2025/02/28 - 2025/03/01
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j3matuさん
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近年、インバウンド関連のニュースで上高地を目にすることが増えました。河童橋が観光客で溢れるほどいっぱいになっている映像です。30年ほど前に一度行ったことがありますが、その頃から人気観光地で人が多かったものの、あそこまでではありませんでした。人いっぱいの上高地の映像を見るたびにうんざりした気分になって、もう行けないかもなぁ…なんて思っていたのですが、ふと閉山期の冬に行けば人が少ないんじゃない?と思いつきました。折りしも下界は花粉シーズン真っ盛り。人が少なくて、雪に覆われ花粉がない上高地!…それは行ってみたい!!
問題はアクセスですが、調べてみると意外に冬でも路線バス(路線バスだけど予約制!)が出ているんですね。でも私は違う方法で行くことにしました。上高地への入口近くにある「中の湯温泉旅館」さんに宿泊すれば、松本駅から無料送迎(3日前までの完全予約制、除外日あり)してくれて、しかも翌朝は6時から30分刻みで上高地入口の釜トンネルまで送ってくれるんです。これは楽ちん! しかも、路線バス代往復4700円が浮く上に、路線バスでは行けないような早い時間に上高地に行くことができます。迷うことなく中の湯温泉旅館に宿泊することに決めました。アクセスが楽なだけではなく、温泉も食事もサービスも良しの素晴らしい旅館でした。
上高地には宿泊日の翌日に行くことにしたので、1日目は松本駅周辺観光をすることにしました。旅行記は長くなってしまったので、2回に分けました。この旅行記①では、1日目の松本駅周辺観光と中の湯温泉旅館に宿泊した様子を紹介させていただきます。
松本駅周辺観光での歩行距離 11.9km
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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人が少ない上高地に行きたくなって、閉山期の冬の上高地でスノーハイクすることにしました。
普通電車を乗り継いで、8:37、JR松本駅にやって来ました。昨年までならば間違いなく青春18きっぷを使うパターンですが、あいにく新きっぷでは元がとれません。松本駅 駅
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改札正面にあるJR東日本のウェルカムセンター。無人で、今いち何をする場所なのかよくわからなかったけど、コインロッカーがあったので大きな登山リュックを預けて身軽になって観光に出かけました。のちに、預けておいてよかった~と胸をなでおろすことになります。
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上高地に向かう前に、まずは松本観光を楽しみます。
駅から徒歩10分くらいのところに、松本市時計博物館がありました。中には入りませんでしたが、外観だけでも迫力があって見応えがあります。ガラスの中の大きな振り子はちゃんと動いていました。松本市時計博物館 美術館・博物館
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8:52、松本城に到着。背後に冠雪した北アルプス連峰も見えて、本当に美しいです。
国宝松本城 名所・史跡
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完璧な水鏡。
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左端が5重6階の大天守、その隣に辰巳附櫓、更にその隣の赤い欄干が目立つ建物が月見櫓です。
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回り込んで、ほぼ全体が見える角度。
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更に回り込んで。ちょっと逆光になってしまいましたが、大天守とその隣に渡櫓、更に隣が乾小天守。
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同じく逆光で上手く撮れなかったけど、赤い埋橋越しの松本城。
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…以上、なるべく目立たないように撮影していたのですが、実はお堀や埋橋は工事中だったんです(泣)
美しいお城なだけに、ちょっと残念。リベンジ案件ですね。でも、工事が終わるのはR8.3.23とまだまだ先です。覚えてられるかなぁ…。 -
さて、いよいよ入城。この門から先が有料エリアになります。入城料は一人700円です。インバウンド客に人気のお城なので、混雑時は入城制限されることもあるようです。待たされるのが嫌な人は時間指定できるWEBチケットがオススメです。時間指定だと時間が読めないときは購入しづらいと思うかもしれませんが、直前とかでも購入できます。私も到着してから購入しました。私のときは平日の早朝で空いていたのですが、旧開智学校との共通チケット(WEBでしか販売していない)にしたかったので…。
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黒門。…ニンジャがいました。
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本丸御殿跡から見る大天守。
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月見櫓を近くから。
月見櫓は、平和な世になってから増築された建物なので、瀟洒で開放的な造りになっています。 -
対して、こちらの大天守は戦国の世に建てられたので、厳めしい雰囲気。ここに立っているだけで、狭間や石落、武者窓からビシバシ狙われている感があります。
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城の中に入って一番最初に現れる階段。急な階段だなぁと思って写真を撮ったのですが、先に進むとこんなものでは済まなかったです。階段付近では撮影禁止ということなので、これ以外の写真はないのですが、もっと急で狭かったです。つくづく登山リュックをコインロッカーに預けておいて良かったと思いました。万一、国宝に傷をつけたら大変です。皆様も小さな荷物で、かつ両手は空けて(手すりにつかまらないと…)のぞんだ方がいいと思います。
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天守1階の周囲は「武者走り」となっています。内部の部屋より床が50cm低くなっていて、武器を持って走りやすいようになっています。
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武者窓。
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狭間と石落。
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このような展示品も見ながら、楽しく進んで行きます。
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急階段を上って、最上階へ。
写真は最上階の天井です。結構な高さがあるので、床を張れば7階にできそう…。
使われている梁はとても太いので、こんなに重量がある木材を支える6階建ての建造物をつくる技術はすごいと感動しました。 -
安全対策のため金網フェンスが張ってありましたが、小窓から素晴らしい景色を眺めることができました。
眺め1 -
眺め2
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眺め3
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眺め4
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イチオシ
大天主の屋根と北アルプスと埋橋を一枚におさめてみました。
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大天守から辰巳附櫓へ。
辰巳附櫓も月見櫓同様、平和な時代に入ってから増築された建物です。大天守の武者窓に比べると、お洒落な窓になっています。 -
月見櫓に来ました。三方を欄干のある縁で囲い、木戸を開け放てば解放的な眺めを楽しめる造りになっています。優雅ですね。
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城内部の見学を終えて、太鼓門の方にやって来ました。
扉のすぐ隣の石がでかい!と驚いていたら… -
横から見たら、もっと大きかった! すご~い。
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二の丸御殿跡にやって来ました。区分けされた部屋ごとに何の部屋か書かれていたのが面白かったです。とても広くて、部屋がたくさんあるのにも驚きました。
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二の丸御殿跡から見る大天守。
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松本城を後にします。
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鴨、多すぎ(笑)
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松本城から旧開智学校に向かう途中で見かけた素敵な古本屋さん。
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10:08、旧開智学校に隣接する松本市旧司祭館にやって来ました。
こちらは明治22年に建てられた西洋館で、以後100年間、松本カソリック教会の宣教師の住居として使用されていました。
私の出身高校の部室棟(県指定有形文化財でした)に似ていて、とても懐かしくなりました。旧司祭館 名所・史跡
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こちらが旧開智学校です。明治9年に建てられた校舎は、以後90年近く使用されてきました。令和元年に近代学校建築としては初めて国宝に指定されました。
入館料は400円ですが、松本城のWEBチケットで共通チケットにすれば200円お得になります。国宝 旧開智学校 名所・史跡
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西洋風の天使と和風な龍の共演。
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内部は、学校とは思えない瀟洒なつくり。さぞかし優雅な学校生活だったのかと思いきや、半年ごとに行われた問答式の進級試験に答えられなければ留年となり、留年を繰り返すと退学となり、無事に卒業できるのは1割ほどだったとか…とても厳しい学校生活だったようです。
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世界的にも珍しいというハルモニウムオルガンが展示されていました。私たちが普段目にしているのはリードオルガンというタイプで、ハルモニウムオルガンが生産されていたのはわずか50年で、現在ではほとんど残っていないそうです。リードオルガンより勢いがある明るい音色がするそうです。聴いてみたいものです。
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旧開智学校から徒歩5分ほどのところにある松本神社に立ち寄りました。松本城からも近く、城主ゆかりの神社だそうです。
松本神社 寺・神社・教会
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ものすごく立派なご神木がありました。
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神社前には井戸がありました。まつもと城下町湧水群の一つ、松本神社前井戸(右上)です。
松本は周囲の山々から生まれる豊富な水を地下に蓄えており、城下町周辺を歩いただけで他にもたくさんの井戸を見かけることができました。まつもと城下町湧水群 名所・史跡
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こちらも素敵なお店ですね。看板には「松本どぶろく醸造所」と書かれていました。
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11:00、少し時間は早いのですが、おなかが空いたのでランチをいただくことにしました。松本の老舗ホテル「松本ホテル花月」に併設されている「喫茶室 八十六温館」です。
喫茶室 八十六温館 グルメ・レストラン
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室内は松本民藝家具が使われていて、レトロで上品な雰囲気です。
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オーダーはやとろのワンプレートランチ(1300円)にしました。野菜がふんだんに使われ、見た目も華やか、味も美味しい。この雰囲気、このお料理で1300円はお安い!
食後、お腹に余裕があれば、ケーキセットを追加でと考えていたけれど、結構ボリュームがあってたどり着けませんでした。 -
食後はそぞろに街歩き。
昭和な感じの路地がありました。「ナワテ横丁」と書かれています。居酒屋やスナックなどが並んでいる通りに見つけました。 -
こちらは観光客に有名な「なわて通り」です。お洒落な飲食店や雑貨屋さんが長屋のように連なっています。
なわて通り 名所・史跡
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にゃんこ!
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カエル大明神なるものが祀られていました。なぜにカエル?…と思っていたら、説明書きがありました。このなわて通りに沿っている女鳥羽川には昔河鹿蛙が住んでいて、美しい鳴き声を聴かせてくれていたようですね。
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四つの神様が鎮座されているという四柱神社がありました。パワースポットとして人気らしく、平日にも関わらず賑わっていました。
四柱神社 寺・神社・教会
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次にやって来たのは「中町通り」です。お洒落なカフェや民藝品のお店が多い印象の通りでした。
中町通り 名所・史跡
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大きなバームクーヘンがくるくる回っていました。美味しそう~。
信州バームクーヘン工房 てまりや 専門店
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シブイ!
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ここはなかなかの穴場スポットではないかと思います。「中町・蔵シック館」です。中町通りには人が多かったけど、私が訪れたとき蔵シック館には誰もいませんでした。
明治21年に建てられた造り酒屋を移築したもので、中は無料で見学することができます。中町・蔵シック館 グルメ・レストラン
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広い土間の上に広がる吹き抜けの天井が圧巻の眺めでした。
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お部屋に上がらせてもらいます。
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お庭。
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階段を上って2階へ。
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2階から見る骨組みは感動するほど壮観です。立ち寄る人があまりいないようですが、一見の価値があると思います。時間があれば、ぜひ立ち寄ってもらいたいです。
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なまこ壁が印象的な民藝屋さん。
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中町通りを抜けて、あがたの森公園に向かいます。
途中で、こんなビルを見かけました。松本には個性的な建物が多く、街歩きが楽しいですね。 -
12:29、あがたの森公園に到着しました。
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向かって右の建物は、旧制松本高等学校本館です。現在は図書室やその他の市民活動等に使われているようです。中は無料で見学することができます。
あがたの森文化会館 名所・史跡
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豪華な校長室。
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瀟洒な階段を上ると…
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ずらりと教室が並んだ廊下がありました。
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教室はシンプルなつくり。
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一番奥の「2-7」と書かれていた部屋だけ手の込んだつくりになっていました。三方に窓があって、明るく開放的です。
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本館の隣には旧制松本高等学校の講堂がありましたが、この日は貸切利用されていて、見学できませんでした。残念…。
あがたの森文化会館 名所・史跡
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旧制松本高等学校本館の全体像を眺めつつ、公園の中心地に向かいます。
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池の周囲を散策。
あがたの森公園 公園・植物園
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鴨と鳩が多すぎ(笑)
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あがたの森公園から松本駅に向かう途中に、松本市美術館がありました。松本出身の芸術家・草間彌生さんらしい華やかなデザインが目を惹きます。
松本市美術館 美術館・博物館
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巨大チューリップの迫力あるオブジェ。中のめしべ、おしべまでしっかりと水玉ですね。
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他にも色々と水玉。
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一通り観光を終え、松本駅に戻りました。
そして、14:45、松本駅アルプス口のロータリーに、本日お世話になる「中の湯温泉旅館」さんのバスが迎えに来てくれました。中の湯温泉旅館さんでは、3日前までの完全予約制で、1日1本松本駅無料送迎バスが出ているのです。(除外日もあるので、宿によく確認してください)松本駅 駅
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1時間ほど一般道を走って、バスは閉じたゲートの前で止まりました。冬はここから先、中の湯温泉旅館さんの許可を得た車しか通れないそうです。そして、ここからの道がすごかった…。除雪はしているのでしょうが、追いつかないのか、ぼこぼこの雪道。中の湯のスタッフさんの話では四駆じゃないと上がれないということでした。四駆でも冷や汗ものの道です。車で行かれる方はよ~くよ~くお気をつけください。
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16:05、中の湯温泉旅館に到着。こんな山深いところに、思った以上に綺麗で、立派な旅館でした。
冬の上高地ハイクに最適な宿 by j3matuさん中の湯温泉旅館 宿・ホテル
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旅館前の眺め。どんよりして、雪が舞っています。あれ? 今日は晴れ予報でしたけど?
今年に入ってからお天気にツキまくっていたけど、いよいよ運がつきたのか? -
中の湯温泉旅館さんでは、3つの宿泊棟があり、その中でも部屋の大きさや眺めの良し悪しで、料金は変わってきます。私が宿泊したのは「穂高」というお部屋で、和室6畳、トイレ・洗面付きのお部屋でした。一泊夕食付で税込18350円でした。無料送迎バスのおかげで、路線バスの往復代4700円がかからなかったので、実質13000円ほどだと思うとすっごくお得な宿です。
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窓からの眺め。どんよりしているので、すぐ目の前の山がなんとか見える程度です。
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露天風呂です。誰もいなかったので、写真を撮らせてもらいました。
内風呂はちょうど良い温度だったけど、露天風呂はさすがにちょっとぬるめになっていました。でも温かいお湯が出ているところだけはちょうど良い感じでした。舞い散る雪を見上げながら入る露天風呂は最高でした。明日のスノーハイクは大丈夫なのかと、ちょっと心配になりましたけどね。 -
お風呂から戻って来ると、先ほどより雲が薄くなってきた感じ。くっきり見える手前の山と木の間にうっすらと山が見えます。あれはもしかして穂高じゃないかな?
この調子でどんどん晴れてくれ…と祈りつつ、夕食へ。 -
夕食は食堂で。お品書きです。
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思った以上に豪華で、ボリューム満点の夕食。信州サーモンのお刺身と山椒の混ぜご飯が特に絶品でした。「ごはんのおかわりはいかがですか?」とスタッフさんが聞いてくださったけど、お腹いっぱいで食べられなかったのが無念です。
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デザートも正直苦しかったけど、気合いで食べました。
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お風呂は19:00で男女入れ替えになりました。こちらも無人だったので失礼して撮らせていただきました。内風呂は入れ替わってもそんなに変わらないかな? シャンプー・リンス・ボディソープあり。現在、水不足のため日帰り入浴を休止しているとの貼り紙があったので、お湯の出を心配していましたが、出が悪いということはありませんでした。
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露天風呂の方は先ほどと少し風情が変わったかな?
雪は止んだようで、空には星がいくつか見えていました。 -
ロビーも無人の間に写真を撮らせてもらいました。
送迎バスで旅館に到着したとき、すぐにこちらのロビーに案内されて、客1組にスタッフが一人ついて、食事の時間や明日の予定の確認、冬の上高地の注意事項のレクチャー等を受けました。荷物を持ったまま、フロントで並ぶ必要がないので助かりました。こちらのスタッフは皆さん感じが良くて、気配りが行き届いていました。従業員教育に力を入れている感じがします。 -
ロビーには冷たい水と温かいそば茶が用意してありました。
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囲炉裏もありました。
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部屋に戻って、外の撮影をしてみると、雲の隙間から少しだけ星空が見えました。明日には雲がとれますように。
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