2024/12/05 - 2024/12/05
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beachさん
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今年はあまり知られていないドイツの小さな町のクリスマスマーケットに行ってきました。
---2024 Weihnachtsmarkt-Reiseplan---
<ドイツ>
□11/29 ゾースト
■12/05 ハッティンゲン
□12/07 ザッツファイ
□12/13 ベンラート
---クリスマスマーケット旅行記グループ---
■2023年 クリスマスマーケットの旅
https://4travel.jp/travelogue_group/54779
■2022年 クリスマスマーケットの旅
https://4travel.jp/travelogue_group/53729
■2021年 クリスマスマーケットの旅
https://4travel.jp/travelogue_group/41701
■ドイツ クリスマスマーケット(ダイジェスト全27都市)
https://4travel.jp/travelogue_group/35872
■グルメ&飲み物まとめ(注文のワンポイント付)
https://4travel.jp/travelogue/11592391
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
■Donnerstag, 5, Dezember 2024
今年のクリスマスマーケット巡りは、Deutschland-Ticket(1ヶ月49ユーロで乗り放題のチケット)を利用して、近郊の小さな町を訪れました。
第2弾は「Hattingen(ハッティンゲン)」です。
観光地としてはあまり知られていませんが、ドイツ国内では年々人気が高まっている穴場スポットになります! -
ハッティンゲンは、ドイツ西部に位置し、ノルトライン=ヴェストファーレン州に属します。デュッセルドルフからは、電車で片道約1時間。
<行き>
■RE / S(Deutschland-Ticket)
14:55 Düsseldorf Hbf 発
15:56 Hattingen(Rhur) Mitte 着
<帰り>
■RE / S(Deutschland-Ticket)
18:33 Hattingen(Rhur) Mitte 発
19:38 Düsseldorf Hbf 着
ハッティンゲンの駅は、「Hatteingen(Rhur) 」と「Hatteingen(Rhur) Mitte 」があり、町の中心部は「Mitte(ミッテ)」駅で降ります。 -
Hatteingen(Rhur) Mitte(ハッティンゲン・ミッテ駅)
初めて訪れましたが、なかなか面白い構造の駅でした。地下から地上に出て歩道橋を渡り、その後ショッピングセンター内を突っ切って町の中心部に向かいます。 -
駅前はまるでアメ横のような雰囲気。たまたまなのか、年配の方が多い印象です。
そして、この日は出発ギリギリまで悩むくらいの暴風雨の悪天候(ケルンのクリスマスマーケットは中止になりました)。
お目当てのイベントの時間帯だけ曇り予報になっていたのでダメ元で出発しました。 -
ハッティンゲンは、ルール工業地帯の南端に位置する町です。 1554年にハンザ同盟都市となりました。その後三十年戦争で衰え、19世紀の工業化で再び活気を取戻しました。
旧市街には約150軒の中世の木組みの家が残されており、とても趣があります。 -
Altes Rathaus(旧市庁舎)
窓枠がアドベンドカレンダーになっている旧市庁舎。
中世の時代には、食肉販売の市場ホールとして使われていましたが、1576年に木骨造りで2階建てに拡張され、市庁舎になりました。 -
さて、今回のお目当てのイベントというのが、12月1日~24日まで毎日17時(24日のみ11時)に開催される「Frau Holle(ホレおばさん)」によるアドベントカレンダーのイベントです。
-
本日は12月5日ということで、昨日までの4枚の窓が既に開いています。
実はこのイベント、日本はもとより、ドイツ国内でも知る人ぞ知るレベルなのですが、周辺地域ではかなり人気!週末ともなれば日帰りツアーが出ていたり、「ホレおばさん」を一目見ようと多くの人が訪れます。 -
Kirchplatz(教会広場)
旧市街の教会広場にある可愛らしい木組みの家々。しかし、ここはもともと墓地でした。9世紀から1813年3月31日まで教区の墓地で、1848年に平地になりました。
今でも左側に一部墓石が残されているのが分かるでしょうか。 -
かつてこの家の固定資産税は、教会のキャンドルに使う蜜蝋で支払われていたことから「Wachszinshäuser(蜜蝋の長屋)」と呼ばれています。
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現在はアンティークショップやアトリエが入っています。
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赤いベンチがアクセントになっていて、本当に絵になる一角ですね。
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Hattingia(ハッティンギアの像)
1874年に建てられた、古代ギリシャの女性の美の理想であるゲルマニアをモデルにした、独仏戦争戦没者のための記念碑です。 -
路地に出ると、正面には聖ゲオルク教会が見えています。
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個人的には、ここが最もハッティンゲンが映える場所に認定。素敵ですね。夏の景色も良さそうです。
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雰囲気が素敵です。控え目のサンタさんの装飾も何だか可愛らしい。
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木組みの家に加え、ベルギッシェスランドの地域でよく見られる鉱山で採れる灰色の粘板岩(スレート)の家もよく見かけます。
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歩いているだけでも楽しい街並みです。
ですが、写真では伝わらないのですが、猛烈に寒いです(苦笑)今日は最速最短のクリスマスマーケット滞在になりそうです…。 -
旧市街の中心部の広場にやってきました。
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St. Georg(聖ゲオルク教会)
1200年頃にルール地方の砂岩から再建されたプロテスタント教会です。
塔は1976年に改修されました。尖塔は南西に傾いていますが、これは諸説あり、落雷燃えた際に身廊に落ちないためにあえてしたという説や、低賃金すぎる大工の復讐という説もあるそうです。
ちなみにヨーロッパには「Verein der gedrehten Spitztürme Europas(ヨーロッパの斜塔の協会)」という協会があるらしく、そこに含まれているそうです(笑)この協会の大物は「ピサの斜塔」です。レベチ! -
内部に入ると正面に説教祭壇とオルガンがあります。
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■St.Georg @Hattingen
Roetzel-Orgel 1830
初期のロマン派のオルガンは、ヴェストファーレンのオルガン製作の歴史で大変貴重なものとされています。それゆえ、毎週日曜日にはオルガンガイドツアーが催行されています。手前にはアドベントクランツ。 -
Haus der Kirche(ハウス・デア・キルヒェ)
教会の関連施設です。ツリーが素敵ですね。 -
■Nostalgischer Weihnachtsmarkt Hattingen
ノスタルジックをテーマにしたクリスマスマーケット。目玉は何と言っても旧市庁舎で行われる「ホレおばさん」によるアドベントカレンダーのイベント。
<開催期間>
2024/11/25 - 12/22
<HP(ドイツ語)>
https://www.hattingen-tourismus.de/events/weihnachtsmarkt-hattingen-altstadt/ -
ノスタルジックという名の通り古き良き、シンプルなクリスマスマーケットです。
毎年多くのクリスマスマーケットを見てくると、最終的にはこの落ち着いた雰囲気が一番良いと思ってしまうのが本音です。 -
クリスマスオーナメントの屋台。
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地元の精肉店のサラミやソーセージ、チーズの屋台。美味しそうですね。
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地元のパン屋さんのシュトレン。
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景観を損なわない、温かみのあるイルミネーションが良いです。
只今16時半。日が暮れてきたので、そろそろ旧市庁舎に向かいたいと思います。 -
Das Alte Rathaus als Adventskalender(アドベントカレンダーの旧市庁舎)
12月1日から24日まで毎日1枚ずつ開かれる旧市庁舎の窓。クリスマスの時期だけの特別なイベントです。
そして、グリム童話の主人公でもある「ホレおばさん」が登場します!! -
子供たちも大人も楽しみにするイベント。
というのも「ホレおばさん」は最後に、金貨やお菓子を降らせてくれるのですよ!ワクワクしてその時を待ちます。
この日は悪天候のため、人はかなり少な目でした。しかし、週末は凄い人で近いうちに子供のエリアと大人のエリアを分けることも検討しているとか。
ちなみに私は身長が小さいので、例に漏れず「あなた前に行って良いわよ」と譲って頂けました(本当にありがとうございます…)。 -
Frau Holle(ホレおばさん)
『ホレおばさん』は、ドイツのグリム童話の主人公です。
物語の詳細は割愛しますが、グリム童話あるあるで、大人になってから真面目に読むとちょっと怖い、超簡単に言うと「働き者が報われる」というお話しです。 -
では、なぜ、クリスマスに「ホレおばさん」かと言うと、ヘッセン地方では雪が降ることを「ホレおばさんが寝床(羽布団)を直している」という言い回しがあり、クリスマス時期には雪を降らせるキャラクターとして登場するのです。
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ホレおばさんが登場すると、最初にみんなで一緒にクリスマスキャロルを歌います。
そして、その後にクリスマスの物語の朗読あり、アドベントカレンダーのパネルの詩を歌い、最後に雪とお菓子を降らせてくれます。
この日はドイツ発祥のクリスマスキャロル「O Tannenbaum(モミの木)」を歌いましたよ♪
《動画》ホレおばさんと歌う「モミの木」
https://x.com/beachDE0913/status/1865314693482451412 -
ドイツのクリスマスの物語を読み聞かせてくれます。ドイツの伝統のクリスマスに触れられる感じがして、個人的には本当に感動しました。やっぱり本場ですね。
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歓声と共に12月5日のパネルが開かれました。
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昔ながらのクリスマスの情景を描いたもので本当に素敵です。
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いよいよです!!「ホレおばさん」が羽枕を叩き振りますよ。
《動画》ホレおばさん「羽根枕と共に雪を」
https://x.com/beachDE0913/status/1865719053362315526 -
枕を振りまくるホレおばさん。
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すると、本当に雪が舞っているような感動の場面!会場も大盛り上がりです!美しい!
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最後の最後に、ゴソゴソゴソと重みのあるお菓子がまとまって落下(笑)子供たちが駆け寄って一生懸命拾っていました。
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笑顔のホレおばさん。幸せなクリスマスをありがとうございます!このイベントは本当に温かみのある素敵な企画ですね。グリム童話の物語の世界に入った気分でした。
これからもずっと続いて欲しいです。 -
私も雪と一緒に舞ってきたキルトで作られたお花をゲットしました。
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するとどうでしょう!空を見上げる子供たち。そう、本物の小雪が舞ってきましたよ!ホレおばさんの仕業でしょうか。
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さて、極寒なのですが…もう少しクリスマスマーケットを見て帰りたいと思います。
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教会広場のクリスマスマーケット。教会の塔では、ブラスバンドによるクリスマスキャロルが演奏されていました。
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地元の方たちが集うクリスマスマーケットです。
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大きなクリスマスマーケットとは違って、いくつものグリューワインの屋台がある訳ではありません。それが良い!それでも一つひとつの屋台を見て回るのは楽しものです。
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風情のあるクリスマスマーケット。
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Schultenhof(シュルテンホーフ)
こちらのエリアも素敵です。 -
スレートの家々のイルミネーションの飾り付けも良い感じ。
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やっぱり本物のモミの木のツリーは良いですよね。
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St. Georgs Viertel(聖ゲオルク地区)
旧市街の雰囲気とは少し異なる聖ゲオルク地区にやってきました。 -
地元や国際的に有名なアーティストによる美術工芸品が展示されているマーケットです。この日はひっそりエリアでした。
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Bügeleisenhaus(ビューゲライゼンハウス)
最後に印象的な木組みの家をご紹介します。1611年に建てられた木骨造りの家屋。その形状から「鉄の家」と呼ばれます。 -
建物の北側は8mある幅が南側ではたった2m半しかありません。内部がどんな感じなのか気になるところですが、現在は一般公開されていないそうです。
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寒さが限界を迎えましたので帰路に就かせて頂きます。
-
ドイツの伝統的なクリスマスほど美しいものはないです。
次回ザッツヴァイに続く...それではまた。Tschüss : )
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この旅行記へのコメント (4)
-
- ぶどう畑さん 2025/03/22 10:19:59
- 素敵~!!ハッティンゲンのクリスマス
- beachさん
ぶどう畑です。
こんなに心惹かれるクリスマスの街があったとは!
私が知らないだけで、有名なのでしょうか。
尖塔が曲がった教会、味があります。(^^)
ゲンゲンバッハのような路地もいいですね~!
市庁舎の窓がアドベント・カレンダーなのも、ゲンゲンバッハにちょっと似てる。
時期に限らず、木組みの家がたくさんあって散策が楽しそうだけど、やっぱりクリスマスの時期がよさそうですね。
素敵な街の紹介、ありがとうございました!
- beachさん からの返信 2025/03/24 20:23:51
- RE: 素敵~!!ハッティンゲンのクリスマス
- ぶどう畑さん
こんにちは(^^)/
コメントありがとうございます!
私もノーチェックのクリスマスマーケットだったのですが、近場の情報収集をしていたところ見つけました!国内でも決して有名とは言えないのですが、ハッティンゲン周辺地域では人気のあるマーケット(特にホレおばさん)みたいです。
ゲンゲンバッハの市庁舎のアドベントカレンダーも良いですよね~!もう一度行きたいと思っているのですが、個人で行くとなるとなかなかアクセスが悪くて実行に至らず…。
2024年のクリスマスマーケット巡りは小さな町が中心でしたが、地元に愛される素朴なマルクトも素敵でした(^^♪
こちらこそ、ご興味を持ってくださりありがとうござました(*^^*)
beach
-
- jijidarumaさん 2025/02/16 01:20:43
- ドイツの小さな町のクリスマスマーケット
- beachさん、
今晩は。いつも楽しい旅行記を拝見できてありがたいです。
Hattingen(Rhur) 窓枠がアドベンドカレンダーになっている旧市庁舎の事は手元のドイツの観光案内書にも古い所為か出てきませんでしたが、アドベンドカレンダーの景観は魅力的ですね。
ただ、登場する Frau Holle(ホレおばさん)とHattingen(Rhur)が関係あるのか分かりませんでした。ヘッセン州と言う大枠で見たのでしょうね。
*ご参考:2009年クリスマスの旅のアドベントカレンダー:
ニュルンベルクから40kmほどの距離にあるForchheimフォルヒハイムの市庁舎はクリスマス時期に、『世界で最も美しいアドベントカレンダー』に変貌する。ドイツの小さな町で行われているクリスマスに、こうした姿のアドベントカレンダーがあるのは、あまり知られていない。これを最初に考え、始めた人・町はスゴイことで、世の中には知恵者がいるものだ。
Giessen・Wallenfels’schen Hausのアドベントカレンダー;
ギーセンの町はフランクフルトの北70kmにある木組み建築や大学のある町です。かつてレントゲン教授が教鞭もとったとか・・・。2005年に昼間、一度訪ねた事がある。
Hünfeld ・Rathaus市庁舎のアドベントカレンダー ;
フェンフェルトの町は調べてみると、ドイツ・ゲーテ街道と言う観光街道にそった宗教都市Fuldaフルダの町から、北に凡そ20kmにある。
ドイツの観光案内書にも出てこない町です。
Gengenbach・Rathaus市庁舎のアドベントカレンダー;
ゲンゲンバッハの町は黒い森の西に位置し、Offenburgと言う町から約20km南東の山間にある。
Giessen、Hünfeld、Gengenbachのクリスマスは見ていないので、残念です。
それではまた。
jijidaruma
- beachさん からの返信 2025/02/18 03:47:30
- RE: ドイツの小さな町のクリスマスマーケット
- jijidarumaさん
こんばんは!
コメントありがとうございます(^^)/
今年のクリスマスマーケットは、意外と訪れていなかった近場に足を延ばしてみました。
ハッティンゲンも素敵な街ですね!旧市庁舎のアドベントカレンダーのイベントはいつから始まったものかは分からなかったのですが、少なからず10年以上続いているようです。
同じく、ホレおばさんとハッティンゲンの関係性は不明ですが、ヘッセン&冬(雪)のキャラクター扱いなのかもしれませんね(^^)
Forchheimのクリスマスマーケットは雪景色が絵になりますね!ここは是非訪れてみたい!
Gengenbachのクリスマスマーケットは、まだ日本にいた頃にツアーで訪れました。ここも雰囲気が良く、もう一度行きたいと思っていますが、アクセスが悪くまだ再訪できていません。
風情のあるクリスマスマーケットは良いですね。
それではまたです(^^♪
beach
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