久しぶりの海外は台湾・高雄　（その1-高雄）

2025/01/12 - 2025/01/20

2017年に家族で行った台湾、台北。
その後海外旅行の計画は何度か立てたのだけれど、親族の不幸やコロナで何度もキャンセルすることに。1回しか使っていないパスポートが、あと1年半で失効になってしまいます。

母親が生まれたという、日本統治時代の台湾、台東市。小学校低学年まで住んでいたとのこと。母親を連れて行くのは年齢面で無理だけれど、話のたねに一度行ってみよう。
ということで高雄へのフリーツアーを申し込みました。飛行機とホテルへの送迎だけのツアーです。
台東へのツアーは一応あるのですが、とんでもない価格なので高雄から台湾国鉄を利用し、台東のホテルはagodaで予約しました。

旅程
1日目　前泊　成田
2日目　成田から直行便で高雄へ　高雄泊
3日目　高雄泊
4日目　高雄から台鉄で台東へ　台東泊
5日目　台東から台鉄で高雄へ　高雄泊
6日目　台南日帰り旅行　高雄泊
7日目　蓮池潭散策　高雄泊
8日目　見落とした近場を散策　高雄泊
9日目　早朝ホテルチェックアウト　高雄から成田へ　帰国

エリア 高雄(台湾)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

成田11時25分発のタイガーエア便。
前泊は不要と言えば不要なのですが、久しぶりの国際線。チェックイン開始時間も2.5時間前からということで、いつものように東横INN成田空港新館に前泊しました。
以前石垣島に行った際、成田でかみさんのカバンのチャックが壊れると言う事態が発生し、第二ターミナルの鞄屋さんで急遽購入したということもあり、早めに準備するに越したことはありません。そういえばそのときもこのホテルだったな。

東横イン成田空港 宿・ホテル

低層階の部屋だったため、窓からの眺めは良くありません。
まあ前回の本館はホテルの窓しか見えなかったので、それよりは良いです。

翌朝。
今回は早朝便ではないので、余裕でホテルの無料朝食を食べる時間があります。

東横インとしては珍しく、パン食にしました。しかも量は多めです。
LCCなので機内食は有料。しかもコスパが悪いので、このあと夜まで食事なしです。

当初成田第二ターミナルのGカウンターと聞いていたで、Gカウンターの前で待っていたのです。それがTカウンターに変更されていました。それぞれが端っこに位置しています。せっかく早めに行ったのに大慌て。

久しぶりの出国審査も終えて搭乗ゲートへ。
サテライトなのでけっこう歩きます。
昔は本館からここまで、ゆりかもめみたいな乗り物が通っていたのですよね。
正直あまり便利ではありませんでしたので、廃止されたのでしょう。

タイガーエアの座席。
LCCなのでモニターはありません。
座席ピッチも狭く、台湾だから問題は無いのですが、行き先がバンコクとかシンガポールとかだとキツそうです。時間は掛かるけれど、乗り継ぎ便の方がラクでしょうね。

空港で現地の係員と出会い、車でホテルまで送ってもらいました。
ラッキーなのは客は自分たちだけでしたので、ツアー恒例のお土産店への立ち寄りもありませんでした。
後は帰国日に空港まで送ってもらうだけです。帰国便は地下鉄も走っていない早朝に空港へ行かなくてはならず、これは非常に助かります。
ビジネスホテルに属するホテルだと思うのですが、かなり入口は立派。

エフエックス ホテル カオシュン ジョンホア ロード ブランチ ホテル

ホテルのロビーです。
丸いテーブルはカフェも兼ねています。

空港のファミリーマートでSuicaのように使える悠々カードも購入。同時にチャージもしてもらいました。駅だけで無くコンビニでもチャージが出来るのは便利です。

予約していたのはツインの室内です。
日本のビジネスホテルと比べると、とても広そうな部屋です。

日本でもよくありますが、カードホルダーにカードを差し込まないと室内の電気が切れてしまいます。日本の場合はカードキーを抜いても暫くは電気が点いていることが多いのですが、ここでは抜いたらすぐに室内灯が切れてしまいます。
その右となりのスイッチは部屋の掃除をどうするかを選ぶスイッチ。
これを押すとドアの外にあるランプが点灯して、掃除の必要性をスタッフに知らせることができます。ドアのノブに掛けるプレートの代わりですね。

入口を入ると右手に洗面台があります。
下にはタオルが入っています。
海外のホテルなので、浴衣とか室内着にあたるものはありません。

右の壁に沿ってトイレとシャワールームがあります。

こちらはシャワールーム。
シャンプーはリンス入りのものでしょうか？シャンプーとボディシャンプーの2種類でした。

不思議なのはスライドドアがシャワールームとトイレのドアを兼ねていること。
従ってシャワールームを使用しているときは、トイレのドアは開いてしまいます。逆にトイレ使用中はシャワールームのドアは開きっぱなしなので、シャワーを浴びることが出来ません。
まあふたりなので問題はありませんが、子供たちがいたらドア開放状態でトイレ使用は気まずいでしょうね。

ミネラルウォーターとコーヒー、お茶が置かれていました。
ミネラルウォーターは飲んでいなくても毎日の掃除の際に追加されてしまい、どんどん増えてしまいました。（チェックアウト時、そのままにしておきました）

壁には不思議な形の照明と鏡が付いていました。

窓の外はあまり美しくないビルの壁。

暫くしてから夕食を食べに外へ。
今日は六合夜市へ行くつもりなのですが、時間的に早かったので近くの地下鉄美麗島駅へ。
駅内がとてもきれいと評判の駅です。

何の絵かわかりませんが、巨大なステンドグラスが天井に円形に貼られています。

改札です。
小港とか岡山とか日本の地名のようです。

夜市が始まり、だんだんと活気づいてきました。
屋台は六合二路を200ｍほど占有しています。
先ずは夜市を歩いて品定めしながら歩くと、度小月と書かれた屋台が気になりました。台南の超有名店なので、屋台を出すことはないと思います。本家が登録商標しているかどうか知りませんが、まあ無断で？店名を模倣しているのでしょうね。

度小月といえば担仔麺。
前回台北に来たときは桃園空港の支店で頂いたことがあります。
台湾のお店の多くはこのような注文票に数を書いて店員に渡します。
後で何を注文したのかよくわかるので、画像に残しておくと旅行の際は非常に便利です。

注文した担仔麺と煮卵がテーブルに置かれました。
久しぶりの担仔麺です。
やはり美味しいです。
最初にこれを食べたのは、今は無くなってしまった台南担仔麺の渋谷店。もう数十年前でしょうか？今は西武新宿駅近くの本店だけありますが、過去には直営の支店が渋谷と池袋にもありました。

担仔麺はどのお店も小ぶりなので、当然それだけでは不足です。
そこで唐揚げのお店へ。

一度揚げてあるものを再度揚げてアツアツを渡してくれます。
カリカリでとてもおいしい。

満月の夜です。
屋台街も活気づいてきました。

かみさんがこれを食べよう、ということで葱油餅と書かれた屋台へ。

葱油餅です。
サクサクしていて美味しい。

フルーツジュースもたくさんあります。
白いのはニガウリだそうです。

デザートということで湯圓の屋台へ。

よくわからずに大きい75元のものを注文してしまいました。

台湾とは言えこの時期はけっこう冷えます。
暖かなお汁粉みたいなデザートで良かった。

最後はフルーツ。
これぞ台湾の台東名産のフルーツ、釈迦頭です。
母親が子供の頃、窓から手を伸ばしてこれをもぎ取って食べていた、というものです。

主に2種類あって、これはアテモヤという品種。
比較的近年改良されたものです。
本来の釈迦頭は熟れてくるとスナックパインのように、手でちぎって食べることが出来ます。

高雄のくまモン。高雄のキャラクターで高雄熊というらしい。
熊本県、熊本市と高雄市は友好交流協定を結んでいるとのことです。

高雄の地下鉄の構内にあったコインロッカー。
携帯の充電が出来るロッカーもあります。
携帯だからこの中に荷物と一緒に預ける人はあまりいないのかな、と思ってしまいますが、バッテリー切れの際は助かりますね。

地下鉄の車両内です。
車両と車両の間の貫通路がとても広い。

台湾のコンビニは飲み物の種類が豊富。
どれにするか迷ってしまいます。これはほんの一部。
注意すべきは加糖されている緑茶があること。
注意しないと甘いお茶を飲むことになります。
「日式」と書かれていれば砂糖なしです。

券売機です。
悠々カードのチャージもできます。
左のポスターには日本語でみかん、と書かれています。
かみさんに聞いたら、みかんという駅長猫がいる駅があるとのこと。
日本でもそのような駅がどこかにありましたね。

翌朝。
このホテルは朝食込みで申し込んでいます。
一応食堂入口で部屋番号のチェックが入りますので、無料朝食では無いのかも知れません。

台湾のバイキングは恐らく初めてのはず。
前回の台北泊は食事なしだったはずです。
もしかしたら昔、台北出張の際はバイキングの朝食が付いていたのかも知れませんが、全く記憶にありません。
中華圏だからか、ハムやソーセージもお湯に通して温かくしてあります。
右隣は酢豚のような豚肉の料理です。

豚肉をご飯に掛けて頂く、ルーローハン。

保温器の中にはあんまんが入っていました。

フルーツにはスイカも置いてありました。
糖度は高くないけれども、日本では出回っていない時期なので嬉しい。

台湾ということで、お粥を頂きました。

食堂からの眺めです。
部屋からの眺めと違って、こちらはなかなかの眺めです。

食堂の天井には日本語でおいしいと書かれています。

最後にプリンとコーヒーも頂いて朝食は終了。

食後は最寄りの前金駅から地下鉄に乗って,終点の哈瑪星（ハマシン）駅へ。
駅から10分ほど歩いてフェリーターミナルへ。

間際らしいのは上の写真のフェリーターミナルが乗り場でないこと。
車が無い乗客はコンビニをはさんで隣の魚市場から乗り込みます。

フェリーは頻繁に出港しているので、帰りのフェリー時刻を気にする必要はありません。

目的地の旗津フェリーターミナルまでは5分程度ですし、揺れもありません。

遠くに高雄一の超高層ビル、高雄85ビルが見えました。
なぜだかこのビル、すっと休館中。
楽しみだった展望台に上ることは出来ません。

旗津フェリーターミナルまでもうすぐ。
石油タンク?がきれいにペイントされています。
台湾ってこのような遊び心のある建築物を至るところで見かけるような。

旗津フェリーターミナルです。
歴史的な建物のように感じますが、実際はどうなのでしょう？

フェリーターミナルからまっすぐに伸びるメインストリートの旗津老街を散歩。
旗津天后宮と言う神社？お寺がありました。

コインを投げて鐘に当てるという賽銭。
けっこう難しいと思います。

2枚上の写真の煙突がそびえている建物は焼却炉。
お札の束を投げ入れて燃やすためのものです。
もちろん札束はダミー。

旗津海水浴場です。
寒い時期なので、もちろん海に入っている人はいません。
ヤシの木がたくさん植えてあるのが南国らしい。

旗津の果物屋さん。
冬でも種類が豊富です。
シーズンになればもっとたくさんの果物が並ぶのでしょうね。

野菜も見慣れないものがあります。
名札があれば良いのだけれど、地元民はみんな知っている野菜なのでしょうね。

老街の食堂で昼食としよう。
ここではやはり海産物ですね。

旗津海産店 シーフード

店内の様子。

メニューは壁にも貼ってありますが中国語です。やはり写真が無いとわかりません。

店員さんが日本語付のメニューを持ってきてくれました。
妙な日本語もあるけれど、写真付きなのでわかりやすい。

注文したのはこの4皿。
エビとか空心菜、ホタテの貝柱などです。
飲み物は奥の保冷ケースから勝手に取ってくる仕組み。
大容量の飲み物しかなく、一番小さなFENというスポーツ飲料を二人で分けて飲みました。

フォリー乗り場への道、愛玉の屋台がありました。
根津の愛玉子のお店や渋谷の台南担仔麺で食べたことを思い出しました。

これが愛玉の種だそうです。なんだか可愛い。
これを水の中で揉むとゼリー状になるそうです。

地下鉄の哈瑪星駅に戻って来ました。
駅近くにある昔の駅。
元々はここが高雄駅だったそうです。
今は博物館になっています。

旧打狗駅故事館 (打狗鉄道故事館) 博物館・美術館・ギャラリー

1930年代の初代高雄駅の写真が中に飾ってありました。
ヤシの木が南国を思わせます。
ヤシの木がある駅ってとても好きです。
LAのユニオンステーション駅など感涙ものです。

昔のプラットホーム。
高雄1920と書いてあります。
台湾は昔の建物などを歴史的建築物として、きちんと保管してくれる素晴らしい国だと思います。

ライトレール（LRT)の哈瑪星駅からひと駅となり、駁二蓬莱駅。
遠くに85階建ての高雄85大樓が見えます。

LRT沿いの道を歩く。
このあたりは芸術特区となっていて、いろいろな作品を見ることが出来ます。

ガンダムっぽいロボットもあります。

そしてやってきたのが大港橋。
中央に塔が立っている橋です。
塔の部分は2階に上がることも出来、展望台のようになっています。

高雄港大港橋 建造物

この橋のもう一つの特徴は、橋自体が塔を中心にして回転すること。
回転する時間が決まっていて、時間になる前に係員が橋にいる人を待避させます。
橋はゆっくりと回転していき、約90度回転します。
橋の下を通ることが出来ない船舶はこの時間にここを通過するのです。
待避の仕方が異なりますが、門司港にもこのような橋があります。かつての勝鬨橋もそうでしたね。

やってきたのは微熱山丘。
サニーヒルズのパイナップルケーキのお店です。
もちもちした濃厚なパイナップルケーキは日本でも人気。
日本にも支店があります。

微熱山丘 専門店

ライトレールで気になったのは線路の上に架線がないこと。
銀座線のような線路脇の第三軌条もありません。
良く見ると駅の上だけは架線があります。
車両が駅に着くと、屋根の上の集電装置が上昇して架線に接触しています。
この間に車両にあるキャパシタに充電するようです。

駅の上にだけ架線があるのがわかります。
停車中の短時間で充電できるとは思えないので、車両が電車区にいる間に満充電状態にしておき、駅での充電ははあくまで予備充電かと思います。
いずれにしても日本では見られない変わった鉄道です。
短距離の鉄道だからこそ出来る事だと思います。

LRTは窓が開閉できません。
非常時に窓をたたき割るためのハンマーが付いています。

夕食はホテル近くの小さな料理店で。
恩恵泰式小館というタイ料理のお店です。

恩恵泰式小館 アジア料理

台湾の料理店らしく、タイ式といってもこのように注文票があります。
これを画像に残しておけば注文した料理がわかるので、旅行記やブログ作成時にとても役立ちます。

店内にもメニューが書かれています。

店内の様子。
台湾の街中によくある小さなお店です。

かみさんが注文したライスヌードル海鮮麺です。
およそ450円。
エビ、アサリ、魚肉団子など海鮮類がたくさん入っているのが良いですね。
タイ式と言ってもかなり台湾化していますね。
パクチーが入っていますが、かみさんもパクチーを気にしないのでOKです。

自分は豚肉を炒めたものの定食。
メインのお肉の量が少ないかな。
これで約500円。
例によって米がややパサパサですが、自分的には気になりません。
東南アジアの料理では、粘り気のある米よりもこの方が似合います。

翌朝。
今日は台東に行く日。
ホテルを朝早く出るため、ホテルの朝食開始時間を待っていることが出来ません。
そこで向かったのがこのお店。
このお店はなんと朝4時30分から開いています。

興隆居 地元の料理

店の前の歩道のような場所でも料理を作っています。

蒸し器がたくさん並んでいます。

これは蒸す前の肉まん。

湯包という肉まんと焼餅という油条と卵と野菜が挟まったパン（半分）と豆乳を注文。

焼餅です。

湯包です。
小籠包のように汁がたくさん入っているのが特徴。
気をつけて食べないと汁がこぼれだし、火傷します。
これがとんでもなく美味しい。

朝早かったので店内はこのように空席が目立ちますが、このお店は超有名店。
この時間はテイクアウトする人が半分以上なのです。
この後地下鉄に乗って高雄駅へ行き、台鉄で台東まで向かいます。