2024/04/04 - 2024/04/06
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ノーーウォリーズさん
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グリーンランド・アイスランド・スイスに3週間旅行しました。冬の雪山を登ったり氷河を歩いたりオーロラを眺めたり、北極圏に近い地球の未知なる場所を探検する夢のバックパッカー旅行です。
この旅行記ではアイスランドの雪山登山を紹介します。最初にアイスランド最高峰クヴァンナダルスフニュークル山 Hvannadalshnúkur (標高 2110m)へ挑みます。この山はアイスランドの14%を占めるヴァトナヨークトル氷河の一部で、もちろんヨーロッパ最大の氷河です(グリーンランドを除く)。標高2110mと高くはないですが、北極圏に近いため氷河にクレバスが多数潜んでおり、他の地域の6000m峰に相当します。登頂可能なのは4-5月の短期間で、冬はクレバスがアイスブリッジによって埋められています。夏はクレバスが大きく開いて登頂は非常に困難です。4月のベストシーズンに登山ツアーに参加してガイドと一緒に登る予定です。しかし登山ツアーの開始前から色々とあり。。この旅行で一番のハイライトではありますが、同時に不安も一番大きいです。果たして登頂できるのか、その顛末です。
他にも個人で歩ける冬のアイスランドの半日ハイキングを4つ紹介します。リングロード1号線をドライブする途中に、僅か1-2時間ほど標高500mほど山に登れば、今まで見たことの無い絶景が待っています。最新の天気予報を確認しながら、ゴアテックスの服とクランポンを持って雪山と氷河をハイキングします。
- 旅行の満足度
- 4.0
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この旅行記では東側ヴァトナヨークトル氷河 Vatnajökullにあるアイスランド最高峰クヴァンナダルスフニュークル山 Hvannadalshnúkur挑戦、赤丸3箇所の半日登山、および西側エイヤフィヤトラヨークトル Eyjafjallajökullの半日登山の合計5ヶ所を紹介します。正確な撮影場所は写真にプロットしているので、PC版のウェブサイトを表示して確認してください。アイスランドの冬の登山情報は少ないので参考になるかと思います。
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これがアイスランド最高峰クヴァンナダルスフニュークル山 Hvannadalshnúkurの登山ツアー。4-5月の間に週に1度だけ開催される貴重な現地ツアーです。最高峰登頂へ往復12-15時間で標高差2100mを上下する過酷な登山です。価格は58000Isk (約6.5万円)。私にとって価格は問題でなく安全に確実に登れるかです。クレバスを避けるルートをとり万一クレバスに落ちた場合でも救出できる技術が要るので、雪山経験者でもガイドと登った方が良いでしょう。いきなりアイスランド最高峰は無謀ではないかと思ってツアー会社にメールで相談します。
Source: https://www.mountainguides.is/tour/highest-peak-icelandヴァトナヨークトル氷河 滝・河川・湖
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この会社はアイスランドのツアー大手ICELANDIAの子会社です。1日6.5万円の高級ツアー?なのでメールの返信も早くて丁寧です。その返信からアイスランド最高峰ツアーに重要な参加要件は、標高差2100mを1日で往復できる体力・雪山防寒着の準備・天候不順による変更に対応できる日程、です。雪山の登山技術は問われない様です。中止の判断や返金の問い合わせも丁寧に答えてくれます。信頼できるツアー会社と判断してツアー予約します。
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私の装備(下半身)です。夏山の5000m峰やマイナス25度のシベリアで着たものです。外見は全身ゴアテックスで中身は分厚い服装ですが雪山専用の装備ではありません。この写真をツアー会社に送って大丈夫と確認を得られます。他の参加要件である体力はニュージーランドで標高差1400mを登り余裕あったので大丈夫だろうと判断。登山日が1日前後しても大丈夫な様に3日間現地に滞在します。雪山対策は私の住む国では何もできませんが。
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しかし、、3/31-1にアイスランドを襲った極寒の冬の台風が、登山日の4/6に再び戻ってきます。これは4日前の天気予報ですが、天気予報が更に悪化していきます。山頂の体感温度はマイナス27度。風の強さが体感温度に大きく影響するのは31日のレイキャビックの嵐で体験済みです。風速60km/hは標高0mでも極寒だったので、標高2000m以上では凍え死んでしまうでしょう。
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4/4にそんな不安を感じながら、リングロード1号線を東へドライブしてヴァトナヨークトル氷河を目指します。ヴァトナヨークトル氷河の山々を50km先から初めて見かけた瞬間、完全な冬山が聳えています。
ツアー会社にツアー開催予定を聞くもまだ催行は保留されています。催行するかは現地ガイドの判断で、コールセンターでは答えられないとの事です。 -
上空からみたヴァトナヨークトル氷河。ヨーロッパ最大の氷河です(グリーンランドを除く)。氷河の上部は平らで、最高峰は下(南側)にあります。
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アイスランド最高峰クヴァンナダルスフニュークル山 (標高 2110m)が正面に見えます。完全に雪山で初心者には難しそうな雰囲気です。標高は低いですが北極圏に近いので、冬の富士山みたいな感じでしょう。この時の天気は最高ですが、明後日は嵐の天気予報。本当に大丈夫なのか不安は最高に高まります。
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ベースキャンプとなるスカフタフェットル Skaftafellに到着すると私の携帯電話に中止決定のメールが入っています。出発予定の36時間前です。複雑な心境です。身の安全については安心しましたが、今までのトレーニングや準備が一瞬にして吹き飛んでとても残念でもあります。もう何年も前からアイスランドを訪れたら、登頂しようとと思っていた憧れの山だったので。
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スカフタフェットルのツアー会社のオフィスに行きます。店にいたのは担当のガイドではないですが、4/6、7の2日間は嵐のために全てのツアーが中止との説明を受けます。天候判断は下のウェブサイトを使っていて4/6はピンク色の風の表示で危険そうです。
https://en.vedur.is/weather/forecasts/elements/southeast/
明日の4/5は天気は最高なので、明日に変更できないかと訊いてみます。無線で担当のガイドと相談してくれますが、明日はすでに予定があるので無理との事。最短で4/9と提案されますが、私には3日間も日程の余裕がないです。残念ながら登る前に最高峰の挑戦は敗れます。天気がとても重要なので、登頂は運次第です。ツアー催行率はとても低そうな感じです。 -
気分を切り替えて、午後4時から片道1.5時間の登山をします。今日と明日は天気は最高なので、少しでも山に登ってみます。最初の半日登山は、スカフタフェットルのビジターセンターから片道1.5時間・約5km・標高差370mの丘へ向かいます。雪は積もってなくクランポンなしで歩きます。
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ご覧の様にスカフタフェットル氷河を一望できて絶景です。背後にはヴァトナヨークトルの氷山が広がっています。
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スカフタフェットルのキャンプ場。4月上旬の最低気温はマイナスでテント泊しているのは1組だけ。私は気温3度用の寝袋とサーモを持参したので車中泊しようかと考えますが、寒すぎて止めておきます。もし風邪を引いたら旅の影響は大きく、ホテル代は保険と考えます。なおアイスランドではどこでも車中泊できるのではなく、キャンプ場に駐車する必要があります。
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スカフタフェットル周辺は本当に何もなく数少ないホテルは非常に高額です。宿泊したホテルは西に40kmほど離れた何もない場所。ここを選んだのはコスパ重視のためで、冬なら一泊15000円ほどで泊まれます(夏は30000円ほど)。今は東京のビジネスホテルでも一泊15000円するらしいので、アイスランドでこの値段はコスパ最高です。遠く離れた何もない場所、、結果的にこの不便さのおかげで良い事が起きます。
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4/5、午前中は氷河ウォークツアーThe Braveに参加します。5時間の氷河ウォークは日帰りツアー最長でアイスケーブまで登れます。The Braveというのでどんな冒険があるのかを期待します。写真の氷河の先端はモレーンで覆われており氷河らしくないですが。左側はスペイン人のガイドさん。
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少し登って氷河の全容が見えます。敢えて遠回りして険しい氷河をロープワークで上り下りしますが、The Braveという程ではなく名前負け。。この後イタリアでスマホを盗まれてしまい、登山中の写真が少ないです。すいません。
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ロープワークで氷河を降りるとアイスケーブを発見、氷河の下にひっそり隠れる様に存在します。しかし隠れた有名なスポットなのです。
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自然が作った天然の洞窟です。川が流れておりずっと奥へ繋がっている様ですが、人間が進めるのは50mほど。このアイスケーブへは1年中来ることができますが、自然なのでいつまで残るかは分からないそう。
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2回目の半日登山は、行きは2時間、帰りは真っ直ぐに歩いたので1時間ほどアイスウォークします。これが洞窟への地図。氷河ウォークはクランポンを持参すればガイドツアーなしでも禁止されていませんが(個人で歩く人を見かけます)、個人で洞窟へ行くのは止めた方が良いと思います。
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4/5の午後は風もなく最高の天気。中止になったアイスランド最高峰クヴァンナダルスフニュークル山へのトレイルを途中まで個人で歩いてみます。3回目の半日登山です。トレイルに道標はなくGPSが頼り。標高700m以上は雪ではなく氷の上を持参したクランポンで歩きます。山頂2110mの約40%、標高950m地点まで約4km・片道2時間で到着です。標高1000mを超えると氷河地帯に入り隠れたクレバスがあるそうなので、ここで引き返します。
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標高950mから見る神々しいクヴァンナダルスフニュークル山の姿。雪ではなく氷に覆われて真っ白に輝いています。アイスランドが何故「アイス」と呼ばれるかを見つけた瞬間です。
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下山すると夕日が当たるクヴァンナダルスフニュークル山が見えます。ああ、あの山頂まで登りたかった。。もし1日違いの本日が登山日なら絶対に行けていたはず。アイスランド最高峰に最も重要なのは「運」です。登山ツアーは週一回の開催で偶然その日が最高の天気でないと登れません。
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しかし登山ツアーが中止になって良かったことも。この夜のオーロラは最高で空一面に緑のカーテンが舞います。2週間以上北極圏に近い場所に滞在しましたが、この日が断然に最高です。もし登山ツアーが催行されたら朝3時の出発なので、この時は寝ていなければいけません。ホテルの外でいつまでも眺めていたいですが夜になるにつれて風が強くなり極寒です、嵐が近づいているのが分かります。
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4/6、本日が登山の日でしたが、朝からご覧の様な嵐が吹き荒れます。山に登ったら間違いなく遭難レベルです。中止の判断はやはり正しかった。リングロードも午後から通行止めになる可能性があるので、午前中に少しだけドライブしてみます。すでにご覧の様な強風で吹雪になっています。アイスランドの嵐は今週2回目ですが、どちらも空には雲はなく晴れなのに暴風が吹いています。
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場所によっては砂嵐。強烈で前が見えません。周辺に遮る物は何もありません。
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おそらく悪天候で事故になった車。リングロードで事故車を結構見かけます。事故の処理済みのリボンをつけて車は放置されています。後で収集車がまとめて撤去するのでしょうか。私も事故にならない様に慎重に運転します。
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午後になって予告通りリングロードの一部がクローズされます。風速22m/s以上の強風です。スカフタフェットルの西40kmにある私の泊まったホテルのすぐ東側がクローズされます。こんな感じに道がスーパージープにブロックされて通れません。当初は西40kmの不便なホテルと思っていましたが、幸いにもホテル周辺の道はクローズでなかったです。この日の午後はホテルで大人しくします。
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4/7、この日の朝はまだ東側のリングロードはクローズですが、西側はオープンなのでレイキャビック方面へと帰路に着きます。途中ソルヘイマヨークトル氷河 Sólheimajökullが見えてきます。ここも氷河ウォークで有名な観光地です。アイスランドの氷河を全て制覇したかったですが、時間切れです。また次回に残しておきます。
ソゥルヘイマヨークトル氷河 滝・河川・湖
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エイヤフィヤトラヨークトル山 Eyjafjallajökullに近づきます。ここで有名なのはスコゥガフォス Skógafossという滝でアイスランドのガイドブックの表紙にも出てくる有名な滝です。また悪名高い火山でもあり、2010年4月に噴火してヨーロッパ全体の航空便を1週間も停止させた恐るべき火山です。嵐は去って風が弱くなってきたので、最後に個人で半日登山してみます。
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沢山の観光客がいるスコゥガフォスから登山開始です。ここトレイルには22の滝があってトレイルから見られます。上まで来る観光客は殆どいなく静粛です。標高500mほどから積雪してクランポンをつけて登ります。4回目の半日登山は、8.7km・標高650mまで片道2.5時間で登るとブリッジという小さな橋が見えてきて休憩します。この先トレイルは2010年噴火の核心地を通りソゥルスモルク Þórsmörkまで22km繋がっていますが、ここで引き返します。
スコゥガフォス 滝・河川・湖
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最高のエイヤフィヤトラヨークトル山 (標高 1651m)が見えます。2010年の噴火は凄まじかったですが、現在は落ち着いています。
アイスランド最高峰は残念ながら断念しましたが、他の4箇所の半日登山で雪山と氷河の絶景を楽しめました。これらはリングロードから簡単にアクセスできるので、天気が良ければ1年中登れると思います。ただし冬は他に登山する人を全く見かけなかったので、万が一に備える必要があります。本当に誰もいない絶景の極北の大自然を楽しめます。 -
最後に日本の雪山登山について、冬の北海道最高峰の旭岳(標高 2291m)登頂ツアーもあります。アイスランドの最高峰とほぼ同じ高さ。私は旭岳にも昨年2023年3月に挑戦しようと計画しましたが、この時もやはり悪天候で事前に断念。ツアーは天気が良くないと開催されません。まあ天気が悪いと危険なので登るべきではないですが。
厳寒の旭岳でクロスカントリースキーとスノーシュー
https://4travel.jp/travelogue/11873984
また、あまり知られていないですが4-5月のオフシーズン富士山(標高 3776m)登頂のガイドツアーもあります。2024年夏に富士山は無謀な登山やコンビニ撮影など悪い意味でバズってしまいましたが。混雑がなければ富士山は素晴らしい山で、アイスランドまで行かなくても日本にも魅力的な山があるのでしょう。
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この旅行記へのコメント (3)
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- East of Edenさん 2024/08/25 06:16:04
- 登山
- ノーーウォリーズさん 、こんにちは。相変わらず冒険してますね。
アイスランドの山ですが、夏は登れますか?
- ノーーウォリーズさん からの返信 2024/08/26 05:58:36
- RE: 登山
- こんにちは、
これら4つの半日コースは、夏も含めて1年中可能だと思います。ただし天気が変わりやすいので注意が要ります。最高峰へは夏はクレバスが開くので難しいらしいです。
- East of Edenさん からの返信 2024/08/29 10:26:46
- RE: RE: 登山
- なるほど、夏は雪がとけてクレパスが開くのですね。ありがとうございました。
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