花ざかりの尾瀬トレッキングその2　大江湿原編

2025/07/20 - 2025/07/20

　久しぶりに尾瀬で花が見たいと思い、山小屋に電話。週末なので見晴に面した山小屋はすでに満室でしたが、原の小屋が予約できたので、2015年以来10年振りに花ざかりの尾瀬トレッキングに出かけました。

　その2。大江湿原編。宿泊した原の小屋で朝食後、尾瀬沼に向かって出発。沼尻休憩所では尾瀬沼を見ながら休憩。東岸分岐から大江湿原へ。大江湿原のニッコウキスゲは鹿の食害により激減。近年では大江湿原を金網で囲い植物を保護。かなり回復していると聞きますが果たして…。

エリア 尾瀬檜枝岐温泉・木賊温泉(福島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

翌朝、4時半過ぎに見晴に出る。この静謐なひとときが堪りません。

4時45分過ぎ。朝霧の向こうに浮かび上がる至仏山が幻想的。

至仏山 自然・景勝地

ふと空を見上げると、燧ケ岳の山麓から飛行機雲が伸び尾瀬ヶ原を縦断し、

山の遥か彼方まで伸びていました。

朝霧に包まれる尾瀬ヶ原もいいですね。素敵なひと時でした。

尾瀬ヶ原 自然・景勝地

朝食は6時から。並んだ順番に入ります。ご飯はセルフ。

原の小屋 宿・ホテル

当日の献立は、桧枝岐イワナ一夜干し、厚焼き玉子、干しキャベツ、干し椎茸煮物、大豆とひじき煮物、味噌汁。卓上にある海苔、ふりかけはお好みで。

原の小屋 宿・ホテル

諸々準備をして、最後にもう一度至仏山を拝み、

6時33分出発。暫く樹林帯の中を歩きます。

程なく分岐。左は燧ケ岳への登山道、右の尾瀬沼方面へ。

登山道添いにはバイケイソウが咲き乱れる。

緩やかな登りが続きますが、所々急な登りも。地味にきついが、日が当たらないのが救い。約1時間半登り、

湿原に出るとワタスゲの小群落。

あまりの気持ち良さに振り返る。

8時28分、分岐。ここを右へ。

沼尻休憩所で一休み。

目の前には尾瀬沼が広がり心地いい。

尾瀬沼 自然・景勝地

10分ほど休憩し、8時37分出発。尾瀬沼を横目に見ながら歩く。いい景色だなぁ。

尾瀬沼 自然・景勝地

再び樹林帯に入ると、ギンリョウソウ。

ハナニガナが見れました。

湿原に出るとそれまで遠くにポツンと咲いていたコバイケイソウが、ようやく写真が撮れる位置に。2015年は群生していましたが、今年はこれだけ。裏年なのかな。

浅湖湿原 自然・景勝地

そしてワタスゲが沢山。

浅湖湿原 自然・景勝地

果穂（綿毛）がフワフワで気持良さそう。これは綺麗で十分見頃ですね。（後でアプリで確認すると、ここが浅湖湿原でした。看板もなくわかりにくい。）

浅湖湿原 自然・景勝地

これが防鹿柵ですか。広大な大江湿原を囲むように隙間なく金網が張られています。作業に従事された方々には頭が下がります。

おっ、右の木は尾瀬沼のシンボルの三本カラマツですね。

尾瀬沼東岸分岐に到着。大江湿原に行きたいので沼山峠休憩所方面へ。

2015年はこの分岐辺りに沢山ニッコウキスゲが咲いていたのですが、今年はほとんど咲いていない様子。

橋まで進むとチラホラと。

コオニユリなどを見ながら歩いていくと

木道沿いにもニッコウキスゲが見られるように。

大江湿原 自然・景勝地

次第に花も多くなり、

大江湿原 自然・景勝地

振り返ると、一面のニッコウキスゲ。

大江湿原 自然・景勝地

さらに進み、小淵沢田代分岐。ニッコウキスゲはこの辺りが一番咲いていました。

大江湿原 自然・景勝地

ベンチに座り休憩。目の前には一面に咲くニッコウキスゲ。

大江湿原 自然・景勝地

まさに見頃。これだけ咲いているとは思っていなかったので感激です。

大江湿原 自然・景勝地

小淵沢田代方面に向かうとこちらではニッコウキスゲとワタスゲが競演。

大江湿原 自然・景勝地

まさか一緒に咲いているのが見れるとは。

大江湿原 自然・景勝地

小淵沢田代分岐まで戻り、暫し景観を楽しむ。尾瀬の花を守るために尽力してくださった皆さんに感謝です。

大江湿原 自然・景勝地

さあそろそろ戻りましょう。

木道沿いはさながら『ニッコウキスゲ回廊』といったところ。

大江湿原 自然・景勝地

ポスターなどでよく見る尾瀬沼が見える辺りはちらほら。いずれは満開のニッコウキスゲが見れる日がくるんだろうか。

尾瀬沼の樹木の袂にヤマオダマキが咲いていました。

長藏小屋の前に大きなテントとベンチがあり、そこで昼休憩。11時からは食堂の利用者が優先と張り紙がしてありましたが、まだ10時35分なので大丈夫でしょう。
原の小屋の弁当。クロワッサン2つ、ジュース、チーズ、燻製卵、ゼリー。

昼食後、尾瀬沼ビジターセンターへ。

尾瀬沼ビジターセンター 名所・史跡

尾瀬沼周辺の最新情報や、尾瀬の自然を守る取り組みなどが詳しく解説されています。

尾瀬沼ビジターセンター 名所・史跡

尾瀬沼周辺の花。こういう写真を撮っておくと、あとで調べるのに便利です。

尾瀬沼ビジターセンター 名所・史跡

三平下に向かって歩き出すと、バイケイソウや、

ワタスゲが見れました。

そしてこちらからは尾瀬沼越しに燧ケ岳。いい眺めだなぁ。

燧ケ岳 自然・景勝地

三平下には11時35分に到着。

三平下 自然・景勝地

尾瀬沼休憩所前のベンチで休憩。「ジェラートあります」という看板に惹かれて中へ。

尾瀬沼休憩所 グルメ・レストラン

なんとこの時間でラストの1つ。今日は暑いもんなあ。有難く二人で分けていただきました。

尾瀬沼休憩所 グルメ・レストラン

11時52分出発。尾瀬沼山荘の前にはカキツバタが群生。
ここからがゆるやかに登り、

三平下 自然・景勝地

三平峠には12時17分着。一休みしてから出発。ここから標高差約350メートルを下るのが意外ときつかった。

三平峠(尾瀬峠) 自然・景勝地

砂利道に出て暫く歩き、一ノ瀬には13時30分着。大清水まで歩いてもバスの時間には間に合いますが、疲れもあるのでシャトルバスを利用しましょう。この時間には乗れませんでしたが、次の便に優先的に乗せていただけました。

約15分で大清水に到着。バスの時間まで中で休憩。

大清水休憩所 名所・史跡

私はコーラ、相方はチューハイで喉の渇きを潤す。

大清水休憩所 名所・史跡

関越交通、大清水バス停15時05分発に乗車。
吹割の滝周辺の渋滞で少し遅れたのは想定内として、沼田インター手前から大渋滞。ここまで混むとは…。

路線バス (関越交通) 乗り物

17時03分着の予定が30分ほど遅れて上毛高原駅に到着。上毛高原駅17時28分発の新幹線のチケットを購入していましたが、乗れず。約1時間の待ち。

上毛高原駅 駅

自由席になるので1号車に並び、18時24分発とき334号に乗車。先頭に並んだおかげで二人席で並んで座れたので良しとしましょう。東京駅には19時36分着。無事帰路に就きました。

10年振りの尾瀬でしたが、予想以上に花も沢山咲いており、加えて大群落のニッコウキスゲが見れたので大満足。やっぱり尾瀬はいいなあ。また季節を変えて行くことにしましょう。

上越新幹線 乗り物

この旅行記へのコメント （2）

• 琉球熱さん 2025/08/12 23:58:38

  今年は

  クリント東木さん、こんにちは
  
  ニッコウキスゲの群生、見事！
  こりゃテンション上がりますねぇ
  早朝の風景も幻想的で、これまたいいなぁ
  しかし4時半とは頭が下がります（意外に人が多いですね、みんなエライなぁ）
  
  今年はニッコウキスゲの当たり年？
  コバイケイソウはどうやら違うようですね
  それでも夏の尾瀬は花がいっぱい
  池塘に高山植物、そして燧に至仏・・・最強の組み合わせですね
  
  リピーターが多いのもうなづけます
  
  ---------琉球熱--------
  

  クリント東木さん からの返信 2025/08/13 21:19:31

  いつもありがとうございます。

  　琉球熱さんへ
  
  　こんばんは。投票ありがとうございます。大江湿原のニッコウキスゲの咲きっぷりは予想以上。密集して咲いているという感じではなかったものの、かなり広範囲に咲いており見ごたえありました。コバイケイソウはほとんど見れず、代わりに（？）ワタスゲが一緒に見れたのは意外でした。
  
  　朝4時半過ぎだともっと人が少ないと思っていましたが、皆さん早起きで（笑）。朝の静けさと明るくなるにつれて空気がわさわさする感じが堪りません。久しぶりの尾瀬でしたが、改めていいなあと思った次第。また行きたいと思っております。
  
  　クリント東木