滋賀・奈良・京都の旅(14)【大山崎山荘/松尾大社/広隆寺】

2022/10/29 - 2022/10/29

　最終日は、イングランド風の洋館の大山崎山荘、松尾大社、国宝第一号の仏像がある広隆寺を巡りました。

エリア 嵐山・嵯峨野・太秦・桂(京都)

• 旅行の満足度: 5.0

　最終日の朝食は、宿泊しているホテル1階に入店している京都の老舗ベーカリー進々堂のカフェ「ルボンヴィーヴル」でいただきました。朝食付きの予約だと2420円のセットになるようですが、素泊まりで予約していたので、メインに進々堂のパンとドリンクがセットされたシンプルなモーニングセット1500円から、グリュイエールチーズをのせて焼いたオニオングラタンスープセットを選びました。

ルボンヴィーヴル　ザ　ロイヤルパーク グルメ・レストラン

　瑞穂卵のフライドエッグセット。コーヒーポットが鏡のように磨かれていました。

ルボンヴィーヴル　ザ　ロイヤルパーク グルメ・レストラン

　烏丸駅から阪急京都線に乗り、長岡天神駅で乗り換えて大山崎駅に移動、駅前の無料シャトルバスで大山崎山荘美術館へ向かいました。山荘へ続くトンネルになっている門、琅玕洞です。

アサヒビール大山崎山荘美術館 美術館・博物館

　国の登録有形文化財にもなっている旧車庫です。ヨーロッパを遊学していた加賀正太郎氏は、どんな車を購入したのでしょうか？

アサヒビール大山崎山荘美術館 美術館・博物館

　細長い煙突が印象的な大山崎山荘です。

アサヒビール大山崎山荘美術館 美術館・博物館

　食堂のテラスから庭園を眺めると、木立の中に栖霞楼の三角屋根が見えました。加賀氏はこの塔屋の最上階で、家具などのインテリアも含め、自ら設計・デザインした大山崎山荘建築の指揮を執ったそうです。

大山崎山荘栖霞楼 名所・史跡

　大山崎山荘2階のテラスはカフェになっていました。

アサヒビール大山崎山荘美術館 美術館・博物館

　テラスには、アサヒビール大森工場のためにバーナード・リーチが制作した陶板が展示されていました。ビールの材料のホップも描かれています。

アサヒビール大山崎山荘美術館 美術館・博物館

　テラスからの眺めです。

アサヒビール大山崎山荘美術館 美術館・博物館

　カフェではリーガロイヤルホテル京都が手掛けるオリジナルスイーツがいただけます。『ヘンゼルとグレーテル』のお菓子の家を模したチョコレートと苺のケーキ。

アサヒビール大山崎山荘美術館 美術館・博物館

　日本にもすっかり定着した気がするスイスの伝統菓子エンガディナーは、いつ食べてもおいしいスイーツです。

アサヒビール大山崎山荘美術館 美術館・博物館

　大山崎山荘2階のテラスから垣間見えた三重塔に行ってみることにしました。
　山荘への門であったトンネルまで戻り、無料シャトルバスが停車した車道を左に上がり、車道が尽きたところで左の山道をさらに登ると宝積寺の境内に出ました。

アサヒビール大山崎山荘美術館 美術館・博物館

　宝積寺の三重塔です。宝積寺に本陣を置いた秀吉は、明智光秀を山崎の戦いで討伐し一気に天下人に上り詰めました。秀吉が座った出世石も境内に残されていました。

宝積寺(宝寺) 寺・神社・教会

　宝積寺は、聖武天皇が夢で龍神から授かった打出と小槌を祀るために、天皇に即位した724年に建てた古いお寺です。お宝が祀られた小槌宮。聖武天皇も天皇即位の御利益を得たという打出と小槌のパワーは、秀吉の出世にも役立ったのかもしれません。

宝積寺(宝寺) 寺・神社・教会

　大山崎駅から阪急京都線に乗り、桂駅で乗り換えて松尾大社駅に移動、まずは梅宮大社を見学しました。

梅宮大社 寺・神社・教会

　藤原不比等の後妻となり、光明皇后と左大臣の橘諸兄の母親でもあった橘三千代が創建した橘家の氏神で、酒造りを守護するお酒の神様が祀られています。奈良時代は日本酒醸造の責任者は女性刀自だったそうで、宮中で最高位まで上り詰めた女官の三千代氏も、杜氏を務めたことがあったのかもしれません。

梅宮大社 寺・神社・教会

　岩合光昭氏の写真集に何度か掲載されていたことがきっかけで立ち寄った神社でしたが、写真集のように境内を闊歩する猫の姿は見つけられませんでした。代わりに社務所前で爆睡中の猫や参拝客に抱かれた猫などに出会えました。

梅宮大社 寺・神社・教会

　701年に創建された松尾大社の鳥居には、農作物の出来を占うための榊の小枝が吊り下げられていました。

松尾大社 寺・神社・教会

　山の神様が川を移動する時に乗られた亀と鯉が神の使いとしてあちらこちらに飾られていました。

松尾大社 寺・神社・教会

　重森三玲氏が晩年に作庭した曲水の庭です。昨日訪れた京都御所で見た曲水宴図を思い出しました。

松尾大社 寺・神社・教会

　同じく、重森三玲氏が作庭した上古の庭です。そばの神像館には、仏教の仏像に刺激を受けてつくられたという神道の神像が展示されていました。平安時代の女神像の十二単に施された彩色もよく残っていました。

松尾大社 寺・神社・教会

　松尾大社のパワースポット、霊亀の滝です。元正天皇が元号を霊亀と改めるきっかけとなった瑞兆の亀は、松尾山の谷で発見されたそうです。

松尾大社 寺・神社・教会

　松尾大社の神が鎮座している磐座がある谷から湧き出るご神水、霊泉・亀の井です。若返りの水ということなので、ありがたくペットボトルに汲んで持ち帰りました。

松尾大社 寺・神社・教会

　松尾大社駅から阪急線に乗り、西院駅で嵐電嵐山線に乗り換えて太秦広隆寺駅に移動しました。西院駅での乗り換えは、エレベーターが嵐電ホーム直通になっていて便利でした。
　秦氏が創建した松尾大社に続き、さらに古い603年に秦氏が建立した広隆寺で、国宝第1号となった有名な弥勒菩薩半跏思惟像をはじめ、国宝の仏像の数々を鑑賞しました。

広隆寺 寺・神社・教会

　太秦広隆寺駅から嵐電嵐山線に乗り、四条大宮駅で阪急線に乗り換えて京都河原町駅に移動しました。さっそく錦市場でリピートしている「川魚 のとよ」に向かい、今年も子持ち鮎塩焼きをいただきました。

川魚 のとよ グルメ・レストラン

　1790年創業の老舗宇治茶専門店「福寿園京都本店」の2階にある「茶寮FUKUCHA 四条店」でティータイムです。4種類のお茶とお菓子が楽しめるトラディショナルティーペアリングセット。

茶寮 FUKUCHA 四条店 グルメ・レストラン

　抹茶ショコラクリーム、白あんに苺がサンドされた爽やかでおいしい苺フラワー最中と煎茶＜寿福＞。

茶寮 FUKUCHA 四条店 グルメ・レストラン

　新幹線に乗る前に、改札前のイートパラダイスにある「はしたて」で、れんこん菓子西湖の付いた「はしたてセット」をいただきました。店名は天の橋立にちなんだものだそうです。コロナ禍1年目とは違い、タブレット発券制が導入されていて、1時間以上並びました。

はしたて グルメ・レストラン