2022/08/02 - 2022/08/02
433位(同エリア709件中)
ちふゆさん
2022年8月2日(火)お昼の12時45分頃、一乗谷朝倉氏遺跡を北の入口から歩くこと約25分、復原町並の北入場口に到着。ここは朝倉氏が栄えた時代の一乗谷の町並を、ほぼ完全な姿で再現したスポット。1995年オープン。塀に囲まれた重臣の屋敷や、武家屋敷、商家や町屋群がリアルに再現されており、戦国時代にタイムスリップした気分になれる。
受付で入場料330円を払ってチケットを購入してさっそく入場(下の写真1)。受付があるガイダンス棟にこの地区の復元模型が展示されている。ガイダンス棟以外の建物が復元されているが、実際には中級武家屋敷1軒と町屋群しか復元されてない。
ガイダンス棟の展示やビデオで一乗谷朝倉氏遺跡を勉強してから実際の復元町並に進む。約200mの南北の通りの両側には土塀が続いており、先が突き当りになっている。ガイダンス棟とその南の復元中級武家屋敷との間の通りに和傘展示スポットある。カラフルな和傘と風鈴がすごくいい感じ。
復元中級武家屋敷に入る。約30m四方の基準的な広さを持ち、周囲の土塀を巡らし、西の道路に向かって表門を開いている。表門は礎石の上に2本の柱を立てた棟門で、上級武家屋敷の場合はこれが4柱の薬医門になる。
敷地の南に6間x4間の主殿を配し、中庭の井戸の先に納屋を、奥に板蔵がある。発掘調査の結果に基づき、絵画などの資料を参考にして復元された。
続いて、向かい、西側の上級武家屋敷跡へ。こちらは土塀と門のみ復元されているだけで、敷地には井戸と礎石くらいしかなく、ただ、だだっ広い。中級武家屋敷と明らかに広さが違う。復元された門は上述のように4柱の薬医門。5軒ほどの区画が南に続くが、一番北側の区画が一番広く、この位置が領主の朝倉館に近いことから重臣の屋敷跡と推測されている。夢舞台が設置されていたが、イベントで使われるステージらしい(下の写真2)。
最後は町屋群。中級武家屋敷群の南側に続くエリア。長屋風に陶磁器屋、紺屋、米屋、大工道具屋が並ぶ。小さいながらも裏には井戸や物置、厠などもある。発掘された遺物や遺跡などから、再現された武家屋敷や町家など朝倉氏の城下町はかなり文化的にレベルが高かったとされる。
余談だが、ソフトバンクのCMの犬のお父さん(声:北大路欣也)は一乗谷出身と云う設定で、CMにたびたび登場しており、この復元町並でも何度もロケが行われている。
1時20分頃南出口から出場する(下の写真3)。外には「歴史の里 あさくらギャラリー」があり、無料休憩所(下の写真4)があるが、この半年前にはあったらしい蕎麦屋はなくなっていた。昼食を取るところがないので、売店で土産と一緒に軽く摘まめるものを購入してポリポリとやる(下の写真5)。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.25937896502520362&type=1&l=223fe1adec
復元町並の次は川向うの朝倉館跡へ。復元町並の外側の県道を少し戻り、一乗谷川に架かる御屋形橋(下の写真6)を渡った先にある。一乗谷の中心部に位置する朝倉家当主が居住した館の跡。東側後背に山城があり、西、南、北の三方を高さ1.2mないし3mほどの土塁で、その外側を幅約8m、深さ約3mの堀で囲んでいる。三方の土塁にはそれぞれ隅櫓や門があった。西方にある門が正門(御門)で、現在は唐門が建てられている。
平坦部の面積は約6,400平方mあり、内部には17棟の建築物があった。館内最大の常御殿(東西約21.4m、南北約14.2m)を中心に、南側には主殿や会所・数寄屋・庭園・花壇など接客用の施設群が、北側には台所や持仏堂・湯殿・蔵・厩など日常生活のための施設群が存在した。
唐門から館跡に入る。幅2.3mの唐破風造り屋根の唐門は朝倉氏の遺構ではなく、朝倉義景の菩提を弔うために移築された松雲院の山門で、豊臣秀吉が義景の善提を弔うために寄進したものと伝えられているが、現在のものは何らかの理由で江戸時代中頃に建て替えられたもので、門内の上部には朝倉家の「三ツ木瓜」の紋と豊臣家の「五三の桐」の紋が刻まれている。外堀には色鮮やかな鯉が泳いでいた(下の写真7)。
館跡には建物は残っておらず、復元もされていないが、建物の位置に礎石が復元されているので、配置がよく分かる。唐門の先の建物群の中心の広い建物跡は常(つね)御殿で、当主の日常の住まいで、政務の場でかつ大規模な宴会の場でもあった。主室は奥ノ座12間という24畳敷きの広間で、その他に沓形の座敷や書院なども付属していた。
その南側にあった泉殿は池庭と中庭に囲まれた豪華な迎賓空間で、後の将軍・足利義昭をもてなした場所と云われる。泉殿奥の池庭はその足利義昭をもてなすために作庭された庭園とされ、力強い滝の石組に護岸石組を持ち、その洗練された石組に京都との文化の交流が感じられる。池の底全体には平らな河原石が敷き詰められている。1968年に発掘されたもので、国の特別名勝となっている。
常御殿との間の花壇は日本最古の花壇の遺構。東西9.8m、南北2.8mの長方形をなし、花粉分析等により、春にはシャクナゲやボタンなどが、秋にはキクやハギなどが植えられていたことが判明している。
館跡の東南隅には朝倉義景墓。1576年に村民が建てた小祠の場所に、1663年になって福井藩主松平光通が墓塔を建立したもの。朝倉義景は信長に滅ぼされた最後の将軍だが、私には「麒麟がくる」のユースケ・サンタマリアのイメージが強いわ。
この墓の横手から裏山を登って行き、右手に折れると湯殿跡庭園跡。ここも国の特別名勝。高台にあり、朝倉館跡を見下ろす位置にある。小山を背景に苔むした庭石が林立している。戦国気風がただよう荒々しくて勇壮な石組であることから、名勝指定の4庭園の中で最も古く、16世紀初頭、10代目当主朝倉孝景の時代に造られたと推定される。
湯殿跡庭園跡から空堀を隔てた南側にあるのが中の御殿跡。足利義昭から従二位に叙せられた朝倉義景の母である光徳院が居住したと伝えられている御殿跡。東と南を土塁で囲んでいる。1972年から始まった発掘調査により門や庭園跡、建物跡の一部が検出された。
さらに南に進むとここも国の特別名勝指定の諏訪館跡庭園。朝倉義景が4人目の側室である小少将のために造ったと伝えられる。上下二段構成の回遊式庭園で、上段は滝石組と湧泉石組、下段は大きなヤマモミジの下に高さ4.13m、幅2.5mの日本最大の滝副石を使った豪壮な滝石組がある。4つの庭園の中で最も規模が大きく、回遊式林泉庭園としては日本でも第一級の豪華さを誇ると云われる。
これで朝倉館跡関係の遺跡回り終了。1ヶ所、館跡北西にある南陽寺跡庭園には行かなかった。ここも国の特別名勝で、戦国第3代朝倉氏景の妻、天心清祐大姉が建立し、その後、戦国4代朝倉貞景が再興した寺。朝倉代々の女性が尼として居住していた。1568年に義景が15代将軍足利義昭を招いて宴、歌会を催した庭園。その時に二人が詠んだ歌の碑が建てられているそうだ。
諏訪館跡庭園から一乗谷川右岸を10分足らず遡ると上城戸跡。門や巨石は全くなく、幅13m、高さ5m、長さ50mの土塁が残るのみ。外堀の形跡はある。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.25937917309184948&type=1&l=223fe1adec
以上で、一乗谷観光終了。上城戸跡に近い県道の一乗小学校前バス停から2時20分発の京福バスに乗って福井駅へ戻る(下の写真8)。京福バスは京都の嵐電などを運営する京福電鉄などを抱える京阪ホールディングスの連結子会社の京福グループに属する。
1941年(昭和16年)に丸岡自動車として設立。丸岡バスに商号変更後、1963年に京福電気鉄道の経営傘下に入る。2000年に京福電鉄が福井地区で営んでいたバス事業を、丸岡バスが譲受して京福バスに商号変更。
3時前に福井駅東口に到着(下の写真9)。セブイレでコーヒーとお茶を買って、3時11分の北陸本線長浜行に乗車し(下の写真10)、敦賀、京都で乗り換え、7時頃帰宅した。結構思い付きで行った旅だったが、いい旅だった。
以上
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