2025/01/01 - 2025/01/02
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ノーーウォリーズさん
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オーストラリア・クイーンズランド州(QLD州)の乗り鉄・乗りバス旅の中編です。この旅行記ではQLD州都ブリスベンからウエストランダー鉄道(週2往復・17時間・770㎞)に乗り、内陸部のチャールビル(人口3000人)へ向かいます。次にグレイハウンドのバス(毎日運行・16時間・1160㎞)に乗り北西部のマウントアイザ(人口18000人)を目指します。遠隔地でネットが使えずデジタルデトックスをしながら、ぼんやりと車窓を眺めてリラックスする旅行です。
オーストラリアは広大な面積がありインフラ維持に多大なコストが掛かる割に、内陸部に住む人口はごく僅かです。日本全体の面積より何倍も広いQLD州内陸の最大の町は人口1.8万人、他の町でも数千人なら大きい方で、あとは数百人の町が100㎞間隔ほどに点在しています(全国内の人口密度は2人/kmと世界一の過疎地域)。当然ながら内陸部は車社会で、大人ならほぼ全員が車を運転できます。ローカル鉄道は車やバスと比較すると2倍の時間が掛かる過去の遺産です。QLD州政府の補助のおかげで公共交通の利用者は極僅かでも安く充実したサービスを受けられます。今回の旅の乗り物はほぼ貸し切りに近い状態です。
日本の過疎地でもローカル鉄道の廃止やバスの減便などがよく日本でニュースになっているので、オーストラリア過疎地の現状を見に行きます。外国のマニアックな話題ですが日本の鉄道ファンの何らかの参考になればと思います。
関連旅行記:
何もない辺境の地を旅する・クィーンズランド州アウトバック1
https://4travel.jp/travelogue/11354597
大陸横断鉄道インディアンパシフィック 最後のレッドサービス
https://4travel.jp/travelogue/11145735
- 旅行の満足度
- 3.0
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乗り物の旅行の大スポンサーはクイーンズランドQLD州政府です。まずQLD州が実質運営するブリスベン・ゴールドコーストの公共交通がすべて50セントと激安。これは当初6か月限定でしたが無期限に延長となり、QLD州政府の懐の深さを感じます。
またQLD州内陸部ローカル鉄道は殆ど誰にも利用されていませんが、QLD州政府の厚い援助により過疎の鉄道は継続されています。ほぼ貸し切り状態で利用させて頂きます。
QLD Rail会社が日々の鉄道運行を担っており、会社自体は2023/2024年は黒字です。株主はQLD州政府で、線路や車両インフラのコストはQLD州がすべて負担しており、QLD Railは人件費と購入費等のみを負担しているからです。
https://www.queenslandrail.com.au/aboutus/governance/reports-and-publications -
この旅行記では青線の部分を通ります。右端のQLD州都ブリスベンからウエストランダー鉄道(週2往復・17時間・770㎞)に乗り、赤丸の内陸部のチャールビル(人口3000人)へ向かいます。次にグレイハウンドのバス(毎日運行・16時間・1160㎞)に乗り北西部アウトバックのマウントアイザ(人口18000人)を目指します。
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12/31大みそかの夕方、ウエストランダー Westlander鉄道に乗りブリスベンを出発して内陸部チャールビルを目指します。所要17時間・770㎞と平均時速50キロ以下ののんびり乗り鉄の旅。
この日ブリスベンのシティに人が溢れて町全体に活気がありますが、この10番線のみ雰囲気が全く違いほぼ無人で寂しいです。明日から2025年になるのに、この昭和感溢れる古い鉄道に乗ると50年前の1975年にタイムスリップしそう。本当に帰ってこれるのか恐怖を感じます。Roma Street (railway) station 駅
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Westlander鉄道の車内、機関車2両・客車4両編成で週2往復です。こちらの車両は3列シートでブリスベン出発時に乗客は8人、他の乗客がいて少し安心します。車内はあまりにも陰気臭く、この旅は失敗だったかもと早くも思い始めます。
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客車は2両あり、もう一方は4列シートです。こちらには最初から最後まで人はいなかった。幽霊さんで満席なのか。。Westlanderは全て座席で寝台はありません。
ちなみに夏のクイーンズランド州(QLD州)内陸部アウトバックは40度を超える酷暑のためオフシーズン、2For1セールで2人で100ドル未満で乗れるのですが、この時期は暑すぎて観光で行く場所ではありません。乗客に観光客は見かけず地方の人が帰省で僅かに乗っている感じ。計4両の客車に乗客8人では、どう考えても赤字です。 -
Westlander鉄道は午後7時に時間通り出発すると、車掌に切符を見せてサービス担当からこの夕食が配られます。まあ豪華な食事は望んでいませんが。。。りんごそのままとか豪州らしいです。
鉄道の係員は役割分担していて人数が多い、車掌・サービス担当・技術担当・運転手・運転手助手と、乗客より係員の方が多い感じです。 -
11時半ごろにトゥーンバ Toowoombaに到着、僅か130㎞を4時間半かけて、ゆっくりゆっくり進むのです。トゥーンバはオーストラリアの内陸で2番目に大きな町(一番は首都キャンベラ)で人口14万人ですが、鉄道は週に2往復しか走っていません。その理由は鉄道はあまりにも遅すぎるから、バスの2倍以上の時間が掛かります。
ここで少し乗客が乗って来て10人ほどとなり出発、その直後に12時となり2025年をとても静かに迎えます。いまごろブリスベンでは花火やっているんだろうな。トゥーンバ ビジターインフォメーションセンター 散歩・街歩き
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翌朝、目が覚めたらローマに停車中。2025年の初日の出です。
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QLD州のローマ駅、イタリア首都のローマではありません。この駅も週2往復しか使われませんが、綺麗に整備されています。全ての道はローマへ通じるのでしょうか?ローマ駅で大半の乗客が下り乗ってきたのは1組で、5人の乗客で更に西へと出発します。
ローマ セントラル モーテル ホテル
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シンプルな車内ラウンジで、セルフサービスのコーヒーをいただきます。もう少し豪華で快適な旅をしたければSplit of Outback号のロングリーチ行きなら寝台車とダイニング車が付いています。価格もインディアンパシフィックに比べれば格安です。
何もない辺境の地を旅する・クィーンズランド州アウトバック1
https://4travel.jp/travelogue/11354597 -
シャワーもついています。車内はエアコンが効いて涼しくて快適です。車内に必要十分な設備はあります。
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内陸部の景色は砂漠かと思っていましたが草原地帯です。この年は雨が多かったのか。こんな景色が永遠と続いています。携帯電波も入らないのでデジタルデトックスでリラックスします。
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バオバブの木。
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途中駅では10分ほど停車するので外を歩けます。またバオバブの木と奥には鉄道が見えます。
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無料のアウトバックの旅行ガイドブック。しかし車で移動を前提として書かれており、鉄道など公共交通では行けない所ばかりです。鉄道で観光する人はいないのでしょう。
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単線の線路が続いています。時速60キロ位で走行中。途中すれ違う貨物鉄道はなく、何のために路線を維持しているのか。こういう僻地では鉱物や農産物を運ぶ貨物が中心で、旅客はおまけなのです。貨物なしで週2往復の旅客のみの使用なら、維持費を考えると本当に贅沢な鉄道。インフラはすべて州政府負担で、州外に住む人でも同じ料金で安く利用できます。
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チャールビル Charlevilleには12時ごろ時間通りに到着、町の人口は約3000人です。日本に例えると、と色々探してみましたが日本ではこんなに小さい終着駅はごく僅か。何とか見つかったのは廃線となった日高本線の終着駅の様似町が3700人。
外に出たとたん40度以上の酷暑に迎えられます。車内はエアコンが効いて快適でした。昼間に外を歩くのは10分が限界です。 -
チャールビル駅の様子、駅に観光案内所があるのですが、正月のためにクローズ。他に小さなミュージアムや天体観測所がこの町の観光スポットですが、すべてクローズ。車が無ければ町の外には行けません。鉄道での普通の観光は無理で乗り鉄の旅行しかできません。
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この辺りで有名な野生動物はビルビー(手前)、ウサギとネズミを足したような風貌でかわいい。この写真はブリスベンのクイーンズランド博物館です。内陸部で見られるものは、大体この博物館でも見られます。右上は黄色い足の小型カンガルー、左上は天敵の野良猫。野良猫は小型動物を無差別に殺すので、ここではペストと呼ばれます(猫好きの人ごめんなさい)。
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チャールビルに無事に着いて良かったです。数日後の次便は”Operational Reasons”という理由でキャンセルとなっているので。特に天気が悪くもなく本当の理由は分かりません。運行の信頼性は低そうです。
https://www.queenslandrail.com.au/aboutus/ourperformance/service-punctuality-and-reliabilityチャールビル空港 (CTL) 空港
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あまりに暑いし観光する所も無いので、宿泊するホテルへ。これは100年前に建てられた歴史あるホテルのパブです。ギリシャ人の創業者は最初アメリカへ移住を目指すも、何故か豪州の内陸部チャールビルに辿り着き、ここにギリシャ風のパブを開業。壁の青いタイルや天井の模様がその名残です。こんな所でギリシャに遭遇で驚きです。今では町の歴史遺産です。
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ホテルで昼寝して目を覚ますと雨が降っています。内陸部アウトバックでは珍しいですが、時に雨が降りすぎすとすぐに洪水となります。数年おきの夏に線路が洪水に流され長期間の運行停止のニュースを聞きます。
[2025年4月追記] この旅行の3か月後の3月末にクイーンズランド内陸部アウトバックで大雨となり大規模な洪水が発生します。小さな町全体が水に浸かったり、何十万の家畜が流されて大きな被害を受けます。この地域は普段は半砂漠で水不足ですが、数年に一度大雨が降ると一気に水浸しとなる極端な天候です。 -
雨が降っていますが気温が下がり快適なので散歩します。この看板はオーストラリアで最も長い道路1334㎞を示しており、今晩からこの区間(少し近道)をバスで走破します。
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深夜1時にホテルを出ます。ホテルの外観、100年前の建設当時は南半球で最も長いパブだったそう。この町の夜の治安は良くないのですが、意を決して駅まで数百メートル歩きます。
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グレイハウンドのバスが駅前に停まっていて一安心。アプリでバスの現在位置を確認できます。このグレハンに乗り16時間・1160㎞、マウントアイザを目指します。
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車内に乗客は6人ほど。深夜1時半に出発して、座席で眠ります。
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5時半のサンライズです。どこかの町で食事休憩中。
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日が昇ると、どのような場所を走っているかが分かります。バスは時速100キロで高速走行中で、鉄道と比べるととても速い。まだ緑が多くて砂漠の感じはなし。今シーズンは雨が多いのか。
ちなみにバス運転手は2名いて約3時間ごとに交代します。この2人は夫婦っぽい、トラック運転手も夫婦であるのはこちらでは珍しくないです。 -
突如として現れるカンタス航空のB747。ここはカンタス航空が1920年代に創業された街ロングリーチ Longreachです。QANTASの'Q'はQLD州、'NT'はNT準州を意味します。100年前は飛行機の飛行距離が短く頻繁にの空港で給油する必要があり、この様な僻地で豪州一の航空会社が産まれたのです。
100年前はシドニーからロンドンまで10回以上離着陸を繰り返していましたが、来年2026年はシドニー・ロンドン間をA350-1000でダイレクトフライト(20時間・17000㎞)が就航となる予定で、技術の進歩を感じます。ロングリーチ空港 (LRE) 空港
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ロングリーチ鉄道駅。Split of Outback鉄道がブリスベンから週2往復しています。2017年にロングリーチに滞在して鉄道旅とQANTASミュージアムを観光しました。
何もない辺境の地を旅する・クィーンズランド州アウトバック1
https://4travel.jp/travelogue/11354597 -
徐々に景色は茶色となり、砂漠っぽくなってきます。携帯電波の入らない場所で景色を見ながら何もせずリラックス中。使えるのは衛星携帯だけです。
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砂漠の未舗装オフロードトラックを4WDで攻めるのも楽しいです。昔の四駆の冒険旅を思い出します。ただしQLD州は道路が舗装されすぎていて、ダート好きな四駆乗りの行先は他のSA州・NT準州・WA州が人気です。
オーストラリアNSW州西部へ 4WDオフロードドライブ2
https://4travel.jp/travelogue/11651787 -
この辺りの砂漠に世界で最も強い毒をもつ蛇・インランドタイパン(写真上)が生息しています。こんな蛇に出会いたくないですが(クイーンズランド博物館にて)。
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隣町ウィントン Wintonです。ここは国民的な歌ワルチングマチルダの作詞家バンジョ・ピーターソンのゆかりの地。それを記念するミュージアムが再建されます。向こうに見える銅像は、10ドル札でお馴染みの帽子を被った彼です。
ノース グレゴリー ホテル ホテル
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ウィントンで有名なのは恐竜。これはブリスベンのクイーンズランド博物館で見た模型。この博物館でQLD州内陸部アウトバックの見どころをすべて見られます。あえて現地に行く理由は少ないです。
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かつてこの辺りに海があり緑に覆われていたそうです。その為に色々な生物が生息していて、今では沢山の化石が発掘されます。
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ウィントン周辺には化石の発掘場所が幾つかあり、車があれば簡単に行けます。しかしよほど恐竜に興味があり詳しくないと、発掘場所は単なる工事現場にしか見えません。今回もウィントンに滞在せず、バスで通過します。ブリスベンのクイーンズランド博物館で、ここに立ち寄った気分になったからです。
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数十件の家だけの小さな集落の郵便局にバスは停まり、配達物を下ろします。この集落は殆どが空き家で住人は10人程だとか。日本の過疎地と同じです。
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グレイハウンドのバス、白色のグレハンは珍しい。QLD州政府のシールが貼ってあるので、白色は州政府所有のバス?
ウィントンから先の乗客は僅か2名、僻地のバスもQLD州政府の厚い援助で成り立っています。日本の僻地なら経済的理由または運転手不足で廃止でしょうか。。 -
これは最近のシドニーで撮った赤色のグレイハウンドバス。2004年からこのデザイン。ワーホリ中にラウンド(オーストラリア一周)した人にはお馴染みのバスではないでしょうか。
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この辺りでは普通に見かけるロードトレインは全長50m以上で、道路ですれ違う時は凄い迫力です。
夏の海岸線では沢山の観光客の車やキャンピングカーが走っているのですが、内陸部アウトバックでは車移動の観光客は皆無。乗用車はエアコンが十分効かない酷暑だからです。大型バスならエアコンの効きが良くて快適です。公共交通の旅行で唯一の利点です。 -
マウントアイザ Mt Isaの街が見えてきます。豪州有数の鉱山の町で、遠くから高い煙突が目立ちます。大鉱山の為に国内で一番汚染された町という汚名もあります。到着は午後4時半でまだ40度を超えています。昼間に街歩きをして観光するのは不可能。。涼しくなった時間帯はどこもクローズです。今回は観光を一切できませんでしたが、前回2017年に一通り廻りました。観光地でも何でもない鉱山の町に2回も来る人はごく僅かと思います。
何もない辺境の地を旅する・クィーンズランド州アウトバック2
https://4travel.jp/travelogue/11365074
シドニーからマウントアイザまで陸路片道2800㎞を走破しました。この地域は世界有数の過疎地ですが、逆に言うと桁違いに大規模な鉱山・牧場・農場の経営が可能で、競争力のある商品を世界中に輸出しています。QLD州政府もその税収入で赤字の公共交通の補助をしています。その点が日本の過疎地とは大きく違うのかと思います。次回の旅行記では、QLD州の大きな補助のお陰で豪華で忘れられない体験をします。リバースレー フォッシル&ツーリストインフォメーションセンター 博物館・美術館・ギャラリー
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