シルクロード終着点「奈良」と「京都」ひとり旅２泊３日３日目

2025/09/20 - 2025/09/22

出張ついでの奈良・京都ひとり旅も最終日。この日はJR奈良駅からバスで薬師寺、唐招提寺に向かいました。平城宮跡を経て向かった伏見稲荷は外国人観光客で大混雑。ただ、最後に訪れた平等院鳳凰堂で、この旅の目的である中国西域のシルクロード遺跡と奈良・京都との最大の共通点を見つけたのでした。

エリア 奈良市(奈良)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 新幹線 JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

スーパーホテルPremierJR奈良駅の朝食ビュッフェは２日目もとても美味しかったです。JR奈良駅ロータリーを眼下に眺めながら優雅なひと時を味わいました。

スーパーホテルPremierJR奈良駅 宿・ホテル

JR奈良駅のバス停からバスで約２０分。本日の最初の目的地である薬師寺に着きました。やはり、奈良駅徒歩圏内の東大寺や興福寺、春日大社よりも外国人観光客の姿は少なく、落ち着いて見学できました。

薬師寺 寺・神社・教会

金堂内の薬師如来（写真不可）にお賽銭を入れ、お祈りをして目を開けたら、海上自衛隊の若手隊員御一行様に囲まれていました。邪魔にならないようにと端っこに移動したら、薬師寺のお坊さんもやってきて、若手隊員に笑いありの見事な説法をされ、お経まで一緒に上げることができました。よく寺社仏閣でお祈りしていると、いきなりお経だったり結婚式の花嫁花婿がやってきたりという出来事と重なることが多々あります。今回もそうだったのですが、帰宅後、薬師寺の管主が交代するという以下のニュース

https://www.asahi.com/articles/AST9Z33D6T9ZPOMB00MM.html

を見て、見事な説法をされた方は次期管主の方だった！ことを知りました。見事な説法も納得でした。

薬師寺の境内に「玄奘三蔵院伽藍」を見つけ、行ってきました。約１か月前、玄奘がトルファン郊外の高昌国故城で説法を行った場所を訪れていたので、とても感慨深いものがありました。

続いて約１３００年近く前に長安から日本にやってきた鑑真和上にゆかりのある唐招提寺にやってきました。こちらも外国人観光客は数えるほどで静寂に包まれていました。

唐招提寺 寺・神社・教会

「金堂正面に並ぶ８本のエンタシス列柱の吹き放ちは、遠くギリシャの神殿建築技法がシルクロードを越え、日本まで伝来したかのように感じさせます」

唐招提寺のパンフレットに書かれた一文を読んで改めて奈良がシルクロードの東の終着地であることを感じました。

金堂そばには噴水がありました。

境内の奥には鑑真和上の御廟があります。６度目の航海でついに来日した鑑真和上。今でも日本を見守ってくださっていると感じました。

御廟に向かう道の両側の地面には苔が生え、木々が連なっており、とても神秘的な雰囲気がありました。御廟の敷地に入った途端、空気が変わったのを感じました。

唐招提寺から歩いて１０分弱のバス停から平城宮跡に向かいました。敷地には遣唐使船の航路図がありました。私は１か月前、飛行機に乗り、約５時間で西安から成田に着きましたが、鑑真和上をはじめとして、当時はかなりの苦難の旅だったはずです。

平城宮跡の敷地には、遣唐使船のレプリカがありました。乗船することもできました。

朱雀門にやってきました。鑑真和上もきっと訪れたであろう平城京の雰囲気を体感できました。

国営平城宮跡歴史公園 公園・植物園

近鉄の踏切を渡り、歩いて大極殿まで向かいます。

着きました。暑い・・・猛暑だからか、人は私のほか１人しかいませんでした。

大極門の隣では、東楼の工事が進んでいました。

東楼はほぼ出来上がっているように見ました。それもそのはず。私が訪れた翌々日には建屋が外されたのでした。

https://www.asahi.com/articles/AST9S2TVPT9SOXIE00BM.html

最後に貴重なシーンを見れました。

平城宮跡でお昼近くになったので天理ラーメンの名店「彩華ラーメン」奈良店へ徒歩で移動。１５人くらい並んでいましたが、１５分程度で席に座れました。

彩華ラーメン 奈良店 グルメ・レストラン

サイカラーメン小（８８０円）を食べました。前日食べた天理スタミナラーメンは個人的にいまいちでしたが、彩華ラーメンはにんにく効いているし、むちゃくちゃ美味しかった。行列ができているのも納得でした。

奈良駅にバスで戻り、各駅停車で伏見稲荷大社にやってきました。どのくらい外国人観光客がいるかこの目で確かめたかったのですが、外国人観光客だらけですごい人でした・・・

伏見稲荷大社 寺・神社・教会

千本鳥居も外国人観光客や修学旅行生で大混雑でした。おまけに、中国・西安の観光地で大勢いた中国人女性コスプレーヤー（着物）もわんさかいました。むろん、日本人女性で着物を着ている方もいますが、着物を着た日本人と中国人はすぐに見分けられます。

日本人は足に足袋や草履を履いた方が多いですが、中国人コスプレーヤーのほとんどは着物を着ても靴はスニーカーだったりするからです。お目当てのポーズを撮った写真も顔をアップにして足を写さないから草履を履く必要がないのです。西安のほとんどのコスプレーヤーも中国風ドレスにスニーカーでした。こんなところにもお国柄を感じてしまいます。

大混雑の伏見稲荷大社を早々に抜け出し、時間がまだあったので宇治に行くことにしました。宇治と言えば抹茶。抹茶入り飲料で出てくる抹茶店が道端にたくさんありました。こちらはキットカットなどとコラボした伊藤久右衛門のお店。

伊藤久右衛門 平等院店 グルメ・レストラン

こちらは、綾鷹で使われている上林春松本店のお店です。

上林春松本店 グルメ・レストラン

京都宇治総本家 辻利のお店もありました。抹茶は世界中で人気と聞きますが、たくさんの外国人観光客が我先にと抹茶グッズを買っていました。

平等院の近くのお店では抹茶ラーメンを売っていました。

宇治抹茶たこ焼きもありました

旅の最終訪問地、平等院にやってきました。正直、１０円玉の裏側くらいの知識しかなかったのですが、鳳凰堂内部拝観をし、雲中供養菩薩像を見たときに、やはり奈良と敦煌はシルクロードでつながっているとの思いをより強くしました。写真撮影不可なので、平等院のHP

https://www.byodoin.or.jp/learn/sculpture/

０３番の楽器を持って飛雲に乗る５２駆の菩薩像が、敦煌の莫高窟の壁画そのものでした。平等院の博物館には雲中供養菩薩像を壁一面に並べて展示しているのですが、その光景が敦煌で見た民族歌舞ショーの天女が出てくるシーン

https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/12003234/

を思い起こし、飛天が敦煌と奈良を結ぶ証拠だと感じました。雲中供養菩薩像を見た方はぜひ敦煌の莫高窟に行っていただければ幸いです。

平等院 寺・神社・教会

平等院からは宇治経由で京都へ。地下鉄に乗って烏丸御池駅そばのホテルモントレ京都に宿泊しました。翌日から仕事ですが、１３階にある大浴場の温泉で疲れをいやすことができました。１泊１万円だった（当時）し、高級感あるし、１８時までなら大浴場隣のサロンでビール飲みながら足伸ばして休めるし、すごく良いホテルでした。

ホテルモントレ京都 宿・ホテル

翌日は、ホテルから徒歩５分の場所にあることに気づいたイノダコーヒ本店にモーニングを食べに来ました。

イノダコーヒ 本店 グルメ・レストラン

平日の朝ということもあり、旧館に案内してくれました。趣あってとても良い雰囲気です。

モーニング１８３０円をいただきました。庭を眺めながらぜいたくなひと時を過ごすことができました。

中学校の修学旅行以来、●十年ぶりの奈良旅でしたが、飛天を通じたシルクロードとのつながりを随所に感じ、大満足の旅となりました。

私は今年の中国西域、奈良の旅に続き、来年の海外一人旅もシルクロード関連の場所を訪れたいと思っています。とはいえ、シルクロードのどこに行こうか決めかねていたのですが、奈良のかき氷店を訪れたときにレジ横に置いてあったこのパンフレットが目に入りました。手に取って読んでみたら、
「大き龍文鏡がつなぐ、シルクロードの世界、奈良・サマルカンド特別交流展で展示決定」
との文言が。調べたら奈良とサマルカンドは姉妹都市とのこと。もうこれはウズベキスタンに行くしかないなと思いました。

おまけに、帰京後、スマホゲーム「FGO」の無料１回ガチャをたまたま引いたら星５のサーヴァント「玄奘三蔵」を引きました。先週、私が応援するサッカーチームの試合をスタジアムで観戦し、地ビールの出店に行ったら「シルクロードエール」なるビールを売っていました（もちろん購入）。

シルクロード、玄奘が私の今後の旅のキーワードとなりそうです。シルクロード編に続き、奈良・京都編も最後までお読みいただき、ありがとうございました！（奈良・京都編・完）