2025/08/08 - 2025/08/24
9位(同エリア51件中)
DONさん
この旅行記のスケジュール
2025/08/08
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一人旅には何かと肩身の狭いリゾートから一転、隣国コソボのプリズレンはとにもかくにもフレンドリー!陽気な古都も小径に入れば歴史の影が。今回のバルカン半島縦断で一番濃いひと時でした。バルカン半島3カ国目です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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午後3時にコトルを発ったバスは渋滞続きでマイペース。地図上ではモンテネグロに接するコソボですが、最短距離でプリズレンに向かうため、アルバニアを横断しました。特に説明もないまま停まったSA的な所、結果的に30分あったのでここで夕飯も出来たと後で知る。
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念のためコトルのスーパーで仕入れたパンを車内にて。
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アルバニア経由でコソボ入り。車外へ出る事なく、パスポートをスタッフに預けただけでヌルっと国境を越えました。
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プリズレンの主たるバスターミナルは街なかに。南へ進めばビストリツァ川に辿り着きます。
プリズレンバスターミナル バス系
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日本から持参したルーターはバルカン半島でコソボだけ使用不可…事前に宿の位置を確認しておいたので、少々彷徨いながら中心街の Hotel in Time に着けました。バスの遅延もありコトルから8時間近くかけて、ようやく!
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パン一個では小腹がすいて、どこか店でも開いてたら…と川沿いを遡ればほんの数分で喧騒が。
ビストリカ川 滝・河川・湖
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石橋を渡って直ぐのシャドルヴァーン広場は日付が変わろうとしても凄まじい賑わい!適当に飛び込み「こんな遅い時間でも何か注文できる?」と尋ねれば、陽気なオジサンが「何いってんだ、今夜はお前が来るのを待ってたんだぜ!」って絶好調!
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ビールさえ飲めれば後は軽めでいいよ、と伝えたのは全く意に介さず。コソボと縁の深いトルコ料理っぽいケバブやピラウがどか盛りで。一人で格闘してると「どうだ、旨いだろ」と代わりばんこに様子を見に来てくれる。
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宵っ張りの人が多いけど治安の心配はまるでなし。宿でWi-Fiが繋がる内に必要な情報は仕入れておきます。
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翌朝は宿の近くの世界遺産、リェヴィシャの生神女教会から。この日は入口の白板に「開いてます」とあり、誰でも自由に入れました。
聖母リェヴィシャ修道院 寺院・教会
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セルビア正教会ゆえ、過去の暴動でアルバニア系住民から焼き討ちに遭いました。無残な内部にはフレスコ画の面影も。
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そこら中にネコが落ちていたコトルから一変、プリズレンはあちこちワンコ(割と大きめ)が落ちています。みんな耳にタグが付いていて品行方正でした。
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コンパクトな街なのでまず迷いませんが、一応ランドマークの一つがビストリツァ川に架かる石橋です。
石橋 史跡・遺跡
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シャドルヴァーン広場の真ん中には泉が。ここの水を飲めば運命の人と結ばれる、なんて説を聞きましたが少年よ、無事出逢えたかな。
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広場のすぐそば、街に埋もれるように聖ゲオルゲ教会。こちらもコソボ紛争で破壊された後に修復されたと。鉄扉越しに中を窺うと手招きしてもらえて、中へ。
聖ゲオルゲ教会 寺院・教会
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広場の山側には街で一番目立つスィナンパシャモスクです。
スィナン パシャ モスク 寺院・教会
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お祈りの時間以外は誰でも入れます。涼しいし何より穏やかな空気。街歩きに疲れた時も立ち寄らせてもらいました。
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石橋を渡って北側にアラスタミナレット。街で最古のモスクそのものは社会主義時代に破壊され、今は尖塔だけが残っています。
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コソボ独立を最初に承認した隣国アルバニア。プリズレンの街中では、コソボの旗より、赤地に双頭の鷲という大迫力のアルバニア国旗を見かける頻度が圧倒的に多い。
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あれはトルコ式の公衆浴場ハマムでは!外回りは工事中でした。
ガーズィ メフメット パシャ ハマム(トルコ式公衆浴場) 史跡・遺跡
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道路から入口を見下ろすと目が合った工事スタッフが「入れるよ!」。ちょうどビエンナーレ(2年に1度のアートイベント)開催中で、「街のあちこちでやってるから巡ってみて」と受付の若者たち。
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ハマムの湯気を想像しながら、コソボ内外3人のアーティストの作品を鑑賞しました(全会場とも入場無料)。
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小さなブックレットを貰って、すぐ近くのレトロ民家に。二階の床を覆うのはスパイスによるアート!
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これもご縁、と3か所目にも。会場は普段開放していない歴史的な建物だったりします。
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どの会場にもフレンドリーなコソボの若者たちがいて、熱心に説明してくれました。作品は玉石混交ながら、ちゃんと石より玉が多目。
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昼は事前にチェックしておいた、伝統家庭料理の専門店 Hani i Vjeter に。
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ぐつぐつ石窯で焼き上げるので結構待ちましたが、じっくり煮込んだ野菜と羊肉が絶品!軽やか過ぎるご当地ビールの PEJA が水のように進みます。
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炎天下で激しく迷いましたが、ついにこの時が。
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古都を見下ろす要塞へと登る決心をしました。目印は KALAJA の看板です。
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住宅街や宿の隙間を縫う感じで。
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要塞はすぐそこに見えているのに甘くない。容赦なく急傾斜に。降りて来る人たちが晴れやかな顔をしているので、もう引き返せません。
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汗だくでプリズレン要塞到着。
プリズレン城 (城塞跡) 城・宮殿
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町中から見える巨大な"UCK"は「コソボ解放軍」の略だそう。
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街の彼方に、アルバニアと北マケドニアとの国境に聳えるコラプ山も望めます。
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下山途中にカフェで水分補給とWC休憩をば。
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スキージャンプ競技場か、とビビる急こう配を慎重に下ります。
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ずいぶん昔に買った雑誌「旅行人」に載っていた写真と同じ場所。「かつてセルビア人が住んでいた家の殆どは放火あるいは破壊」と添えられた一枚でしたが、紛争から20年近く経った今も、まだこの通り。
今回セルビアとコソボの人たちからこの話題が出てもちろん挙って苦い顔。因みに両国とも訪ねる予定があるなら、セルビア→コソボの順が良いです(コソボ独立を認めていないセルビアを後にすると入国が大変)。 -
ビエンナーレ、最後は宿の近くの考古学博物館です。プリズレンに着いた夜、塔の天辺がオレンジ色で激しく点滅していて「何事?」と思ったのが、実はアートの一つだったとは。階下の展示物は最終日に見に行きます。
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ネットで目ぼしを付けておいたトルコ料理の評判店に。親切だし美味しいし手頃だし、でもビールなくてアイラン(甘くないヨーグルトドリンク)と。看板料理はセルビアでも食べた肉々しいハンバーグにチーズ満載、なかなかオイリーでパワフルでした。絶対ビールが要る。
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スィナンパシャモスク界隈から爆音がして向かえば、まさかのお祈り真っ最中の真横に組まれたステージでバンドイベント!アッラーの心の広いこと。
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ハンバーグの脂に打ち勝つためどうしてもビールが。広場周辺を彷徨い何とか空いた席に。
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グループ客が多くても、一流リゾート地コトルに比べれば違和感なく独りで寛げます。
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この人たち、平日なのに一体何時まで大騒ぎしてんだろ…と思いながら帰途に。
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3日目は石橋から少しばかり上流に向かって、プリズレン・アルバニア連盟博物館を訪ねます。道に迷っていたら、強面のコソボおじさんが前まで連れてってくれました。
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アルバニアの近代史をまとめた小さい建物と、広場を挟んで民族衣装満載の大きい建物。受付のおじさんトリオ以外誰もいないので、のんびりと。
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偶然、窓の外も中も同じような感じに。
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宿へ戻る途中に再び、ビエンナーレ会場でもある考古学博物館へ。無数の時計がカチコチ音を鳴らす、これもアート。
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本来の展示品も見て回れます。本来必要な入場料も、ビエンナーレ中は不要だそう。
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最後に罠!到着時と違って、予約したアルバニアのティラナ行きバスは郊外の別のターミナルから出発です。
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場所はVrini Market。タクシーを呼んでくれた宿の若者は「11ユーロぐらいじゃない?」と言っていたけど、試しにドライバー男子に10ユーロ渡したらしっかり2ユーロお釣りを返してくれました。
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小さなスーパーや新しい無料トイレも完備。食堂で隣の人が食べていたランチが美味しそうで、同じものを…と頼んだら、まさかの前夜の胃もたれトルコ風ハンバーグでした。ぎゃふん。
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ネット予約してあったバスは30分遅れで登場。旅先で日本人に会うと中国人のふりをする天邪鬼な自分ですが、この時は一日で三回も見かけた人が居たので声をかけてみたら同い年のソロトラベラー。偶然同じバスでアルバニアに向かいます。
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