2024/11/06 - 2024/11/06
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猿投神社本社の参拝を終え、猿投山登山のため参拝者駐車場から境内東側の道路を奥に進み登山者用駐車場に車を移動。
今回はこの駐車場の東に鎮座する山中観音堂・大悲殿東昌寺を取り上げます。
- 旅行の満足度
- 2.5
- 観光
- 2.0
- 交通
- 2.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
猿投神社本社の参拝を終え、猿投山登山のため参拝者駐車場から境内東側の道路を奥に進み登山者用駐車場に車を移動。
今回はこの駐車場の東に鎮座する山中観音堂・大悲殿東昌寺を取り上げます。
写真は猿投山から下山してから撮影したものですが、この駐車場は昼頃だと平日でもほゞ満車。
以前はそれほど駐車に困らなかったが、低山登山ブーム以降は訪れる人も多くなり駐車もままならなくなったようです。
当初は下山して明るければ山中観音堂・大悲殿東昌寺の参拝を予定していましたが、駐車場の空き待ち時間に参拝したもの。 -
駐車場周辺の東海自然歩道のマップ。
若い頃には、ここから雲興寺まで往復したり、当時飼っていた相棒(ハスキー)と三角点まで良く散歩に訪れた思い出多い場所で、今ではとてもそんな気力はないけれど、猿投神社を参拝したからには東宮・西宮までは歩いて行かねば。
行くだけじゃダメか、戻らないとね。 -
駐車場の向かいにある山中観音堂の入口。
山門の類はなく、右手に「猿投神社 山中観音堂」の石標と解説板が立てられています。 -
解説の内容は以下。
「市指定文化財(建造物)
猿投神社 山中観音堂
山中観音堂は猿投神社の北東に位置し、神社の鬼門を守る仏堂として、室町時代末期頃に建立されたとされる。
猿投神社の神宮寺の建物として唯一残された仏堂であり、神仏習合の名残を留める建物として歴史的な価値は高い。
また、豊田市内に残る仏堂建築として、最古の建造物である。
観音堂は、桁行三間、梁間二間、宝形造、茅葺で現在は瓦型銅板で茅屋根を覆っている。
堂内は、内陣と外陣を区画する格子戸を設置し、江戸時代の密教系仏堂の様式を踏襲している。
現在は、明治初頭の廃仏毀釈により散逸した神宮寺の仏像が安置されている。
豊田市」
尚、本尊の千手観音像は平安時代中期の作で、県指定文化財てす。 -
石橋のすぐ先に観音堂の姿がみてとれます。
-
参道左の手水鉢と地蔵。
-
入口付近は樹々に包まれ薄暗い雰囲気ですが、石段から先は明るい境内が広がります。
-
参道から山中観音堂全景。
豊田市内最古の仏堂建築とありますが、外観の印象は意外に朽ちた所もなく、宝形屋根が印象的な堂です。
以前の観音堂の記憶がないのですが、瓦型銅板屋根など見る限り、近年改修されたように見えます。
神仏習合時の猿投神社は、多くの堂宇や僧坊があり、盛期には16坊があったそうで、山中観音堂もそのなかの一つでした。
本社の北東に位置し、陰陽道の悪い鬼が出入りする方向に千手観音像と堂を置き、鬼門からやってくる鬼を追い払う役割を担っています。
山中観音堂は、明治維新の神仏分離令が出るまで猿投神社の一部でした。
この令が出されると、多くお堂や仏像などが壊されることになりますが、当時の猿投神社宮司が山中観音堂は、「境内の外にあり神社に関係がない」と主張したために、堂や仏像が破却から免れたとされます。
かみさま・ほとけさまと拝み、1000年以上もの歴史を持った神仏習合も、江戸時代に入ると徐々に廃仏毀釈の機運が生まれ、明治政府による神仏分離令が廃仏毀釈を加速しました。
その結果、多くの寺院の歴史的建造物や仏像など貴重な遺産は破壊され、紛失或いは売却されるなどして散在していきました。
中にはそうした流れから免れるため、同じ敷地の神社と寺に壁を作ることで破却から免れた例も多々残ります。
明治政府がそれに気づき、歴史的文化財保護の視点から「古器旧物保存方」を布告したのが明治4年(1871)のことです。既に寺院が消えてしまった地域も生まれていました。
山中観音堂は、1000年以上の受け継がれてきた神仏習合時を名残を伝えています。 -
境内南側から山中観音堂と隣に鎮座する大悲殿東昌寺の鐘楼の眺め。
堂の前に一対の石灯篭がありましたが寄進年は見忘れました。 -
観音堂左に祀られていた地蔵と一字一石塔。
上の三文字がはっきり読み取れないですが、俗にお経の一字を刻んだ石を埋設し、その上に標を立てたものを一字一石塔と呼ぶそうで、果たしてそれにあたるのかはよく分からないが、塔自体はかなり古そうなものでした。 -
方形屋根の露盤に輪宝紋が入っていますが、上に飾られているものが何か良く分かりません。
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堂正面の眺め。
戸の左には三河新四国18番札所の木札、右手に観音堂の御朱印サンプルが架けられており、御朱印はお隣の17番札所の東昌寺ではなく、猿投神社で授与されているようです。
堂内には千手観音像の他に、神仏分離により破却された近隣のお堂で祀られていた仏像が安置されているようです。 -
正面に注連縄が架けられた建物の用途は良く分からなかった。
猿投神社の御輿の収蔵庫だろうか。 -
観音堂の参拝を終え、石橋を渡って右側の参道の先に鎮座する大悲殿東昌寺に参拝します。
山中観音堂
創建 / 室町時代末期頃
本尊 / 千手観音像
霊場 / 三河新四国18番札所
所在地 / 豊田市猿投町大城
猿投神社参拝者駐車場から猿投山登山者用駐車場 / 約1分 -
大悲殿東昌寺入口。
左手に「曹洞宗 猿投山 大悲殿」の寺号標があります。
右手に見えている建物が観音堂の入口になります。 -
参道脇の観音像。
大悲殿と名が付く様にこの寺にはこうした観音像が幾つも立てられています。 -
訪れた時は庭師が入り、選定作業の真っ最中。
-
東昌寺は天正3年(1575)、当時の河田村、現在の新城市川田付近に創建された曹洞宗のお寺で、昭和7年(1932)に三河の禅僧 魯宗和尚により猿投山に移転され、現在に至る寺です。
過去の地図をみてみるとこの地に
この本堂を大悲殿といい、周辺では東昌寺というより、大悲殿の名が通るのかもしれません。
東昌寺の本尊は山中観音堂の千手観世音菩薩の御分霊。
大きな寄棟瓦葺の建物に本堂入口の向拝と右手の寺務所入口の唐破風向拝が付き、大棟に大悲殿の文字が入っています。 -
入口の向拝から本堂の眺め。
向拝柱に「三河新四国 第十七番・大悲殿」の木札と軒下の大悲殿の額。 -
大悲殿の書は曹洞宗永平寺68代官庁の大規正信禅師(1862-1944)によるもの。
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観音堂から見えていたのが入母屋瓦葺屋根のこの鐘楼、梁の透彫りが目を引く。
昭和に入って移転されたこともあり、梵鐘の鋳造がいつ頃か気になるも剪定の妨げになるためこれ以上寄るのは遠慮する。 -
鐘楼の向かいに三十三観世音菩薩の覆屋。
近寄ってみたいところですが、またの機会にしておきます。
お隣の観音堂の御朱印が猿投神社で授与とありました。
多くの坊を有していた猿投神社ですが、隣同士ですが昭和に入り移転してきた東昌寺とは少しばかり距離を感じました。
大悲殿東昌寺
創建 / 天正3年(1575)、昭和7年当地に移転。
宗派 / 曹洞宗
本尊 / 千手観世音菩薩
所在地 / 豊田市猿投町大城4
参拝日 / 2024/11/06
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