2024/08/03 - 2024/08/04
173位(同エリア1049件中)
迷い猫同好会さん
- 迷い猫同好会さんTOP
- 旅行記103冊
- クチコミ41件
- Q&A回答3件
- 90,538アクセス
- フォロワー33人
夏休みはタイへ。
タイにはかつての日本の寝台車が走っています。
乗れればラッキー程度に考えていましたが、運よく予約が取れたので乗ってきました。
予約方法や予約の取りやすい区間などは本文で。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
タイ国際航空TG643 成田1200→スワンナプーム1630
第1ターミナルから出発。
このカラフルな出発案内、色に法則性はあるのでしょうか?
さて自分はiPhoneにMAPS.MEをインストールしていました。
が、MAPS.MEを起動させると何やら有料利用に誘導する表示が出るじゃないですか。
検索すると、無料でダウンロードできる地図は10までになった、なんて情報が出てきます。
う~む。今までが都合が良すぎたのか。
もう少し調べると、Organic MapsなるアプリがかつてのMAPS.ME同様の使い方が出来るようです。
そんな感じで今回Organic Mapsをインストール。成田空港第1ターミナル 空港
-
タイ国際航空のアプリでチェックインし、カウンターには寄らず、「タイ出国の航空券は?」の質問を受けることもなく搭乗口へ。
ところが私の名前が呼び出されました。(他にも数名呼び出された)
カウンターのANAの職員「紙の搭乗券を発行してよろしいでしょうか」
前回タイ国際航空に乗ったときはこんなことはなかったですが、どう違うのかな。
写真は南西諸島。 -
南西諸島
-
タイ鉄道の空席照会や予約はアプリで行いました。
アプリ名は、D-Ticket
・タイ語と英語が選択可能
・外国人はパスポート番号の入力が必要
・迷惑メールフィルタは切っておいた方がいいみたい
いったん登録してしまえば、FaceIDやPINCODEで利用可能。
感覚的に操作できます。
大切なことは、
・バンコクの特急、急行、快速の始発、終着駅は、Krung Thep Aphiwat
Bangkokではダメな模様。
さて、Krung Thep AphiwatからVientianeまでを検索すると、この列車が表示されます。
タッチすると… -
JRの文字が!
これが日本国有鉄道そしてJRを走ったブルートレインの車両です。
なんと親切なんでしょう、タイ国鉄。
しかも料金を見てください。円安バーツ高でも十分安い。
Sleepingとあるのが寝台車。
Seatingとあるのが座席車。
満席だと灰色になります。
この前後、寝台車は満席の日が多かったんですよ。それが何回か検索しているうちに、ぽっと空席が出ました。
ほんと偶然。幸運。
なお、ウドンタニ(タイ東北部の都市)以南の利用者が多いようです。
よって、ウドンタニーヴィエンチャン間は空席が多くあります。
また、ウドンタニーヴィエンチャン間は朝夕に区間運転の便がありますが、この編成が使われます。(編成はウドンタニで停留するので送り込みの役割もある)
ご参考に。 -
TG643便はスワンナプーム空港に定刻1630のところ1608に到着。
イミグレもほとんど待たずに通過。
さてこれから夜行列車の始発駅であるクルンテープアピワット駅へ向かいます。
バンコク中心部から見てスワンナプーム空港は東、クルンテープ駅は北。
空港鉄道ARLをマッカサン駅で降れば乗り換え一回です。
しかし、バンコクにもモノレールが出来たそうじゃないですか。イエローラインと呼ぶそうです。
ならば乗ってみましょう。
ARLをフアマーク駅で下車。
ですが、路線図にイエローラインがありません。いきなりタイクオリティw
左の写真のような案内はありましたが。 -
乗り換えてみての感想。
この乗り換えはおすすめしません。
ひたすら歩きます。
しかも駅の中ではなく普通の道を歩きます。
言うまでもなく暑い。しかも今の自分は荷物があるからきつい。
武蔵小杉なんてかわいいもんです。
写真の向こうに見えてるのがARLの駅、背中側右後ろにイエローラインの駅があります。
途中踏切を渡りますが、タイのみなさん、踏切を無視してショートカットしていきます。フアマーク駅 駅
-
やっとたどり着きました。
モノレールは羽田や多摩と同様の跨座式。
2023年7月3日営業運転開始とのこと。
バンコク郊外を半周するルートです。
東京で言えば、環七か環八にモノレールが走るような距離感でしょうか。
車窓から発展著しいバンコクを眺めます。フアマーク駅 駅
-
終点ラートプラーオ駅でブルーラインに乗り換え、バンスー駅で下車。
クルンテープアピワット駅までつながっています。と言うか同一駅なのに名前が違うんですね。
ご存知の方も多いでしょうが、説明を。
最近までタイ国鉄の長距離列車はファランポーンと呼ばれる駅を起点終点としていました。
それが特急急行快速は、このクランテープアピワット駅を起点終点とするようになりました。
この時間、タイ各地に向かう夜行列車が続々発車します。
独特の雰囲気があります。
昔の上野駅とかもそんな雰囲気だったなあ~とおじさんの独り言。
そんなお客向けの飲食店あり。売店あり。賑やかです。
ただ、ファランポーン駅を知る人からするとやはり残念なんですね。
なにより列車別改札で時間が来るまでホームに入れません。バーンスー駅 (地下鉄) 駅
-
改札が始まりました。
ホームごとに改札があります。
飛行機の搭乗口の感覚ですね。 -
いよいよ寝台車とご対面。
車番はANS206とありました。検索すると、元スハネフ15 18とのこと。
14系15形というやつです。
日本と同じ高床式ホーム。タイ国鉄も変わりました。
上に書いたとおりなので、隣のホームから下回りを含め列車をパチリとはいきません。
多くの客にとっては改善ですが、「鉄」にはつらい。(笑) -
横から
-
もう1枚。
右(前)は非冷房の寝台車。 -
後ろは14系座席車。
車番はASC103。検索すると元オハ14 76と出ました。 -
前にはこんな車輌が。
上の写真の車両を含め3両付いてました。 -
さて乗り込みます。
-
この国鉄型フォントよ。
-
この椅子分かります?
某動画サイトではこれを知らない人のコメントが結構あり、ショックでした。 -
これが今夜の宿。
さすがに上段しか取れませんでした。
後でわかったのですが、どうやら右側は乗務員さんらしき人が使ってました。 -
上の椅子が分かる人は梯子の使い方も分かりますよね。
ちなみにコンセントは上下段とも設置されてます。 -
ちなみにタイ国鉄は禁酒でもあります。
これ注意!
もう一つ注意を。
冷房ガンガンです。
羽織るものを持っていきましょう。
これは東南アジアの旅一般に言えることですが。 -
さあ発車。
滑らかな発車でした。
タイって客車的なガクン!が少ないんですね。これなんでだろう。
バンコクから隣国ラオスの首都ヴィエンチャンまで約630kmの旅の始まりです。
630kmというのは、東京ー姫路、東京ー八戸くらいの距離です。
高架の複々線を滑るように進行。
昔のタイ国鉄を知っていると感動的ですらあります。 -
自動ドアとありますが、ご覧のとおり。
寝ぼけて落ちないように! -
車内は静かでした。
車掌さんは荷物を下段のベッドの下に入れるように案内していますが、ちょっと厳しいかも。 -
おはようございます。
ウドンタニの手前で一旦ベッドから出されました。
寝具を片付けるようです。
ウドンタニで大量に下車。 -
タイ国境の駅ノンカーイには35分くらい遅れて到着。
写真はノンカーイ駅。
一応荷物を持って下車しました。
前方に歩いていってイミグレの手続きを受けます。
タイのイミグレでは指を認証するシステムを使ってますが、係員のお姉さん、私の番になったら、「あれ~」という顔をしながら装置のケーブルを抜き差ししていろいろ試していました。
大丈夫か!?ノーンカーイ駅 駅
-
いつの間にか前に付いていた3両と機関車がいなくなってます。
-
駅名標。
左側はラオスの駅。 -
機関車が行ったり来たりして列車が我々の前に移動してきました。
そういったイミグレのやり方なんですね。 -
再び乗り込みます。
ノンカーイ到着時より短い編成になってます。 -
寝具の片付けられた様子
-
14系座席車
-
いろいろ
-
センヌキ!
語り継ぎたい記憶。
今でも日本で使える場所があります。
それはこちら↓
https://4travel.jp/travelogue/11772954 -
メコン川を渡ります。
そしてここがタイとラオスの国境。
ブルートレインの窓から国境を見るという体験。
道路と鉄道の併用橋です。
ここで撮り鉄する日本人もいますね。タイ ラオス友好橋 建造物
-
ラオスに入りました。
広大な貨物駅が見えます。
さて中国昆明からの鉄道と今乗っている鉄道を乗り継げば、中国いやロシア、ヨーロッパからシンガポールまで鉄道の旅ができます。
厳密には、ヴィエンチャンの両線の駅が離れているので乗り換えが大変ですが。
貨物列車はどうするのかというと、グーグルマップで見るとどうやら貨物線は接しているんですね。線路幅が違うので直通はできず、積み替えを行う設備があるはず。 -
約20分遅れで終点ヴィエンチャン着。
さすがにハイケンスは流れませんでした。
元ブルートレインの車両は観光列車になったものもありますが、日本の時代のオルゴールが鳴るものもあるそうです。 -
ヴィエンチャン 駅
-
ヴィエンチャン駅
-
機関車が切り離されました。
-
あらら…連結面はタイ的に変わっています。
-
遠景
-
なかなか立派。
もっとも現在1日2往復の列車が発着するのみ。
Inspire the Nextってコピー、世界中で共通なのね。 -
さあラオス入国手続きです。
写真のこれはなんでしょう。
実は出入国カードの裏面です。
簡体字がメイン。ラオスの文字はわずか。
万象とはヴィエンチャンの中国語表記。
どう見てもラオスの人向けの広告ではありません。
この国、一応、名前に人民民主共和国People's Democratic Republicって付いてる社会主義の国なんですけどね。
これも現実です。 -
ASEAN用のブースとか用意されているのですが、なぜがそこは使用せず、皆さんごちゃ混ぜに並ばされます。
ASEANの人もビザが必要ない人も必要な人もごちゃ混ぜ。
ちなみに日本人は短期の入国ならビザは不要です。
時間がかからなそうなレーン…ASEANぽい人が多くて白人黒人の方々のいないレーンに並んだところ…列の進行が早かったです。
20バーツ取られました。休日手数料だか時間外手数料だか分からんやつですね。 -
イミグレを抜けるとsimを売っていました。
ラオス中国鉄道のアプリを使う予定なので、ラオスの電話番号が付いている必要があります。
対応したのは親子かと思うほど一人が若い(幼い)女性二人。
私の問いに「YES!YES!」と力強い答え。
テキパキとsimをセットしてくれて安心…と思ったがここで失敗。
売り子の女性、肝心のsimを入れる袋をくれなかったんですよ。あそこに電話番号やコマンドが書かれてるはず。
…結果から書くとどうにかなりましたが。
さて中心部へ移動しましょう。
路線バスがあります。
20000キープ。
ちなみにラオスにはLOCAという配車アプリがあります。grabみたいなやつです。
これは日本の電話番号でも登録可能。
https://4travel.jp/travelogue/11924989
へ続きます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- 横浜臨海公園さん 2024/08/28 09:26:42
- はじめまして
- 迷い猫同好会さま、はじめてメッセージを差し上げます。
この度は、拙稿ページにフォローを賜りまして、誠に有難うございました。
スハネフ15ですが、日本で廃車直前の塗料が剥げ落ち、所々錆びだらけな廃墟の様なガタガタ状態とは異なり、少なくとも外観は整備され安堵しております。
通路の簡易椅子や瓶飲料の為の栓抜きなど、現在の人々からは想像すら困難な設備などは理解すら出来ないものだと思います。
20系寝台車時代は各寝台車にボーイが1名乗務して寝台のセットや解体、電報の取次などの業務に従事してロいましたが、14系寝台車で中段寝台が自動化され、ボーイも2両に1名となり、昭和52年(1977年)時刻改正以降は原則としてA寝台車にのみ車掌補1名乗務が、やがてそれすら廃止となり、寝台列車自体がほぼ全滅状態では、説明するのに骨が折れます。
そう言えば、今の時期で長距離列車に乗る際に、売店で購入する冷凍ミカンがあり涼味を楽しんだものでしたが、何時しか冷凍ミカンも姿を消してしまいました。
14系客車群、異国で頑張ってもらいたいものです。
今後とも何卒宜敷くお願い申します。
先ずは略儀ながら御挨拶と御礼まで。
横浜臨海公園
- 迷い猫同好会さん からの返信 2024/08/29 00:18:28
- Re: はじめまして
- 横浜臨海公園様、はじめまして。
私の旅行記をお読みいただきましてありがとうございます。
タイの14系はあちら風の塗装がされていますが、乗り込んでみると日本語の表記があちこちに残っており、あの時代に連れ戻された気になります。
タイもLCCや長距離バスがありますが、まだまだ夜行列車が活躍しており、一部には食堂車(簡単な食事ですけどね)も連結されており、懐かしい旅が味わえます。
ボーイさんがいた時代をご存じとは羨ましいです。
これからもよろしくお願い申し上げます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
もっと見る
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
46