2024/11/06 - 2024/11/06
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wabisabi2さん
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猿投神社登山者用駐車場の向かいに鎮座する山中観音堂・大悲殿東昌寺を訪れました。
今回は猿投山東峯の東宮と西峯の西宮に向け登山道を歩いて向かいます。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.0
- 交通
- 2.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
猿投神社本社の参拝を終え、猿投山登山のため参拝者駐車場から境内東側の道路を奥に進み登山者用駐車場に車を駐車。
今回はこの駐車場から身支度を整え、左に進み、猿投山登山道を上っていきます。
熊鈴は付けたかな? -
駐車場の猿投山散策マップ、散策とはありますが、猿投山には蛇は当然ながら、ニホンカモシカや鹿、猪に熊が生息していることを忘れない事です。
-
これは東海自然歩道 豊田市コース案内図。
赤枠で囲った部分の駐車場(赤点)から登山道で左上の二つの赤点が並ぶ東宮と西宮を目指します。
コース上の赤線が行きのルート、緑の線は足元が暗くなったので車道を歩くルートにしました。 -
猿投山登山ルート、各々の所要時間が記されていますが、参考程度に捉えておきたい。
一周約15km、約5時間みておくべきでしょう、靴はトレッキングシューズ。
標高は630mほどですが、一部切れ落ちた所もあり、ハイキングではなくトレッキングの装備と心構え、そして熊鈴は必需品です。 -
まずは、恒例の熊出没注意の案内板。
色々書いてありますが、人を恐れなくなったZ世代の熊や猪に遭遇しない事を祈るしかない。
この時期なのでよもや蛇は出ないだろう、そこらへんは本社でお願いしたのだが・・・ -
駐車場から数分で右手に「猿投川砂防ダム」が見えてきます。
-
撮影時間から見ると、砂防ダムから5分の道路右側に「水神」と右手に石祠が祀られています。
-
鑿跡が残る素朴な形の祠で、いつの時代のものか分かりません。
石祠には文字が刻まれておらず、詳細は不明ですが、どちらにも新しい榊が供えられていました。 -
「水神」から2分ほど進むと籠川に架かる小さな橋の左に小屋が見えてきます。
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かつての猿投山には「トロミル水車」と呼ばれる水車小屋が多数存在しました。
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復元されたもので、コンクリート製の茅葺風の建屋に鉄製の水車をもつもの。
-
この水車の起源は、猿投山の地質と日本有数の歴史を持つ窯業地瀬戸に深い関りがあります。
猿投山は花こう岩が風化した山で、全体がサバ(真砂土)と呼ばれる陶器に適した原料に恵まれていました。
この辺りのサバは鉄分などの不純物が少ない乳白色のサバが採れたそうです。
そうした地の利を生かし、猿投に猿投窯が生まれ、古くから須恵器が焼かれていたそうです。
そのサバが山の北側の瀬戸に伝わり大きく花を咲かせたようです。
この水車は、原料のサバを中央のドラムに入れ、水力により回転させて細かく粉砕、左の小さな水槽に流し込み原料を採取する一大プラントでした。
こうしたトロミルは大正5年(1916)頃から現れ、人出に変わり原料の増産に寄与しました。
猿投山周辺に採掘所が多いのも、太古の自然が作り出した恵みです。 -
「トロミル水車」側面の眺め。
復元されたものとはいえ、現在も滑らかに水車は回転しています。
現在は観光用として本来の仕事はしていませんが、絶え間なく回り続けているため、柵で囲われ近くに寄る事はできません。 -
「トロミル水車(復元)
猿投地区では、焼き物に適した良質な土が取れるため、古くから窯業が盛んでした。
トロミルは、サバ土から良質な陶磁器の原料を作るもので、このような水車を利用したしくみは、昭和40年代頃電力におされ姿を消しました。
山からとったサバ土をふるいにかけ、サバ部分だけをトロミルに入れ、水を加えて2昼夜回転させると、中に入っている種石(栗石)によって押しつぶされ泥状になります。
これを乾燥させたものが良質な陶磁器の原料となり、おもに瀬戸へ送られていました。
豊田市 商業観光課」
細い流れになった籠川沿いを更に上へ歩いて行きます。
河原を見ると、白い砂が堆積し、じゃらじゃらした小石や岩のある見慣れた河原の様相とは違っているのが分かると思います。 -
馬頭観音。
撮影時間からみるとトロミル水車のすぐ先に祀られているようです。
道路左側の「火気に注意」が目印かな。 -
馬頭観音から10分弱で花崗岩の一枚岩お倉岩が現れます。
お倉の謂れは分かりませんが、こうして見ると馬に付ける鞍のように見えてきます。 -
お倉岩のすぐ先が猿投神社東宮、西宮に続く登山口になります。
歩きやすかった道路もここまで、左に進みそこから先は丸太で出来た階段が続きます。 -
ルートはポイントごとに道標やマップが整備されており、踏み外さない限り整備された安全な道です。
単独で登ったら自己責任で下りてくるのが鉄則です、因みに携帯は繋がります。 -
御門杉。
二本の杉が寄り添うようにまっすぐ空に向かって聳えています。
ここから登山道です。 -
写真データで13:10東宮に向けて登りだす。
ここから先は両手がふさがるのでカメラはリュックにしまいこんで、御守りの熊鈴二重連で出発。
最後に登った30年前の印象では、三角点まで長い道のりの印象はなかった気がするが錯覚かな。
陽射しは傾き、帰りが心配になります。
最後に、2025年の今年、自分自身で熊や猪はみていませんが、立派な角をもった日本鹿を見ています。
必ずいますから、そのつもりで山に入ることをお勧めします。
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