2024/05/17 - 2024/05/19
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鯨の味噌汁さん
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5月17日、金曜。ブドヴァは快晴。
6時半に宿を出てバスターミナルへ。きょうはボスニア・ヘルツェゴビナの首都・サラエヴォまで行く。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
7時にブドヴァを出てサラエヴォには15時着だから、日中の大半は移動になる。
このバス路線はネレトバ川沿いの渓谷がキレイだ。
それにバスの車窓から観光できるからラクチンである。アルバニアの「シェイカー・ロード」と違って頭もぶつけないしね。(⇒根に持ってる)
車窓に広がる渓谷沿いの山々はやっぱり黒い。
バルカン半島の山ってみんなこんなんやろか。 -
15時にサラエヴォのバスターミナル着。
ここは「スナイパー通り」の東端にあたる。
旧市街のホテルまではタクシーを奮発する。規模の小さい地方都市なら自力でも行けるが、大きい街でホテルを探し当てる自信はない。 -
ホテルは前日に予約した。かつてのハマム(公衆浴場)を改装した施設。
「宿泊客は無料でハマムを利用できる」とあったので、予算オーバーだったけど飛びついてしまった。
フロントのお兄ちゃんは親切で、ワシのズタボロ英語力を理解して、ゆっくり・かつシンプルな単語で説明してくれる。
「ハマムは19時まで。あすは9時から入れる。部屋からタオルとバスローブを持っていってくれ」
サンキューサンキュー。カギはどうするの?
「フロントに預けてくれればいい」
ならば、と、即バスローブに着替え、お風呂にトツゲキ。(せっかち)
脱衣所で振り陳になり、タオル一丁でガラス戸を開けると円形の浴槽だ。
日本の銭湯の場合は「入浴前に股間を洗う」が作法だが、ハマムの場合は「最初に足を洗う」のが正式である。郷に入っては郷に従えなので、まずは足を洗う。日本人なので当然股間も洗う。 -
それからゆっくり湯船に浸かる。38度くらいのぬるめ。
この旅で初めての浴槽であるから気持ち良い良いのヨイ。
しかも貸し切り。あー極楽極楽。
次の間に行くとマッサージルーム。おっさんが若い職人にゴシゴシ体を洗ってもらってる最中だった。
ワシもトビリシでやったことがあるけど、これって滅茶苦茶気持ちいいのだ。
心が動くが予算の都合上断念し、続きの間でサウナ。 -
サッパリして夕方の街に出る。旧市街は観光客で賑やかだ。
帰りに使うトラムの位置を確認し、ビールとケバブで軽く夕食を済ませ、ホテルに戻る。
フロントのお兄ちゃんが外でタバコを吸っていた。
「日本のタバコだ、一本どうぞ」
ショートホープを勧めると、銘柄を見て嬉しそうに
「俺の名前はホープなんだ」
そりゃまた、めでたい名前だなぁ。
並んでいっぷくしてると、近くのモスクからアザーンが流れ出す。 -
ヨーロッパの街でアザーンを聞くのは初めてだ、とホープ氏に言うと
「この裏がモスク、すぐ隣がカトリック、向こうにはビザンチン教会がある」
なるほどー。サラエヴォって三つの宗教があるのか。
「スラブも来たしオスマンも来たしクロアチアも来たからね」
ふむふむ。
「おかげで爆弾もどっさりさ」
と、穴があいた向かいの建物の壁を指差す。
20世紀の終わり、サラエボは市民を巻き込んだ激しい内戦の舞台になった。セルビア人は正教、クロアチア人はカトリック、ボスニャク人はイスラム。 -
ホープ氏の口調は明るかったが、言ってる内容は重かった。
-昨日までとなりに住んでたのに撃ち合うんだ。
-ここらへんもみんな壊された。このハマムもめちゃめちゃにされたよ。
-ここらへんはサラエヴォ・ローズだらけさ。
「サラエヴォ・ローズ」は路上に残された戦争の記録だ。
迫撃砲での犠牲者が出た着弾点に、赤の塗料で記録を残す。
放射状にえぐれた部分もそのまま残す。
バラの花に見えるからサラエヴォ・ローズと呼ばれる。
街を少し歩くだけでいくつものサラエヴォ・ローズを見かける。
色褪せたものもあるし、消えかけたものもある。
誰かの命が終わった場所だ。
「今はデモクラティックな国さ」
ホープ氏はタバコを消しつつほほえんだ。
この国に、彼の名前の通りの未来が待ってるといい。
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バルカン半島
この旅行記へのコメント (2)
-
- ほいみさん 2024/07/03 14:47:00
- ここが空いてるので・・・
- そうそう、ひとり人旅で辛いのは夕食時。若い時は現地人に混じって食べても楽しかったのに、何時からか「ご飯食べながら英単語を並べると味が分からない」症候群に陥りました。日本人ってひとり旅の方が多いけど、どうしてるんでしょう? って思ってたら、最終作にひとつの回答がありました。旅先マッチングアプリ?なんかがあるかも・・・危ないけど。
大昔ヨーロッパをユースホステルに泊ってひと回りしたけど、東ヨーロッパは凄く面倒臭かったです。その中でもアルバニアは別格でヨーロッパ人でもなかなか行けなかった様です。クジラさんの日記を拝見すると、とっても面白そう。ただし、冷えには要注意・・・と。
何時もの軽快な表現が一段と冴えてました!
- 鯨の味噌汁さん からの返信 2024/07/04 04:14:16
- Re: ここが空いてるので・・・
- ほいみさん、
すっかりご無沙汰しております。
ワシも久しぶりにほいみさんの旅日記にお邪魔し、ぽつぽつと拝読させていただいておりました。
老いて病を養う、順番ですからしょうがないですよね。でもそこから段階を踏んで復活するの、すごいです。
ワシも六十代半ばで、いろんな病名がワラワラと出て来ました。
50代はクスリなしで生きてたのに、今や5種類くらい飲んでるし。
生きてるだけで丸儲け、歩けるだけで上々と思うことにします。
あと何年か知りませんが、歩けるうちは歩こうと。
実は、とゆうほどのことでもないんですが、ひとり旅の女性に声をかけて食事に誘うのは生涯初でした。
(インドで同席してもいいですか、とおねだりしたことはあります)
ふつーであれば下心満載と警戒されるのでしょうが、さいわい誰が見ても「汚い系ハゲジジイの箱」に入ってるので安心です。
これが舘ひろしとか阿部寛みたいなカッコいいおじさまだとややこしくなりますので、汚い系で良かったわけです(ポジティブ思考)。
ワシの学生時代の欧州旅行は、一番東がオーストリアまででした。東欧は遠かったです。ユーレイルユースパスも使えないし。
いま、まるでユーラシアの白地図を塗り潰すように一人旅してます。
あとイランとパキスタンを訪ねれば、いちおう陸路がつながるんですよねぇ。でもほいみさんの旅日記でパキスタンは堪能した気分になってるから、いかない気がしてます(笑)
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