2025/06/18 - 2025/06/22
406位(同エリア1108件中)
jokaさん
会社都合の休日が6月後半にあることを知り、計画を立て始めたのが3月末。ふだん取らない有給も合わせて夢の五連休にしてみました。
せっかくならば遠いところに行きたいと頭を絞って思いついたのが知床半島。地理的にもアクセス的にもいつもの一泊二日では行くことのないであろう場所だし、サウナシュラン殿堂入りのホテルがあって去年からハマってるサウナ旅にもぴったり。タイミング的に百名山である羅臼岳と斜里岳にも夏山装備で登れそうだし。しかも最近では変わってきたとは言うけれど、6月に梅雨のない北海道で。
なんて完璧なチョイス!!!
と自画自賛して4月末には早々に航空券、宿の手配などを済ませました。そしてまだ二ヶ月もあるとすっかり安心して気付けば旅行一週間前。
嵩張る山道具を宿に送っておくか。ついでに山の様子でも見ておくか、と調べて仰天。今年は雪解けが遅れてわたしの希望するコースだとバリバリの冬装備が必要なことが判明。
もちろん天候不良による山行中止の可能性は頭にありましたが、最初から丸々二日間予定が空くとなると話は別。一時は旅行中止や日程短縮も考えましたが、この二ヶ月間で昂まった知床気分を裏切るのも忍びない。
というわけでホテルとリゾート気分を満喫するのんびり旅へと方針変更。
さて、吉と出るか、凶と出るか。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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羽田空港までの乗り換えを誤って休日ダイヤで調べていたため、空港への到着遅れてギリギリのタイミングで搭乗。
水曜日だというのに満席で驚きました。知床人気恐るべし… -
定刻通り8時25分女満別空港着。一時間後のエアポートライナーを待たずに路線バスに乗りこみます。
童話か保険のCMにでも出てきそうなメルヘンな風景に心癒されながら、刑務所前で降りるか網走駅まで行くか思案中。 -
結局昭和の香り漂う網走駅まで来てしまいました。
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“THE 昭和の観光地”のこの雰囲気、大好きです。
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網走番外地!?
刑務所を意識してるとしか思えない激渋看板がステキです。やるからにはこれくらい徹底しないと。 -
言われなくても徹底されていました…
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あれっ、臨時休業?ネット情報では7時開店のはずだけど。
こんなことなら刑務所前で降りてカニ丼でも食べればよかったと思うもあとの祭り。 -
仕方ないのでロータリーに面したすぐそばの駅弁屋さんへ。
モリヤ商店
網走名物かにめし弁当で有名なお店です。こちらは無事営業中。念のためキッチンモリヤの開店時刻を尋ねると、10時過ぎぐらいかな~と。
駅前発10時12分のエアポートライナーに乗車予定なので大人しく駅弁を買うことにしました。 -
かにイクラ弁当も捨てがたいけど、イクラはこの先たくさん食べそうな予感がするので王道のかにめしを。
最初は屋外で食べるつもりだったのですが、あまりにも日差しが強いので駅へと戻る。 -
ありふれた駅の待合室ですが、網走駅だと思うと旅情がいや増すこの不思議。きっと数々のドラマが生まれたに違いない。いや、生まれていてほしい。
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いただきます!
カニというよりカニ風味。素朴な薄味が心に沁みる。子どもの頃食べた駅弁ってこんな感じだったよな。
ご馳走様でした♪ -
と、待合室の一角に駅弁コーナーを発見。モリヤ一族の影響力を甘くみてました。
こういう独特な構造好きですね♪ -
五分で食べ終えて待合室を出ると、えっ!開いてる!!
なんとツイてない。カニカレーのあと食後のコーヒーでまったり過ごしたかったなぁ… -
というわけで駅周辺をぶらついて暇つぶし。
これまた懐かしいモノを発見しました。ドラゴンクエストシリーズでお馴染みの堀井雄二がシナリオを手がけた名作アドベンチャーゲーム。PC版で発売(後日ファミコンでリメイク)というのがポイントです。
当時のゲーム好きはソフト豊富なPC版で遊んだんですよね。夏期講習に行くという名目で前日から友達の家に泊まり込んで徹夜で覚えたての麻雀したりPCゲーム(蒼き狼と白き雌鹿etc)したのを思い出しました。 -
エアポートライナーで雰囲気のある海岸沿いを知床斜里方面へ。
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網走駅前から25分ほど、原生花園駅で下車。
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童話に出てくる小人の家のようなこちらは歴としたJR釧網本線の駅。春から秋にかけての半年だけ花のシーズンに合わせて開設されます。
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駅舎の中にはロッカーはおろかベンチさえもありません。
休憩は目の前のインフォメーションセンターでということなのでしょう。 -
インフォメーションセンターもまだ静か。平日だとこんなもんか。
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軽く予習をしてから園内散策に出発です。
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画面ではわかりづらいけれど、辺り一面に小さな野の花が咲き誇っています。
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一分も歩かないうちに海岸に出ました。
小清水原生花園はオホーツク海と汽水湖である濤沸湖に挟まれた長さ約8km、幅数百mの細長い砂州上に広がる花の楽園です。 -
日本最北の鳴り砂浜だそうです。
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歩き方が悪いのか、靴が合わないのか、それとも体重が足りないのか。残念ながらうまく鳴ってくれませんでした。
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爽やかな青空の下、広い砂浜に腰掛けて海を眺めている方が一人。いいなぁ。時間が許せばわたしもしばしボーッとしていたかった…
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原生花園への公共交通機関によるアクセスはエアポートライナーが上下合わせて1日4便、路線バスが同12便、鉄道が同11便。時間帯や今後の予定を考え合わせると今回の滞在時間は30分ほどを確保するのが精一杯。
それでもどうしても訪れたかったし、それだけの価値がありました。 -
この空気感、雰囲気、最高!
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青のグラデーションが美しい。
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広がる大草原。濤沸湖までは数百mでも幹線道路まではほんの200mほどしかないのにとてもそうは見えません。
景色も本州だと1500~2000m級の山のそれっぽいんですよね。久しぶりに山に登りたくなりました。 -
少し目線を下げると広がる花畑。
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映画のロケ地としても人気なのも納得です。
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細かなアップダウンのある地形を見ると小清水町のホームページで“砂丘”と表現している意味がよくわかる。
緑化した鳥取砂丘(しかも規模は数十倍)と考えると凄い!さすが北海道。 -
この雰囲気の良さ、画像で伝わっているでしょうか?
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なぜか手押しのポンプがありました。まさかこの水量で水やりに使うわけもないし。
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右がオホーツク海。左が濤沸湖。
こうして見ると細長い特殊な地形であることがよくわかります。原生花園は整備された植物園的なものではなく、この辺り一帯数kmに渡って広がる天然の花畑の総称なんですね。 -
短時間ではありましたが訪れてよかった。とてもとても素敵な場所です。
超おすすめ!!
できれば人の少ない時期に。 -
草原の中の秘境駅の佇まい。
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道路を渡って反対側には濤沸湖の遊歩道がありました。時間切れであまりゆっくりできなくて残念…
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降りたのとは反対側のバス停に移動。つい先ほどやって来た網走方面へ戻ります。
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網走バスターミナルで下車。市役所のようなこの建物がバスターミナルだとはしばらく気づきませんでした。
網走駅隣の桂台駅から少し離れた場所にありますが、地方都市あるあるで実はこのあたりが古くからの繁華街。市民生活の上では網走の中心地ということになるようです。 -
おそらく網走一の夜の街らしき通りを抜けてしばらく進む。
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バスターミナルから数分で到着。
ラーメンだるまや 網走店
道内を中心に展開しているチェーン店。全国規模の飲食フランチャイズに自分の意思で伺うことは皆無だけれど、ローカルだと稀に興味が湧くことがあります。 -
内装からもわかるようにフランチャイズ色は希薄。味も店ごとにかなりばらつきがあるとのこと。美味いと評判の網走店の実力や如何に?
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こちらが名物どろラーメン。
もともとは“ドロドロに濃厚”という意味らしいですが、現代ではドロドロというほどではない。むしろソースっぽい甘辛い後味の方に個性を感じます。たしかにこれはクセになる味。豚骨醤油という枠では括れない気がする。 -
ねぎタレザンギ
おそらく今回の旅で最初で最後のザンギになるはず。
予想以上に個性的ならーめんで大満足。
ご馳走様でした♪♪ -
ちょうど食べ終えたタイミングで時間指定で呼んでいたタクシーが到着。そのまま次の目的地へ。
北海道のタクシーに乗ると必ずと言っていいほど、昔に比べて魚が獲れなくなったという話が出てきてさすがに心配になります。 -
鏡橋
おそらく“川に己の心を映して身を清めるべし”的な意味合いではないかと思います。大正6年竣工の二代目を再現しているとのこと。 -
新緑好きにはたまらない風景です。
己の心を映すのは難しそうですが… -
網走監獄
網走の街の半分を担っていると言っても過言ではない言わずと知れた観光名所。残りの半分はもちろん流氷です。 -
6月の網走は花盛り。
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監獄感ゼロ。
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正門
元は大正時代の建築ですが、こちらは昭和58年復元。通常より高温で焼き上げた赤煉瓦は独特の黒褐色をしており、一般的な煉瓦より2~3割小さいそうです。
それ以前は木製でした。 -
威風堂々。門自体も分厚い。
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こんなところに待合室。俗世間との境目と考えれば納得です。寺社仏閣と刑務所にそんな共通点があったとは今まで気づきませんでした。
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こんな立派な身なりの紳士、ご婦人が面会とは。
政治犯かはたまた不肖の弟(息子)か? -
庁舎(重要文化財)
明治45年築。明治期の典型的な官庁建築だそうです。刑務所の建物とは思えない洒脱な雰囲気。
職員が使用する管理棟なんだから当たり前か。 -
左半分は展示スペース。主に監獄内の建物について解説されています。
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右半分は物販スペース。
これが重要文化財の中だと思い出して一瞬戸惑いました。 -
当然ながらゴールデンカムイ推し。コラボグッズも多数。
お土産をいくつか購入しました。コラボ商品ではありませんが… -
職員官舎(復元)
こちらは最も狭い間取りで、網走川沿いに176戸も立ち並んでいたそうです。 -
今で言うところの1LDK。明治時代の一般的な長屋と比べてどうだったのでしょうか。
民間企業だったら僻地の方がむしろ好条件でもおかしくありませんが。昭和の軍艦島とか。 -
家の規模に比べて台所が立派。昔の炊事洗濯がいかに重労働だったかよくわかります。
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実物は幾度もの補修を経て昭和58年まで使用されていたとのこと。
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普段着とのギャップが凄い!
子どもが迂闊に触ったら大目玉を食らいそうです。 -
抜けるような青空と相まってとにかく素晴らしい雰囲気。リゾート地の公園にでもいるような気分です。
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大正8年に門や塀を赤煉瓦で造り直す際、一番最初に着工したのがこの裏門(通用門)。囚人の手積みにより5年をかけて完成しました。
渋い煉瓦の色合いと木戸のかわいらしさのギャップに萌えます。なんとも言えない薄いブルー?が素晴らしい。
この門は塀の外の作業場に出かけるときに利用したので、受刑者にとっては解放感の象徴とも言える場所だったそうです。 -
あれは?!
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水門だっ!ゴールデンカムイで見た!
場外の農場に肥料を運ぶなどの際に使用されたとのこと。 -
哨舎
敷地内のあちこちで見られるこの建物。要は看守の見張り場所ですが、明治13年に内務省主導で図面を引いたという力の入れよう。瀟洒なデザインにこんなところでも欧米列強と肩を並べんとする強い意志が感じられます。 -
釧路地方裁判所網走支部及び網走簡易裁判所(復元)
外観は明治33年から昭和27年まで使用された建物の再現、内部は昭和27年から平成3年まで実際に使われた内部の移築です。 -
明治時代の裁判官の法服。現在は黒一色ですが当時は黒字に深紫。やはり一番高貴な色ということなんでしょうか。
旧憲法時代には法廷内で働く者はすべて法服を着用しなければいけなかったそうで、それぞれ黒地に弁護士は白、検事は赤、書記は深緑。
学生時代を振り返ってみると、少なくとも30年ほど前までは成績優秀者が判事、次点が検事、どちらにもなれなかった人が仕方なく弁護士という風潮はまだ若干残っていましたね。 -
単独法廷
山王工業のゾーンプレス並の圧迫感。これは辛そう。
比較的軽微な罪を裁くこの法廷では一人の裁判官が担当します。 -
合議法廷
重大な罪状が裁かれるこの法廷では三人の裁判官が合議制で審理を進めます。ドラマや映画でよく見かけるのはこちらですね。 -
たったこれだけの仕切りが世界を隔てているという事実の重さ。
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拘置室
被告人の控え室。蝋人形の造形が絶妙に胡散臭くて秀逸です。依頼者の指定なのか製作者のアドリブなのか?偏見出まくりで笑いました。 -
勾留質問室
証拠隠滅や逃亡のおそれがないかどうか裁判官が被告人に尋問するための部屋。
こちらの被告人もいかにもそれっぽい。どう考えても制作者の主観が入っている気がする。 -
味噌蔵
広大な農園を所有する自給自足型の刑務所だった網走監獄ではもちろん味噌や醤油も自家製。
直径2mを超える巨大なこの醤油樽は民間からの寄贈品だそうですが、当時監獄で使用されていた樽とまったく同じ型だそうです。 -
休泊所
受刑者が塀の外に出て日帰りできない作業をする場合に寝泊りした仮小屋。おそらく奥の竪穴式住居っぽい方が年代が古く、手前の文明の香りが漂う小屋が新しいのではと思われます。 -
まずは手前から。
札幌と網走を結ぶ中央道路の開削にあたり、明治24年4月から11月までの8ヶ月間に延べ1,000人以上の受刑者が投入されたとのこと。工事の進行に伴い次々と休泊所を建てては移動していったため別名「動く監獄」と呼ばれたそうです。 -
なるほど!映画か何かで見たことある。
設置だけでなく起床の手間も省けるわけですね。 -
これが半円木か。
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こちらは一人用に切り分けてある。
罪状の違いか後年の人権配慮タイプなのか? -
続いて奥の竪穴式タイプ。丸太が一本そのまんまです。
食事も通路で立ったまま交代で。
受刑者にとって過酷なのはもちろんですが、小屋の両端で見張っていないといけない看守の緊張と負担がとてつもないような。ある意味監視される側よりキツいのでは? -
耕運庫
農機具の保管庫です。 -
プラウ。牛馬に曳かせる大型の鋤です。
タイムボカンのドタバッタンが頭に浮かびました。 -
この時代の機械類は人力と機械のハイブリッドという感じで造形に味があって好きですね。曲線が美しい。
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鍛治作業まで行っていたとは。まさに自給自足。
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漬物樽
野菜の不足しがちな刑務所内では漬物の役割はとても重要でした。が、どれだけ大量に作ろうと一食あたりの割り当ては沢庵三切れほどだったそうです。 -
監獄歴史館
メインコンテンツは中央道路の開削をテーマにした映像展示。が、個人的には現在の網走刑務所内の再現が興味深かったです。写真は撮り忘れました… -
鉄球を装着して囚人体験もできます。
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もっこ担ぎも体験できます。
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下では体験シアターが上映中。
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外に出ると農作業が再現されていました。
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二見ヶ岡刑務支所(重要文化財)
網走刑務所の農園作業施設として明治29年に網走西方の網走湖、能取湖の二つの湖を願望できる位置に建設されました。1世紀を超えた今も刑務所収容者の食糧を担う場所として、また収容者が作物の管理から収穫まで自立的に行う開放的処遇施設として重要な役割を果たしているとのこと。 -
木造刑務所としては最古の建築物だそうです。
まずは庁舎(管理棟)から。
シンプルかつ意外と現代的な造り。とても百年以上前の建物とは思えません。 -
こちらは映画『塀の中』の撮影で使用された部屋のようです。
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写真だけでなく新聞記事もたくさんありました。
エキストラとして地元の方もたくさん出演したようです。 -
床が煉瓦敷きのためかどこかモダンで明るい印象です。
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食堂
フードコートや学食で見かけるようなカウンター。あまりにも現代と変わらないので驚きました。
考えてみればこれ以上進化のしようが無い気もします。 -
想像以上に手が込んでいます。高級食材こそ使用されていないけれど見た目はデパートのおせちと差がないような。フツーに美味しそうです。
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おやつも豪華。ふだん薄味の監獄飯を食べている受刑者にとってはむしろこちらの方がご馳走なのでは?
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こちらは旧浴場。
決められた入浴時間で効率よく回すために横一列に並んだ浴槽。
獄舎を除けばある意味ここが一番刑務所っぽさを感じた場所かもしれません。 -
田舎の小学校のような長閑な風景。
中庭にも小さな花が一面に咲いています。 -
作業場に展示してあった昭和58年の自弁品価格一覧。
自弁品というのは刑務所での作業によって得た賃金で購入できる品物のこと。当時の平均賃金は月に3000円ほどでしたが、自弁品に充てられるのは最大でもその半額だったそうです。 -
こちらは現在の収容者への支給品。同じ品目でも男女差があったりと興味深い。
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なんだっ!?
真剣な顔付きと格好のギャップが… -
トイレですね。
雑居房であってもふつうトイレは一つなので、このタイプのものは初めて見ました。札も新鮮。 -
舎房
元々は三方向(分岐から見て右、上、左)に延びていましたが、収監者減少に伴って上(ニ舎)が取り壊されて左がニ舎となりました。
写真をよく見ると“三”が“二”に書き直されているのがわかります。 -
白ベースに木材を使用しているためかとても明るい雰囲気。いわゆる監獄のイメージとは程遠い。
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舎房内とは思えないほど大きくて日当たりの良い窓。教室と言われても違和感ありません。
が、裏を返せば冬は極寒だったはず。 -
長い廊下にストーブ二台。当然火力不足で房内の壁にコンパネ打ちつけたり天井にビニール張ったりして寒さを凌いだそうです。
数年ならともかく百年以上に渡って二台体制を維持したということはやはり意図的なものなのでしょうか? -
手洗い専用ルームは設けるのにストーブは増やさない。
羞恥心は守るけど寒さは容認しないという基準がわかるようなわからないような… -
ノブはいまだに現役でした。捻るとノッチが出たり入ったり。
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各種拘束具など。
他人を守るための道具もあれば、自傷行為を防ぐためのものもあります。 -
この長い外壁の先には
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舎房及び中央見張所(重要文化財)
網走監獄の中核かつ最も有名な建物。囚人用の舎房と看守の詰め所です。
中央見張所から5棟の舎房が放射状に延びており、1棟の長さは60~70mほど。なるべく少数の人員で千人以上の囚人を監視する目的で建てられた機能美の塊のような施設です。 -
入ってすぐに中央見張所。たったあれだけのスペースで各棟二百名前後の舎房を5棟監視できるという優れもの。
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見張所に入ってみました。
2棟なら余裕。 -
3棟同時は厳しい気がする。
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入口から見て一番左の第一舎は雑居房のみで32室。約六畳の部屋を3~5人で使用しました。
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ここでも床の赤煉瓦がいい味出してます。陽射しの強さも相まってとても明るい雰囲気です。
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鎧格子(斜め格子)
平行四辺形の木材を使用することで、斜めの角度からは内部が確認できても、正面の房の様子は見えないようにしています。 -
正面からだとこんな感じ。
他の房と連絡を取れないようにしているわけです。 -
こちらは第三舎の雑居房。トイレに囲いがあるのが新鮮でした。おそらく昭和になってからの改築だと思います。
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監視窓もいまだ現役。
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こちらは食事を差し入れる場所?
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天窓が美しい。
でもきっと冬の寒さには弱そう。嫌がらせ? -
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第四舎は独居房のみ。約三畳を一人で使えるなら雑居房よりずっといい気がしますが…
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一人なら十分すぎる。
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この名称は初めて耳にしました。
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思いのほか薄い鉄板で驚きました。その気になれば簡単にぶち破れそうです。
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ずらっと並ぶ独房の中に燦然と輝く一角が。
計四回の脱獄を決行し“昭和の脱獄王”と呼ばれた白鳥由榮の舎房です。今となってはゴールデンカムイの人気キャラクター、脱獄王白石のモデルとしての方が有名かも。 -
網走以前にすでに二度脱獄をして最重要警備対象だった彼がなぜ中央見張所から遠いこの場所に収監されたかというと、それぞれの舎房の廊下に設置された刑務官のお立ち台の真ん前だったからです。24時間マンツーマンで見張るつもりだったのでしょう。
収監にあたって、脱獄対策として床を二重張りに改築したそうです。 -
この鉄格子の根元に数か月にわたってこっそり味噌汁を吹きかけ、錆びさせた上で根気よく揺すって外しました。そのあと自ら肩を脱臼させてこの20cm弱の隙間から廊下へ。
本人曰く、「頭さえ入れば通り抜けられる」とのこと。猫?
実際の現場を見たあとでもとても実際にあった出来事とは思えません。 -
白鳥を探せ!
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凹凸の少ない壁をあそこまで登ったのも凄いけど、頭で天窓をかち割って脱出というのもなかなかのもの。文字にすれば簡単そうに聞こえますが、いざ実行となるとその中の一つだけでも大変だと思います。
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-
第五舎にはストーブが当時の通りに設置されています。こちらも二見ヶ丘同様この長い廊下にたった二台。やはりこの台数にはなんらかのこだわりがあるような気がします。
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均等に熱が伝わるように綿密に計算されていたとのことですが、やっぱりストーブのそばの舎房が人気あったのではないでしょうか。
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入り口脇の掛札は案外バリエーション豊富。
こちらは夜には独居房に移されたという意味でしょうか。いびきがひどいとか? -
新入。いろいろ大変そうです。
そのほか工場の名前(現在の居場所を示している?)や“消防夫”なんてのもありました。火事になったら真っ先に開けてもらって消火活動を手伝うのでしょうか? -
こちらは新設された大浴場。横一列スタイルは健在です。
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懲罰房
煉瓦造りの個室と考えるとある意味とても贅沢です。 -
この壁の厚さと密閉性。音と光を徹底的に遮断しようとする強い意志を感じます。
これはたしかにレベルの高い懲罰です。 -
教誨堂
神父や僧侶といった聖職者が受刑者に人の道を説いて更生の後押しをする場所です。 -
瓦まで所内で焼いたまさにメイドイン網走監獄の建築。“「神仏の魂を宿す建物だ」と特に精魂込めて作った”と解説にありました。
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受刑者の作品いろいろ
技術的に優れたものだけでなく、できるだけ多くの人のありのままの作品も見てみたい気がしました。 -
明治23年の開設当初はこんな木製の外塀だったそうです。さすがに脱獄も進入も容易だったため徐々に改良が加えられていったとのこと。
最初から格子ではなく板にしなかった理由はなんだろう?
圧迫感を嫌って?強風による倒壊を恐れて? -
正門の目の前には監獄食堂。
どうしても時間が足りなかったらここで昼食にしようと思っていました。 -
書き込みを見ると味の評価もなかなかですが、どこまで忠実に再現されているのか気になります。
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滞在時間二時間ほど。理想を言えばあと一時間欲しかったところです。
最後に、車で入ると素通りしてしまう表門を見学。 -
?!
ブラックジョークとしては秀逸! -
市内観光バスで網走駅まで移動して、本日三回目のエアポートライナーに乗車。今度は原生花園で降りずに一路知床へ。
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終点のウトロバスターミナルで降りて、十分後のバスで今来た道を折り返す。
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今日はこんなのばっかりだな…
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10分で目的地。時間潰しの味方だと思っていた売店はあいにく定休日でした。
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いくつ巡れるでしょうか。
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実はバス停前からチラチラ見えていました。思っていたよりずっと近い。
バスの時間を考えるともう少し遠い方がありがたいのですが… -
オシンコシンの滝
「川下にエゾマツが群生するところ」を意味する「オ・シュンク・ウシ」というアイヌ語が語源。落差はサイトによって30mから80mまで様々でした。
二本の流れがあることから別名“双美の滝”と呼ばれるそうです。 -
あれっ?三本…
水の勢いが凄いため少しわかりにくいですが、ふだんは右の二本を“双美の滝”と呼ぶのかな?左端の水量が多いため太い二本の流れに見えています。水量によって表情を変える滝の典型ですね。
落差はさすがに80mはなさそう。50mぐらいですかね。 -
滝つぼからの飛沫が天然のミストシャワーとして降り注いでいます。
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見ごたえのある滝ですが、見学時間は10分もあれば十分。あと30分何しよう…
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陽射しが強すぎて本を読むこともできず、けっきょくボーっと過ごしました。
17時10分ウトロバスターミナルへ帰還。 -
ターミナルのすぐ裏手には大自然。
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バスターミナルから歩いて二分ほどで本日のお宿が見えてきました。手前にセブンイレブン、道路を挟んでセイコーマートという夢のような立地。まさにウトロの中心地に違いない。
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宇登呂という字を当てるんですね。イメージがガラッと変わる気がします。
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北こぶし知床 ホテル&リゾート
初日、二日目の宿泊場所、というより今回の旅の目的地といっても過言ではありません。このホテルがあるから知床を選びました。 -
別館一階にはデンマーク王室御用達のショコラトリー(で合ってます?)の日本第一号店が。
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平日だというのにチェックインカウンターはそれなりに混み合っていました。
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ロビーの一角にはミニ流氷館。表面が独特の光沢を帯びていて作り物っぽく見えます。通常の氷とは成分に違いがあるのでしょうか。
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本日のお部屋。西館のシービューツインです。
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目の前はウトロ漁港。一面に海が広がっているより変化がある分こちらの方がずっといいですね。
まさか漁港を見てこんな優雅な気分になるとは思いませんでした。 -
視線を左に向けるとウトロの象徴であるオロンコ岩と三角岩も見えます。
素晴らしい!多少割高でもシービューにしてよかった。 -
部屋全景。シックな色合いで落ち着きます。
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さっそくお目当てのサウナへ。
ただ一言、素晴らしい♪♪♪
詳細は後日。一時間半ほど堪能しました。 -
ライブラリー
いつか立ち寄ろうと思っていてすっかり忘れていました。三日も滞在したのに… -
未来郵便局
投函すると一年後の自分に届くそうです。この年になると一年なんてあっという間なので、できれば五年後くらいに設定してくれれば書いたかもしれません。 -
夕食の予約時間までもう少しあるのでそれまでラウンジでリラックスタイム。
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北こぶしの売りの一つがオールインクルーシブ。15~22時の間、ラウンジでの軽食、ドリンク類が無料となっています。
まずはサウナ後の生ビール。生ビールも二種類ありました。 -
美味っ!!
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お客さんはそれなりにいますが、なにせスペースが広大なので隣の話し声が気になるなんてことなく優雅に過ごすことができます。
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これ全部飲み放題。当然炭酸サーバーもあります。
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果実酒だけでもこの種類。
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赤ワイン、白ワインのほかに日本酒まで。
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軽食、スイーツはこんな感じ。
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サラミ、モッツァレラチーズ、ピクルス
この中だとサラミがお気に入り。 -
日も落ちてきました。そろそろ出かけましょう。
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建物の背後の岩の大きさにちょっとビビる。ウトロでは人はあくまで大自然に間借りしているお客さんなんだとよくわかります。
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圓子水産
夜の早いウトロの町でこの時間まで空いてる貴重なお店。平日とはいえ念のため予約をしてあります。 -
入店時には7割の客入りでしたが、このあと満席になりました。危ない、危ない。
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ホテルに戻れば無料ですが、ここはやはりビールで。
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時鮭(ときしらず)刺し
鮭にはさほど興味がないのですが、時鮭となれば話は別。まともに食べるの初めてかも。
脂のノリが全然違う。いい経験になりました。 -
つぶ貝刺し
大好きなつぶ貝も。基本的に貝類はみんな好物です。
屋久島で食べた夜光貝が忘れられません。 -
ホッケフライ
焼き以外でホッケを食べるのは初めてかも。ホクホクして美味しいけど、やはり焼くのが一番かな。 -
歩いて3分でホテルに帰還。
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チェックイン時には閉まっていたショップに寄ってみましょう。
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さすがサウナシュラン殿堂入りだけあってオリジナルサウナグッズ多数。杢タオルを購入しました。
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ピーターバイヤーのチョコレートの一部はこちらでも購入可能。とても気になったのですがクール便で送るのが面倒で見送ってしまいました。
今思えば部屋で楽しめば良かったな…… -
もちろん流行りのSDGSも取り入れています。
いくつかお土産購入してロビーへ。 -
チラッと覗いた流氷テラスはこんな様子。足元は足湯になっています。
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小さな神社が祀られています。調べてみると道東最強のパワースポットと呼ばれる斜里来運神社の歴とした分社でした。
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どこにしようかな?
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バーの趣きのここに決めました。
実際のホテルのバーって入りづらいので。 -
まずは日本酒から。
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スナック類もあります。
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デザートタイムに突入。
サラミもついおかわりしてしまいました。 -
最後にカフェオレとチロルチョコ。
あ~楽しかった♪
23時過ぎに就寝ZZ z
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