2025/06/28 - 2025/06/30
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うーたさん
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隠岐諸島のうち、島後と呼ばれる大きな島を2日間でじっくりとまわった旅行記の最終編です。
1日目はレンタカーを利用して島の絶景地巡り。
ドライブ道は細くて険しい山道が多いため、草木をかき分けて進む道や未舗装のでこぼこ道を探検気分でドライブ。
私は常時ハラハラしていましたが、運転好きの夫にはかなり楽しいドライブだったようです。
宿泊は「隠岐プラザホテル」。
こちらは1971年創業、皇室の方々も訪れたこともあるという老舗ホテルです。昨年リフォーム工事を終え、リニューアルしてオープンされているということでこちらのホテルを選びました。
2日目は、一日目に回りきれなかった神社や自然のパワーを体中で感じる神秘的な滝を見に行ってきました。
大満足で帰る際のフェリーでは、感動的な出航セレモニーを目撃。島の人たちの温かい見送りと島を離れる人の涙にもらい泣き。
隠岐の島は自然豊かで人々もあたたかい、とても素敵な島でした。
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1日目の観光を終え、夕方ホテルにチェックイン。
こちらの隠岐プラザホテルは1971年創業の老舗ホテル。
1年前にロビーまわりやレストラン、一部客室をリフォームされたとのことオシャレに生まれ変わっているようです。隠岐プラザホテル 宿・ホテル
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フロント周りは昔の名残を感じる造りだけど、おしゃれな装飾が追加されています。
そのすぐ横には巨大なアメジストが。人がすっぽり入れるぐらいの大きさです。説明書を読んでみると、1970年の大阪万博で展示されていたものを譲り受けたものって!スゴイ物がサラッとおいてあります。
色浴衣の貸し出し(無料)やレコードの体験コーナーもありました。 -
お私たちのお部屋は9階、907号室「汽笛」というお部屋。
ここのホテルは、どの部屋も海や船にまつわる名前がついています。
お部屋番号を記したこのプレートは、隠岐国一宮・水若酢神社から譲り受けた、樹齢150年の黒松が使用されているとのこと。水若酢神社には明日行く予定! -
玄関扉は鍵仕様。
スリッパはリユースタイプです。
正面の扉がお手洗いで、左の扉がお部屋。 -
左側の扉を開けると、窓が大きく開けていて、明るくて広々としたお部屋にわぁー♪となります。このお部屋はデラックスコーナールームというカテゴリー。
広さは53㎡とのことだけど、解放感がある間取りのため実際の面積よりもとても広く感じます。 -
ベッド側。
寝転がっても海が見えます。
オシャレなロールカーテンだから、窓際を遮るものもなし!
(眺望がいいかわりに、頭側が東なので、翌朝はロールカーテンの隙間から朝日が燦々と差し込んで眩しかったけど‥)←朝4時台に目が覚めてきれいな朝焼けが見れた♪ -
リビング側。
こちら側の眺望は、島の中央にある山から海へと流れる八尾川と、その周辺の風情ある街並が見えます。 -
お風呂も素敵。
海がみえる半露天はほんのり檜の香り。
循環されているお湯はいつでも適温。温泉ではないけれど塩素臭も全く気にならないいいお湯! -
クローゼットの中には浴衣がS、M、Lの3種類が各2枚ずつ。
アメニティーは巾着入りで、スキンケアセットもありました。
3階に大浴場もあるので、バスタオルは温泉籠にセットしてあります。
混み合う前に行ってみます。 -
浴場の名前は「島のはじまり 古生の湯」。
隠岐の島を形成している代表的な岩石「隠岐片麻岩」を敷き詰めている浴槽。
こちらも温泉ではないけれど、とてもいいお湯でした。ちょっと熱め。
(写真はホームページから拝借しました) -
夕食まで時間があるので湯冷まし方々、館内を散策することに。
こちらは1階のロビー。 -
同じく1階のラウンジエリアと売店。
ラウンジは多目的ホールを兼ねてあり、ここで体験イベントやセミナーが開かれることも。宿泊者のリモートワークのスペースとしても対応しているよう。
入り口にコーヒーが置いてあってセルフでいただくことができます。 -
庭園。
石積みでデザインされているのは隠岐の島の形。
小山になった石畳を越えると、クロマツやシャクナゲなど、隠岐の島ならではの草花が植えられていて、小さいながらもホッとする空間。 -
中庭側からみたホテルの建物。
ゆっくりしたい空間だけど、自然豊か故にこの時期、蚊が気になってしまい早々に退散。 -
楽しみにしていた夕食タイム。レストランは最上階の10階。海が目の前に広がるナイスビュー。
お料理は評判どおり海の幸がいっぱい。
新鮮なお刺身に岩ガキ、白バイ貝も甘みがあっていい歯応え。
さざえの壺焼きがピカイチだった、宝楽焼きはシンプルな塩味。
さざえは、2つとも肝が白い雄だったのが嬉しかった! -
最後のご飯もの。黒い塊が出てきたのでビックリ。
これは隠岐の島ソウルフード「ばくだんおにぎり」。
特産品の岩ノリでくるんであります。中に梅干しが入っていて懐かしくてほっとする味わいでした。 -
食事中、ふと窓の外に目をやると港からどんどん出港して行く船が見えました。時計を見ると18時30分。出港の時間は決まってるみたい。こんなにたくさんの船が出航していくんだなと感動するぐらい。
翌日地元の人から聞いた話では、これらはイカ釣りの漁船なんだって。 -
翌朝です。
遅めの時間に朝食予約を入れていたので、レストランは貸切状態。
朝も目の前に広がる海がきれい。
そうそう、昨日の夕食時に見たイカ釣り漁船は、朝の6時30分頃続々と帰港してきました。収穫はそのまま境港に水揚げするので、船は出て行った時と同じく空っぽでの帰港でした。 -
朝食は、ザ・旅館の朝ごはん!って感じのお食事でした。
夕食時のスタッフとは違い、島のおばあちゃんみたいなスタッフさん。アットホームな対応にほっこり。モズクのお粥がとても美味しいかった♪
ご飯を食べてチェックアウト。
「おき得乗船券」の宿泊スタンプをゲットしてから出発します。これでフェリ―、宿泊分のスタンプが揃ったので、あとは体験のスタンプをゲットするのみ!
「おき得乗船券」の詳細
https://www.oki-toku.jp/ -
最終日、昨日まわりきれなかった残りの観光地を巡ります。
まずは「玉若酢命神社」。
本殿は隠岐の島町にある神社の最古のもので、その本殿の奥の方には「玉若酢命神社古墳群」があるとのこと。
参道の神門をくぐると右側にある八百杉が有名みたい。結構な敷地の広さです。玉若酢命神社 寺・神社・教会
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随神門にむかって歩いて行きます。
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左手前にあった手水舎にはアジサイがいっぱい浮かべてあって、とてもキレイ。
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しめ縄が立派な拝殿。
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これが八百杉。
樹齢約2000年と言われていて、何本もの頑丈な支えで倒れないように固定されていました。国指定の天然記念物です。 -
お次は「檀鏡の滝」。
ここは神秘的すぎて、怖くなりそうなので昨日ルートから避けもらっていた場所。私は滝とか沢とか池みたいな、水に関する精霊が宿っていそうな所がとても苦手です。
夫がやっぱりどうしても行きたいというから仕方なく…壇鏡の滝 自然・景勝地
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ここも車がすれ違い不可能な細い山道を進み、二股に分かれた道を鳥居の方向に進みます。玉若酢命神社から45分ほどかかりました。
この鳥居を車に乗ったまま進んだ先が駐車場。 -
大きな2本杉の向こうに鳥居があってここで行き止まり。ここからは徒歩で。
この鳥居も、決して小さなものではありません。杉が大きすぎて小さく見えているけれど、普通サイズの鳥居。
昨日に引き続き、観光客は誰一人いないので神秘的さが倍増。 -
鳥居の先は、夫とふたり横に並んで歩けるぐらいの道幅。
左側の山肌からはチョロチョロと水が流れています。
右側は小川。 -
小川にはすごくきれいな水が流れていて、大きな岩がゴロゴロ。
大きな杉がいっぱい。マイナスイオンたっぷりだから少し肌寒いぐらい。私は終始背中がぞわぞわ。
木漏れ日が美しいけれど、やっぱり私にはちょっと〝過パワースポット〟だな。 -
自然のパワーを充分すぎるほど感じながら歩くこと約15分。
滝が見えるスポットに到着。
約40mの高さから流れる滝は「日本の滝百選」のひとつ。 -
水汲みスポットもあって、この水は「全国名水百選」に選ばれている水。
この水は力水といわれて、隠岐相撲の大会前や牛突きの大会前には勝利を願ってこちらの水を汲みに来る習わしがあるんだそう。 -
奥の方には檀鏡神社が。これまた神秘的。
鳥居周辺になにやら注意書きが。
「この先随神門より落石の危険性が高いため進入はご遠慮願います」とのこと。 -
行きたそうな夫の横で、少しホッとする私。
確かにこの階段の先も気になるけれど…「ご遠慮願います」だから仕方ないね~と、写真だけ撮って、さぁ帰ろ!!
自然豊かで本当に素敵な場所だけど、私には神秘的過ぎて刺激が強すぎました。 -
檀鏡の滝がかなり気に入った夫は調子に乗って「油井の池」にも行きたいという。
ここも昨日ルートから外してもらっていたけれど、絶対行きたいというので不本意ながら付き合うことにしたけれど、駐車場から先の遊歩道は通行止め。ガッツリロープが張ってあったので入れず。ホッ。
老朽化なのか、気候変動による大雨の影響なのか、この島の遊歩道は、整備不良のための通行止めが多かったです。油井の池 自然・景勝地
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油井の池を過ぎた海岸沿いが絶景。
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ここは「油井の前の洲」
約2000万年前、この地が湖だった時代の地層が浸食を受けてできた波食棚。
波打ち際から沖へ約170m続く遠浅の岩場です。冬の干潮時にはこの岩場が海から顔をだすんだって。
昨日も夕方訪れたんだけど、満潮+逆光であまりきれいに見えなくて。
ここは午前中の方がきれいな海を堪能できます。 -
最後に「水若酢神社」へ。
朝一番にいったのは玉若酢命で、こっちは水若酢。ややこしい…水若酢神社 寺・神社・教会
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平安神社から続く由緒ある神社。
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境内に進む手前に大きな土俵がありました。
相撲がさかんな隠岐では各地区に土俵があるけれど、この水若神社境内の土俵は格式が高いものだそう。
映画「渾身KON-SHIN」のロケ地だって。 -
こちらの神社は開運だるまみくじが有名。
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普段おみくじとかあまり引かないんだけど、ダルマに惹かれて引いてみたら、大吉だった♪
「旅行 早くが利」だって!! 行い正しく過ごしつつ、せっせと旅します☆ -
大きな神社ですが、ここにも人の姿は全く見えず、静かで心がきれいになれるような場所でした。
(ダルマをここに置いて、ちょっと写真撮影したけれど、その後ちゃんと持って帰りましたよ) -
計画していた全ての観光を終えて港方面へ。
昼食は名物のさざえ丼を食べるため「さざえ村汽船場」店へ。 -
ここのお店は漫画「美味しんぼ」で紹介されているみたい。漫画の一場面が掲示されていました。
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さざえ丼に350円追加して、さざえの刺身を付けた「どどんが丼」がお得だな。
これに決定。
オーダーしたら「明日から(7月1日)さざえが解禁されるんだけど、今日はまだ禁漁期間なので100円増しになるけどよろしいですか?」とのこと。
そういうシステムなのか~!! 100円マシでもさざえの刺身が450円で食べられるならお得だと思う。 -
どどんが丼(さざえ丼+さざえ刺身)にめかぶ汁も追加でオーダーしました。
さざえ丼は親子丼の鶏肉がさざえに代わった感じ。あご出汁のめかぶ汁と相性抜群。
さざえの刺身は生玉ねぎのスライスにうっすらポン酢、そして結構多めに一味がかけてありました。
美味しい!! 次に来た時もさざえ丼食べようっと。 -
岩ガキの取り扱いもあったので注文。
料金は岩ガキの基本料金があって、Lサイズ、2Lサイズと大きくなるにつれ100円アップしていくシステム。
ただし、この料金はカキを開けてみるまで分からないとのこと。殻が大きくても身が小さければ少し安くなります。って。大きかったら追加料金になるのかな!? -
新鮮な海の幸に合わせて、地酒の隠岐誉を飲み納め。
同じ種類のお酒を、こんな形でグラスと升に半分量ずつ入れての提供。これが一人前。
器によって変化する飲み味を楽しむための提供方法なのかな? -
食後は「隠岐自然館」へ
西郷港に隣接した、観光案内所の2階です。隠岐ジオゲートウェイ 隠岐自然館 美術館・博物館
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隠岐諸島の成り立ちと、生物や歴史文化のつながりに関する展示があります。
島に生息しているといわれている、オオサンショウウオの飼育展示もありました。まだこどもかな。小さいかわいいオオサンショウウオでした。人慣れしてる感じ。 -
最後に「おき得乗船券」で必要な〝体験〟スタンプをゲットすべく「かっぱ遊覧船」というツアーに参加します。
かっぱ伝説と、北前船で栄えた漁師町の歴史を聞きながら遊覧する45分のツアーです。かっぱ遊覧船 乗り物
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西郷港前のポートプラザで受付を済ませ、まずは、おき得のスタンプをゲット。
これでスタンプ3つ揃ったので、帰りのフェリー代金は無料です☆
かっぱ遊覧船の方は、受付後ガイドさんと一緒に船着き場へ。
位置関係がよく分かっていませんでしたが、船着き場は泊まっていた隠岐プラザホテルの目の前でした。お部屋から、いい景色だね~と景色を見ていた場所!! -
遊覧船は靴のまま乗車し、小型のパイプ椅子に座ってツアー開始。
ウエストポーチ型の救命胴衣だったので暑い季節でも快適。
参加したのは私たち夫婦だけ。 -
遊覧船は、西郷魚港を進み、岸壁につなげてある多くのイカ釣り船を間近でながめ、漁船の出入り口である「間口」と呼ばれる海の玄関口を出て大海原へ。
岸壁の珍しい地形や草木を案内してもらった後は、Uターンして八尾川へと入っていきます。
島の歴史を聞きながら、かっぱの住処があったと伝えられている「かっぱの淵・水神様」などを船内から見たりしてツアーは終了。
正直いうと、おき得スタンプ確保のために予約した体験だったけど、とてもいいツアーでした。 -
遊覧を終えて西郷港へ。
帰路も早めに並んで席取をしたいところ。約30分前に到着しておきました。隠岐汽船フェリー 乗り物
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フェリー、宿泊、体験の3つのスタンプを集めて送信すると、登録したメールアドレス宛に乗船券発行用のシリアルナンバーが送られてきました。
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この機械に数字を入力して認証を受けて受付に出向くと、紙のチケットを渡してくれました。
キャンペーンに参加時に、住所氏名は登録しているので、乗船名簿に記入する必要もなくスムーズでした。 -
港にフェリーが到着。
七類港から西郷港にやってきたフェリーは、すぐさま折り返し運転となります。
乗船待ちの列に並んでいる際、長年住んでいた島を離れるというご年配の方をお見掛けしました。次から次へと見送りの方が来られ、別れを惜しんでおられる姿に心が震えました。 -
乗船の際、岸壁が賑やかなので気になって見てみると、テープセレモニーを準備されてる様子。
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いよいよ出航の時間。
「身体に気を付けてー」「元気でいてねー」「今までありがとうー」という声がたくさん届いています。 -
汽笛と共にフェリーが出航し、地域の祭りの音頭と思われる曲に合わせて太鼓の演奏も響きます。
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色とりどりのテープが風になびき、岸から離れるまでずっとお別れの声は続いていました。
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テープをフェリーのスタッフさんが回収した後も、港からは誰が誰だか見えなくなるまで、太鼓の音と「バンザーイ、万歳ー…」という声が響いていました。
隠岐の島の人たちの絆の深さと温かさに触れて思わず涙があふれ、私も島を離れるその方の今後のご多幸を心からお祈りしながらこの旅を終えました。
おしまい。
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