ニューヨーク　おじさん一人旅　その６最終

2024/05/20 - 2024/05/27

今年も行きました、おじさん一人旅。
本当は爺さんですが、それでは色気がないのでおじさんで通します。

今回はヨーロッパではなくアメリカに行きます。
JALのマイレージが比較的少ないマイルでとれたので、6泊８日でニューヨークとワシントンを楽しみます。
アメリカには西海岸に何度か行ったのですが、こちら側は初めてになります。
初心者なので代表的なところを回りました。

６日目(5月２５日)は日中はMOMAでアート,そして夜はブルーノートでジャズを楽しむ一日となりました。
ニューヨークで人気のハンバーグやピザも楽しみました。

最終日（５月２６日）はJAL００５便で帰途につきます。
帰国便出発の数日前にJALからメールが届きました。
「ビジネス席が空席があるので席を入札で販売します」
へぇーそんなことやるんだと最低価格近くで入札して置いたら、前日に「当選です。ビジネス席にアップグレードしました。座席を指定してください」と連絡が来ました。
ゆったりとした空の旅を安く楽しめました。
ラッキー！！

エリア ニューヨーク(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩 飛行機
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

６日目はMOMA（ニューヨーク近代美術館）に行きます。
１０時３０分開館なのでゆっくり起きて、のんびり朝食をとって出掛けます。
地下鉄34th street Penn StationからE線で7Th Avに行きます。
１９２９年にロックフェラー夫人たちによって始められた近代アートの美術館です。

近代アートと言うだけあっていろんな近代アートが展示されている。
アンディ・ウォーホルの「マリリン・モンロー」なども有名です。

しかしながら、近代アートに限らずヨーロッパ絵画も充実しています。

サルバドール・ダリ作（１９０４～８９年）
「記憶の永続性」１９３１年

シュールレアリスムの代表的な作品。
教科書に載っていたのでよく見た絵です。
柔らかく溶ける時計は空間と時間の相対性を象徴している。
と解説してあるが、うーん意味がよく分からない！

アンリ・マティス作（１８６９～１９５４年）
「ダンス」１９０９年
ロシア人のセルゲイ・シチューキンから自宅の装飾用として注文を受け、練習用として何枚も描いた物のうちの最初の物と言われている。
完成した作品と構図は同じですが、なんとなく力感と楽しさに欠けるように見える。

アンリ・マティス作（１８６９～１９５４年）
「オダリスクとタンバリン」１９２５年

モデルはアンリエット・ダリカレールでニース海岸沿いのアパートに住んでいた頃の作品。
この頃はこのテーマで数多くの作品を描いている。

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ（１８５３～９０年）
「ジョセフ・ローランの肖像画」１８８９年

アルルに住んでいた頃の友人ジョセフ・ローラン（郵便配達夫）を描いた一枚。
ローラン一家とは家族ぐるみの付き合いで奥さんや子供の肖像画をたくさん描いている。

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ（１８５３～９０年）
「星月夜」１８８９年

サンレミの精神病院サン・ポール・モーゾールに入院している時の作品。
ゴッホが大好きだった糸杉と右に月、中央に金星、下に街の景色を描いた。
大好きな作品の一つです。

ギュスターブ・クリムト（１８６２～１９１８年）
「希望Ⅱ」１９０７～８年

妊婦を描いた珍しい作品。
ガウンに頭蓋骨をはめ込んだ女性がお腹に頭を下げている。
ガウンにはクリムトらしい金と独特な色使いのデザインが施され、下には祈ったり哀悼の意を表している３人の女性が描かれている。

マルク・シャガール（１８８７～１９８５年）
「私と村」１９１１年

シャガールは現在のベラルーシにあるヴィテブスク村で生まれ育った。
パリに移った翌年に描いたこの作品はその村を思い描いた。
農民と向き合う羊。乳を搾る牛など人と動物の依存関係を表した。
彼の作品はほとんどが最愛の妻ベラと故郷の村をテーマにしている。
ニースにあるシャガール美術館と近郊のサン・ポール・ド・ヴァンスにあるお墓を訪ねたことを思い出しました。

ポール・セザンヌ（１８３９～１９０６年）
「リンゴのある静物画」１８９５～９８年

セザンヌは「絵を描くことは対象物をコピーするのではなく、感覚を表現することです」と言っています。
テーブルの角度は左は水平に近いが、右側は手前に傾いています。対象物のコピーではなくそれ以上を求め、彼の感覚を表現している。
この手法がのちのキュビズムに発展していきピカソ達の絵画に影響を与えて行きます。

アメデオ・モジリアーニ（１８８４年～１９２０年）
「アンナ・ズボロウスカ」１９１７年

モジリアーニの友人だった彼女は、自宅の大きな部屋を彼のアトリエとした。
そして、モデルとして何枚もの作品に登場する。

クロード・モネ（１８４０～１９２６年）
「睡蓮の池に映る雲の反映」１９１４～１９２６年

１９１４年から亡くなるまで長い間手を入れていた作品。
晩年は白内障でほとんど視力が失われる中でも手を加え続けた。

「睡蓮の池に映る雲の反映」の左部分の拡大。
この作品の一番好きな所。
睡蓮の立体感と水面に映る雲の浮遊感がたまりません。

テラスカフェでアイスコーヒーをいただきます。
お日様が気持ち良いです。
西館６階にあります。
ニューヨークのアイスコーヒーは味わいが深くてなかなかおいしいです。

遅い昼食にニューヨークで人気のハンバーガー屋さんシェイク・シャックに入ってみます。
最近日本にも渋谷や六本木に店舗がオープンしたそうです。

カウンターで注文して席で待ちます。
シャックバーガー７．９９㌦とアイスティー３．７９㌦を頼みました。

店内は混んでいます。
席はみんな相席です。

来ました。
意外とボリューム少ない。
今までどこで食べてもデカすぎたのでシングルバーガーにしたのですが、日本サイズでした。
100％アンガス牛が売りのハンバーガーで味は美味しかったです。人気のわけだ。

一度ホテルに戻って休憩し、夜のジャズクラブに備えます。

一息入れてジャズクラブへ向かいます。
地下鉄Ａ線でWest 4st Washington Sq駅へ行きます。
地下鉄はOMNYシステムが入っていてカードのタッチ決済で入れます。
１回２．９㌦ですが同じカードを使えば１週間乗り放題の３４㌦が上限となる。
１２回以上乗るとお得になります。
20回以上乗って、乗り倒しました。

駅前にパトカーが沢山いるなぁと思っていたら、階段のところで警官２人が緑Tシャツの男を逮捕連行するところでした。
安全そうに思えた地下鉄ですが、安全には十分に配慮しないといけないなと気を引き締めました。

改札を出るときはこの回転バーを押して出るだけです。

ワシントンスクェア公園。
緑一杯の公園です。
隣にはニューヨーク大学が立ってます。

無料のチェス席があってあーだこーだ言いながら楽しんでいます。
年配者と若者が年齢の垣根を越えてゲームに興じていました。

公園北側には凱旋門があります。
ジョージ・ワシントンの大統領就任１００年を記念して建てられたそうです。
凱旋門の向こう側は５th Ave(５番街）で、ここが5th Aveの終点です。

池の周りではあちこちでミュージシャンが演奏を楽しんでいます。
みんなプロ並みに上手です。
昔は麻薬の売人の巣窟だったそうですが、今は市民に愛される素敵な公園になっています。

近くのグリニッチヴィレッジの街を散策します。

昔スタイルの建物が多く残っています。
少し前の映画によく出てきたレンガ建てで階段が付いたスタイルです。

外階段が付いた建物も多いです。

ビレッジ・バンガード。
１９５９年開業のジャズクラブの老舗。
日本では雑貨屋さんの名前で知られているが、アメリカではジャズの店で有名です。
この辺りはジャズクラブが集まっていて、メズロー、スモールジャズクラブなどが様々なスタイルで営業しています。

グリニッチアベニュー添いのカフェ。
中心部ではあまり見られなかったテラス席のカフェも多くみられます。

ジャズクラブ「ブルーノート」ここもジャズの名店です。
今晩はここを予約しました。

入店前に腹ごしらえです
ニューヨークで人気のピザ店「Joe's Pizza」。
いつでも行列ができてます。
安くて早くてうまいと吉野屋みたいなキャッチコピーです。

並んでいますが、すぐに順番が来ます。
シンプルなピザが１ピース４㌦。
物価の高いニューヨークでは破格の値段です。
ショーケースに並ぶピザ、これを頼んでも良いしオーダーしても良いです。
オーダーしてもすぐに焼きあがります。

１ピースがとてもでかい。

シンプルなピザです。
薄くてパリパリしてうまい。
でかいですが、薄いので見た目ほどのボリュームはありません。
立食で食べます。

ブルーノート
日本でも展開しているジャズの名店。
ピアノ型のひさしがおしゃれですね。
高額な日本のブルーノートに比べると手軽に本場のジャズが楽しめます。
開店３０分前から並びました。３,４０人並んでいました。

当初はビレッジヴァンガードを予約しようと思っていたが、テラス・マーチンのサキソフォンに惹かれてこちらを予約しました。
ミュージックチャージ５２㌦でした。

食事やドリンクメニュー。
そんなに高くない。
東京のブルーノートに比べるととっても良心的です。

６時に入店開始。
あっという間に席が埋まります。
早めに並んでいたのでステージに近い良い席に案内されました。
隣席との間隔は狭くキツキツです。

一斉にオーダーをとるので大騒ぎです。
注文取る方も大変です。

ブルックリンラガービール１４㌦とカラマリ（イカのフライ）１９㌦を頼みました。
ミニマムオーダーは２０㌦です。

食べ終わってしばらくするとミュージックスタートです。
テラス・マーチンと友人のジェームス・ファントレロイそれにドラム、キーボード、ギター、ベースの６人です。
純粋なジャズと言うよりは現代的な曲ですが、すごく上手い。
グラミー賞候補に何度もノミネートされただけのことはある。
音楽に酔いしれビールを３杯もお代わりしてしまった。
満足、満足。

帰るころにはエンパイアステートビルがきれいにライトアップされていました。

最終日。
ペンステーションからロングアイランドレイルトレインでJFK空港へ向かいます。
シニアチケットで５．５㌦でした。

車内はがらがらです。

ジャマイカ駅でエアトレインに乗り換えです。
大きな表示があります。

エアートレインこちらの表示。
大きくて間違えようがありません。

大きな黄色い看板で案内してくれます。

エアートレインもタッチ決済でピッと入れます。

車内の様子。
そこそこの乗客です。

ターミナル８に到着です。

ここからも大きな案内板で誘導してくれます。

こんな通路を進んで行きます。

エスカレーターを上がるとチェックインカウンターです。
とても分かりやすく５分で到着です。

JALのチェックインカウンター。
ビジネスクラスでチェックインします。
数日前にJALからメールが届きました。
「ただいまビジネスクラスに空席があります。ついては入札で販売します。お好きな価格で入札ください」とあります。
最低価格は１０万円くらいです。
これはチャンス。低価格でビジネスクラスにアップグレードできそうだ。
と入札価格の検討に入ります。
検討事項
①ビジネスクラスの座席が５４席で６席が空席です。
②エコノミー席は１５５席で満席。
③メールで連絡できる人が多分８割で１２０人と推察。
④１２０人中１割の１２人が入札すると推察。
⑤１２人中５割の６人が最低価格で入札すると推察。
以上から最低価格に１万円＋アルファで入札する。
結果見事落札当選です。
マイレージで予約したので、とっても安くビジネス席に乗ることができました。

ビジネス席になるとラウンジも使用できます。
ラウンジ・グリニッジに入ります。
結構大きなラウンジです。

いろいろな席があります。

こんなビジネス向きの席もあります。

やはり窓際で飛行機を眺めながらの席が良いかな。

こっちは空いていてよさげです。

簡単なつまみとシャンパンを持ってきました。

JALが今年から導入した機材A350-1000をニューヨーク便に投入しました。
この機材のビジネス席はとても広いです。
そして何より素晴らしいのは、扉が閉まり個室のように使えることです。
これは、従来のビジネス席の何倍も価値があります。
とても評判が良いカタール航空のQスイートと同じです。

画面も２４インチあってでかいです。
音もヘッドレスト内蔵のスピーカーでイヤホンなしで楽しめます。

ウェルカムドリンクのシャンパンをいただきます。

洋食と和食から選べます。
洋食をいただきました。
とてもおいしいです

メインを撮り忘れましたが、ステーキでこれもうまかったです。

初めて訪問したニューヨークはとってもエキサイティングで面白かったです。
治安も良くなって、それほど心配しないで楽しめました。

この旅行記へのコメント （2）

• yamayuri2001さん 2024/11/22 14:59:53

  アップグレード！

  sikokiさん、こんにちは。
  ニューヨーク近代美術館では、思い切り鑑賞を楽しまれましたね。
  名作ぞろいで見ごたえがありましたね。
  帰りのＪＡＬ便のアップグレード、本当にお得でしたね。
  私も入札で帰って来たことがありますけれど、
  ニューヨークからの便は、
  フライト時間が長いので、
  このアップグレードは、とても有効だったのではないかと思います。
  sikokiさんの日頃の行動を、神様が見ていらしたのですね。
  充実したニューヨークの旅を拝見して、
  行きたくなりましたが、
  治安を考慮すると、今行っても大丈夫なのだろうかと心配になりました。
  バイデン大統領の時代に移民が来過ぎて、
  アメリカの都市部の治安が、非常に悪化していると聞きますが、
  この時期は、まだ大丈夫だったのでしょうか？
  yamayuri2001

  sikokiさん からの返信 2024/11/22 22:05:15

  Re: アップグレード！

  yamayuri2001さん、こんばんは。
  JALのアップグレード入札は初めてだったので驚きましたけどyamayuri2001さんはすでに経験されていたのですね。
  アップグレードを落札できて本当にラッキーでした。
  長時間だったし、JALご自慢の個室タイプの座席だったしとても有効でした。
  NYの治安は思ったより改善されていて、あまり危険を感じませんでした。
  今は、かえって西海岸の方の治安が悪化しているような話を聞きます。
  来年は大谷のいるドジャースのゲームを見に行きたいと思っているのですが、LAの治安は最悪のようなので迷っているところです。
  sikoki