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胸形神社から平戸橋西交差点を北進、県道11号線​​を200㍍ほど進んだ先で右折、枝下用水沿いに続く細い道で豊田市民芸館方向の前田公園内に鎮座する勘八稲荷大明神に向かいます。

豊田市平戸橋町前田公園 勘八稲荷大明神

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2024/10/22 - 2024/10/22

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wabisabi2さん

胸形神社から平戸橋西交差点を北進、県道11号線​​を200㍍ほど進んだ先で右折、枝下用水沿いに続く細い道で豊田市民芸館方向の前田公園内に鎮座する勘八稲荷大明神に向かいます。

旅行の満足度
2.0
観光
2.0
交通
2.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
自家用車 徒歩
  • 胸形神社から平戸橋西交差点を北進、県道11号線??を200㍍ほど進んだ先で右折、枝下用水沿いに続く細い道で豊田市民芸館方向の前田公園内に鎮座する勘八稲荷大明神に向かいます。<br />所在地は豊田市平戸橋町波岩86。<br />昭和8年、地元実業家前田氏により整備された前田公園に勘八稲荷大明神が鎮座します。<br />公園内は越戸発電所取水口から取水された灌漑用の枝下用水が流れており、社殿は用水右岸の丘陵地に鎮座します。<br />周辺は矢作川右岸にありながら、高い台地の上に平野が広がるため、矢作川の恵みを直接得られず旱魃に見舞われていた。<br />枝下用水は明治9年(1876)西澤眞蔵を始め、民間主導で着手された灌漑用水で、それまでは溜池に頼っていたものが、矢作川の恵みを授かれるようになった。<br />現在は近隣の越戸発電所より取水していますが、当初は上流の枝下の取水口から引かれていました。

    胸形神社から平戸橋西交差点を北進、県道11号線??を200㍍ほど進んだ先で右折、枝下用水沿いに続く細い道で豊田市民芸館方向の前田公園内に鎮座する勘八稲荷大明神に向かいます。
    所在地は豊田市平戸橋町波岩86。
    昭和8年、地元実業家前田氏により整備された前田公園に勘八稲荷大明神が鎮座します。
    公園内は越戸発電所取水口から取水された灌漑用の枝下用水が流れており、社殿は用水右岸の丘陵地に鎮座します。
    周辺は矢作川右岸にありながら、高い台地の上に平野が広がるため、矢作川の恵みを直接得られず旱魃に見舞われていた。
    枝下用水は明治9年(1876)西澤眞蔵を始め、民間主導で着手された灌漑用水で、それまでは溜池に頼っていたものが、矢作川の恵みを授かれるようになった。
    現在は近隣の越戸発電所より取水していますが、当初は上流の枝下の取水口から引かれていました。

  • 写真は洞ヶ峯前田公園の入口。<br />用水に架かる橋の先から長い石段が森の中へ続いています。

    写真は洞ヶ峯前田公園の入口。
    用水に架かる橋の先から長い石段が森の中へ続いています。

  • 入口付近の公園マップ。<br />園内は石仏など安置され散策ルートがあるようです。<br />勘八稲荷神社はマップの赤丸の位置に稲荷大明神として表記され、石段手前の左に常夜灯が連なる参道先に鎮座します。

    入口付近の公園マップ。
    園内は石仏など安置され散策ルートがあるようです。
    勘八稲荷神社はマップの赤丸の位置に稲荷大明神として表記され、石段手前の左に常夜灯が連なる参道先に鎮座します。

  • 石段前の全景。<br />訪れた時は森は色付いていませんが、石段脇にはモミジが多くみられるので、ハイシーズンには綺麗な紅葉が見られるでしょう。

    石段前の全景。
    訪れた時は森は色付いていませんが、石段脇にはモミジが多くみられるので、ハイシーズンには綺麗な紅葉が見られるでしょう。

  • 石段脇にある前田栄次郎翁(1874-1961)の胸像。<br />当地出身の前田栄次郎は、前田組として土木・建築事業で成功した実業家であり、私財を投じて当公園や神社等の復興に尽力しました。<br />越戸天満宮(越戸町松葉)、灰宝神社(越戸町松葉)、前回掲載した胸形神社など、多くの神社の復興や各地への寄進を行った人物です。<br />「我が富は我が富にあらず、社会より預かりし富なり。これを効ある社会に還元することは、現時の我が使命なり」として、故郷に報うために尽力しました。<br /><br />胸形神社の鳥居や社標などにも、彼の名が刻まれています。<br />この公園内の聖観世音菩薩像や三十三観音石像、銅像などの寄進物はすべて彼の寄進によるもので、銅像などは戦時中に供出させられ、台座だけが残されています。

    石段脇にある前田栄次郎翁(1874-1961)の胸像。
    当地出身の前田栄次郎は、前田組として土木・建築事業で成功した実業家であり、私財を投じて当公園や神社等の復興に尽力しました。
    越戸天満宮(越戸町松葉)、灰宝神社(越戸町松葉)、前回掲載した胸形神社など、多くの神社の復興や各地への寄進を行った人物です。
    「我が富は我が富にあらず、社会より預かりし富なり。これを効ある社会に還元することは、現時の我が使命なり」として、故郷に報うために尽力しました。

    胸形神社の鳥居や社標などにも、彼の名が刻まれています。
    この公園内の聖観世音菩薩像や三十三観音石像、銅像などの寄進物はすべて彼の寄進によるもので、銅像などは戦時中に供出させられ、台座だけが残されています。

  • 胸像の左側には石灯籠が連なる参道があり、その参道は杜の中へと続いています。

    胸像の左側には石灯籠が連なる参道があり、その参道は杜の中へと続いています。

  • 石灯籠が連なる参道の先には石段があり、その先は大きく開けているようです。<br />左に石塔と朱色の建物が見えてきます。

    石灯籠が連なる参道の先には石段があり、その先は大きく開けているようです。
    左に石塔と朱色の建物が見えてきます。

  • 石段を登り切ると、再び石灯籠が続きます。<br />正面には銅像があり、右手に朱色の勘八稲荷大明神の社殿が現れます。

    石段を登り切ると、再び石灯籠が続きます。
    正面には銅像があり、右手に朱色の勘八稲荷大明神の社殿が現れます。

  • 境内の左側にも燈籠が続いており、その先の六角堂は前田家記念堂(昭和8年建立)と呼ばれ、法隆寺夢殿をモデルに造られたものといいます。<br />左の塔は祖先感謝の碑です。

    境内の左側にも燈籠が続いており、その先の六角堂は前田家記念堂(昭和8年建立)と呼ばれ、法隆寺夢殿をモデルに造られたものといいます。
    左の塔は祖先感謝の碑です。

  • 六角堂前の狛犬の外見は犬そのもの、前田家の愛犬トンがモデルになっているという。

    六角堂前の狛犬の外見は犬そのもの、前田家の愛犬トンがモデルになっているという。

  • 境内正面には、聖徳太子の銅像が建っています。<br /><br />当初は大山巌像、東郷平八郎像、伊藤博文像などの銅像がありましたが、これらは戦時中に供出され、現在は台座だけが残され、当時の面影を忍ばせます。

    境内正面には、聖徳太子の銅像が建っています。

    当初は大山巌像、東郷平八郎像、伊藤博文像などの銅像がありましたが、これらは戦時中に供出され、現在は台座だけが残され、当時の面影を忍ばせます。

  • 勘八稲荷大明神全景。<br />縦長の鳥居と茶色の狛狐が印象的です。

    勘八稲荷大明神全景。
    縦長の鳥居と茶色の狛狐が印象的です。

  • 社殿は切妻妻入りの拝殿と平入の覆屋が連なったものです。

    社殿は切妻妻入りの拝殿と平入の覆屋が連なったものです。

  • ピンと立った大きな耳が特徴の茶色に塗られた狛狐が社殿を守護しています。

    ピンと立った大きな耳が特徴の茶色に塗られた狛狐が社殿を守護しています。

  • 拝殿の蟇股は白狐が描かれています。

    拝殿の蟇股は白狐が描かれています。

  • 拝殿から本殿の眺め。<br />愛知県神社庁には登録はないようで、勘八稲荷大明神の祭神、創建時期については不明。<br />過去の地図から、昭和8年に前田氏が前田公園として開園する以前には、鳥居の姿もないこと、寄進物の多くが昭和のものであることから、公園化に伴い創建されたものと思えます。

    拝殿から本殿の眺め。
    愛知県神社庁には登録はないようで、勘八稲荷大明神の祭神、創建時期については不明。
    過去の地図から、昭和8年に前田氏が前田公園として開園する以前には、鳥居の姿もないこと、寄進物の多くが昭和のものであることから、公園化に伴い創建されたものと思えます。

  • あの石段から境内に繋がっていたようで、写真の鳥居が立っていました。

    あの石段から境内に繋がっていたようで、写真の鳥居が立っていました。

  • 石段付近の民主記念碑の台座。<br />ここには伊藤博文の胸像があったそうですが、戦時中に銅像を始めとして台座の銅板すら剥ぎ取られ、銅像は武器に形を変えていった。

    石段付近の民主記念碑の台座。
    ここには伊藤博文の胸像があったそうですが、戦時中に銅像を始めとして台座の銅板すら剥ぎ取られ、銅像は武器に形を変えていった。

  • 石段から勘八稲荷大明神の明神鳥居の眺め。<br />鳥居の正面が前田家記念堂、左手に社殿が鎮座します。

    石段から勘八稲荷大明神の明神鳥居の眺め。
    鳥居の正面が前田家記念堂、左手に社殿が鎮座します。

  • 鳥居前から石段の上を眺める、この石段脇や上には見所もあり、一通り見ていくと結構時間がかかりそう、今回はこれ以上登らなかった。<br />この山全体が祈りの山として整備されているように見られますが、一種独特な宗教感が漂う某所とは違って、散策道も程よく整備されており抵抗感はない。

    鳥居前から石段の上を眺める、この石段脇や上には見所もあり、一通り見ていくと結構時間がかかりそう、今回はこれ以上登らなかった。
    この山全体が祈りの山として整備されているように見られますが、一種独特な宗教感が漂う某所とは違って、散策道も程よく整備されており抵抗感はない。

  • 10月も下旬ながら、陽を浴びた樹々の緑が鮮やかでした。<br />ここが赤く染まるのはいつ頃だろうか。<br /><br />次の神社は石段を下り、歩いて越戸発電所がある左に向かいます。<br /><br />勘八稲荷大明神<br />創建 / 不明<br />祭神 / 不明<br />境内社 / ・・・<br />祭日 / 不明<br />所在地 / 豊田市平戸橋町波岩86-100<br />参拝日 / 2024/10/22<br />車アクセス / 胸形神社から平戸橋西交差点北進、県道11号線を200㍍ほど先で右折、移動時間5分。

    10月も下旬ながら、陽を浴びた樹々の緑が鮮やかでした。
    ここが赤く染まるのはいつ頃だろうか。

    次の神社は石段を下り、歩いて越戸発電所がある左に向かいます。

    勘八稲荷大明神
    創建 / 不明
    祭神 / 不明
    境内社 / ・・・
    祭日 / 不明
    所在地 / 豊田市平戸橋町波岩86-100
    参拝日 / 2024/10/22
    車アクセス / 胸形神社から平戸橋西交差点北進、県道11号線を200㍍ほど先で右折、移動時間5分。

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