2024/11/29 - 2024/11/30
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morisukeさん
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オッサンネコです。
前日世界遺産に登録された久賀島の旧五輪教会堂を見に行った後のお話。
福江発のフライトが午後なので、午前中は時間がある…
となった時に、やっぱり気になったのが福江島に点在する教会建築。
世界遺産「潜伏キリシタン関連遺産」の構成要素には含まれないものの、
各地にある教会は、島の風景と溶け合って独特の景観を見せてくれるそうな。
そして、五島にある教会は一人の建築家・鉄川与助たる人物が手がけたそうな。
そんな建築大好き人間のハートをくすぐる教会がそこにあるのであれば…
目に焼き付けに行かねばならぬでしょう。
果たして、祈りの島と呼ばれる五島の”祈り”の原点とはどのようなものなのか?
その時の記録です。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 自転車 ANAグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
どうもどうも、オッサンネコことモリネコです。
まずは滞在中お世話になっているホテルのご紹介。
SERENDIP HOTEL GOTO
五島では希少なビジネスホテル的な存在。
1泊1万円以下、朝食付き。
立地は福江港・スーパー・コンビニが完全徒歩圏内。
私にとってコスパ最強のホテルなのでした (*‘∀‘)♪ -
こちらホテルの朝食プレート。
五島産の食材を使った朝食というのがウリらしい。
朝のエナジーチャージとしては、この位の量で充分なのだ。 -
写真を撮るのを忘れて隠し撮りみたいになってしまいましたが…
福江市街でレンタサイクルを取り扱うもう一つのお店。
Bike is life. GOTO
スポーツバイクのみを取り扱う専門店。
昨日の反省を活かし、本日は電動アシスト付きのクロスバイクを選択。
スタッフのお姉さんも親切でバイクに詳しいので圧倒的安心感。
お値段は4時間借りて5,000円と少しお高めですが、
福江島のチャリ旅にはここのバイクはマストだと断言しときましょう。 -
こちらが電動アシスト付きクロスバイク。
昨日と違って坂道の負担が一気に軽減されまして… まさに神 (*´ー`*人)
正直、この子と一緒ならどこでも行けそうな気がする。
さて、今日のルートは福江島の3つの教会を繋いでいくチャリ旅。
福江市街 →(14km)→ 楠原教会 →(4km)→ 水ノ浦教会
→(15km)→ 堂崎天主堂 →(9km)→ 福江市街
フルマラソンと同じ42kmを4時間で回り切るプランを立てましたが、
ここで大事なのが電動アシストに必ず付いている速度計。
運転中は常時時速20kmを保持できれば、見学時間に余裕が出るはず。
そんなわけで、まずは最初の目的地、楠原教会に無事到着しますた。 -
楠原教会。
外観は煉瓦造りの木造ゴシック様式。
和瓦の温かみとゴシックの垂直性が融合した日本特有のゴシックですな。
ちなみに長崎・五島の教会は鉄川与助氏が設計したものがほとんどです。
氏の教会建築が面白いのは、時代に合わせて工法が多様化しているところ。
また、ファサードの尖頭や窓の形など、ディテールにこだわっており、
素人目に見ても”惹きのある構図”にうっとりしちゃうのです (¯∀¯*) ムフー -
五島の教会に共通する特徴でもあるのですが、
集落規模の割にはアンバランスなスケール感の教会が目立つのです。
元々楠原地区は移住政策で外海から潜伏キリシタンが移住してきた場所。
禁教時代には仏教徒を装いながら密かに信仰を守り続け、
幕末には五島崩れで多くの信徒が弾圧された負の歴史もあったりします。
その鬱屈した想いは、明治に禁教令が解かれた時に一気に放たれます。
願いは一つ、自分たちの信仰の象徴でもある教会を堂々と建てたい。
そんな背景もあって、楠原教会は1912年(明治45年)に完成。
住民の総力を挙げて、3年間の月日を重ねて建設された教会になります。
下五島では堂崎天主堂に次いて古い教会でもあります (´∀`о) -
内部は残念ながら撮影禁止。
窓のステンドグラスがヤバいくらいキレイでした (σ゚∀゚)σ
中は見学可能なので、ゆっくり見学させて頂きましたぃ。
って言ってもゆっくりする時間なんてないのだが…。 -
楠原教会の脇にあった「ファティマの聖母と羊飼い」のワンシーン。
これ、カトリックでは結構有名な話なのですが、
すごく簡単に言うと、カトリック公認の聖母出現(お告げ)なのです。
舞台は1917年、ポルトガル中部の小村ファティマの郊外。
登場人物は3人の羊飼いの子供たち、ルチア・フランシスコ・ジャシンタ。
聖母マリアは計6回子供たちの前に現れ、崇高な言葉を残していきます。
内容は「世界平和や罪深い者たちのために祈りなさい」なのですが、
なんと幼いフランシスコとジャシンタに対しては、
キミたち間も無く天国に行くことになるから…なんて告げちゃいます。
いや、転勤の辞令じゃないんだし… ( ゚Д゚)フワッ
実際に二人はすぐに流行り病で天に召されてしまうのですが、
少年の頃、この話を聞いた時は神の啓示が怖くて仕方ありませんでした。
お主、近い内にポックリ逝くぞよ… とか突然言われても困るのである。 -
楠原教会の近くにあったキリシタン関連史跡。
楠原牢屋跡。
久賀島から始まった五島崩れは、楠原や水ノ浦にも波及しました。
楠原地区では33~35名程度が捕縛され、牢屋に収監されました。
今ある建物は収縮復元で、昔の牢屋を再現しているわけではないとの事。
当時収監された信者たちは寒さ・拷問・飢えに耐え忍びましたが、
久賀島で起こった大量虐殺の様な規模には発展しなかったそうです。 -
内部は小さな博物館の様な装いになってます。
一部、当時の牢屋に使用していた梁や柱が使われているとの事。
中には収監された人々の名簿、写真などが展示されてました。 -
敷地内には祈りの像があります。
牢屋に向かって祈りを捧げている姿に心が揺さぶられます。 -
イチオシ
続いて水ノ浦教会。
正面から見上げたフォルムがとにかくオサレ。
ココを旅の目的地にしていいくらい、建築美のすべてが詰まった教会。
海から少し丘に上がった場所に建てられており、
階段から少しずつ見えてくる姿はまさに威風堂々なのである (ノД`) -
内部の撮影は禁止されているので、ポストカードの写真で代用。
内部はリブ・ヴォールトのアーチ型天井。
ステンドグラスから差し込む光が、白壁と木のベンチとを淡く照らし、
静寂と祈りの時間を実感させてくれます ・゚・(ノД`)・゚・。 -
水ノ浦教会
鉄筋コンクリート造ですが、意匠は明確なゴシック・リヴァイヴァル様式。
鉄川与助氏の教会建築の中でも晩年期の設計(1933年完成)。
ちょうど天草の崎津教会と同じ時期に与助氏が手がけた教会でもあります。
ちなみにリヴァイヴァルというのは”復古”という意味でして、
古い時代の様式を近代技術でよみがえらせた建築という感じになります。
水ノ浦教会がゴシック・リヴァイヴァル様式というのは、
鉄川与助氏が中世ヨーロッパのゴシック建築をモデルにしながら、
独自の素材・美意識で再構築したという意味になります (¯∀¯*) ムフー
尖頭アーチ窓、大型ステンドグラス、垂直性を強調したファサード…
楠原教会や堂崎天主堂より、光を取り入れる設計が進化しており、
五島・長崎の近代教会建築の完成形と言っても過言ではないかと。 -
水ノ浦教会の裏手にはロザリオが立ち並ぶ不思議な景観があります。
水ノ浦もまた明治初期の厳しいキリシタン弾圧の土地のひとつであり、
教会の裏には今でもその時代を物語る牢屋の跡が残ると言われています。
十字架の墓碑は信仰を守るために苦しんだ人々の記憶そのものであり、
その記憶は確かに丘の上の空気に息づいている様な気がしました。 -
こちらの方「聖ヨハネ五島」ではなかろうかと。
聖ヨハネ五島は、豊臣秀吉時代の禁教下に長崎で殉教した少年信徒。
ちなみに、名前が示す通り五島出身。
時は1597年、豊臣秀吉の禁教令のもとでキリシタン弾圧が激しくなり、
聖ヨハネ五島を含む26人が捕えられ、長崎で磔刑に処されるのです。
その時のヨハネ五島は12歳前後。
改宗を迫られても信仰の意思を決して曲げることなかった少年。
その眼差しは、生まれ故郷・五島の海を静かに見つめているのでござる。 -
丘から見下ろした教会と、水ノ浦集落。
季節はいよいよ冬に向かって猛進している様相。
海から上がってくる風が冷たいったらありゃしない (( ´ω` ))))
五島の初冬がこんなに寒いなんて想像してなかった… -
イチオシ
ロザリオの墓碑と海を見下ろす風景。
こんな景色が見られるから島旅はやめらんないんだよねぇ。 -
水ノ浦教会 → 堂崎天主堂へ。
15kmの島道をただ黙々と無心でペダルを漕ぐ快感。
昨日の嵐の中を泣きながら進んだのに比べたら、楽しくてしようがない。
なんかオイラの頭の中にも福音が運ばれてきたぞ… (*ノ∀`)ノ アヒャヒャ
残り1kmの看板が現れたところで、海の向こうに堂崎天主堂が見えてます。 -
海の先に見える堂崎天主堂が近づいてきましたぞ。
(*ノ∀`)ノ アヒャヒャ
(*ノ∀`)ノ アヒャヒャ
(*ノ∀`)ノ アヒャヒャ -
おおぅ… ( ゚Д゚)
またしてもチャリ爆走を止める「この先は歩こう」
時間に余裕がない時にコイツが出てくると焦るのですが、
まぁ美しいものを見るための楽しみの時間と捉えましょう (`∀´*) -
海辺の小さな岬に静かにたたずむ赤レンガの教会。
堂崎天主堂である。
目の前に広がる海は、潮の満ち引きで砂地が一気に姿を表す特異的な地形。
おおぅ… この変化はまるでモンサン=ミシェルではないか ( ゚Д゚)!
いや、モンサン行ったことないから知らんけど。 -
堂崎天主堂。
入り口にある受付で拝観料300円をお支払い。ちゃりーん。
鉄川与助氏設計のゴシック・リヴァイヴァル様式。
1908年(明治41年)に完成した五島最古級のレンガ造教会になりんす。
この”最古級”という言葉にはウラがありまして。
堂崎天主堂の初期の建物は禁教令撤廃後の1878年(明治11年)頃。
要は、初期の跡地に立つ2代目の教会、という事になります。
ただ、この場所こそが非常に重要な意味を持ってまして、
禁教令が解かれた明治の始め、五島で信仰が再び息を吹き返した場所、
それゆえ、堂崎天主堂は「五島の信仰再興の原点」と呼ばれています。 -
イチオシ
堂崎天主堂を正面から。
いや、コレすっごいわ (゚ロ゚;三;゚ロ゚)!!
内部はお決まりの撮影禁止… ふふふ、知ってたさ… (*´ロ`)
ゴシック建築にお決まりの木造リヴ・ヴォールト天井。
礼拝機能を残しつつ、資料館としての活用もされている様な状況です。 -
さて、この2代目堂崎天主堂、鉄川与助氏が手がけた教会において、
完全西洋ゴシック様式に挑んだ「模倣期」の教会になります。
先ほどの楠原教会は、五島の環境・風土への適応を重視していますが、
堂崎天主堂は西洋教会の図面を忠実に再現しようとしています。
バラ窓風の円形窓なんかは完全にゴシック・リヴァイヴァルの意匠ですな。 -
天主堂の前で磔にされとる殉教者。
先ほど水ノ浦教会で見かけた聖ヨハネ五島が殉教するシーンですね。
聖ヨハネ五島に限らず、キリストの像が磔の姿で表されるのは、
その死が敗北ではなく、信仰の完成として受け止められているから。
苦しみの中でも神を信じ抜いた姿こそ、希望を与える福音の象徴なのです。 -
堂崎天主堂 → 福江市街へ。
トータル4時間でチャリを返却。
相変わらずの駆け足ですが、eバイクは疾走感があって病み付きになりそう。
空港までのバスの乗るため、福江港ターミナルに戻ってきました。
朝、コインロッカーに預けた荷物を回収して、
あとはバスが来るまでの時間をターミナルで時間潰しなり。 -
おおぅ、こんなところに探していたつばきネコを発見 ( ゚Д゚)
どう見てもキワモノ系… 真っ当なゆるキャラには見えんのですが、
ミャクミャクがOKならこの子もOKなのでしょう。 -
ターミナル側のスーパーで売ってたパオクレープミルク。
疲れた体に響きまくる超癒し系スイーツ。
確か博多のバスターミナルで買って食べた覚えがあるのだが…
まさかこの離島で再び出会えるとは思わなんだわい (*ノ∀`)ノ アヒャヒャ
ここからバスにゆらゆら揺られて、福江空港まで戻ります。 -
往路と同じく、小型のプロペラ機で福岡空港まで戻ります♪
私個人の嗜好ですが、飛んでる時のプロペラ機の音が大好きなのです。
あの空気をかき混ぜる様な低音… 一定のリズムで鳴り続ける振動。
ソニックバブルの音を体で味わいながら、旅路の終わりを実感します。
次はまだ未到達の対馬か壱岐に行きたくなりましたぞ。
それではまた~。
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