2024/09/09 - 2024/09/11
469位(同エリア1319件中)
ソネッチさん
絵画が好きで、地元の美術館でよい展覧会があれば迷わず足を運ぶ私。フリーで旅行に行くときは、美術館チェックも欠かさずやっています。
そんな私ですが「大塚国際美術館」はこれまで未訪問。「オリジナル作品と同じ大きさの陶板で再現した~」というのがひっかかる!美術館に足を運ぶのは本物と出会いたいから。陶板ではねぇというのが正直な気持ち。
が、昨今の猛暑の夏。夏のお出かけは冷房の効いた美術館に行くしかない!夏に大塚国際美術館に行くのもアリかもと思い始めました。福岡からフェリーを使って大塚国際美術館に行くツアーがたくさん出ているのです。
大塚国際美術館を見学し、近くのホテルでランチバイキングを味わうツアーを旅友Mちゃんが見つけてくれました。兵庫県立公園「花さじき」にも寄ります。
「よい日程だよね」
と二人でこのツアーに参加することで話がまとまりました。
9月になっても連日最高気温が33℃~34℃。「おかしい。暑い」とぼやきながらの旅行記です。
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16時に門司駅から無料シャトルバスに乗車して16時30分に新門司港ターミナル到着。ターミナルでツアーの受付をします。
新門司港17時発の名門大洋フェリーに乗船しました。
最近は阪九フェリーを利用することが多いので、名門大洋フェリーに乗るのは久しぶり。阪九フェリーよりも船は少し小型かな。あちらは、ロビー吹き抜けだもんね。 -
ツアー客には、専用の二等船室が用意されています。
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名門大洋フェリーの二等洋室。
二等洋室は二段ベッド使用ですが、阪九フェリーとはレイアウトが違います。名門大洋フェリーは向かい合わせがペア。阪九フェリーは上下がペア。
私とMちゃんは往路は下段ベッドのペアでした。ペア利用時は名門フェリーの方がよいかな。話しやすいです。 -
海の見えるカウンター席で、Mちゃんと家から持ってきた夕食を食べました。名門フェリーのレストランはバイキングで、ちょっとヘビーなのだ。
フェリーは海上に出ると電波の調子が悪くなりネットを使用することができません。ネット人間の私は、何もすることがなくて早々にベッドに入って眠りました。 -
定刻通り、5時30分大阪南港着。
名門大洋フェリーは新門司港発の17時便だけ、「のんびり滞在」というサービスがあり、7時まで船内に滞在することができます。
私たちのツアーも「のんびり滞在」7時に下船して、ツアーバスで淡路島に向かいました。 -
1時間ちょっと走って、明石海峡大橋が一望できる淡路サービスエリアでトイレ休憩です。
トイレ後、MちゃんとSAを偵察。 -
美味しそうなパン屋さん。
Mちゃんがピロシキに心を持っていかれました。(笑) -
私はワゴンのおにぎりが気になる。
夕食用に船内に持ち込める食べ物に目がいくおばちゃん二人(笑) この暑さなので買うのは我慢。
帰りのSAで買うことにしましょう。 -
9時30分、本日のメインイベント「大塚国際美術館」に到着。淡路島から鳴門大橋を越えた鳴門市にあります。
「今日は、行列してませんね。ゆっくり見学できそうですよ」
と添乗員さん。切符を配布してくれました。 -
入場するとすぐに長いエスカレータに乗ってB3へ。
主要な展示室があるB1~B3は山の中にあります。 -
B3にある、美術館最大の展示室 「システィーナ・ホール」
大塚国際美術館の特徴は、「環境展示」と呼ばれる現地の空間をそのまま再現する立体展示です。この「環境展示」はB3で見ることができます。環境展示が想像以上に良かった! -
システィーナ礼拝堂ではガイドツアーをやっていました。
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映画「ET」のモデルになった「アダムの創造」
ガイドさんの上手な説明を聞いた後、美術館の散策にGO!散策時間は3時間あります。ゆっくり、見れるはず。 -
ついで、エルグレコの部屋へ。中央に飾られたエル・グレコの大祭壇衝立。
この作品は各パーツがナポレオン戦争で散逸してしまいました。現在ブラド美術館に5点、ルーマニア国立美術館に1点が所蔵されています。そのパーツを複製して往時の姿に復元したものです。
この展示は大塚美術館ならでは。 -
横の壁面には、グレコの代表作「オルガ伯の埋葬」も展示されていました。
巨大な絵です。 -
B3は、古代・中世の作品が展示されています。
聖マルタン聖堂。この聖堂のことは初めて知りました。
フランスの小さな村にある聖堂を環境展示として再現しています。 -
ロマネスク様式で、素朴な感じが好み。
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人物像もおちょぼ口でどことなくユーモラス。
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隣にあった聖ニコラス・オルファノス聖堂の環境展示。
後期ビザンティン様式、ギリシアに建てられた聖堂で世界遺産だそう。 -
鮮やかな青色が目に着きます。
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B3で最後に見たのが、今回の訪問で私が一番楽しみにしていた「スクロヴェーニ礼拝堂」の環境展示。巨匠ジオットの代表作です。
最初に見たシスティーナ礼拝堂は、以前イタリアに旅行したときに見たことがあります。バチカンにあるのでイタリアに行った方はほとんどの方が見られているのではないでしょうか。
同じイタリアにあってもこの礼拝堂は、地方都市のパドヴァにあり、事前予約が必要、25人総入れ替え制で鑑賞時間15分という鑑賞するにはハードルが大変高い作品なのです。
美しい作品です。ゆっくり鑑賞できました。 -
背面の「最後の審判」
ルネサンスの創始者「ジオット」とルネサンスの完成者「ミケランジェロ」両者の
「最後の審判」が見られるのはすごく良い。
ジオットの作品は、実物を見るのはほぼ不可能。環境展示で見ることができて、とても嬉しかったです。大塚国際美術館の環境展示は良い仕事してます!
この後、B2へ。 -
B2ではまず、屋外展示のモネの「大水連」へ。
作品の周りの池にモネが愛した水連が植栽され、それが開花中だと聞いたからです。 -
9月も中旬。水連はさすがに終盤ですが花はまだ残っていました。熱帯性の水連ですね。
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池の水連を楽しんだ後、モネの水連に会いに展示室に向かいました。
池に囲まれた楕円形の展示室の内側の壁面がモネの「大水連」。 -
モネは200点以上水連の絵を描きました。モネといえば、水連ですよね。
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最晩年の大作です。
モネは日光をこよなく愛した印象派の画家なので、太陽の下でこの作品を見るのも良い。 -
展示室を出て、屋内に戻ります。
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B2Fは、ルネサンスとバロックの展示室です。
レオナル・ド・ダヴィンチや、ベラスケスなどの巨匠の名画がずらりと並びます。。
実物大の複製画が1000点以上展示されているのでパチパチしまくりましたが、載せるのは心に残ったものだけ、自分の記録用に・・。
フラ・アンジェリコ「 受胎告知」
有名なこの作品も、フレスコ画なのでも実物を見ることは難しいです。 -
優しいマリア様の顔を間近に拝むことができました。
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大好きなシモーネ・マルティーニの「聖女マルガリータと聖アンサヌスのいる受胎告知」が展示されていたので喜びました。
大塚美術館は額物も実物と同じものを複製しています。ゴールドの豪華な額装です。 -
金色の背景が眩いです。
マリアの表情も好き。 -
レオナル・ド・ダヴィンチ「最後の晩餐」の展示室。
修復前と修復後の「最後の晩餐」が対面に展示されています。これも「大塚国際美術館」ならではの展示です。 -
修復前の「最後の晩餐」
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修復後の「最後の晩餐」
「12使徒のうち、ユダはどの人?」とMちゃんから話しかけられました。結局、分からず・・。私もMちゃんも仏教徒だからね。
レオナル・ド・ダヴィンチは寡作な画家なので、ほぼすべての作品が展示されていたと思います -
B2にはバルコニーがありバルコニーから「最後の審判」や天井画が間近に見られる工夫がありました。ちなみに、システィーナ礼拝堂にはバルコニーはありません。
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この看板に目が留まりました。
「フランダースの犬」は、ラストがやるせなくてあまり好きな作品ではないけど・・・。でも、行くしかない! -
ルーベンス「キリスト昇架」
この絵の前で、ネロは天国に旅立ちましたね。
美術館では、絵の前にベンチが置かれゆっくりと絵が鑑賞できるようになっていました。 -
B2の最後は、この看板に導かれてフェルメールギャラリーへ。
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正面に「真珠の耳飾りの少女」が展示されていました。人だかりで撮影は断念。
フェルメールの作品が10点、展示されていましたが、「レースを編む女」「窓辺で手紙を読む女」「絵画芸術」などの作品はなく、私の知らない作品ばかり。ちょっと、意外でした。 -
代表作の一つ「牛乳を注ぐ女」はあったので、思わずパチリ。
この後、B1へ。 -
B1は、バロック・近代。
この階まで来ると、やや、疲れてきて、館内に置かれた椅子で休むことが多くなりました。
ゴヤの作品はたくさん展示されていました。面白かったのは黒い絵シリーズがゴヤの家をイメージ再現した部屋に飾られていたこと。 -
食堂。
正面左が「我が子を食らうサトゥルヌス」。こんな絵の飾られた部屋で食事はしたくないなあ。 -
こちらはゴッホのヒマワリの絵が7つ展示されたコーナー。
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目玉作品「芦屋のひまわり」
第二次世界大戦中、芦屋の実業家宅で戦火にあい焼失した絵です。資料を元に再現した絵です。青い背景が目をひきますね。 -
最後は、1階に展示されているピカソのゲルニカを見る予定でしたが、この階で力尽きました。(笑) やっぱり、広いわ。
展示室や廊下には様々なタイプのベンチ、ソファ、パーソナルチェアが置かれていて、訪問客があまり多くないこともあり、疲れたらゆっくり絵を眺めながら休養することができました。
大塚国際美術館は展示方法にいろいろな工夫があって美術館というよりは、絵画のテーマパークといった印象。絵画好きの方は楽しめる場所だと思います。
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