喜心で朝食の後 紅葉狩り

2024/11/17 - 2024/11/17

日曜日は、ぜひ行きたかった朝食の名店「朝食喜心」でスタート。
プレゼンテーションの巧みさに感動。
紅葉を求めて栂尾高山寺と嵯峨野のトロッコ列車を旅した。

エリア 京都

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

祇園の花見小路と直角に交わる初音小路にある朝食喜心の店舗。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

9時の予約の少し前に到着。
7時半スタートの組がまだ食事中。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

予約の5分前に店内に案内してくれるようだ。
時間厳守が求められ、10分以上遅れるとキャンセル扱いになるらしい。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

朝の祇園を歩いてみようか。

花見小路 名所・史跡

夜の賑わいに比して人影はまばら。

花見小路 名所・史跡

インバウンド客が傍若無人に私道に入り込み写真を撮りまくっているらしい。

花見小路 名所・史跡

建仁寺の北側を通って、

建仁寺 寺・神社・教会

織田有楽斎の茶室「如庵」で有名な正伝永源院の西の路地を通っていくと井戸があった。
現役だろうか？

正伝永源院 寺・神社・教会

そろそろ時間かな。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

他の客も集まり始めてきた。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

時間が来て順次入店。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

この店はミシュランガイドのビブグルマンに選ばれている。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

メニューは茶懐石の要素を取り入れ、禅味にあふれた一汁三菜の形式。
食べ放題のご飯の他は、三種類からチョイスした汁ものと、
向付の生湯葉と、イワシの丸干しと、漬物がセットになっている。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

好みのおかずをオーダーする方式。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

定番のサイドディッシュの他、季節のおすすめは壁にかかっていた。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

女性中心のスタッフがてきぱきと準備を進めている。
女主人に聞くと毎日6時ごろから支度を始めるので前日8時には寝るとのこと。
二日酔いはできそうもないな。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

最初に出てきたのが、向付けの汲み上げ湯葉。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

カウンターの上に様々な作家の作品のご飯茶碗が並べられた。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

食事前に客が好みの茶碗を選ぶ「うつわ体験」が旅に思い出を添える。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

そうこうするうちに土鍋ご飯が炊きあがった。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

炊きたての「煮えばな」のご飯をまず味わってみる。
柔らかめ。
ご飯は一口ずつよそってくれるので、次々にお代わりを繰り返す。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

大根と白菜の漬物。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

ご飯のお供として追加にオーダーしたのは、左のネギ味噌と右のオリーブ昆布。
ネギ味噌がおいしかった。微量でも実力を発揮してくれる。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

ぼくが汁物に選んだのが海鮮和風トマト汁。
トマト風味の味噌汁だ。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

海老の他にあさりも顔を出した。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

妻が選んだのは京白味噌の豚汁。
レンコンの素揚げの上に青菜の煮物が載せられ、和辛子が味を引き締める。
この他に季節野菜のすまし汁も選べる。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

うるめイワシの丸干しは基本コースに含まれている。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

追加で注文した角野さんのへしこ、
へしことは、塩漬けした鯖を、糠と唐辛子で1年間樽に漬けこんで作る福井県の伝統食品で塩気がご飯に合う。
角野さんはへしこ界の有名人。小浜市の廃校になった小学校を拠点にへしこづくりにいそしんでいる。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

生卵も追加で注文した。
蒸らした後の甘味のあるご飯に黄身だけの卵を乗せ、ねっとりとした卵の味わいをしっかり楽しんだ。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

そして最後がお焦げ。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

煮えばなからお焦げまで、少しずつ盛られたご飯を何度もお代わりし、米の変化のグラデーションを楽しむ。まさに「ご飯が主役」だ。
お焦げはパリパリの触感がうれしい。
素敵な朝食だった。

朝食 喜心 グルメ・レストラン

京都市内はまだ紅葉には早いようだ。
高雄・槇尾・栂尾の三尾だったら少しは色づき初めているかもしれない。
京都駅から栂尾高山寺行きの高雄京北線のバスに乗り込んでいろいろ調べてみた。
最初は高雄の神護寺に行くことをを考えていたが、昨日乗ったホテルのシャトルバスのドライバーによると神護寺は登りの石段がきついそうだ。

高山寺 寺・神社・教会

グーグルマップで調べると、バス停から神護寺までは徒歩９分とある。もしかするとこれは神護寺の入り口までの時間で、これから本堂まではさらに登りが続くのかもしれない。
神護寺ではなく終点まで行って上り下りの楽そうな高山寺に参詣しよう。

高山寺 寺・神社・教会

三尾の一番奥にあるのが鳥獣戯画で知られる栂尾高山寺。
さすがに高山寺まで来ると標高が高いためか紅葉も進んでいる。
ただし、高雄が紅一色なのに対し、高山寺は公孫樹などの黄色の含有率が高いようだ。

高山寺 寺・神社・教会

裏参道から境内に入る。

高山寺 寺・神社・教会

石水院。
高山寺は鎌倉初期に明恵上人が華厳宗の道場として創建したものだが、この建物は明恵上人時代の唯一の遺構であり、数少ない鎌倉住宅建築として国宝指定を受けている。

高山寺 寺・神社・教会

石水院から、さらに高度を上げていく。
開山堂のあたりはすっかり紅葉していた。

高山寺 寺・神社・教会

明恵上人廟の下から金堂にかけて仏足石参道が続いている。

高山寺 寺・神社・教会

仏足石をおさめた東屋。

高山寺 寺・神社・教会

そもそも、明恵上人が釈迦信仰に基づき設置したものらしいが、当初の仏足石は行方知らずとなり、これは江戸時代に作られた摸刻だという。

高山寺 寺・神社・教会

登りきった先に金堂。
ここから下ることにしよう。
金堂正面には急傾斜の石段があったが、転ぶといけないので、傾斜の緩い坂を迂回して下る。

高山寺 寺・神社・教会

明恵上人は栄西から茶の種をもらい、ここに日本初の茶畑を作った。

高山寺 寺・神社・教会

後年、ここから苗が宇治に移植され宇治茶のもととなった。
かつては栂尾で取れた茶を本茶、それ以外を非茶と呼んだほど日本茶の本拠地だった。

高山寺 寺・神社・教会

帰りのバスまで少し時間があると思いバス停に向かうと予期していなかった8番のバスがいた。
中心部に向かえばどうにでもなるだろうと思い乗り込む。
調べてみるとこのバスの終点は四条烏丸。

高山寺 寺・神社・教会

グーグルナップで四条烏丸周辺を見てみると、気になる店として保存していたボロネーゼ専門店がある。

BIGOLI 京都本店 グルメ・レストラン

東洞院通りをちょっと西に入ったところ。
この店を知ったのは、たしかテレビ東京の番組。
スパゲティ専門店ならわかるが、ボロネーゼ専門店というのに驚いた。

BIGOLI 京都本店 グルメ・レストラン

落ち着いた雰囲気のカフェスタイルの店舗。

BIGOLI 京都本店 グルメ・レストラン

驚くことに、店を通り抜けて裏庭に出ると、そこにある蔵でラーメンを提供しているという。

BIGOLI 京都本店 グルメ・レストラン

らーめん 蔵。「入口の無いラーメン屋」として知る人ぞ知る存在らしい。

BIGOLI 京都本店 グルメ・レストラン

事実、ビールを飲みつつボロネーゼを待っていると、次々に客が背中を通り過ぎてラーメン店に吸い込まれて行く。

BIGOLI 京都本店 グルメ・レストラン

ボロネーゼだけでメニューが持つのかと思うと、山椒、カレー、イカスミ、激辛など10数種のボロネーゼがラインナップされている。

BIGOLI 京都本店 グルメ・レストラン

人気No.1の熟成チーズのボロネーゼ。
たっぷりチーズをかけてもらった。

BIGOLI 京都本店 グルメ・レストラン

もう一品はトリュフクリーム。
夫婦で二品をシェアしたが、オーダーが下手だったのか、味は似通っていた。
パスタを小盛りにしてラーメンにも挑戦すればよかったかも。

BIGOLI 京都本店 グルメ・レストラン

烏丸駅から阪急、西院で嵐電に乗り換える。
西院には嵐電の車庫があった。

嵐電 乗り物

嵐電嵯峨で下車してトロッコ嵯峨に向かう。
さすがにこの辺りは観光客が多いなあ。

嵐電嵯峨駅 駅

トロッコ嵯峨駅前に二宮金次郎が立っていた。
珍しいなあ。
何でここにいるんだろう？

嵯峨野トロッコ列車 乗り物

トロッコ嵯峨駅の待合室は団体客で満員だ。

トロッコ嵯峨駅 駅

幸い16時2分のトロッコ列車の予約が取れている。

トロッコ嵯峨駅 駅

時間が来てトロッコ列車が入線してきた。

トロッコ嵯峨駅 駅

トロッコ列車というだけに素朴な木の座席。
全席指定席になっている。

嵯峨野トロッコ列車 乗り物

出発は駅長さんが見送ってくれる。

トロッコ嵯峨駅 駅

スタッフも総出だ。

トロッコ嵯峨駅 駅

列車内には中国語が飛び交う。

嵯峨野トロッコ列車 乗り物

トロッコ列車は保津川と並んで進む。
思ったよりもトンネルが多く、トンネルを抜けるたびに保津川の流れが。時に左側、あるいは右側に変わる。

嵯峨野トロッコ列車 乗り物

保津峡駅に差し掛かると何匹もの信楽焼の狸が迎えてくれた。

トロッコ嵐山駅 駅

昨年3月、保津川下りで25人が乗った船が転覆。唯一ライフジャケットを着用していなかった船頭が亡くなった。
ベテラン船頭の過信が招いた悲劇だったようだ。

嵯峨野トロッコ列車 乗り物

トロッコ亀岡まで乗ってJR馬堀駅からJRで戻る。
JRの電車は、サッカーの試合から戻る中高生のグループで満員だった。

嵯峨野トロッコ列車 乗り物