2025年10月秋の週末一泊一人旅～新潟県関川・村上③：『えちごせきかわ温泉郷』高瀬温泉～

2025/10/18 - 2025/10/19

先日投稿した埼玉県川越の旅行記の中で触れましたが、8月中旬から10月上旬にかけて公私共に慌ただしい状態となりました。

状況が落ち着いた10月中旬辺りで、気分のリセット・リフレッシュを兼ねて一泊二日の週末一人旅に出かけました。

今回の旅の目的地は新潟県下越地方、村上市と関川村です。

せきかわ温泉郷の掛け流しの温泉に癒され、『塩引鮭の街』村上の情緒を楽しんで来ました。

本編は宿泊先の岩船郡関川村にある高瀬温泉の滞在記です。

エリア えちごせきかわ温泉郷(新潟)

• 旅行の満足度: 4.0
• ホテル: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

この前編は『2025年10月秋の週末一泊一人旅～新潟県関川・村上②：重要文化財『渡邉邸』・道の駅関川～』です。
https://4travel.jp/travelogue/12014913

10月18日（土）の14時30分過ぎに道の駅関川を出発して、今回の旅のお宿へ歩いて向かいました。

道の駅 関川 道の駅

国道113号線を山形県方面に向かって進み、途中角に『高瀬温泉』と表記された看板の建つ丁字路を左折しました。

右手に森の広がる県道307号線を歩きました。

ここに来る途中『渡邉邸』の近くで見た『クマ出没注意！！』の看板が頭をよぎり少し心細くなりましたが、前方に道路工事の交通誘導員の方がおられることを確認し、ちょっと安堵しました。

荒川に架かる『温泉橋』を渡り、橋の袂の丁字路を右折して…

県道308号線を暫く歩いて高瀬温泉街の北側の入口にやって来ました。

高瀬温泉はせきかわ温泉郷の中で最大の温泉地ですが、ホテル・旅館の閉館が続き、現在はやや寂れた雰囲気となっています。

当日の下越地方の天気はどんよりとした曇り空で、ここに来る途中でポツポツと雨が降り出していました。

お宿に到着する前に本降りにならないか、心配していましたが…

高瀬温泉(えちごせきかわ温泉郷) 温泉

温泉街入口からすぐ近くの場所に、本日のお宿『花みちる宿　ニュー萬力』さんがありました。

築50年程の建物に古さを感じましたが、お宿の屋号も昭和チックで現在の建物を建てた際に名付けられたのでしょうね。

じゃらんで予約したプランは『【グレードアップ（夕朝食付）】日替わりでとっておき食材を追加！越後・山海の幸たっぷり会席【会場食】』で、一人泊の基本料金は17,500円（入湯税別）でした。

今回じゃらんの期間限定ポイント等を使って割引しました。

こちらのお宿の他のプランも見てみると、ペット同伴で宿泊可能な客室のプランも出されていますU^ェ^U

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

フロントで呼び出しをすると、可愛らしい声の若女将と思しき女性が出て来られました。

チェックインを済ませて、若女将に館内のご紹介と併せてお部屋に案内して頂きました。

ニュー萬力さんは鉄筋コンクリート造の3階建ての建物ですが、エレベーターは設置されてなくてフロア間の移動は階段だけです。

日々歩くことに努めている私には、ある意味良かったですが…

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

今回宿泊した、3階の8畳の和室『あざみ』です。

1人泊ということで、最初に入室した時はすでに布団が敷かれていました。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

窓側から見た客室の様子です。

建物は古いですが、客室・館内共によく清掃されていました。

ニュー萬力さんは全館禁煙で、喫煙は玄関脇の灰皿付近のみ可能です。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

広縁にはテーブルと椅子が置いてあり、窓から近くを流れる荒川が見えました。

3年前の2022年8月の集中豪雨では、荒川の氾濫で1階が浸水する被害があったそうです。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

広縁の隅にあった冷蔵庫の中には、有料の飲み物がありました。

空きスペースもありますので、持ち込んだ飲み物を冷やしておくことも可能です。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

泊まった客室には洗面所・浴室・トイレが付いていました。

じゃらんで予約した時は、併設されていない一般の客室を指定していましたが、どうもお宿サイドの手違いだった様です。

そのことを指摘すると、今回の宿泊プランの夕食がハイグレードなので、お値段変わらずそのままで良いとのことでした。

今から客室の準備をするのもお宿としては大変ですし、これは嬉しい誤算でした(*'▽'*)

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

洗面所に向かって左側の浴室と右側のウォシュレット付きトイレです。

浴室のお湯は温泉ではなく、館内に温泉大浴場もありますので、今回利用しませんでした。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

客室の入口と床の間の間にクローゼットと金庫があります。

入口の障子を開けると隠れる様になっています。

床の間の上に浴衣や半天、タオルやアメニティ類が置かれていました。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

浴衣に着替えて自分でお茶を淹れて、備え付けのお茶請けのお菓子で一息入れました。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

客室で休息を取ってから、お風呂に入りに行きました。

1階に『さざんかの湯』と『しきぶの湯』の2ヶ所の大浴場があり、それぞれ男湯と女湯となっています。

お風呂は滞在中いつでも利用出来ますが、終日男女固定です。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

最初に利用した時は貸切状態でしたので、撮影させて頂きました。

さざんかの湯の脱衣所の様子です。

画像右側の洗面所の右側に天井から水漏れする場所があり、建屋の老朽化を感じました。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

浴室内の洗い場は5ヶ所。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

庭の見える大きなガラス窓に面した内風呂の浴槽は、ストレスフリーで8人程利用できる大きさです。

ニュー萬力さんには露天風呂はありません。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

L字型の浴槽の左右の様子です。

お風呂の温泉は掛け流しで、浴槽の表層と底で湯温が違いましたが、平均して42℃程の熱さでした。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

高瀬温泉の泉質は弱アルカリ性のナトリウム－塩化物・硫酸塩泉です。

源泉の泉温が高いので、加水して利用されているそうです。

また塩素消毒をされているそうですが、臭いは全く気になりませんでした。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

大浴場で高瀬温泉を楽しんだ後、客室に戻ってくつろいでいましたが、17時30分頃に2度目の入浴をしました。

その時の外は土砂降りの大雨で、早めにチェックインしたことが正解でした。

夕食はチェックインの時に予約していた18時30分に、1階の大広間で頂きました。

食事処に行ってみると大広間はアコーディオンカーテンで仕切られ、1席分のテーブルが用意されていました。

これは1人泊だからという訳ではなく、他の宿泊客の方の献立と違うための様でした。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

飲み物はノンアルコールビールにして、飲んでいる気分だけ味わいました。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

ハイグレードな夕食ということでしたが、お品書きは付いていませんでした。

お料理は頂いた順に紹介します。

最初に着席してから持って来られた、揚げたての季節の天ぷらです。

熱いうちに頂きました。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

ここからは着席時にセッティングされていたお料理を頂きます。

先付のなめこのおろし和えです。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

前菜の5品は右上から時計回りに、
千切り山芋とオクラの酢の物、
マダコの煮物、
茹で栗、
クリームチーズの塩辛掛け。

そして真ん中に、サザエの壺焼き。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

これは特別メニューの一品でしょうか、ホタテの貝殻焼きです。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

お造り5種盛りです。

右側のマダコとアジ、真ん中のイカとボタンエビは分かりましたが、左側の魚種は分からず…

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

食事の中盤に頂いた茶碗蒸しはまだ温かかったです、

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

煮物にはウナギの蒲焼が入っていました。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

村上の名物、鮭の照焼です。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

これも特別メニューの一品と思われる、半身の茹でズワイガニです。

二人以上で食べると会話がなくなるアレです。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

メインディッシュの村上牛の陶板焼きです。

このお肉もグレードアップされていた様です。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

シメにキノコの炊き込みご飯とボタンエビの頭の入った味噌汁、香の物を頂いて…

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

最後に水菓子を頂きました。

ご飯と味噌汁は比較的早いうちに出されて、頂いた時は冷めていました。

夕食の配膳は宿泊客よりもお宿の都合優先の感がありましたが、お料理は美味しく頂きました。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

夕食を頂いた後は客室に戻って、ゆったりとくつろいだり、また就寝前にお風呂に入りに行きました。

当日は早めに睡眠をとることにして、23時頃に就寝しました。

なお、旅の1日目の総歩数は約13,000歩、ちょっと少なかったですね。

翌日の10月19日（日）は朝4時に目覚め、暗いうちの4時半に朝風呂に入りました。

熱めのお湯でスッキリ目覚めました。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

朝風呂を楽しんでから客室に戻り、窓から明け方の荒川の様子を眺めました。

昨日の夕方から降り出した雨は夜中も降り続いていましたが、未明には止みました。

旅の2日目の天気は曇りの予報でにわか雨の心配もありましたが、実際は雨に遭うことはありませんでした。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

旅の2日目はここから村上市街に向かう予定でしたが、唯一の交通手段の坂町駅方面に向かう米坂線代行バスの越後下関バス停の通過予定時刻が8時前のため、乗車に間に合わせるために早めの朝食を摂りました。

前日に事情を説明して通常は7時30分開始のところを繰り上げて7時15分開始でお願いし、朝身支度を整えて夕食と同じ大広間の同じ席で頂きました。

気持ちとしてはゆっくりと味わって頂きたいところでしたが、15分位で食べ終えました。

高瀬温泉　花みちる宿　ニュー萬力 宿・ホテル

朝食を頂いてからそのままフロントに行き、チェックアウトの手続きを済ませて、お宿の送迎車で昨日降り立った越後下関代行バス停まで送って頂きました。

お宿の皆さんには滞在中、大変お世話になりましたm(_ _)m

予定の7時57分を少し過ぎた頃に、山形県の蔵王観光バスが担当する代行バスが到着してこれに乗車しました。

本編旅行記を最後までご覧いただき、ありがとうございます。

この続きは『2025年10月秋の週末一泊一人旅～新潟県関川・村上④：越後村上町屋通り～』となります。
https://4travel.jp/travelogue/12017082