欧州とコーカサスの旅39※曇天のブレッド湖観光と夜の大移動　

2024/11/03 - 2024/11/04

リュブリャナからブレッド湖まで足を延ばすか迷っていた頃、ブレッド湖発ヴェネツィア行きという奇跡のようなバスを発見！
でも直行便ではありません。まず国境を越えてオーストリアに入り聞いたこともない町で3時間待ちの乗り継ぎという苦行のような行程が待っていました。その上に天気予報は降水確率80%。
幸いなことに当日は雨降りにはなりませんでしたが、この旅で一番寒い夜でした。

【移動】●印が今回分
10/22 Yerevan 0420 ⇒ Vienna 0615 Wizzair 4,091円　
10/22 Wien空港 ⇒ Wien Rennweg　鉄道REX2 4.5EUR
10/22 Wien Mitte ⇒ Wien空港 鉄道S7 4.5EUR
10/23 Vienna 1840 ⇒ Dubrovnik 2000 Ryanair 15.37EUR
10/24 Cavtat 1100 ⇒ Dubrovnik市内 1147 路線バス10番　4EUR
10/25 Dubrovnik 1455 ⇒ Vrgorac 1715 FLIXBUS 9.98EUR
10/25 Vrgorac 2200 ⇒ Moster 2345 FLIXBUS 6.48EUR
10/29 Mostar 2200 ⇒ Vrgorac 2345 FLIXBUS 6.98EUR
10/30 Vrgorac 0600 ⇒ Split 0800 FLIXBUS 11.98EUR
11/1 Split 0823 ⇒ Zagreb 1509 Train 17.64EUR
11/1 Zagreb 2155 ⇒ Ljubljana 0045 FLIXBUS 10.98EUR
●11/3 Ljubljana 1300 ⇒ Bled 1419 路線バス　2.1EUR
●11/3 Bled 2359 ⇒ Venice 0805 FLIXBUS 3,378円(21.47EUR) (Klagenfort経由）
11/4 Venezia Mestre 0854 ⇒ Venezia Santa Lucia 0902 鉄道 1.45EUR
11/5 Venice 0030 ⇒ Bologna 0245 FLIXBUS 1,099円(6.98EUR)
11/6 Bologna 1135 ⇒ Tunis 1315 Nouvelair BJ613 9,690円(57EUR) Trip.com

1EUR≒162円

エリア ブレッド湖周辺(スロベニア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩

同室のフランス人Fはネットでバスチケットを購入済だそうで駅前のバスターミナルまで行くという。「ブレッド湖でまた会おう」と言って別れる。
11時半、ホステルから1km弱のKino Siskaバス停からブレッド行きに乗るつもりでやってきた。

ところが当てにしていた22番のバスは土日の時刻表が空欄になっている！
今日は日曜日。

ということで仕方なく駅まで歩いて鉄道で行くことにする。

長距離バスターミナル (リュブリャナ) バス系

駅に行く前にバスターミナルに寄って念のために尋ねたらブレッド湖行きバスがあった。列の後ろに日本人ぽい女性が並んでいた。

Ljubljana 1300 ⇒ Bled 1419 バス　2.1EUR

40分待ちなので向かいの鉄道駅に入って待つ。ベンチに座って持ってきた調理済のパスタを頂く。
外は寒いので扉の内側でバスが来るのを待った。
バスはほぼ満員で出発。途中でホステル近くのあのバス停にも停車したが、このバスがブレッド行きだという情報は持ってないし席も無いので駅まで歩いたのは無駄ではなかった。

リュブリャナ駅 駅

クラーニ手前の牧草地帯。
さっきの女性も近くに乗っていたので声をかけてみたら台湾人だった。

レスチェ・ブレッド駅前を通過。Lesce-Bled
もし鉄道で来る場合はここで下車してブレッド湖まで4.9km歩かないといけない。

14:19 Bled Unionのバス停付近で多くの客が降りたので下車してみる。

一本道を通ってブレッド湖の方向へ。

湖畔に出ると岩の上のお城と教会が見えた。絵になるなあ。

湖畔公園を通ってお城へ近づく。

池に浮かぶ白鳥は意外とアグレッシブでこちらに突進してきた。
撫でようとしたら指を食われそうになった。

St. Martin Parish Churchを通り過ぎてブレッド城に上る。

St. Martin's Parish Church 寺院・教会

坂道を上りきるとブレッド城の下の駐車場に出た。

門をくぐってブレッド城内へ。行けるところまで行ってみる。

ブレッド城 城・宮殿

門越しにブレッドの町が一望できた。

下りは違う道を通る。別の家族連れもたまたま同じ道を歩く。
途中に展望スポットが何カ所かありブレッド湖に浮かぶ島と教会も見下ろすことができた。

ブレッド城の真南にある断崖。

湖の周回道路に出ると前を中国人シニアのツアー集団が歩いていた。
撮影ポイントで時々立ち止まるので抜きつ抜かれつ。会話を聞いていると集合時間が決まっているらしい。

1896年に建てられたズラトロク別荘はスロベニア文化遺産保護協会により保護、改修されている。

湖に流れ込む小川が牧歌的な風景を演出。

湖の西岸にあるマリーナも白鳥が集まってくるエリア。
僕はここまで来て引き返すつもりでいたが、中国人ツアー客たちは更に先に進み始めた。どうやら湖を一周するらしい。時間に追われているのに何と大胆な。

ここは湖の北西にあたる。バス停のある北東部まで湖を一周して戻るにはあと4.8kmある。しばらく考えた末に進むことに。だって中国人の年寄たちが行くんだから時間たっぷりの僕が行かないわけにはいかんだろう。あんまり名所は無さそうにも見えるけど。

ちょっと内陸に入ってみる。この辺りにはお店の代わりに別荘のような建物が並んでいる。　

Monument of Mihajlo Pupin Idvorskin
ミハイロ・プピンの像。長距離電話の拡張手段「プーピン化」で知られるセルビア系アメリカ人の発明家。

再び水辺に戻る。湖の中央に浮かぶ島と教会がだいぶ近い。

ブレッド島 自然･景勝地

湖にせり出した遊歩道。

島に上陸して教会まで通じる石段が見えてくる。

湖の南東には出水口があった。

Hotel Jadran

Garni Hotel Jadran - Sava Hotels & Resorts ホテル

17時過ぎ、日が暮れて対岸のブレッド城がライトアップされた。

昼間に通り過ぎた教会を再び訪れて休憩。誰もいない空間でうとうと。
でも静寂は長くは続かず18時からミサが始まった。
始めは貴重な体験と暫く見ていたが説教の言葉が分からない中では5分が20分にも感じられて静かに退去。
続いてバスステーションへ。と言っても屋外の乗り場には屋根も無いところに椅子が二つほどある程度。20人くらいバス待ちの客が居た。
事前に地図を見て寒さに耐えきれない場合は近くのMega bargerに入るつもりでいたがここも屋外にテーブルが並んでいるだけで防寒には全く無抵抗な店。
とぼとぼさまよっいたら公民館のような施設でエアロビ教室をやっていたので中のトイレを借りる。

それから街の中心に戻り高級ホテルを覗き見たら温水プールがあった。排気口の近くが暖かいので暫く暖を取る。

半屋外のモールにあった自販機コーナーで時間潰し。
暖かいのと充電できるのがありがたかった。これでWifiがつながれば完璧だがさすがにそれは贅沢。
その後、寒々としたバス停に戻って無事バスに乗車。

オーストリアには知らないうちに越境。
クラーゲンフルトに到着する10分前からどんな場所に着くのかマップと車窓を見ながら待ったのだが、不安が的中。待合室が見当たらない。

一緒に降りた男がひとり。煌々と蛍光灯が点くガラス張りの1階に歩いていったので距離をおいてついていくと「入れなかった」とジェスチャーをしながら戻ってきた。彼も同じヴェネチア行きに乗り継ぐそうで確かトルコ人と言っていた。
ベンチすらない屋外で2時間待ちは辛いよなあと言いながら居場所を探す。

すると建物の隙間から列車が見えた。鉄道駅が近くにあったのか！
ホーム伝いに駅舎を見つけて中に入る。暖かい。生き返る。

クラーゲンフルト中央駅のベンチには数人の夜明かし客がいた。
人のいないベンチを確保してスマホをチェック。Wifiがつながった。

クラーゲンフルト到着が42分遅れたので、待ち時間は2時間ちょっとに縮まりかえって好都合。

受付ホールには、地元の芸術家ギゼルベルト・ホーケ（1927年 - 2015年）がパブロ・ピカソ風に制作し、1956年に完成した大きなフレスコ画が飾られていた。

構内にはなにやら無人店舗もあった。
ベネチア行きバスは無事に定刻に発車。着席して間もなく眠りにつく。