2024/05/16 - 2024/05/18
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鯨の味噌汁さん
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今回の旅はほぼバスだった。
バスのルート確認・時刻表・およびチケットの購入は、以下のサイトを使った。
https://busticket4.me/EN
時刻表チェックからチケット購入までいけるので、バルカン周遊はほぼこれで足りた。
ただしネット購入した場合プリントアウトする必要があり、旅先だとそれがめんどくさいけどね。
よって出発前にチケットを買っておくか、現地であればルートと時間の確認に使い、早めに行って窓口で購入するのが無難だろう。
…などと珍しく役立つ情報を書いてしまった。
このあとは安定の役立たず日記が続きますのでご安心ください。
5月15日、晴れ。
お腹の調子は何とか収まったが、念のため、パンと紅茶で軽めの朝食。
10時のバスでモンテネグロのブドヴァに向かう。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
バスは「ホテル・ロザファ」の向かいの通りから出る。一昨日訪ねたツーリストインフォの真向かいだ。
バスを待っていて気付く。
アルバニアの通貨「レク」がかなり余ってしまった。1000レクあるから2000円弱。きのうのワンデイトリップはユーロ払いだったからね。
レク、国境を越えたらメチャ弱そうだ。お札なんて交換してくれないんじゃなかろうか。 -
時計を気にしつつ、近場の雑貨屋に駆け込む。
店内を見回すとラベンダーやバラの香油が売っていた。
いいではないか。これ、お風呂い入れると気持ちヨイのだ。1個500レク。これなら荷物にならない。とゆうわけで2つお買上げ決定。
レジのお姉さんに渡すと、ワシの顔と瓶を交互に見て、気の毒そうに
「これはお酒ではありません」
ししししし、知っとるわい!!!!
人を見かけで判断するんじゃない!!!!
…などなど、心は千々に乱れるものの、顔はニッコリ「アイ・アンダスタン」とオトナの対応をするワシである。 -
シュコダルの市街地を抜けると、バスは湖水地域の中を走り出す。
穏やかな丘を超えると、国境のゲートだった。
ずっと来たかったアルバニアだけど、たった二日でお別れだ。
しかも滞在の半分は下痢ときたもんだ。
ダメだねぇ。 -
いくつかの峠を越えると、再び海が見えてきた。
バスは九十九折の坂道をゆっくりと下り始める。
はるか眼下にブドヴァの街並。
その先端に盲腸みたいにくっついてるのが、城壁に囲まれた旧市街だ。
15時半、バスターミナル着。
宿はバスターミナルから徒歩5分、バルコニー付きの3階だった。
荷物を預かってもらい、ぼちぼちと街に出る。
日差しが強い。あっとゆう間に汗まみれだ。
シャワーもいいけどこーゆーときにサウナに入ってサッパリできたらなぁ。
待て待て、と思いつく。
ここはバルカン。トルコも近い。
とゆうことは、ハマムがあるかもしれん。
さっそくgoogle mapに「ハマム」「マッサージ」なんて打ち込み、お伺いを立てる。
おおお、なんか出てきたぞ。翻訳翻訳。
「こんにちは、リリィの部屋よ、たった100ユーロで忘れられない体験をするでしょう、電話で予約してね」(一部音声を変えています)
いっしゅんATMに走りかけるが、かろうじて理性が勝つ。 -
10分ほど歩くと海岸に出た。
観光都市らしく、遊覧船や釣り船が係留されてる。
お客さんはぱらぱらで、船長さんが行きかう観光客に
「サンセット・クルーズどや?」
「釣りせえへん?」
なんて声をかけてる。
これがインドやエジプトだと、船長が100人くらい束になって突進してきて
「うおーーー!! うちのに乗れやコラ!! こっちこっち!!」
阿鼻叫喚の修羅場になるんだろうけど、モンテネグロなんで万事控えめである。 -
その先に城壁に囲まれた旧市街。
門をくぐると、中は土産物屋・カフェ・レストランで埋まっていた。
路地は観光客がそぞろ歩いている。
その隙間を埋めるように、こぶりな東方教会とカトリック教会が並んで建っていた。 -
5ユーロを払って城壁に上ってみる。
教会の尖塔の向こうにアドリア海、さらにその向こうに山塊。
ついさっきバスで越えてきた山だ。 -
城壁の前で、ギターを弾いてるおじさんがいた。
旧市街の一等地でストリートミュージシャンをやるだけあってうまい。
しばらく聴き入り、お布施を1ユーロ。
と、ワシの横で聴いていた初老の白人夫婦のご主人のほうが、演奏中のおじさんに近づく。
遠慮がちに何ごとか語りかける。どうやらリクエストをお願いしたらしい。
おじさんはうなずき、一呼吸置いて曲をはじめる。
スローバラード、聞いたことのない曲だった。
曲が始まると、夫婦は手に手を取ってゆっくりと踊りだす。
奥さんはいくらか恥ずかしそうにご主人のリードでステップを踏む。昔の映画に出てくる高校生カップルみたい。
すると奥さんの目から見る見る涙があふれた。
曲が終わると、見守っていたお客さんから拍手がわく。
もらい泣きしそうになり、ソッとその場を離れるワシである。 -
5月16日、ブドヴァ二日目。
朝方はパラパラと雨。
10時まで宿で朝寝し、雨が止むのを待ってバスターミナルへ向かう。
もしこれが終日大雨大嵐、なんてことになったら、前日ググったリリィさんのお部屋を探訪するのもやぶさかではないのだが、悲しいことに、イヤ違う、幸いなことに晴れ間が広がってきた。
とゆうわけで予定通りブドヴァからバスで行けるふたつの街をハシゴする。
やはり城壁の港町・コトルと、山あいの古都・ツェティニェだ。 -
まずコトルへ向かう。ブドヴァからは海岸沿いに1時間。
フィヨルドみたいに切り込んだ湾の一番奥にガッチリ城壁で囲まれた旧市街がある。
規模としてはブドヴァよりも大きく、世界遺産になってるそうで、モンテネグロ観光のラスボスともゆうべき街。
だがしかし、バスがコトルに近づくと渋滞が始まる。入江に向かう一本道だから逃げ場がない。休日の鎌倉みたいなもんである。
駐車場に入れない車があちこちで溢れ、お巡りさんが総出で誘導に当たっている。
まだ観光シーズンの入口だろうに、はやくもキャパオーバーらしい。 -
街から見上げる位置に黒い山塊。それに城壁が張り付いてずっと続いている。
ここを登って、旧市街を眺めると実にナイスである、とどなたかのブログにあった。
ちなみにこの山の色が国の名前の由来だそうな。
モンテは「山」、ネグロは「黒」。
なるほどなぁ。確かに黒い。
アルバニアの山中もこんな感じの山並みが続いていた。バルカン半島の色なんだな。ぱっと見、樹木は貧弱なので、石灰岩に近いと思われる。
ふと気づく。
「クロ」「ネグロ」。
発音がほんのり似ている。
司馬遼太郎は日本語の「くろ」の発音を、「和語としては強い発音」なんて書いていた。つまり「くろ」を外来語ではと想像していたようだ。
古語はしばしば文明の辺境に残るという。
「くろ」「ネグロ」もそれかもしれん。おおもとはどこらへんだったのかな。 -
終点のバスターミナルから旧市街へてこてこ歩く。深く内陸部に切り込んだ海が穏やかに光っている。
波止場には大型クルーズ船がふたつ停泊していた。
二隻とも、大規模マンションみたいに高くそびえ、バルコニーが海に向かって突き出している。街ごと移動してるみたい。
そのクルーズ船から陸続と老若男女、全人類的観光客が放出され、道はあっとゆうまに人であふれる。 -
陸海の両方から小さな旧市街を目指すのだから、城内は年末のアメ横状態、すれ違うのも大変だ。
そもそもモンテネグロ婦女子のおっぱいは周辺国に比べ18%尖っているので(ワシ調べ)、狭い路地ですれ違うと先っぽが接触しかける。実に喜ばしい、じゃなくて。この状態で心穏やかに物見遊山なんてできるわけない。 -
「上に逃げよう」とゆうわけで、とりあえず目の前の石段を上がることにした。
30メートルばかり上がって上から見ると、観光客がバッテラの寿司飯みたいに路地にぎゅうぎゅう詰め込まれてる。すごい眺めだ。
さらに上がるとゲートがあり「ここから先15ユーロ」。
例の「山頂からの絶景」に向かう道らしい。 -
山道を登るのはイヤなので、そのまま引き返す。
しかしまぁコトルでこんな感じだと、日本人に人気のドブロブニクはさらにすごいことになってるんじゃないのか。バッテラの上を行く、鱒の寿し二段重ね(3500円)とかじゃないのか。
毒気を抜かれ、しおしおとバス停まで引き返し、次の街・ツェティニェまでの切符を買う。 -
1時間半ほど走ってツェティニェのバスターミナルに到着。
サッカースタジアムの横を通って旧市街へ向かう。
一転、ここは人の気配がない。
かつてはモンテネグロの首都だった街。
今は過去を懐かしみながらお昼寝してる。 -
google map を頼りに、ぶらぶらとお散歩。
メインストリートの一本横に、いい感じの通りがある。
観光客はパラパラ。
この街の見どころは何かしらね。
とりあえずツーリスト・インフォまで行ってみよう。 -
音楽学校の横を抜け、小さな門をくぐり、公園の中に入る。
するといくつかの建物にはもれなく「Monika」の落書き。
きっとおそらく、落書きの主は、鬱勃たるカオスに突き上げられ、
「モニカちゃーーーーん」
などと叫びながら深夜に書いたんだろうなぁ。
思いは通じたのか。
応えてあげたのか、モニカ。
…などと妄想しながら歩いていたら方角がわからなくなる(恒例)。
やむなく公園内でランニングをしていたお嬢さん(スレンダー美女)を呼び止め、ツーリストインフォの方角を教えてもらう。 -
ツーリストインフォで無事に地図を入手。
やれやれ、これで迷子解消だわい。
地図をざっと見ると、なんとなく2時間くらいで街を一周できそうだ。
公園を抜けたところに小さな教会があった。
門にはカギがかかっていた。wikiには「宮廷教会」とある。 -
そこからすぐのところに正教会の修道院。
中をのぞくと、修道士のおじいちゃんがひとりでベンチに座っていた。
「中に入れますか?」
ヨロヨロの英語で訊くと、
「あんたが入れるのはここまでだよ」
と手マネで教えてくれる。 -
修道院から通りへてこてこと歩く。
古い古い石畳の通りに出た。
あ、この石だ、と気づく。
モンテネグロの国の名前になった黒い石灰岩。
たくさんのひびが入っているのは長い年月を経てきたから。
この街はいい感じのおじいちゃんになってるらしい。 -
通りに戻り、食堂で昼メシ。
メニューの写真を見て、焼きソーセージみたいなのを見つけたんで注文する。
見た目通りの味だ。
付け合わせのトマトとキュウリがうまい。
のんびり一服し、コーヒーも頼む。 -
ゆっくりと日が傾いてきた。
さてと、帰るか。
商店街のお店は半分くらい閉まっている。
日本人が来ないこの街で、ピカチュウもドラえもんも人気者なんだろう。
だが両方とも微妙に顔つきが違う気がする。
…君たちパチモン? -
バスターミナルに戻り、ブドヴァまでの切符を買う。
日が傾き、街に人の気配が戻ってきた。
バスストップ脇の空き地で、若いお母さんが、男の子二人とサッカーしている。その様子が軽やかでまぶしい。
こっちに転がってきたらあのママとお喋りできるかしら、なんて思いながらタバコをふかす鯨の味噌汁であった。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- mistralさん 2024/05/29 13:09:28
- 素敵な駆け足旅行。
- 鯨の味噌汁さん
こんにちは。
随分遠くまで行かれたんですね。
前回の旅行記の切羽詰まったご様子には、コメントしそびれてしまいました。
今回は旅情ゆたかな、しみじみとした場面などもあって、いいな~と感激。
表紙のお写真のことです。
お二人でギターの伴奏に合わせてダンスされる様子をご覧になっていた鯨さん、
きっと奥様との出会いの頃を思い出され、涙をこらえておられたのでは?
と想像してました。
精油を買われたのに、「これはお酒ではないけれど、知ってますか?」なんて聞かれて。
「この鯨さまをなんと心得るか?」とのご心境。
それでも大人の対応をなさったんですね。
と一つ一つの場面に反応しておりました。
モンテネグロの発音から司馬遼太郎さんの言葉を思い出されるのも
鯨さんらしいなぁ、と感嘆。
「古語はしばしば文明の辺境に残る」んですね。
鯨さんのように、ひょうひょうと旅ができたら良いなあ、などと妄想。
mistral
- 鯨の味噌汁さん からの返信 2024/05/29 19:22:30
- 駆け足すぎました。
- mistralさん
いつもありがとうございます。
ついつい詰め込みすぎました。
現地11泊なのに2泊が2箇所、車中泊1日、あとは全部一泊づつ。
このスタイルだと宿にたどり着くと半分満足しちゃってマジメに観光しないと判明。
やっぱりひとつの町には2泊、理想は3泊しないとなーと。
年を取ったら旅のスタイル変えないとダメだとのと思いましたよ。
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