京都モダン建築祭を巡る2泊3日ひとり旅

2024/11/02 - 2024/11/04

京都モダン建築祭を観たくて11月の三連休に京都へひとり旅に行ってきました。

エリア 京都駅周辺(京都)

11/2(土)
新幹線で東京から京都へ向かいます。三連休の東京駅は大混雑！改札通るのにも大行列が出来てました。
早めに着いたのでオーベルジーヌのカレーで朝ごはん。牛、豚、鶏が入ったミートミックスは東京駅限定だそうです。甘いけどスパイシーで不思議なおいしさ。

大雨の影響で山陽新幹線が運転を見合わせてて線路上が渋滞しているとかで途中で1時間半ほど停車し、4時間かかって13時過ぎにやっと京都駅に到着。。
で、着いたら京都も土砂降りの大雨でしたが、モダン建築祭で今日しか公開していない所があるので出発。まずは京都駅から歩いて龍谷大学の大宮学舎へ。

龍谷大学大宮学舎 名所・史跡

明治12年に建てられた建物です。今日だけ公開してます。中は撮影禁止です。着いたらちょうど龍谷大学の教授の先生の公開講義があり、いろいろ解説が聞けました。見た目は洋風だけど、作り方は日本の蔵の作り方なのだそう。るろうに剣心の映画1作目でロケに使われたりもしてるそうです。

こちらは元は学生寮だったとか。今も教室として使われてるそうです。龍谷大学の学生さんはここでキャンパスライフを送ってるのか～

こちらは元は警備室だった建物で、これも明治時代からあるそうです。すごーい。
講義によると、当時レンガは海外から輸入できなかったから日本人の職人さんが陶器の破片とかを固めて作ったりしてたとのことで、実際、破片が埋まってる様子がわかるレンガがちらほらありました。

続いて元淳風小学校へ。昭和初期に流行したスパニッシュ様式の建物だそうです。こちらも中は撮影禁止。入口とか窓とかがアーチ状でおしゃれです。今もカルチャーセンターみたいな感じで使われてるようでした。

続いて顕道会館へ。

入口の装飾がオシャレ。

中はシンプル。大正時代の建物だそうです。

窓がかわいい。

続いて本願寺伝道院へ。築地本願寺と同じ建築家さんだそう。

本願寺伝道院 名所・史跡

で、築地本願寺と同じく変わった動物のオブジェがたくさんいました。中は撮影禁止。シンプルに上品な洋風インテリアで素敵でした。

続いて東本願寺へ。

東本願寺(お東さん) 寺・神社・教会

地下にある視聴覚ホールを公開してます。

天井の窓のところが地上です。地下にこんなおっきいコンクリの建物が埋まってるなんてフシギ。

内部は立派なホールでした。

続いて重信会館へ。ツタが全面にからまっててなんだかおそろしげです。

でも中から見るとオシャレ。

昭和初期の建物だそうです。扉のデザインも独特。

続いて河原町カトリック教会へ。

おー、ステンドグラスが素敵です。

側面にもキリストの受難などのステンドグラスが。

17時で公開終了しますが、もう一軒行けそうなので急ぎます。高瀬舟で有名な高瀬川の脇を通って…

島津製作所 創業記念資料館に到着。

島津製作所　創業記念資料館 美術館・博物館

和風の建物に見えますが…

窓にはステンドグラスがはまってました。

資料館として公開されてる建物ですが、この和室は普段は公開してないそうです。

レントゲンの機械を日本でいち早く作った会社なのだそう。

もとは教育用の理化学器具などの会社だそうです。

人体模型とかも作ってて、そこからマネキン製造業も始めたそうです。人体模型の隣はツツジの模型。なんかかわいい。

ここまで一気に回ってきたのでさすがにヘトヘトです。。
ということでスマート珈琲店で名物のフレンチトーストをいただきました。トロッとしておーいしーい。やさしい甘さが雨に濡れて歩き疲れた体に沁みる…。

スマート珈琲店 グルメ・レストラン

スマート珈琲店の店内もステキです。このお店も古いのかな～

寺町通でお買い物をしてから、ホテルに戻る前にbefore9 story to tableというお店へ。

いろんなクラフトビールがいただけます。うまぁ～

おつまみも美味しい。こちらは鯛とナシのカルパッチョ。オシャレな味でした。

11/3(日)
今日もモダン建築祭を巡ります。まずはSHIKIAMI CONCONへ。町家の上にコンテナが配置されている不思議な建物です。

こんな感じで町家の上に台があって…

その上にコンテナが並んでます。

コンテナにはいろんな会社が入ってます。こちらは不動産屋さんだそう。オシャレなオフィスになってます。

続いて旧寺江家へ。昭和初期の建物で、外から見ると洋風です。

でも中は和風。

和風の坪庭もあります。

次の目的地へ向かうべく歩いていたら第一旭の烏丸店があって並んでなかったので、ここで早めのお昼ごはんにします。

ラーメンに煮卵をトッピング。文句なしに美味しい。

さて、次はらくたび京町家へ。こちらも昭和初期の建物です。

純和風のお部屋もあれば…

こんな洋風な部屋もあります。天井も窓もかわいい。

続いてTSUGU 京都三条へ。大正時代に建てられた生命保険会社のビルが今はホテルになってます。

TSUGU 京都三条 by THE SHARE HOTELS 宿・ホテル

4階の宿泊者用のラウンジを特別公開してます。

窓からは三角屋根が間近に見えます。

お次は京都市役所へ。

このエレベーターの扉は蒔絵が施されていて500万円するそう。ちなみにボランティアスタッフさんの説明によると、税金じゃなくて寄付で作ったそうです。

あちこちオシャレです。

階段もステキ。絵になります。

京都の四季が描かれたステンドグラス。

市会議場を特別公開してます。

議長席。ハンマーがおいてあります。これ、実際に使うのかな。

天井がかわいい。

正庁の間というのも公開されてました。色合いがかわいい。

屋上も見れます。おお、空中庭園になってる。ここでお弁当食べたいw

よく見ると細かくデザインが施されてます。

次は京都御幸町教会へ。大正時代に建てられたレンガ造りの教会です。

中はシンプルでかわいらしい。

続いて毎日新聞京都ビルへ。オシャレビルです。

2階にある事務所の一室だけ公開されてました。

ここでちょっと休憩。京都嵐山ブルワリー 三条醸造所へ。

歩き疲れた体に染み渡ります。

お次は先斗町歌舞練場へ。

先斗町歌舞練場 名所・史跡

おー、レトロでいい味出てます。

舞台を見学できます。いつか舞妓さんの踊りを観てみたいな～

次はTHE GATE HOTELへ。

元は小学校だった建物で、子供たちが礼儀作法などを学んだ部屋が特別公開されてます。

硝子戸がステキ。

次の目的地へ向かう途中で藤菜美という大好きなわらび餅屋さんでおやつタイム。

さぁ、今から向かう所が今回このモダン建築祭に来ようと決めた一番の目的地です。京都に来るたびに気になってた、祇園祭の山鉾の形をしたあの建物です。

大雲院 (京都市) 寺・神社・教会

1927年に財閥の創始者の人の別荘の敷地内に建てられた祇園閣という建物で、築地本願寺や本願寺伝道院と同じく伊東忠太の設計だそう。中は撮影禁止です。内部の壁は中国の僧侶が描いた敦煌の遺跡の壁画の模写で埋め尽くされていてすごかったです。上階のベランダから見る景色も絶景でした。来て良かった！！

八坂の塔のほうをぶらつきます。ザ·京都の景色。

続いてあじき路地へ。明治末期に建てられた長屋が、若手作家さんのアトリエになってます。風情があります。

あじき路地 名所・史跡

お次は京都国立博物館へ。技術資料参考館を公開してます。

京都国立博物館 美術館・博物館

もとは陳列品の収蔵庫だったそうですが、応接室みたいになってました。

茶室も公開されてます。有名な湯豆腐のお店、順正の創業者が寄贈したそうです。

このあと18時から京都国立博物館でもう一カ所公開される所があるので、それまで近くのSiCX京都蒸留所というジンのメーカーがやってるお店でちょい飲みします。

ジンとおつまみセットをオーダー。このおつまみセットがしば漬けのポテサラ、白菜のお新香、だし巻き卵、ジンに浸けた唐揚げと素敵な組み合わせで絶品でした。

18時になったので京都国立博物館へ戻ります。赤坂離宮などを手がけた片山東熊という建築家が設計した明治古都館を特別公開してます。

おー、素敵です。

装飾もオシャレ。洋風だけどどことなく和を感じるなー。
これにてモダン建築祭巡り終了。この2日間で公開してた23箇所のうち21箇所を巡ることができました。

一人で打ち上げします。BEER PUB ICHI‐YAでクラフトビールの飲み比べセットとおでん。美味しかった！

11/4(月)
今日もいい天気です。ホテルの近くに佐々木蔵之介さんのご実家の佐々木酒造があったので行ってみましたが定休日でした。残念！

佐々木酒造 (小売部) 専門店

さて、今日はまず前から来てみたかった隨心院へ。

この襖絵を見たかったのです。

隨心院がある小野は小野小町が晩年を過ごした土地だそうで、襖絵も小野小町の生涯をモチーフにしています。独特で煌びやかな色合いがステキ。

敷地内には、小野小町がもらった恋文を埋めて建てた文塚というのがあります。

小野小町が鏡代わりにしたという井戸もありました。

隨心院の近くに杓文字というプリン屋さんがあったのでおやつタイム。これがとーっても美味しかった！また食べたい！

お昼は京都市京セラ美術館近くの京うな和という鰻屋さんでひつまぶし。文句なしに美味しい。

お次は京都市京セラ美術館へ。

京都市京セラ美術館 美術館・博物館

この絵が好きで、たまたま昨日この絵が展示されてるとポスターで見かけたので早速来ました。中村大三郎のピアノという作品です。実物を見れて嬉しい！

今日の夜の新幹線で帰るので、早めに京都駅へ。滋賀のお酒を紹介するイベントがやっていたので寄ってみます。

飲み比べセットをいただきました。おいし！

19時過ぎの新幹線で、和久傳の鯛ちらしで一杯やりながら帰ります。
途中、「急病のお客様がいるので医師か看護師のお客様がいらしたら◯号車に来てください」というアナウンスが入り、その後急病人を降ろすために急遽三島駅で停車するというアクシデントがありましたが、15分遅れ程度で済みました。
行きも帰りも新幹線はいろいろありましたが、ギュウギュウに予定を詰め込んで全部やりきって充実した3日間となりました。

この旅行記へのコメント （1）

• Nobumasa Yasuiさん 2024/11/22 14:15:18

  京都予習

  近く訪れるので、近代建築は有益でした。
  ありがとうございます。