さくら＆サンライズで久留米～東京を夜間移動、そしてトンボ返り【実用サンライズ移動術その2】

2024/04/01 - 2024/04/30

　2ヶ月連続での東京での所用。今回も時間がないため、山陽新幹線＆寝台特急サンライズエクスプレスを使った夜間移動で、時間を節約です。
　４月から山陽新幹線の「バリ得ひかり」が大幅値上げになったため、ノーマル運賃で購入。ちょっと高くなったけど、先月よりも少しゆとりをもって、寝台特急の旅を楽しむことができました。

エリア 岡山市(岡山)

• 旅行の満足度: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: スカイマーク 新幹線 JR特急 JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

　先月より30分早い、久留米駅19時59分発の「さくら」が第一走者です。
　「バリ得ひかり」が値上げになり、ノーマル運賃で買う方が安くなったので、それなら１日１本の「ひかり」にこだわらず、博多で乗り換えのいらない「さくら」を選択しました。

久留米駅 駅

　その代わり、博多駅での「買物タイム」が消滅。久留米駅で「燃料」を調達せねばなりませんでした。
　大きめのファミマがあるのは救いですが、博多駅に比べれば品ぞろえが限られます。

新幹線 さくら N700系 (8両編成) 乗り物

　　「さくら」の指定席は４列シート。ブラウンの座席が重厚で、グリーン車にも見劣りしません。岡山までの２時間余り、ゆったりくつろげます。

　　「ひかり」のグリーン車は車内販売があり、冷えたビールを飲める贅沢を味わえました。今回は久留米駅で買ったビールを、ぬるくなっても大切にチビチビ消費。
　テーブルを出さずとも飲み物を安定して置けるドリンクホルダーが、何気に便利です。

　山陽九州新幹線の直通列車には、１ヶ所だけ自販機が残っており、５時間飲まず食わずの恐れがある「のぞみ」に比べればずっと親切。いつまで続いてくれるか、心配ではあります。

山陽新幹線 乗り物

　福山駅では、ライトアップされた福山城が出迎えてくれました。姫路城、徳山のコンビナートと並ぶ、山陽新幹線の夜の車窓名所と思います。

福山城跡 名所・史跡

　22時04分。中国地方有数のターミナル、岡山駅に到着しました。

岡山駅 駅

　さすがは政令指定都市、深夜の時間にも関わらず人通りが多いです。

　駅前広場にはなぜか、おびただしい数のシェアサイクル「ももチャリ」が並べられていました。カラーコーンで囲われた区画の自転車は稼働中にも見えないし、何事だろ？

　駅前のセブンイレブンで燃料補給して、在来線乗り場へ向かいます。在来線が６方面へ伸びるターミナルだけあり、案内表示器も空港の如く巨大です。

　主要都市圏にも関わらず国鉄型の天下だった岡山の在来線も、じわり置き換えの波が近づきつつあります。
　「ケチケチ単色塗り」の黄色い電車の活躍も、そう長くはないかもしれません。

JR山陽本線 乗り物

　22時23分、高松からの「サンライズ瀬戸」が入線してきました。今夜の僕の根城は、この列車です。
　パワースポットブームが続く出雲方面の「サンライズ出雲」より、取りやすい傾向があります。

サンライズ瀬戸 乗り物

　続いて22時32分に、その「サンライズ出雲」が入線。「瀬戸」の後ろにガッチャンと連結して、長い14両編成になります。
　毎日繰り広げられる光景ではあるのですが、サンライズに乗ることも目的の乗客も多く、いつも人だかりができています。

サンライズ出雲 乗り物

　さあ、気を取り直して乗車です。

　今月は、広めのB寝台個室「シングル」を予約することができました。しかも眺めがよく、足元まわりも広い上段の個室です。
　屋根まで回り込んだ大きな窓のおかげで開放感があり、部屋の明かりを落とせば、流れる夜景を存分に楽しめます。十数年ぶりに取ることができて、ワクワクが止まりません。

　先月乗った「ソロ」に比べれば、部屋の大きさの差は歴然。差額1,100円（ソロの寝台料金は6,600円、シングルは7,700円）以上の価値があります。

　パリっと糊のきいたシーツに毛布。ガウンは身長176cmの僕が着ると少々ちんちくりんではありますが、あるだけありがたいです。
　テーブルに置かれた使い捨てコップが、何かと重宝します。

　枕元にはアラーム。前の乗客が使った設定のままで、どこで降りたのか、想像を巡らすのも楽しいです（笑）。
　NHKFMを聞けるサービスがなくなったのは残念で、スマホのradikoで自前聴取しました。

　足元に、スリッパとゴミ袋。ゴミ箱より、清掃の作業時間はぐっと短縮できそうです。

　岡山で乗り換えると、先月の姫路より１時間早く乗れるので、就寝までの時間にゆとりがあるのが嬉しいです。趣味の旅なら徹夜で楽しむところですが、明日もハードスケジュールなので。
　濃いめのハイボールをちびちび傾けていたら、いつの間にか眠りに落ちていました。

　海側の個室だったので、相模湾の日の出を見られると楽しみにしていたのですが、目覚めれば既に街の風景でした。
　それだけよく眠れたわけで、「実用」重視で乗っている時には、理想的なことではあります。

　充電していたスマホを見ると、あれ、赤ランプ！？ しっかり刺していたはずなのに、なぜ…
　デスクの下にメインスイッチがあり、切られていると通電しない仕掛けのようです。これは気付かなかった！ のちほど、３月の北陸以来の「チャージスポット」にお世話になりました。

　乗車日は木曜日。平日にも関わらず予約時は満席でした。キャンセル待ちを狙って何度かチャレンジして予約できたのですが、最終的にはいくつか空き部屋も。

　車端部にある、平屋タイプのシングル。部屋の「体積」は抜群に広いけど、車端部なので揺れは大きいはず。
　一度乗ってみたいのですが、ネット予約では部屋の指定ができず、まだ一度も巡り合ったことのない部屋です。

　下段のシングル。視界は上に広がらないし、足元も狭いです。ただホームの床面すれすれに展開する車窓は面白く、これはこれでいい経験になります。

　サンライズの自販機も非常用と考えられているのか、ラインナップはシンプルな４種類。
　アルコールやホットコーヒーがあると嬉しいと毎度思うし、同様の要望もあっているはず（？）なのですが、一向に変わりません。

　シングルデラックスに電気ケトルを持ち込む猛者もいるようですが、そこまでせずとも、事前の食料・燃料の調達は必須の列車です。
　サンライズエクスプレスは貨物線を走行するので、旅客線を走る普通列車と並走。寝起きのままだと、ちょっと恥ずかしいです。

JR東海道本線 乗り物

　駅で並ぶと、こちらの視線の高さが強調されます。真横ではない分、気恥ずかしさも少し軽くなる気が。

　朝から気ぜわしい、東京モノレールと東海道新幹線とすれ違えば…

東京モノレール 乗り物

　東京駅に到着です。

　先月は東京駅でゆっくり朝ごはんを食べている間に大失態を犯してしまいましたが、今月はさっさと目的地に向かってしまいましょう。

東京駅 駅

　この後、午後３時から福岡でお仕事が待っています。所用を終えたら、飛行機でトンボ帰りです。

　花と新緑あふれる井の頭公園を歩いたことだけが…

井の頭恩賜公園 公園・植物園

　今回、唯一の気分転換の時間でした。

　吉祥寺から羽田空港へは少し時間に余裕があったので、渋谷まで京王井の頭線に乗ってみました。

京王井の頭線 乗り物

　明大前～渋谷間が未乗だったので、効率よく乗りつぶし。これで京王線の乗車率は、６割オーバーになりました。

渋谷駅 駅

　東京には２ヶ月に１回来ているけど、渋谷に来たのはいつぶりか分からないほど。東急渋谷駅が、まだ地上にあった頃だと思います。
　駅と街の大改造が、着々と進行中。地下鉄銀座線の駅が、近未来の様相になっていました。

東京メトロ 銀座線 乗り物

　山手線で品川に出て、京急線に乗り換え。羽田空港行きの快特を待っていたところ、先行する久里浜までの快特が2100形だったので、蒲田まで乗ってみました。

品川駅 駅

　関東では珍しい、オールクロスシートの車両。扉も２つしかなくて、有料列車のようなハイグレードな客室です。2017年に引退した、西鉄の特急車両8000形を思い出しました。
　羽田行きに比べると極端に空いていて、ちょっと心配にはなります。

　蒲田で空港行の快特に乗り換え、羽田へ。
　今回の上京も直前に決まったので、安く定時性の高い、スカイマークを選びました。カウンターが遠いのだけは難点。

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

　朝に駅で食べた駅そば、昼の空港で食べた荻窪ラーメンが、今回の東京での食事のすべてでした。旅行ではないので効率重視、うまいので無問題。

　LCCでもないのに、羽田では沖止めでした。

　快適なフライトを終え、２時間かからず福岡へ。さあ、お仕事へ向かいますかね。

福岡空港 空港