2019/12/27 - 2020/01/06
233位(同エリア397件中)
ロマリアさん
〈移動〉
2019/12/27(金) 13:20-17:35 成田-モスクワ 空路 SU261 アエロフロート
2019/12/28(土) 00:40-04:50 モスクワ-バクー 空路 SU1852 アエロフロート
2019/12/29(日) 21:35-22:55 バクー-トビリシ 空路 J2 9225 Buta Airways
2020/01/01(水) 20:20-06:55 トビリシ-エレバン 陸路 371 アルメニア鉄道
2020/01/05(日) 06:20-08:20 エレバン-モスクワ 空路 3202 S7航空
17:00-08:35 モスクワ-成田 空路 4121 S7航空
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2020年1月3日
7日目はマリオットホテルの朝食から始まります -
運良く部屋の窓から共和国広場のロータリーが見える部屋
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この日はエレバンから西に30kmほどのエチミアジンに行きます
エチミアジンにはマルシュルートカで行くのだが、乗り場がホテルから2.5kmほどのところにあり、そこまではタクシーで
写真はエチミアジン行きのマルシュルートカ車内、片道300ドラム -
昨日に続いてエチミアジンも途中下車
最終目的地のエチミアジン大聖堂の5kmくらい手前
一見なにも無さそうな通りですが、反対車線に見えているのが -
こちらが最初の目的地、世界遺産「ズヴァルトノツの考古遺跡」の入口
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チケットを買って中に入ります
1人1300ドラム -
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正面である南側から
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曇天なのでどうしようもないが、まだ写りの良い裏側
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この穴はどう見てもワイン作り用の穴
左の囲いでブドウを潰し、出てきた汁を右の穴に貯めるといった感じか -
敷地内にTOROS TORAMANIANという人物の銅像あり
帰ってから調べた要点が以下、
1864年オスマン帝国(現トルコ、シェビンカラヒサル)に生まれた、アルメニアの有名な建築家
パリの大学で学び、中世アルメニアの建築の研究に取り組み、「アルメニア建築史学の父」と称されている
1904年よりエチミアジンの遺跡調査プロジェクトに参加し、彼の率いる調査により当時は厚い土葬に埋もれ崩壊していたていたズァルトノツ遺跡や教会を発掘し、建造物本来の姿を明らかにした
1914年より第一次世界大戦、1920年アルメニア・トルコ戦争が起こるなど困難に見舞われるが、1934年エレバンで亡くなるまでアルメニア建築の研究発展に大きく貢献した
とWikiを読んでの理解 -
敷地内には人馴れした野犬、「お手」と手を出したらお手をしてくれた
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ズヴァルトノツの考古遺跡の次は2kmほど離れた「聖フリプシメ教会」へ
ちょうどタクシーが通ったので移動時間削減すべく、1000ドラム -
聖フリプシメ教会入口
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ユネスコ
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正面(南側)
この教会は618年に完成されたもので、現存する中では世界で最も古い時期のキリスト教建造物の1つと言われる
「フリプシメ」が何なのかは必ず抑えるべきポイントで、
304年アルメニアの国教がキリスト教になる前の290年頃、ローマ帝国から40人の修道女たちがやってきて、
その中にはフリプシメという特別な美貌を持った修道女、リーダーのガヤネという人物がいた
結論を言うとその二人の名前が付いた教会がエチミアジンに現在もある。
フリプシメはローマ帝国ディオクレティアヌス皇帝の求愛から逃げてアルメニアに来たが、アルメニア国王トルダット3世もフリプシメに求愛する事態に
断ったフリプシメにトルダット3世は怒り殺害、ガヤネにも求愛するも断られ殺害、なんなら他の38人の修道女も殺害
祟りなのかトルダット3世は病に罹り、当時捉えていたキリスト教信者グレゴリウスを解放したところ病は良くなったので、トルダット3世はキリスト教に改宗
そして301年にキリスト教を国教に承認することになる
といった歴史があり、フリプシメが埋葬されたところに教会を建てたから聖フリプシメ教会と名付けられている
尚、建てたのはだいぶ経った7世紀 -
側面(東側)
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ハチュカルとのツーショット
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教会入口
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入口の扉の前に墓石あり
帰ってから調べたところ、カラペット2世というアルメニアのカトリック教会の最高権威者で、1726年から亡くなる1729年まで司教を努めたらしい
アルメニア語のWikiしか情報が見当たらず理解が怪しいが、正教会ではなさそう -
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教会の中はこんな感じ
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教会の中に地下に降りることができる階段がある
いわゆるクリプト(crypt, 地下聖堂)、フリプシメが眠る棺がある。
この教会は作りが面白く、このクリプトは正面のメインとなるイコンのあるアプス(apse, 後陣=今回で言う半円状に凹んだ部分)の真下かやや後方の地下にあった。
中央がドームまではスタンダードだが、実はギリシャ十字形式の建築ではなく、四方がアプスで構成された四アプス形式であり、さらにその間のスキンチ(squinch)が入口になっている。
要は0°,90°,180°,270°がアプス、45°,135°,225°,315°が斜め方向の入口で、
正面側のスキンチがクリプトへの入口になっているのだ。
超簡単に言うと、90°ずつの4つ部屋があるのに加えて、45°からの4つにも部屋があるということ。
航空写真や外観を見ても四角柱に見えるのもそのためだ。 -
教会の外に出ました、裏側から
四アプス形式に、スキンチが入口で部屋になっているのが納得できるだろう -
教会の外の庭のハチュカル
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フリプシメ教会を出て、次の目的地へ
Mashtots st.を歩きます -
2km20分ほど歩くと、最終目的地のエチミアジン大聖堂"を含む"敷地の入口が見えてきた
こちらの北側のゲートより中に -
ゲート潜った左手のHoly Archangels Church
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右手の建物沿いのハチュカル
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北側から入った敷地メインストリートを南下していき、東側の入口へ
くぐって敷地外から撮影
GoogleMapの登録名は
King Tiridates III and Gregory Illuminator relief
↑のフリプシメ教会で書いた、トルダット3世とグレゴリウスだ。
ゲートに二人描かれているが、左の王冠を被っているのはトルダット3世、右がグレゴリウス。 -
東門から再び入り、東西メインストリートを西に進むと
改修中のエチミアジン大聖堂が -
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工事のフェーズによりおそらく立ち入り制限の強弱はあれど、2014年頃には既に改修工事は始まっており、入れないことは百も承知
ちなみに2024年に改修工事が終わったらしい
仮設足場を見ると日本の労働安全衛生規則の要求レベルよりは明らかに低いと感じる -
大聖堂の周りの一角
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大聖堂の北側の礼拝堂「聖ヴァルダンと聖ヨハネ洗礼者聖堂」
2008年に第4代大統領(2018-2022年)アルサン・サルキシャンと研究者の妻からの寄付によって建てられたもので、ピンクと灰色の凝灰岩が使われているのが特徴
ヴァルダンは5世紀頃にサーサーン朝イランに対抗した最高司令官で国民的英雄とされている
周辺国からの侵略が多いアルメニアにとって、国民精神の象徴ともいえる人物らしい
さて、寄付をした元大統領サルキシャンは300万ユーロ程資産を持っているという
大統領当時、(現)首相パシニャンとは首相-大統領の関係であったが対立が絶えなかったようで、2020年アゼルバイジャンとの紛争・停戦合意内容の件が決定打で辞任したと思われる
優秀な研究者でケンブリッジ大の教授を務め、欧州の様々な国の外交官を務めロンドンに大使館も設立したりと実績十分なのだが、議院内閣制のアルメニアにおいて名ばかりの大統領というのが合わなかったのだろう(?)
尚1996年に首相を務めたが、国防相と確執が生じ4ヶ月で辞任している -
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非常にシンプルな造り
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敷地内の歴史民族博物館へ、1500ドラム
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チケットを買って中に入った敷地内には建物がいくつか
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入れるのはこちらの建物のみで、さらにツアーのような形でしか敷地に入ることができない
敷地内の建物を英語で解説してもらいながらこの建物に向かい、
15分のみ内部を自由に見て回って退散する形
博物館内は写真は良いが動画はNG -
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博物館内入口
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内部は広くないものの、15分しかないので慌ただしく見物しながら撮って回る
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目玉の1つ
イエス・キリストがゴルゴタの丘で十字架にかけられた際、
生死を確かめるために脇腹に突き刺したロンギヌスの槍、いわゆる聖遺物
他の展示物と平然と並んでいるので、見逃してしまいそうである
昨日行ったゲガルド修道院で見つかったもの -
こちらも目玉の1つ
アララト山で見つかったノアの方舟の破片 -
以上、博物館を含め世界遺産「エチミアジンの大聖堂と教会群ならびにズヴァルトノツの考古遺跡」を堪能したということでエレバン市内にマルシュルートカで戻る
こちらは東門の内側 -
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エチミアジンは昼食も取らずノンストップで観光したので、エレバン市内に戻りカフェで休憩
イタリア本部で全世界に展開しているSegafred -
エレバンに来て地下鉄に乗っていないので、たった1駅であるが乗ってみることに
カフェ最寄りのYeritasardakan駅 -
旅行時2020年初では旧ソでよくあるプラスチック製のコイン、いわゆるジュトンが改札内に入場するのに使われていたが、
2021年には紙のQRに切り替わったらしい -
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地下深くに潜る
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さらに下ったところにホームあり
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ホームの中央部分
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ホームの電車が来るところ
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2022年のアゼルバイジャンとのナゴルノ・カラバフ紛争以降、駅の写真を撮ることは厳しく禁止されているという情報あり
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1駅だけ乗って共和国広場駅で降りた
エレバンの地下鉄は、どうやらあまり財政的に良くないらしい
住民の足として地下鉄はそこまで浸透せず、ミニバス/マルシュルートカの利用率が高いままという
2号線建設の話も一度は出たらしいが凍結されている
あと、この「共和国広場」駅は1992年までは「レーニン広場」駅という名称であったが、1991年にソビエト解体しアルメニア国として独立し名称を変え脱ロシアが進んでいる
他にもロシアの有名な革命「十月革命」からとったであろう「十月」駅は19世紀アルメニア史で有名な将軍「アンドラニク」駅に名称が変わったりしている -
夕食の予約時間まで時間があるので共和国広場から宿泊しているホテルを撮って遊ぶ
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予約していた人気店「SHEREP」へ
昨夜予約なしで来たら満席で入れなかった -
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チャナキ(Chanakhi)
ラム肉と野菜のシチューで伝統的なコーカサス料理 -
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旅行中は基本ワインだったがこの日はお休み
Dargettはアルメニアのメジャーなビール -
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南コーカサス旅行最後の夜(のつもり)だったので思う存分に食べ飲み尽くしてホテルに帰ったのだが、
なんと部屋にケーキが・・・というのもこの日は誕生日だった
さすがマリオット、しかし満腹だったので辛かった(同行人と二人で全部食べたけど)
翌朝の出国(のつもりだった)に向けて就寝
<7日目終了>
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