鞆の浦の常夜灯、鞆城跡などを散策

2024/04/06 - 2024/04/06

鞆の浦を代表する景観のひとつが、港に面したところに立つ常夜灯。そのあたりと、そこから北側へと入って小高くなったところの鞆城跡を散策しました。
鞆の浦の町はそんなに広くはないですが、その真ん中に小高くなった山があり、そこに歴史民俗資料館があります。ここは鞆城山公園となっていて、その名の通り鞆城があったところです。この鞆城には織田信長によって京を追われた室町幕府最後の将軍・足利義昭が入り、鞆幕府として活動しました。そうした歴史を感じながら散策しました。

エリア 鞆の浦・鞆公園(広島)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 交通手段: 徒歩

前回の旅行記では、鞆の浦の山裾に広がる寺町を散策しました。その続きで南側へと行きました。このあたりも道が細くなり、古い家々が並んでいました。

そうした路地を抜けると鞆の浦の港に出ました。湾になっており、波がまったくない良港です。水のきれいさもよくわかりました。

港に面したところにも古い建物が並び、これぞ鞆の浦、という景観です。

そしてここにあるのが常夜灯。鞆の浦のシンボルであり、鞆の浦を代表する景観のひとつです。意外と大きくはないですが、存在感があります。

常夜燈 名所・史跡

常夜灯と鞆の浦の港の景観。昔から変わらぬ美しい景色です。この先に橋を架ける計画もあったそうですが、それが凍結されたのもよくわかります。

鞆の浦 自然・景勝地

常夜灯のすぐ近くにある、いろは丸展示館。坂本龍馬が海運業を営んでいたいろは丸が、鞆の浦の沖で沈没しました。それについての資料館です。

いろは丸展示館 美術館・博物館

こちらも常夜灯のすぐ近くにある太田家住宅朝宗亭。石垣が組まれて港にせり出た造りになっています。国の重要文化財でもあり、現在は修復工事が行われていました。

こちらが太田家住宅。国の重要文化財です。江戸時代の商家で、酒蔵など複数の建物が連なる造りになっています。

太田家住宅 (鞆七卿落遺跡) 名所・史跡

通り沿いには太田家住宅についての説明板もありました。この通りは江戸時代の雰囲気を色濃く残しており、鞆の浦のなかでも特にいい通りです。

こちらは十六味保命酒のお店。太田家住宅の並びにあります。古くから鞆の浦で作られてきたお酒で、漢方などを漬け込んだものになっているそうです。

保命酒屋 グルメ・レストラン

常夜灯、太田家住宅へと向かうこの道は、鞆の浦の町の中でも特に昔の雰囲気が残っていて、いいところでした。

こちらは鞆の浦の町を東西に通っている道。雰囲気があり、いい通りではありますが、県道になっていて、車の通りも多いです。ですので散策する際は車に注意しましょう。

県道から北側へと目を向けると、長い階段があります。その先は小高い丘になっており、ここが鞆城山公園です。こちらへと向かいます。

鞆城山公園の上には鞆の浦歴史民俗資料館があります。鞆の浦についての歴史を総合的に紹介、解説しているところで、ここに来れば鞆の浦の歴史について知ることができます。

福山市鞆の浦歴史民俗資料館 美術館・博物館

鞆城山公園からの眺めは素晴らしく、鞆の浦の港と町並みを一望することができました。天気はあまりよくなかったですが、それでも瀬戸内海を一望できました。

鞆城山公園の展望台からの眺め。公園へと上る長い階段が眼下にありました。すばらしい眺めです。

鞆城山公園の景観。一般的な公園となっており、城跡という雰囲気はさほどありません。

とはいえ、鞆城跡の碑などもあり、こちらには本丸の石垣の一部がありました。この鞆城には、織田信長によって京を追放され、毛利輝元に庇護された足利義昭が入りました。この鞆城に鞆幕府を開き、各地の大名へと檄文を送ったそうです。

鞆城跡 名所・史跡

鞆城山公園内にある宮城道雄氏の像。作曲家であり、琴の演奏家だった方です。

鞆城跡、鞆城山公園を後にし、再び港のほうへと向かいました。

鞆の浦の港へと戻りました。ここからは港に面したところにたっている太田家住宅朝宗亭をよく見ることができました。
鞆の浦の散策はまだまだ続きますが、とりあえず今回はここまで。