2泊3日鹿児島旅行② 山形屋とさつまあげと桜島が大好きになりました

2024/02/09 - 2024/02/11

前から観光で訪れてみたかった鹿児島。ちょうど都合の良い日程でANAのトクたびマイルに名古屋-鹿児島便がでたので、夫婦で2泊3日の旅に出ました。
鹿児島市内への訪問は屋久島に向かう前泊滞在や、社員旅行のちょっぴり観光程度しか経験がないので、鹿児島市内を中心に王道の観光名所を楽しみました。
2024/2/9 ANA 2517 18:05セントレア発鹿児島行き
2024/2/11ANA 2518 20:45 鹿児島発セントレア行き

エリア 鹿児島市(鹿児島)

旅行記①はこちら
https://4travel.jp/travelogue/11932682

2泊3日鹿児島旅の2日目。日中かごしま近代文学館やぢゃんぼ餅、仙巌園などを楽しんで夕方にシティーバスで中心地まで戻りました。本日の宿泊先であるサンフレックスにチェックイン。歩いて10分ほどで鹿児島が誇る百貨店山形屋さん。市電と共に。絵になりますね。
山形屋さんの創業は1751年。呉服店から百貨店への転換は明治時代中頃、近代的なデパート建築となったのは大正時代初期で神戸市から西における百貨店第1号で地方百貨店の先駆け的存在だったそうです。1945年（昭和20年）鹿児島大空襲で建物の形状のみ残し全焼してしまったそうですが、徐々に再建、増築改築を繰り返し今に至ります。

山形屋 百貨店・デパート

屋上に登ってみました。夕暮れが近づく空と昔ながらの百貨店のノスタルジックな屋上。ベンチや自動販売機がわずかに置いてあるだけの静かな空間です。かつては屋上遊園地があった模様。全国各地で地方百貨店の経営は難しいと聞きます。私の出身地も子供の頃から通った百貨店が閉店となりました。山形屋さんにはこのままの姿で残っていて欲しいなと強く思います。

山形屋 百貨店・デパート

お向かいは近代的な鹿児島銀行本店ビル。対照的な建物ですね。

山形屋 百貨店・デパート

現代の街の風景に一際際立つ重厚感

山形屋 百貨店・デパート

私が惹かれたこのドーム部分、旅の後に調べてみたら1998年にかつてのルネサンス建築式に外装が復元された折に復活したものだそう。戦前はこのドームは山形屋の象徴だったとのことです。もっと古い建築かと思っていましたが、素敵なのは変わりない！
店内も昔の建築だからか天井が低く、建物の増築で繋がったのだろう階段や通路があり趣深い。梁や柱もレトロな感じです。デパ地下で鹿児島名産のお菓子や食べ物を買って堪能しました。焼きそばが有名な大食堂は人が並んでいました。今回は帰りの空港店で焼きそばをいただきました。

山形屋 百貨店・デパート

今日購入したものの一部です。かごしま近代文学館で向田邦子さん関連の書籍と、山形屋で買い求めたふくれ菓子、西郷せんべい、ボンタンアメに兵六餅

市電に乗ろうと、いづろ通りを歩いているとモスバーガー。あれ？大谷翔平推しが強いぞ？スポーツバーのように店内に色々飾られている。。。後で調べたところ、この鹿児島マルヤガーデンズ前店はオーナーさんがオークションで落札した大谷翔平選手のサイン入りユニフォームなどなどが展示されているというびっくりな店舗でした。夕飯の目的地が決まっていたので入店しませんでしたが、モスバーガーなのに24時間営業とのこと。帰りに寄ればよかったなぁ。

マルヤガーデンズ 百貨店・デパート

朝から観光に夢中になって歩き通しで流石に足が疲れました。そして今夜の宿泊先は大浴場はありません。温泉や銭湯に目の無い夫が見つけてきたのは、その名も霧島温泉。大正時代創業でこの建物は昭和21年建築だそう。鹿児島市内現存最古の銭湯とのこと。天文館から徒歩圏内の中心地でここだけタイムスリップしたかのようです。またえらく素敵なところを見つけたましたな夫！すごい！夕飯前にひとっ風呂しましょう。

最近では珍しくなった番台があり、笑顔の優しいお姉さんが対応してくれました。昔ながらの銭湯のためシャンプーボディソープ備え付け無しと聞いてドラッグストアで調達してきましたが、１回分でも販売されてました。貸しバスタオル350円しかもフェイスタオル付き。これなら手ぶらでも行きやすいですね。入浴料は大人460円。鹿児島市内在住で敬老パスをお持ちの方はなんと100円！常連と思われる地元のご年配も多いですが、半分は若い方でした。壁のタイル絵や脱衣所の骨董品のような(褒め言葉ですよ)マッサージ機などなど、正に昭和！です。地下700mから湧き出る掛け流しの天然温泉。今日一日の疲れが解けます。湯船に浸かってぼーっとしつつよく考えてみたら、活火山の桜島のおかげでこうして身近な所に天然温泉があって。私たちはその恩恵に預かっているのですよね。すごいなあ桜島。

市電に乗って鹿児島中央駅へ。いろんなタイプの車両があって楽しいですね。

鹿児島中央駅 駅

鹿児島中央駅から少し歩いて、とんかつ黒田さんへ。ミックスフライ定食は一品ずつ丁度いいタイミングで揚げて提供されるとのこと。贅沢な感じでいいね！と夫もウキウキしてお邪魔しました。カウンターに通され、周りの方の様子を伺ってみると黒豚のロースカツやヒレカツの定食も美味しそう。それらは一品ずつ揚げて提供というスタイルではありませんが、鹿児島に来たら黒豚だよなぁと逡巡。結局夫はヒレカツ、私はロースの定食に着地しました。お釜で炊いたツヤツヤご飯に、トリュフドレッシングでいただくキャベツの千切り、そして薄ピンク色に輝く柔らかなカツ。どってもとっても美味しかったです。

とんかつ 黒田 グルメ・レストラン

市電で天文館に戻り、むかーし屋久島の前泊で訪れたことのある「みかん」で焼酎を楽しみます。九州各地の蔵元の名前が入った前掛けが壁を飾り、ものすごい種類の焼酎があります。焼酎を頼むと写真撮影用に　にかサービスで一時的にボトルをテーブルに置いておいてくださったので、生産地はここなのか～この焼酎のラベル渋いね～と楽しむこともできました。

みかん グルメ・レストラン

芋焼酎だけでこんなにあって、迷ってしまいますね。

旅行2日目も大満喫です。おやすみなさい。

みかん グルメ・レストラン

鹿児島旅行3日目の朝です。おはようございます。宿泊先はホテルサンフレックス鹿児島。急遽手配した旅行だったのもあり、三連休の絡むこの日は宿手配に難航しました。空室が少なく、かつ高い！！ここは狭めのお部屋でしたが、比較的お財布に優しい価格で残一室を抑えられて助かりました。決め手の一つになった朝ごはん、私は鶏飯(けいはん)御膳をいただきます。

ホテル　サンフレックス鹿児島 宿・ホテル

鶏飯は好きだけど、椎茸がダメな夫はとろろ御膳。どちらも美味しかったです。

ホテル　サンフレックス鹿児島 宿・ホテル

お宿の決め手、二つ目はフェリー乗り場などの港に近くて散歩が楽しそうだったからです。朝ごはんを食べてからまずは南ふ頭旅客ターミナル方面へ。こちらは種子島や屋久島行きの高速船乗り場です

ウォーターフロントパーク 公園・植物園

トカラ列島行き　いつか行ってみたいなぁ

ウォーターフロントパーク 公園・植物園

フェリー屋久島2 昔屋久島に訪れた時に乗りました。桜島も開聞岳も綺麗に見えて感動して、ずーっと甲板で過ごした記憶があります。

ウォーターフロントパーク 公園・植物園

いおワールド鹿児島水族館の前にこんな看板が。イルカ水路ですって。錦江湾にはイルカがいるそうで、桜島行きのフェリーで偶然見られることもあるとか。

いおワールドかごしま水族館 動物園・水族館

イルカ水路。すり鉢状に真ん中が深くなっています。水族館の営業時間前ですし、もちろんイルカはおりません。

いおワールドかごしま水族館 動物園・水族館

しかし目を凝らすと、結構大型な魚たちがたくさん泳いでいます。この付近はウォーターフロントパークとして公園広場もあるので、お天気のいい日にピクニックしてイルカも見られたらラッキーですね。

いおワールドかごしま水族館 動物園・水族館

散歩を終えてホテルをチェックアウト。山形屋向いの道に何げないモニュメント。桜島にフェリーに桜島だいこん。青と白がかわいい

山形屋向かいの鹿児島銀行本店ビルにある商業施設にて。鹿児島の天気予報は降灰予想が必須項目とのこと、本当に流れるんですね。洗濯物や運転に支障が出ますもんね。

霧島さくらフルーツランド よかど鹿児島店 グルメ・レストラン

市電で鹿児島中央駅に向かいます。今日は桜島観光を予定しております。桜島内はバスも走っていますが行きたいところを全て回ろうとすると、帰りの飛行機をまでのスケジュールがきびしい。鹿児島到着日、空港付近のレンタカーは全て満車。今回は公共交通機関で行ける範囲で楽しもうと切り替えつつ、昨日もう一度調べてみたら、鹿児島中央駅付近で借りられるレンタカーが見つかりました。予約時間まで鹿児島中央駅のお土産屋さんで買い物します。品揃えが良すぎて迷います。焼酎や唐芋レアケーキ、お菓子もたくさん。夫は薩摩屋のとろたまバーガーを購入。もひとつ買えばよかったくらい美味しかった。

鹿児島中央駅 駅

同じく薩摩屋でさつま揚げ盛り合わせを購入したので、レンタカーを借りてからコンビニでお茶を買い求め駐車場でモグモグ。桜島の形してる～ニクいなぁ。味はもちろん美味しいです。薩摩揚げ、本場で食べて概念が変わりました。

桜島フェリーに車で乗船です。24時間365日運航し観光だけでなく通勤通学など日常の交通機関として活躍しているフェリー。乗車時間は15分ほど。旦那は絶対やぶ金のうどんが食べたいと意気込んでおりました。急いで買い求め甲板へ。味見させてもらいましたが、柔らかめの優しいおつゆのうどん。郷愁の念にかられ食べたくなる味だと思います。

桜島フェリー(鹿児島市船舶局) 乗り物

あいにく桜島方面は曇り空
すれ違うフェリーの乗客と手を振り合って楽しみました。

桜島フェリー(鹿児島市船舶局) 乗り物

到着！

桜島フェリー(鹿児島市船舶局) 乗り物

なぎさ公園で足湯に浸かりながら行き交うフェリーを眺めます。冬だったからか湯温は低め。桜島の地熱で温かいからか、この辺りには猫がたくさんくつろいでいました。

桜島溶岩なぎさ公園 公園・植物園

その近くの桜島ビジターセンター。桜島を巡る前に訪れることを強くお勧めしたいです。
桜島の成り立ちや変化、シアタールームでの噴火映像、火山堆積物による地層の断面模型、ここ最近の噴火情報など展示物が豊富です。想像より見所がたくさんでとても面白かったです。火山灰を集める克灰袋やその収集ステーションの看板も展示されていました。

桜島ビジターセンター 美術館・博物館

道の駅桜島。道の駅と聞くと寄らずにおられません。入り口前には観光用に桜島だいこんの植えられた畑がありました。併設の食堂でお昼ご飯。あったかいうどんに、桜島だいこんのかき揚げ。お座敷席もあって賑わっていました。

道の駅 桜島 道の駅

桜島小みかんを練り込んだうどん。ほんのりオレンジ色で爽やかな柑橘の香りがします。

道の駅 桜島 道の駅

物産コーナーの入り口に鎮座する桜島大根。中には１／4カットした物も販売していましたが、それにしても大きい！輪切りにして千枚漬けのようにしたお漬物もたくさん販売されてました。LPレコードみたいな直径！青果以外も鹿児島銘菓や溶岩を使用した鉢やグッズなど、お土産も豊富です。柑橘類やお菓子に小みかんジュースを買い求めました。

道の駅 桜島 道の駅

噴火で削れた荒々しい山肌がはっきりと見えます。ここまでは観光客の方が比較的多くおられました。

湯之平展望所 名所・史跡

黒神埋没鳥居の隣は中学校です。中学生により鳥居周りも綺麗に手入れされている模様です。この日は学校お休み。入り口にお掃除した火山灰が入れられた克灰袋がありました。

黒神埋没鳥居 名所・史跡

大正の噴火では1日に2mも火山灰が降り積もったそうです。土石流や溶岩でなく火山灰や軽石で2m堆積するってすごいことです。この時の噴火ではマグニチュード7クラスの地震が起き、火山灰は1000kmも離れた小笠原諸島や仙台までも到達したそうです。火砕流や
溶岩流出で多くの集落が焼失埋没。噴火による噴出物は1990年の雲仙普賢岳噴火の10倍、1700年ごろの富士山の宝永を上回るそうです。桜島ビジターセンターで噴火の様子や桜島の歴史を学んでから訪れることができたので、桜島の凄さをまざまざと感じられました。大正の噴火によって桜島が大隅半島と繋がったそうで、大隅半島側にあたる垂水市はすぐそこです。

黒神埋没鳥居 名所・史跡

垂水側から姶良カルデラをぐるりと回って黒酢で有名な壺畑に立ち寄るプランや、桜島をぐるり一周プランも事前に考えていましたが、見どころがたくさんすぎて時間足りず断念！そもそも錦江湾(どこまでが錦江湾というのか知識不足ですが)、大隅半島と薩摩半島の両手で桜島を抱く形の胸元にあたるあたりが、太古の昔に火山噴火で窪んだできたカルデラ(姶良カルデラ)だったことも今回初めて知りました。その後に桜島が噴火によって現れたんですね。姶良カルデラ一周したいなぁ。レンタカー借りられて良かったです。安全運転で来た道を戻って、帰りのフェリーに乗船。ありがとう桜島！

レンタカー返却後、鹿児島中央駅付近の家電量販店を通りかかった時の写真。降灰で窓が開けられないことがあるからこそ、換気機能つきのエアコン推しなのですね。火山による温泉や風光明媚な景観、桜島大根やサツマイモなどの豊かな農作物などの恩恵と、日々克灰袋を携えてのお掃除や火山灰対策を考えた家電選びなど、鹿児島の方の生活は本当に桜島と共にあるんだなあとしみじみ。

アミュプラザ鹿児島 ショッピングモール

リムジンバスで空港に向かいます。鹿児島空港のエアポート山形屋食堂で念願の焼きそばです。それにしても大きいな！ボリュームありますが野菜たっぷりでペロリです。周りの方達も結構な割合で焼きそばオーダーされてました。美味しかったです、ごちそうさまでした。

20:40鹿児島空港発、セントレア行きちょっと遅延。ラウンジで美味しい焼酎をいただいていた私にしてみたらむしろラッキーです。
ANAとソラシドエアのコードシェア便で、機材はグリーンのソラシド。往路でおいしさにハマったアゴユズスープを復路でもいただきました。
突如企画した鹿児島旅行、市内中心と桜島のみの観光でしたが、見どころは満載だし美味しいものとの出会いがたくさん。飛行機に市電、フェリーなど様々な乗り物にも乗ることができて盛りだくさんの2泊3日でした。

おまけ
セントレアのバゲージクレーム。ベルトコンベアでスーツケースに混じって、名古屋メシの食品サンプルてんこ盛りが流れてきました。思わず二度見、眠気も吹っ飛びます。スーツケースをピックアップしつつ、慌てて撮影したのでブレちゃった。東海地方のうち岐阜県は食品サンプル一大生産地なのです。何故ウナギのみ食材そのもの！リアルすぎる笑

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。