2025/07/05 - 2025/07/05
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Emmyさん
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小学生の頃、何気に夢中で読んだ「世界偉人シリーズ」。キュリー夫人、ベートーベン、エジソン、野口英世、、。
でも大人になって思い返してみると、その人たちのことをさっぱり理解していなかったというか、わかってなかった気がします。
一番衝撃だったのは、旧千円札にもなった野口英世。なんとアメリカで研究生活を送り、アメリカ人と結婚。51歳の若さでアフリカで亡くなり、ニューヨークにお墓があると知った時です。(かくれ)墓マイラーなので、もちろんお墓参りにも行きました。
それはさておき、最近ひょんな事から、発明家エジソンの研究所がニュージャージー州にあることを知りました。
たまたまニュージャージー州に所用で出かけたついでに寄ってみることにしました。なんとここは「America The Beautiful」(いわゆる国立公園パス)が使えるではないですか!昨年末ボルチモアで購入した年間パス($80)が大活躍です。元とれとれ。ふふふ。
誰もが知っている発明家エジソン。でも私が覚えているのは、電球や蓄音機を発明したことくらい。アメリカに住むようになって知ったことといえば、エジソンのお陰で野球のナイターができるようになったとか、GEという企業を設立したとか、ニューヨーク州で電気、ガスを供給する事業社の名前が「Con Edison(略名)」だったり、ニュージャージー州には「Edison」という町もあったわ。そんなことくらいかしら~。
灯台下暗しで、身近にこんな有名人が住んでました~。まだまだ世の中には、知らないことが多すぎます。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
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ハドソン川を挟んでニューヨーク州の西隣にあるのがニュージャージー州。わかりやすいようにgoogle mapをお借りして位置確認です。New Yorkとあるところがマンハッタン。右下にJFK空港。Newarkにも空港があります。
エジソン研究所は赤いマークのところです。マンハッタンから西へ約30キロほどのところにあります。 -
「トーマス・エジソン国立歴史公園」
国立公園の管轄下に入ってます。入場料は大人ひとり$15。国立公園パスで無料になります。
訪れた日は週末でしたので、近くで無料路上駐車です。 -
フェンスをぐるりと回って入口の方へ行きます。
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この展示物はエジソンが作ったもの?
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入口です。左の建物がビジターセンターです。ここで入場料を払うなり、パスを見せるなりして、パンフレットをもらいます。ギフトショップも兼ねています。すぐ奥にはエジソンに関する短編映画も上映されてました。
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ここは「West Orenge」という町にあります。
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エジソン(1847 - 1931) はオハイオ州生まれ。小さい頃から好奇心が強かったようです。普通の学校教育には馴染まなかったようで中退。21歳で初めて特許を取得。
1877年、エジソンが30歳の時にニュージャージー州の「メロンパーク」という町に研究所を設立しました。
今ある「エジソン」という町の由来は、最初にエジソンが研究所を設立したのを記念して「メロンパーク」から変更されたということです。 -
今ある研究所は「ウエストオレンジ」にあり、「メロンパーク」から移転して新しく作ったものです。
理由は「もっとニューヨークに近いから」ということらしいです。研究には資金が必要。金融街のあるニューヨークは彼にとって大切でした。投資家J・P・モーガンとは深いつながりがあったようです。 -
3階建てのメイン研究所の一階にある「書斎」。写真に収まってませんが、隅っこにベッドがありました。
エジソンは1日のほとんどをこの研究所で過ごしていたので、この部屋で仮眠をとっていたそう。 -
重機が所狭しと並んでいます。ほとんど昔の町工場のような感じです。
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「エジソン専用」
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ここからいろんな発明品が生まれていったのですね~。
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この機械で何を作っていたのでしょう?
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こういう機械はさっぱりわからないので、見て歩くだけです。
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あまりの種類の多さにびっくりです。
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この大きな工場みたいな研究所が現役の時はどんな感じだったのかしら。
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エアコンのなかった時代。夏場は結構暑かったことでしょうね。
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もう重機、工具が本格的すぎてびっくりの連続です。
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研究所の中にあるオープンクロゼット。人と会う時はここでお着替え?
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2階へ上がると、エジソンの発明品が展示してありました。
これは映写機? -
電気アイロンもエジソンの発明品だったの?
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サモワールににた電気湯沸器。これも?
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電球の数々。
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ものすごい数の発明品が展示されています。
エジソンは生涯1000以上の特許を取得したそうです。 -
「Voicewriter」ってレコードの前身なんですか?
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「Edison Radio」。
なんでもかんでも必ず「Edison」の名前が入ってます。 -
蓄音機ですよね。
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これぞよく昔の映画に出てくる蓄音機だわ。
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これは写真館?
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当時の広告も歴史を感じます。
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「音楽室」
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音楽室の入り口にはこんな張り紙があります。エジソンはとにかくこだわりの強い人だった感じです。
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当時の様子の写真。これも研究の一部ですかね。
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「設計図の部屋」
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「Room 12」何のお部屋だっけ?
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ドアの入り口に標識。
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「立ち入り禁止」
下には私たち訪問者用にわざわざ注意書き。
エジソンは何事にもうるさい感じですね。 -
ここにも注意書き。
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実験用の白衣が置いてあり、勝手にエジソンと記念撮影ができるようです。してませんけど、、。
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ずっと機械が並んでいます。
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何人の人がここで働いていたんでしょう。活気もあったのでしょうね。
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研究所の一階の隅っこに車も展示してありました。エジソンはヘンリー・フォード(1863 - 1947) とも親交があったそうです。そっか、みんな同じ時代の人達だったのですね~。
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外には「Water Tower」。
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小さな別棟もいくつか並んでいます。
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一つの別棟に「化学研究所」がありました。
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理科の実験室みたいでした。
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ここから眺めると、メインの建物はかなり大きいです。
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こちらは世界で最初の動画スタジオ「Black Maria」のレプリカ。
オリジナルは1893年から1903年まで「Water Tower」の近くにあったそう。 -
当時は太陽の光を利用しての撮影だったので、太陽の動きと共にスタジオの向きを調整していたのだとか。だからレールがあるんだわ。
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注意書きが多い。
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エジソンの名言: 「天才とは99パーセントの汗と1パーセントのひらめきである」
しかしながら、エジソンはなかなかクセ強の人物だったらしいです。
映画関係ではハリウッドとかなり揉めていたと聞いたことがあります。
閉館まで1時間ほどしかなかったので、急足で見学しました。理系、機械関係はさっぱりわからないけれど、ここでエジソンが研究していたのかと思うとなかなか興味深かったです。 -
最初のビジターセンターでこのパスをもらいました。
車で2、3分のところにエジソン邸があります。そこは現在も一般民家(といっても豪邸ばかり)があるゲートコミュニティ(門番がいる)なので、入り口でこのパスを見せる必要があるのです。 -
逆光ですが、エジソン邸です。
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中には入れません。外観だけ。
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「Glenmont Estate」と呼ばれるトーマス邸。このエリアは当時から「都会人のための田舎の家」といううたい文句のオシャレな高級住宅地だったようです。
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29部屋あるレンガの赤い家は1880年築です。
かなりのこだわりを持って設計、建設された豪邸です。二人目の妻「Mina」がこの家を管理してました。そしてエジソンの前妻の子3人と自分の子3人をここで育て上げました。
エジソンの事業が失敗して不動産が差し押さえられないように、ちゃっかり彼女の名義になっていたそう。なかなかですね。 -
敷地内に発明家エジソンと妻ミナのお墓があります。なぜか灯籠があって日本っぽいです。
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偉大なる発明家エジソンですが、人格的にはあまり評判はよろしくなかったそうです。特許で揉めて、訴訟だらけ。人種差別も酷かったようです。そういうこともあってか、うちの子供たちが通った学校から一度も社会見学で行ってません。日帰りできる近場なんですけどね。こちらは大人の事情も絡んでいそうです。
偉大な功績が残っているわりに、現代の彼の評価が低いのは驚きました。もっとアメリカでも尊敬されているのかと思っていたので意外でした。
そんな感じの夏の週末のお出かけ旅行記でした。最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
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この旅行記へのコメント (6)
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- 唐辛子婆さん 2025/08/22 21:58:16
- アフリカにお墓があるとばかり思っていました!
- Emmyさん
いつもながら読みでがあって心に残る旅行記でした。
>野口英世。なんとアメリカで研究生活を送り、アメリカ人と結婚。
>51歳の若さでアフリカで亡くなり、ニューヨークにお墓がある
知りませんでしたねえ!
エジソンしかり、野口英世しかり、ピカソしかり。
偉人として有名でも関係者の詳しい話を読んだりするとウゲゲとなったりして。
でもそれが人間ていうものかも、人生というものかも。
唐辛子婆
- Emmyさん からの返信 2025/08/23 04:13:44
- Re: アフリカにお墓があるとばかり思っていました!
- 唐辛子婆さま
そうなんですよ~。私も知りませんでした。
ついでですが、ラフマニノフのお墓もニューヨーク郊外であるんですよ。
<偉人として有名でも関係者の詳しい話を読んだりするとウゲゲとなったりして。
でもそれが人間ていうものかも、人生というものかも。
全くもっておっしゃる通りです。激しく同感です。
Emmy
-
- ユーユさん 2025/08/14 15:42:00
- エジソン
- Emmyさん
こんにちは♪
野口英世さんのお墓がニューヨークにあるんですか。
知らなかったです。
エジソンのみならず研究には莫大な資金が必要ですよね。
アメリカは研究に対しての投資って日本よりずっと進んでいるような
中国もそうですが国を挙げてお金を投じてますよね。
今の政権になってからはどうなのか・・
日本はそれが無い・・だからこのままでは衰退していくような
そんな事を考えちゃいます(^^;
エジソンの研究所、広いですね。
何人の方が研究されてたのかしら。
今では生活するうえで欠かせない物の多くがエジソンの発明だったなんて
凄い人の一言では片づけられないです。
でもエジソンと言う人は人格者では無かったんですね。
特許でもめたり人種差別したり、偉人ではあるけど(^^;
私も理系とかサッパリで、Emmyさんのお陰でエジソンの事を
ここまで知れたのは良かったです。
ありがとうございました。
ユーユ
- Emmyさん からの返信 2025/08/14 23:39:13
- Re: エジソン
- ユーユさん
残暑お見舞い申し上げます!
<野口英世さんのお墓がニューヨークにあるんですか。
そうなんですよ。近年は毎年野口英世の命日に合わせて、日本人関係者の方々がセレモニーを開催されているようです。
今から思うと、当時はかなりの発明の競争が激しかったようで、それで特許申請とか細かくやってたのかしらと想像してます。
日本の基礎研究は世界に誇れるレベルなのに生かしきれていないのが、残念ですよね~。どこをどう変わればうまく行くのか、、。
エジソンの研究とかさっぱり理解してないので、ただの研究所とエジソンのエピソード紹介レベルですです。ユーユさんにそういって貰えて大変嬉しいです。
Emmy
-
- norio2boさん 2025/08/14 06:56:20
- テスラの思い出も
- Emmyさん
面白い旅行記でした
ありがとうございました
フリーダカーロ美術館に行ったついでにレオントロッキー博物館に行きました
トロッキーの書斎のデスクの上にエジソンの蝋管式録音機があったのを思い出しました
口述筆記のために使っていました
コカコーラの細い缶のような蝋管が幾つも並んでいました
エジソンの対抗者にテスラがいます
ニューヨークの配電を交流対直流するかの戦いです
テスラはエジソンの交流に敗れ確かニューヨークのホテルで死去しています
イーロンマスクが電気自動車会社の設立に当たって天才科学者テスラの名前をつけています
ニューヨークにテスラの痕跡は残っているのか気になるところです
ありがとうございました
- Emmyさん からの返信 2025/08/14 07:53:17
- Re: テスラの思い出も
- norio2boさん
残暑が厳しいですね。NYも日本と比べものになりませんが、結構蒸し暑い日が続いています。
さすが!norio2boさんは観察力が鋭いですね。ちょっと自分のトロツキー博物館の写真を見直してみました。ちゃんとありました。笑 あの細い缶は鉛筆立てと勝手に思ってスルーしてました。笑 あれはエジソンの蝋管式録音機だったとは!全く気づきませんでした。こんなところに繋がりがあったとは驚きです。
テスラもエジソンと関わり合いがあったんですね。まだ計画の段階ですが、ベオグラードに寄る可能性があります。実現できたら、是非テスラ博物館には行きたいと思ってます。テスラとニューヨークとの関係も気になりますね。
いつも新しい情報をありがとうございます!
Emmy
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