のように橋やトンネルがほぼ無いヒマラヤの裾は、一つの山を越えたらその裾まで降りて行き、川に架かる数少ない橋を渡って、また山を登って行く事の繰り返しです。その行程のあまりの雄大さに寧ろ感動します。とは言え、昼にはペリンに到着。一旦ホテルで小休憩の後、ホテルのすぐ隣にあるペマヤンツェ僧院を訪問します。ちょうどチベット仏教のお祭りで、広場は信者たちでぎっしり埋まっていました。本来堂内は撮影禁止なのですが、僧院側の特別な計らいで、有名な立体マンダラを始め、読経中の僧たちの写真などを撮ることが出来ました。
ペリンのホテルもシッキム王の夏の離宮だったヘリテージホテルなので、内装などがとてもステキでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
ツアー4日目ガントクの朝です。カンチェンジュンガを見たい人は、5:20に集合して出掛けて行きました。ビューポイントは昨日のタシビューか、エンチェ僧院だと言うのでパス。毎朝、カンチェンジュンガを見るために早朝に出掛けるので、ここで一休みします。
Denzong Regency ホテル
-
8時にホテルを出発しました。斜面に作られた町は高低差が半端じゃありません。頭の上に歩道と建物が並んでおり、車道との間はこの階段で行き来します。
-
SMARTというスーパーは、かなり広範囲に展開しています。個人商店ばかりだったインドの商業のスタイルも変わって来ているのを感じます。
-
私達は、左の緑色の家の上に見えている大きな建物の向こうから降りて来ました。まだまだ降り続けます。
-
隣り合った道は大抵は同じ高さではなく、交差する時にだけ交わります。
-
車道が斜めにあるため、建物の前には階段の付いた歩道があります。インドの男たちは、やたらとたむろっているのが好きです。ま、女性もそうですが。
-
ドミノピザの隣にピザハット。競争が熾烈です。ヒンズーやムスリムが少ないので、チベット仏教の盛んなシッキム州は、アメリカン・ファストフード店にはやりやすいのかな?
-
この建物は、おそらく4階か5階の裏に玄関があるのでしょう。
-
建物の周りにゆとりがないので、ベランダや屋上が庭園になっています。
-
斜面の町からの眺めは、同じように斜面に広く点在する家々です。1か所に固まるのならわかるけれど、これだけ広く分布するのは、集まるだけの同じ高さの土地がないからなのでしょう。こんな眺めは、どこにでもあるものではありません。
-
聖十字学校。ニューデリー中央中等教育委員会加盟。私立校なのでしょう。こういう時はキリスト教なんですね。インドの義務教育課程の就学率は100%に近いです。それが今年GDPが日本を抜いて世界第4位になる原動力の一つなのでしょう。
-
肩を並べた建物。フロア貸しのアパートになっているのかな?中を見てみたいです。
-
道幅が広くなり、植物が近くなりました。だいぶ下に降りたようです。この先に橋があって、川を渡ります。そうするとまた別の山を上るのです。
-
川向こうの道を上っています。今通って来た町が見えます。こうして上下に移動するので、距離が進まないのです。
-
谷沿いに走って来て、また川を渡ります。日本では山の中の川は清流で、濁りのない綺麗な水であることが多いですが、ヒマラヤの水は白濁していることが多いです。土質なのでしょう。
-
川沿いから離れて山道を小刻みに曲がりくねりながら上っています。ここでも見られる風景は山に広く点在する家々です。
-
なんだかおもしろい建物が並んでいます。横幅は狭いけれど、どれも4~5階建てなので、一見モザイク模様のビルのように見えます。
-
最初は2階建ての粗末な小屋のような家。
-
出稼ぎなどで資金が溜まると家は上に延びて行きます。隣が伸びると壁がくっつくので、側面はレンガが剥き出しだったり、荒い塗りだけだったりします。
-
カーブの端に野菜を売る店がありました。すごく新鮮な気がします。
-
Maniram Peri寺院です。珍しく豪華な金色のお寺です。
-
タルチョの付いた小さな橋を渡ります。
-
やはり同じ高さの平地があれば、集落はまとまるんですね。
-
大きな町が見えて来ました。Namchiです。町の南端にSiddheshwar Dhamというシヴァ神を祀ったヒンズー寺院があります。巨大なシヴァ神像が大仏のように屋外に座っています。
-
Namchiのチョルテン・ストア。チョルテンは仏塔のことなので、仏具屋さんです。
-
Namchiを突っ切って更に真っすぐ西に向かって山道を走ります。眼下にレンジート川が見えて来ました。
-
レスヒ(Reshi)という町です。建物が新しくて活気があります。
-
交番はピンク色。
-
どうして、こんな山奥でこんなに栄えているのでしょう。
-
もちろん、店の様子は同じです。
-
レスヒを抜けてまた山の中に入って来ました。
-
町外れにある小さな橋を渡ります。どの道も山から流れ落ちる川があるので、橋のある所まで大きく迂回しなくてはなりません。
-
路面の状態が悪くて、ぼこぼこ揺れます。随分舗装された道路が多くなっていますが、まだ整備が追い付かない個所もあります。
-
私達が走って来た川沿いの道が見えます。
-
ヘアピンカーブの内側にポインセチアの木がありました。クリスマスに見掛けるので寒い地方の植物かと思ってしまいますが、暖かい地方で大木になっているのを見ます。メキシコなどの中南米原産で、台湾の太魯閣渓谷で大木になっているのを見たことがあります。日本でも宮崎県に並木があるそうです。
-
古い鉄橋があります。一度に1台ずつ渡ることという注意書きがありました。
-
ガントクのタシビューでも咲いていた桜が満開です。
-
ひたすら九十九折の山道を上って来て、唐突にホテルに到着しました。ペリンの町よりかなり手前にありました。「エルジン・マウント・パンディン・ホテル」です。
-
シッキム王の夏の別荘を活用したヘリテージホテル。
-
広くてゆったりとした部屋は調度品も落ち着いていて、ワンランク上を感じさせます。
-
ミネラルウォーターや紅茶のティーバッグ、お菓子まで用意されていました。インド人は甘いものが大好きなので、お菓子は美味しいです。
-
バスルームもちょっとしたものです。インドでシャワーだけじゃないのは本当に嬉しいです。床がびちょびちょになって危ないので。
-
アメニティもしっかり。近年は、ボディソープか石鹸だけというホテルも増えているというのに、ここはまだ大丈夫です。
-
テーブルの上には、サルビアの花が活けてありました。緑色の器によく映えます。
13時に到着して、ホテルで昼食を摂り、小休憩の後、14:30に再出発です。 -
エルジンホテルはペリンの街からは離れていますが、実はこのペマヤンツェ僧院のお向かいなのです。
-
15世紀、チベット中央部ではチベット仏教のゲルク派が勢力を拡大していたため、ニンマ派の僧たちが活動の場を南に移しました。1642年にプンツォク・ナムギャルが初代法王となってシッキム王国が興りました。19世紀にイギリスの保護領となり、1975年にインドに併合されましたが、シッキムに於けるチベット仏教の重要性は変わっていません。
-
ペマヤンツェとは「崇高なハスの花」を意味します。チベット仏教のニンマ派の僧院です。靴を脱いで中の見学をします。
-
本堂の中の壁画は、グル・リンポチェの姿がたくさん描かれています。仏像もリンポチェの八変化。3階の奥には最近亡くなった高僧の墓であるストゥーパが置かれていました。これはシッキム王国の旗です。案内をしてくれている僧が、撮影を許可してくれました。
-
ガラス張りの中は、「サンドペルリ」と呼ばれる7段の立体曼荼羅です。パドマ・サンバヴァの住居の模型です。今は亡きドゥンジン・リンポチェが一本の大木から7年かけて造りだしたと言われています。これも件の僧が撮影を許可してくれました。
-
さて、本堂の外に出て来ました。広場はぎっしり人で埋まっています。今日はお祭礼の日だったようです。
-
どこまでが何なのか見当が付きませんが、人々が祝福を待っているのはわかります。
-
高僧が、仏具を額に当てて、祝福しています。
-
静かにお寺の中を見学するのもいいですが、こんな風に人々に崇拝されている様子を見るのもいいですね。ブータンやラダックで、大規模なツェチュ(祭り)は見ましたが、日常的な集まりは初めてです。踊りや合奏はないけれど、人々の信仰の深さを感じられて良かったです。
-
この人たちは、ペリンから歩いて来たのでしょうか。寺は町とは離れているので大変だと思いますが、ずっとそうして来たのでしょう。
-
この僧たちによる祝福をいただくために、彼らはやって来るのです。
-
私達は本堂の前に立っていたのですが、正面の入口が開いていて、そこから中を撮影してもいいと言ってもらえました。読経中の僧たちを撮影できるなんて、感謝感激です。私達が日本人で仏教徒だと思われているからでしょうか。
-
ラダックのツェチュで見た時は、経典は細長い短冊になっていましたが、ここでは普通の製本ですね。
-
ここがインドだとは思えない顔ぶれです。
-
あちこちに太鼓やシンバルなどの楽器が置かれているので、読経の合間にそれらを鳴らすことがあるのかもしれません。そしてチベットホルンがブオーっと鳴ったら最高ですね。
-
本尊はパドマサンヴァバとターラー女神たちのようです。写真の方が近年亡くなった高僧でしょう。それにしても、細工物が素晴らしいです。一つ一つ手作りの芸術作品です。他の地域の物よりも、色がはっきり濃いです。
-
広場はまだまだごった返しています。僧たちが何かを渡しています。赤い糸のようなものです。
-
僧たちが引き上げて来たので、合掌して首を垂れていたら、オレンジ色の糸をくれました。以来、バッグに付けて旅の安全を守ってもらいました。
-
ペマヤンツェ僧院から、ラブデンツェ遺跡(Rabdentse Site)という、かつてのシッキム王国の王宮跡が見えます。
-
日本の城址と変わらない景色ですね。
-
垂れ幕には「(7章10万回祈願)祈祷祭へようこそ」と書かれています。
-
子供たちも一緒に祈祷中?
-
この群衆。集まることが一つの力ですね。
-
特設のテントの中では、無料で振るまわれる食事が用意されていました。
-
仏画と経文が書かれた白いダルシンが、日に透けて綺麗です。
-
こちらはお寺の旗。
-
お寺の前庭の一角に皇帝ダリアが咲いていました。なかなか見事です。
皇帝ダリアは、霜が降りると終わってしまうので、冬越しの世話が必要ですが、高地で寒い地方でもこんなに見事に咲くのですね。 -
イチオシ
なんとも贅沢な気分です。
-
大層古いストゥーパがありました。創建当時の物なのかな?
-
ペマヤンツェ僧院の入口です。行きは車で通過しましたが、帰りは徒歩です。
-
下の道から九十九折を上って来ると、ストゥーパのある広場に出ます。ここを東に行くと僧院で、西に行くとエルジンホテルです。
-
こちらがホテルの入口です。
-
部屋に活けてあったサルビアは、ここから来たのかな?
-
イチオシ
桜越しにペリン(Pelling)の町が見えます。
-
真正面に少し大きな建物があります。そこから上に3本のケーブルが伸びています。ペリン・ロープウェイです。上には何があるのでしょうか。
-
右手の北側に町は続いています。
-
ホテルの北側に広がる山塊です。右側の山肌から正面に掛けて、建物が見えます。ペリンは標高2,150mです。
-
ペリンは世界第3位の高さ8,586mのカンチェンジュンガから南に32㎞の場所にあります。その姿を眺めるためにこのホテルは北に向いているのです。
-
今は雲が多くて見られませんが、滞在中に見られるかな?
-
建物の中に入って、ヘリテージホテルの内装をどうぞ。
-
壁にはシッキム王国時代の写真が飾られています。
-
暖炉があるけれど、冬はどのくらい寒いのでしょうか。暖房設備は?
-
正に絵に描いたようなリゾートホテルですね。
-
あら?雲の切れ間にちらっと、それらしい山が見えました。
-
日が傾くと、庭に照明が点きました。
-
山並みがだいぶ見えるようになりましたが、日没の方が先ですね。眼下に広がる家々にも明かりが灯り始めました。
-
明日は、ここからカンチェンジュンガが見られますように。
次回は、ペリンからダージリンに向かいます。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
シッキム王国とダージリン
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
Denzong Regency
3.26
ペリン(インド) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ シッキム王国とダージリン
0
91