2025/06/01 - 2025/06/01
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うーたさん
この旅行記のスケジュール
2025/06/01
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石見銀山と出雲大社へ行ってきました。
世界遺産だけど、情報が少ない石見銀山。
石見銀山を劇推しする旅行案内などあまり見たこともなく、何となく旅行の候補にならずにきましたが、自然あり、美味しい物あり、温泉ありの山陰地方が好きな私たち、どうせ行くならまだ行っていない所をめぐってみようということで、観光のメインは石見銀山に決定。
宿泊先は出雲大社の神門通りにある、料理自慢のお宿「和オーベルジュ神等楽来」を予約。出雲大社まで徒歩数分という立地なので、出雲大社へのお詣りもかねて旅することにしました。
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車で午前9時20分に石見銀山「代官所ゾーン」に到着。
代官所ゾーンから、観光の目玉である「銀山地区」までは歩くと1時間以上かかりるので電動カートを利用する計画にしました。
石見銀山はその周辺の地区全体が保存地区で面積は広大。駐車場もあちこちにあるけれど、カート乗り場に一番近い「石見銀山資料館」前の駐車場が一番便利そう。
だけど台数が限られていて早い時間に満車になるとのことだったので、がんばって早めに到着した次第。この時間ならまだ半数ぐらいの空きがありました。石見銀山 名所・史跡
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電動カートは「レンタサイクル河村」前が出発点。
乗車時間は約25分。料金は片道500円です。上り坂の往路だけ乗車し、復路はのんびり散策しながら戻ってくる予定です。
カートの他にはレンタサイクルもありますが、電動自転車は2時間制、普通自転車は3時間制と時間制限があるので、気が焦りそうなのでやめました。 -
6人乗りの電動カートに私たち夫婦だけの乗車。
「今日はお客さんが少ないからラッキーよ」と運転手さん。ゴールデンウイークなどは6席ある座席が早い人順の争奪戦になるようです。
保存地区を進みながら運転手さんが観光ガイドしてくれます。 -
朝早い時間は人出が少ないので(ガイドさん情報によると石見銀山は交通の便が悪いので、昼前からが混み合うんだそう)いい写真がたくさん撮れます。
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保存地区の中は昔話の世界にタイムスリップしたような雰囲気。
電線も地中化されているから、時代劇の撮影なんかもできそうな雰囲気。 -
ガイドさんからマンツーマンで詳しい説明を聞いていたらあっという間に終着点。
ここからは、電動カートの人も自転車の人も徒歩で向かいます。
この分かれ道の右側が往路。ここからもう少し山を登って帰りは左側から降りてきます。 -
マイナスイオンたっぷりの山林。
とっても静かだから、この下を流れている川の水の音が響きます。 -
龍源寺間歩(まぶ)に到着。
間歩とは鉱石を採掘するための坑道とのこと。大きなものには名前が付けられています。
管理棟で入場料500円を支払って、ヘルメットの貸し出しをうけます。(任意)龍源寺間歩 名所・史跡
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この辺り、シダのような葉っぱがいっぱい生えていました。
管理棟の方から教えてもらった情報によると、この植物は「ヘビノネゴザ」というシダの仲間。
この植物は貴金属を含む土壌でも育つ性質があるため、山師たちはこの植物の存在を金や銀の発見の手がかりにしていたんだそう。 -
龍源寺間歩はとても大きいけれど、周りには他にも小さな間歩がたくさん。
その全てに番号が振られていてます。
石見銀山が世界遺産登録されたころには600ほどの間歩の存在が知られていたけれど、その後調査は続き、今は1000以上の間歩が発見されているそうです。 -
龍源寺間歩は500番の札がかかっていました。
いよいよ間歩の中へ。 -
入ってすぐの旧坑道。ひんやりしていて寒いぐらい。
こんな道が157m続きます。
私は身長が160㎝だけど少し頭を屈めるぐらいで通れます。横幅も夫とふたり並んで歩けるぐらい。私ぐらいの身長ならヘルメットなくても大丈夫そう。(ヘルメットは歴史を積み重ねたな匂いがするので‥。) -
そんな坑道をクロスするように所々で横穴が掘られています。
鉱脈は東から西に向かって流れているので、あらかじめ南北に掘られている旧坑道をクロスする形で、横穴を何本も掘って効率を上げていたんだそう。
その穴は横方向だけでなく上方向にも掘り進めてあります。 -
旧坑道を歩いて進み、ここは160m地点。
さらにこの奥にも道は続いていますが、195m付近で落盤し塞がっているようです。
ここから先は行き止まり。 -
ここから左折して新坑道をに進みます。
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新坑道には、坑内の当時の様子を示した絵巻物の展示がありました。
トンネルの向こうに、明るい景色が見えてくると、ホッとしました。
坑内は緊張する空間でした。 -
散策しながら下山します。
道中にはとても多くのお寺がありました。 -
鶯のホーホケキョを心地よく聞きながら歩いていると、コケコケコケコケ…ん??
ニワトリの放し飼い。いかにも健康そうなニワトリ。
子供のころ、お祭りの屋台でヒヨコを買ってもらって大切に育てていたら狂暴なニワトリに育ってしまったことを思い出す…。突っつかれそうで怖いから遠巻きに撮影したら隠し撮りみたいになってる。 -
小路にそれて「清水谷精錬所跡」を見に行きます。
明治時代に山の傾斜を利用して巨額を投じて作られた精錬所ですが、銀の品質が予想よりも悪くて不採算となりわずか1年で操業を停止したそう。
道中には自転車では通行できない遊歩道もあるので、やはり徒歩での散策が最適です。 -
テーマパークの中を歩いているようですが、ここは地域住民が普通に暮らす町。
これは小学校。
以前は全校生徒が30人にも満たない規模だったけれど、移住者の増加で、年々小学生の数は微増してきているんだそう。 -
畑の中に卵の直売がありました。さっきのニワトリの卵!? すごく長閑な風景です。
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散策しながら山を下ること約1時間。
「武家・町家ゾーン」といわれるエリアに着きました。 -
この辺りからは商店が増え始めました。
電動カートのガイドさんからおススメしてもらったごま豆腐屋さんに寄ってみます。
「おやつに食べる?」と聞かれ(持ち帰り予定だったけど)お箸とお醤油をつけてもらって、下山後駐車場のベンチで食べることに。
モチモチでおいしいゴマ豆腐でした。 -
素敵な橋を発見したので河原に降りて近くから見てみました。
名前は羅漢町橋。
石見銀山で活躍した石工たちの腕をしのぶことができる橋。水もとてもきれいで触れてみたら、キリッと冷たい水でした。 -
酒屋さんもありました。
地元の日本酒をメインで扱っているお店。
ここでサザエの殻に溶かした蝋を詰めて蝋燭にしてあるのもを発見。これは、昔からこうして抗路の中で灯りを取っていたんだそう。そう言えば間歩の周辺にもサザエの殻を見て、何だろうと思ってたので、謎が解決。 -
所々、公開しているお屋敷があります。
ここは代官所地役人だった河島家のお屋敷。 -
入場料は300円。
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1800年初頭に建てられたお屋敷です。
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続いて小高い岩盤の上に立つ寺「観世音寺」へ行ってみます。
銀山の繁栄を祈願したお寺。観世音寺 寺・神社・教会
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石段を登ると、時の流れに取り残されたような空間。
白い小さな花がたくさん咲いて、爽やかな風にそよそよと静かに揺れていました。 -
ここは街並みを見渡せる高台としても知られています。
屋根瓦も茶色で統一されていて整然とした美しさでした。 -
最後にいも代官ミュージアム(石見銀山資料館)へ行って石見銀山の観光は終了。
電動カートを降りて龍源寺間歩を見た後、トータルで2時間半かけて下山してきたことになるので、もう足がガタガタ。
下り道とはいえ、なかなかハードでした。石見銀山資料館 美術館・博物館
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午後からは仁摩町にある「仁摩サンドミュージアム」へ向かいます。
途中、道の駅「ごせい仁摩」に立ち寄ると、石見神楽をしていました。
ちょうど恵比須様が出てくる場面。舞台からお菓子をふるまっていて縁起がいい☆道の駅 ごいせ仁摩 道の駅
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こちらの恵比須様、とても気前が良くって、お囃子にのって舞台から降りて子供たち1人ひとりにお菓子を手渡し!
子供たち、とても盛り上がっていました。 -
ピラミッド型の屋根が目を引く「仁摩サンドミュージアム」に到着。
仁摩サンドミュージアム 美術館・博物館
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ここは砂の博物館。
世界各地の砂の展示や様々なタイプの砂時計が展示されています。
この写真は世界最大の一年計砂時計。ピラミッドの屋根の中に納められているのだけど大きすぎてよく見えない… -
日本各地の海岸や世界的に有名な海岸から集められた砂が展示されていて、砂や石が大好きな私には最高の空間。
あ~自宅にもこういう空間を作りたい。楽しすぎました。 -
もう一つ楽しかったのが、砂絵体験。
入場券が砂絵の台紙になっていて、地下一階にあるワークショップコーナーで砂絵体験をすることができます。これもとっても楽しかった~。
もっとやりたい人は別途100円で他の絵柄の台紙を購入することもできますよ。 -
サンドミュージアムを後にして出雲大社に向かいます。車で約45分。
途中、海岸沿いの道を通っていると風車がいっぱい。Googleマップで上空から見てみると湖陵町大池風力発電所との記載。
小さめの風車だけど、たくさんあるのでインパクト大。 -
出雲大社に到着。
大鳥居の周辺は工事中。宿泊予定のホテルに向かいます。 -
出雲大社の神門通りにある「和オーベルジュ神等楽来(からころ)」がこの日のお宿。
各部屋、半露天風呂温泉付きの全14室のホテル。
レストランの料理長は、過去何度もミシュラン一つ星を獲得している京都の「東山吉寿」で長年修行を積んだ愛弟子とのこと。
お食事タイムをとても楽しみにしてきました。和オーベルジュ 神等楽来 宿・ホテル
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チェックインをすませ、素敵な螺旋階段をのぼって2階のお部屋へ。
(エレベーターもちゃんとあります) -
階段を登った先の踊り場は、ロビーになっていて自由に休憩できるスペース。
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お部屋のタイプはデラックス和洋室。
お部屋はそれぞれに色にまつわる名前がついていて、このお部屋は「紺青」。 -
半露天風呂はシャワーブースからでも、お部屋からでも直接行ける設計。
「大社温泉」のお湯をいつでも適温で入れるように42度に保温されているけれど、塩素臭が体に残ったのが残念だったこと。 -
チェックイン時のウェルカムティーやラウンジはないけれど、冷蔵庫の中身は無料です。アルコールはビール小瓶が一本。他はのノンアルコールでした。
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館内探検かたがた、17:30からオープンするバーを覗いてみました。
おしゃれ♪
外来者も利用するけど宿泊者は館内着でOKなので気軽に利用できそう。別途料金はかかるけど。 -
いよいよ楽しみにしていた夕食タイム。
18時から宿泊者全員が一斉スタートということで、レストランは賑わっていました。
まずは前菜。
初夏らしい爽やかな盛り付け。
ぜったいお酒にあう!! ということでよかったら日本酒ペアリングはいかがですか?というスタッフさんの言葉に乗って注文。 -
島根には美味しい日本酒がたくさん。
ペアリングということでまとめの料金だと思い込み、ドンドン持って来てくれるものをほいほい飲んでしまったけど、チェックアウトの時、これらの全て個別の値段で計算されていてビックリ。うそぉ~って感じ。
料金体系を確かめてなかった自分が悪いけど、あまり好まないにごり酒なんかもあったから、こんなんだったら、自分で厳選して注文するんだった。 -
お料理自体はとても美味しくて幸せ。
なにもかも、ひと工夫されていて、見て楽しい食べて幸せっていう感じ。 -
器もこちらのホテルのために焼いてもらったものが多数とのこと。
これはこの後出てくる鍋の台座。 -
これが、その鍋料理。
シジミ出汁でしまね和牛をしゃぶしゃぶするというもの。
すごくおいしかった♪ -
デザートは2階のバーでどうですか?と、私たちと他のたくさんお酒を飲んでいたグループがバーにご案内されました(笑)
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で、スタッフさんの思惑通りまんまとカクテルタイムに突入。
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この時はまだ日本酒ペアリングの料金のことに気付いてないから、ルンルンでほろ酔い。
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酔い冷ましにホテルの外周をお散歩。
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翌朝は、しじみのみそ汁からのスタート。
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普段朝ごはんはあまり食べないのだけど、こちらの朝ごはんは美味しすぎて完食。
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そして最後は立派なデザート。
朝ごはんも見て楽しい食べて幸せでした。 -
チェックアウト時間の11時までのんびりすごして出雲大社にお詣りして帰ります。
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その前に、昼食は出雲そば♪
名物の割子そばを食べたくて。
小麦アレルギーの私は十割蕎麦しか食べられないので周辺のお蕎麦屋さんに電話して何割蕎麦かを問い合わせ。
そして見つけた「十割専門 砂屋」さん。予約はできないお店なのでオープンと同時に入店する作戦でGO!砂屋 グルメ・レストラン
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店舗は建物の2階部分にあるんだけど、とても人気のお店のようで、階段にはこの段で○○分待ちという目安が書いてありました。
私たちはちょっと出遅れて一巡目で入れなかったので15分ほど待つことに。 -
メニューを見ながら待ってる間に、昨日の日本酒の話題に。失敗したね~って。
こちらのお蕎麦屋さんは日本酒が地酒どれを選んでも一杯(110ml)600円と、かなりリーズナブル。
島根県の地図に日本酒の種類が記されているマップを見て選ぶこともできます。 -
ということで、出雲富士の純米吟醸を注文。
もっきりが嬉しい。やっぱり日本酒はこうでなくっちゃ♪
島根の日本酒は本当に美味しい。 -
そして到着したお蕎麦は3段割子。
割子蕎麦とは割子と呼ばれる丸い漆器にそばを入れ、3段4段…積み重ね、蕎麦つゆや薬味を直接かけて食べるお蕎麦。
私も夫も3段割子(普通サイズ)にしたけれど、お隣の席の男性が食べていた5段割子はビジュアル最強でした。 -
ではお詣りへ
出雲大社 寺・神社・教会
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神楽殿のしめ縄の大きさには圧倒されます。
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こちらは「素鵞の社」。
出雲大社に古くから伝わるお清めの砂の風習で「稲佐の浜」で採取した砂をこちらにお供えし、神聖な砂と交換するという習わしがあるそう。
持ち帰った砂はお守りや厄除けとしてお家の前にまいたりするといいんだって。
いつか稲佐の浜へも行ってみよう。 -
お詣り中、すごく目についたのが、たくさんのかわいいうさぎの像。
出雲大社は何度目かだけど、こんなにうさぎの像があったかな?
みんなそれぞれ表情もちがうし、マイクを持っている子もいたりしてかわいい!
これだけあったら、みんなそれぞれの推しうさぎを見つけられそう。 -
私が一番気に入ったのはこの子。ハチマキしてお酒を造ってるのサイコー。
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イチオシ
お祈りしているこの子たちもかわいい。
山陰は美味しいものも多いし日本酒も種類豊富。自然豊かで風光明媚な所がたくさんあるけれど、有名観光地と言えどそれほど混み合うこともなく、とても旅行しやすくて。
一度旅するとより深く知りたくなりリピートしがちな場所です。温泉が多いのもポイント高いし。
この後、旅の最後に日本温泉協会が「オール5」をつけた天然温泉、「温泉津温泉」で旅を締めくくります。
旅行は続きますが、長くなったので一旦おしまい☆続
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この旅行記へのコメント (1)
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- salsaladyさん 2025/07/17 09:06:54
- 日本酒発祥の地。。。出雲大社。。。
- ☆出雲大社と兎さんの関係。。。滋賀県の三井寺下にも、神仏共存の昔、抱き合わせで存在した兎神社?(三匹の兎さんが三井寺を守るんだっけ?)。。。
☆20代前半で影絵劇団に所属の頃、全国のドさ周り中にも出雲へ行けたことが良い思い出❣
☆それと、何故か花咲ガニのコースが出た事!山陰で蟹コース❓と驚きながら支持者が接待で立派なお膳を用意してくれたのだった。(普通は木賃宿みたいなところで、昭和のお膳を頂くか、五百円の現金支給だったけど)!
☆こんな素敵な和風宿に一度は宿泊したいものだとここ最近はプチブル志向になりそうです。
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旅行記グループ 石見銀山と出雲大社、温泉津温泉の旅。
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