2025/05/29 - 2025/05/30
61位(同エリア205件中)
芦花さん
2025年5月から6月にかけて、イタリア中部を個人旅行。
個人的にJALグローバルクラブの会員なので、ワンワールドグループのカタール航空を利用し、ドーハ経由でローマ着。
鉄道とレンタカーを使って中部イタリア訪問。以下に分けて紹介します。このうち今回は、⑤ラヴェンナ編:旧市街に宿泊し、ビザンチン文化を体現した世界遺産を体験。
イタリアにおけるビザンチン文化が花開いたラヴェンナは、程よい規模間の魅力あふれる都市でした。
①交通編:カタール航空を利用したイタリアと鉄道移動について
②2度目のフィレンツェ編:ルネサンス花ひらくメディチ家の遺産
③ウルビーノ編:アグリツーリズモとルネサンスの地方都市
④サンマリノ編:レンタカーによるサンマリノを中心とした中部イタリアの山岳地帯
⑤ラヴェンナ編:旧市街に宿泊し、ビザンチン文化を体現した世界遺産を体験
⑥モデナ&マラネッロ編:フェラーリ博物館
⑦2度目のローマ編:古代ローマとカトリック教会
⑧ローマにてジロ・デ・イタリア生観戦
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今日はサンマリノ共和国の丘を下り、ラヴェンナに向かう。
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ラヴェンナは、中世の城郭都市が色濃く残る美しい街。イタリア史を勉強すると必ずこの街の名が出てきます。
かつての西ローマ帝国の首都(402年~)であり、東ゴート王国の首都(493年~5)であり、その初代王テオドリックの墓があり、東ローマ帝国の西欧における拠点(540年~)であり、そしてローマ教皇の最初の領土である(ピピンの寄進784年~)、という由緒ある街。
というのも当時の海路だったアドリア海に面してポー川の河口に位置し、干潟が発達して防衛上の利点があったから。この辺りはベネツィアに通じる部分もあります。 -
宿は、旧市街の城門そばにある「M クラブ デ ラックス B&B」。
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中世の建物をリノベーションした典型的なイタリアの住居をB&Bとして利用。
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水回りもちゃんと今風にしてあります(バスタブなし)。
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宿を出て、世界遺産ガッラ・プラキディアの墓(墓廟)に向かう。
ここは隣のサン・ヴィターレ聖堂(世界遺産)やラヴェンナ国立博物館と敷地を同じくし、ラヴェンナの主要な世界遺産が見学できる共通チケットを購入できる(チケット売り場は敷地手前の通りのお土産屋兼本屋にあり→この写真の向かって左側)。 -
さっそく敷地内に入りますが、墓内は狭いため、人数制限している。
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ここがガッラ・プラキディア廟。外面は煉瓦造りで質素ですが中がすごい。これは他のラヴェンナの世界遺産も同様だし、この後のフィレンツェでもローマでも同じような世界遺産多数遭遇。
ガッラ・プラキディア(350年?~450年)は、ローマ帝国東西分裂前の最後の皇帝テオドシウス1世(347年ー395年)の娘で分裂後の西ローマ帝国(395年~476年)を仕切った実質的な女帝。
ガッラ・プラキディアは、塩野七生著『ローマ人の物語十五』ではイタリア語読みで「ガッラ・プラチディア」として紹介され、ネガティブに描かれていますが、誰が統治しようとゲルマン諸族が蔓延るこの時代の趨勢には抗えなかったかもしれません。 -
女帝の墓廟だけあって、見事なモザイクの装飾。
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当初は床に使用していたモザイクが、壁や天井に使われるようになったのはこの時代からだそう。
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これもすべてモザイク。ほぼ当時のまま残存しているという。
まだ日本は古墳時代ですね。 -
薄くカットしたアラバスターの窓から自然光がやんわりと漏れる構造になっていて、幻想的。
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そしてさらに驚きのサン・ヴィターレ聖堂に向かう。
サン・ヴィターレ聖堂は、東ローマ帝国がラヴェンナを西の拠点とした時代(540年~751年)の建築。 -
これも中に入るとびっくり。一体なんという美しさ。
東ローマ帝国では聖像破壊運動=イコノクラスム(726-787年,815-843年)でこのようなビザンチン芸術は跡形もなく破壊されてしまいましたが、ここラヴェンナでは破壊運動の被害を受けなかったために当時の貴重な芸術が残存。 -
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青い球に座すイエス・キリスト。
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東方教会では「聖人」とされた「ユスティニアヌス帝」(483年~565年)と教会聖職者たち。
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これも全部モザイクなんです!
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サンヴィターレ聖堂は、建築構造上ベストバランスの八角形。
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そして次に向かった世界遺産がネオン洗礼堂。ここもちょっと普通じゃない。
中は狭いので入場制限しています。事前に共通チケット購入の段階で入場時間を予約する形。 -
外見は煉瓦造りでなんの変哲もありませんが、
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中に入って、暗さにだんだん目が慣れてくると
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息を呑むような美しさ。ビザンチンのモザイクアートがこれでもかとばかりです。
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ここはもともとローマ式浴場でもあったらしいい。その名残も。
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美しい中世の街並みを歩きつつ、
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神曲で有名なダンテの墓へ。
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ここがダンテの墓だそう。
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そして次の世界遺産は「サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂」。
ここは東ゴート王国の国王、テオドリックが王国の宮殿に隣接した場所に建設したという。
ちなみに鐘楼は斜塔。 -
北側には、3人のマギに導かれてラヴェンナの外港クラッシスを出立し、聖母子のもとに向かう22人の聖女の殉教者たちの参列が画かれている(wikiより)。
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南側は、聖マルティヌスに導かれてラヴェンナの王宮から天使に囲まれたキリストに至る26人の殉教者の参列が画かれている。ここに画かれている王宮はテオデリックの宮殿と考えられる(wikiより)。
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その南北の側面を俯瞰。
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マリア様とイエスか。
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街中の鐘楼も斜塔。イタリアにはピサの斜塔だけでなく、たくさんの斜塔があるのです。
ラヴェンナだけでも2塔ありました。 -
中世の建物の中をセンスよくリノベーションした商業施設:Supermercato Coop
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チーズも豊富ですね。
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そして今日の夕食は宿の人に勧められたpassatelli
かつての映画館を改修してレストランにしたそうで、 -
映画を流しつつの大規模でおしゃれな内装。
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メイドインイタリーのビールを飲みつつ
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ちなみにイタリア現地では、私たちがディナー食べる場合は「サラダ」「パスタ」「メイン」の三種類を頼んで二人でシェア。
このパターンは、日本人的にはちょうど良い分量で、これにワイン飲みつつ、というのが一番いい感じです。 -
ただし今回はパスタではなく、リゾットを選択。まさに見事なお米のアルデンテで、濃厚な味わい。
全般的に中部イタリアの料理は日本のイタリアンよりも味が濃い印象ですが、味は間違いない旨さ。 -
ラヴェンナは港町でもあるので、シーフードの盛り合わせを選択。
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旧市街の城門Porta Adrianaの近くに宿はあります。ちなみにレンタカーは近隣の駐車場に駐車。
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宿泊先の近くのジェラート屋Gelateria Panna & Fragolaでいつものジェラート。ここも
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ピスタチオとバニラ。3ユーロだったか。
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翌朝の宿の中庭(パティオ)。
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朝食はビュッフェ方式で、数は少ないながらもどれももれなく質高くうまい。
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こんなインテリアは、日本だと幼稚なメルヘンチックになりがちですが、なぜかイタリアでは洗練された上品なインテリアになってしまうのはなぜだろう。
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宿の客室からの景色。
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天窓から日光が入るようになっている。
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宿をチェックアウトして駐車場に向かう途中。
これは旧城壁の痕跡かもしれません。 -
そして東ゴート帝国の創始者テオドリック王の墓廟へ。
ここはテオドリック自身によって520年に建設。526年にテオドリックが亡くなると、王廟に埋葬されましたが、異端者の墓であるとして遺体は取り除かれたという。 -
ここも世界遺産なんですが、ほとんど人いませんでした。入場料払うと、中まで見学出来ますが、そこまでしなくてもいいかもしれません。
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中はこのように石棺があります。若干フレスコ画の痕跡があるようには思いますが、ほとんど装飾なく、さっぱりした内装だから人気がないのかも。
一応テオドリックという歴史的有名人の墓なので、価値はあるとは思うものの。。。 -
次に向かったのは、かつての港だったという場所にある世界遺産「サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂」。
ここも鐘楼が傾いている。斜塔です。 -
広々とした空間には、これまたビザンチンのモザイクが満載!!
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世界遺産オンラインガイドによれば、サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂は、549年にラヴェンナの司教マクシミアヌスによって、初期キリスト教の三廊式のバシリカ式聖堂として建設されたとのこと。
建設資金を提供したのは、当時の銀行家ユリアヌス・アルゲンタリウスで、彼は昨日伺ったサン・ヴィターレ聖堂の建設資金も提供したらしい。 -
羊を従えるラヴェンナの守護聖人「聖アポリナーレ」。
聖ペテロの弟子であったアポリナーレは、シリアのアンティオキア出身で、西暦41年から54年までの4番目のローマ皇帝であるクラウディウス皇帝の治世中にラヴェンナの初代司教として就任。 -
キリストが十字架として出現し、三人の弟子を連れタボール山に登ったキリストが預言者と語り合ったという奇跡の場面だそう。
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それにしてもデカすぎて写真に収まりません。
最後の最後で素晴らしいモザイク芸実に遭遇しましたが、ここはラヴェンナの郊外にあって「レンタカーでないと簡単にいけないな」という感じで公共交通機関利用の観光の方は苦労しているみたい。
やっぱり、ここでもレンタカー移動は個人旅行には最適な移動手段だと痛感してしまいました。そして私たちはフェラーリの本拠地マラネッロに向かいました。
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