
2024/05/24 - 2024/05/25
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公共交通トラベラーkenさん
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この旅行記のスケジュール
2024/05/25
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THRILLER BEACH BREWERY
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2024年5月24日~25日で房総半島へ旅行に行きました
久里浜港からフェリーに乗って金谷港へ渡り、そこからJR内房線の旅になります。
旅行2日目は鵜原理想郷~勝浦エリアのウォーキングになります。2024年4月~6月の期間、JRが主催する「駅からハイキング&ウォーキングイベント」という企画の中に、鵜原理想郷から勝浦にかけて海岸線に沿って歩くというコースがあったので、そのイベントに便乗して1日ウォーキングを楽しみました。
普段の旅行に比べて訪れる観光スポットが少ないので、旅行2日目も楽勝だな、と思っていたのですが、鵜原理想郷の複雑なリアス式海岸の崖を登ったり下りたり、海岸の潮だまりで生物を探しながら岩場を歩き回ったりしていたら、帰るころにはヒザをやっちまいました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝食前に朝の散歩に出かけます。
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玄関の戸が閉まった状態の旅館はこんな感じでした。
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有名な勝浦の朝市を見物に行きます。
勝浦朝市 名所・史跡
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勝浦朝市は日本三大朝市のひとつに数えられているそうで、400年以上の歴史があります。
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仲本町朝市通りにある日蓮宗高照寺。
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ここはイチョウの木が有名らしい。
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墓地を這うように伸びるイチョウの巨木が見ごたえありです。
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境内の裏にトタンの小屋がありました。後で地図で確認したところ、松の湯という超レトロな銭湯があるようです。正面にまわって見なかったのは痛恨のミスです。
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朝市に戻ります。近所で採れた野菜や果物が並んでいます。結構安いかも。
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もちろん魚も並んでいます。
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まだ時間が早いせいか、お店もお客もまばらです。観光客と地元の人が半々くらいな感じです。
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旅館に戻って来ました。
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昨日のチェックイン時には気づきませんでしたが、古い電話ボックスが玄関にありました。
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部屋に戻って朝食です。旅館の朝食のお手本みたいなメニューです。
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太いヒジキが美味しかった。
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みそ汁は伊勢エビの出汁でした。どれもとても美味しくてお腹いっぱい食べました。
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久しぶりにまともな和風旅館を満喫しました。大きな荷物を旅館に預かってもらって2日目の観光に出かけます。先ほどより朝市の客が増えてきているようです。
そのまま勝浦駅まで歩いて行って、電車で移動します。 -
一駅戻って鵜原駅で下車。
鵜原駅 駅
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旅行の下調べをしている時に、「駅からハイキング&ウォーキングイベント」というのを見つけて、そこにちょうど鵜原エリアのコースがあったのでこのイベントに参加しながら観光をしていくことにしました。駅を降りるとすでにイベントスタッフがマップを配っています。このマップを見せるといくつかの施設でサービスを受けられたりします。
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この辺りは鵜原理想郷と呼ばれる風光明媚な景勝地になっています。切り立った断崖が複雑な海岸線を形作っています。散策路が整備されているので、もらったマップをみながら散策を楽しみましょう。
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駅から海岸に向かって下って行く途中にあった小さなお社。グーグルマップには「三夜様」と記載があります。二十三夜の月待ちの講と関係があるのかもしれません。
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下調べの際、グーグルマップに「ファミリーレストラン こだま」とあったので、ここで手軽に昼食でも、と思ってチェックしておいたお店。
いわゆるファミレスではなくて、ファミリーで経営しているレストランということらしい。当初の予定とルートが変わってしまったので、ここで食べることはありませんでした。美味しそうなお店だったのでちょっと残念です。 -
路地に入って行きます。看板で道案内が出ていたので間違えることなく進むことができます。イベントに便乗すると自分でルートを確認する必要がないので楽です。
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海岸に続く曲がりくねった道。散歩好きな人が喜びそうな道を選んでくれています。
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こういう道が楽しい。
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鵜原海水浴場に出ました。
鵜原海水浴場 ビーチ
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海岸に白い鳥居があります。これは八坂神社一の鳥居です。八坂神社はJR外房線の線路の北側、崖の上にあるようです。
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海岸沿いの道端にあったコンクリート製の水槽に水草が栽培されていて、ちょうど花が満開でした。オオカナダモだと思うのですが、よくわかりません。
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謎の水草の水槽の奥には辨財天女が祀られていました。
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さらに奥には小さな社がありました。
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そして岩を削った穴にも神様が祀られています。
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ちょっと雲が多いですが、とてもきれいな砂浜で見ごたえがあります。鵜原海水浴場は「日本の渚百選」に選ばれたこともある有名な場所らしい。
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海岸の端、岩場の突き出した場所に向かいます。
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岩をくり抜いたトンネルがあります。
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トンネルを抜けると「ようこそ!理想郷へ」の看板が迎えてくれます。
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右手にあるのが勝浦塩製作研究所という施設。
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2021年にできたばかりの製塩所です。
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「ピラミッドソルト」なる塩も研究中なんだそうです。
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商品化されている「満月の刻(こく)」と「新月の煌(きらめき)」。満月と新月の満潮時に組み上げた海水で作られています。味が全然違うそうです。味見させてもらいましたが確かに違うような気がしないでもない、という感じでした。
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鵜原理想郷の散策に戻ります。大杉神社という看板があったので、そちらに行ってみることにします。
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岬の先端に向かう散策路。
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鵜原理想郷の複雑な海岸線にそれぞれ名前の付いた岬があります。ここは黄昏の丘だったと思います。
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さらに先に進みます。
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だいぶくたびれた鳥居がありました。
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潮風で劣化が早そうです。
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大杉神社。私たちは外側しか見ませんでしたが、どうやらここは自分で扉の閂を開いて中を参拝して良かったらしい。祠の中には安政時代のものと伝わるクジラの頭蓋骨が祀られているんだとか。
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崖の下が見下ろせる展望スポット。学校で習ったリアス式海岸というやつです。
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綺麗な地層がくっきりと出ています。
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海岸にまで下る道があったので降りていきます。途中の茂みに何か動くものがいたので目を凝らすと、小さなシカがいます。これは多分、千葉県で大問題になっている外来種「キョン」だと思います。食害などの被害が深刻になるほど大量発生しているそうです。
あまり警戒心がないようで、簡単に撮影できました。どんどん捕まえてジビエで食べてしまえばいいと思います。 -
海岸まで降りて来ました。
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下から見ても不思議な風景です。
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潮だまりにいろいろな生物がいます。
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小さな魚がたくさんいます。これは多分カエルウオという魚です。
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1日中遊んでいられそうな潮だまりです。
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四角い穴があいています。不思議な景観です。
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夜にライトアップしたら幻想的で面白そうです。足場が悪いので危険かもしれませんが。
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手弱女平に向かって歩きます。不思議な造形の岩場があります。上には誰かの歌碑がありました。調べて見たら篠田悌二郎という俳人の「崎山に 千草の平ら 虫の原」とう句でした。歌碑じゃなくて句碑でした。
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この辺りは縄文時代の遺跡があるそうです。
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どれが遺跡かよくわかりませんでしたので、とりあえず素晴らしい景観を満喫することにしました。
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風化でできた複雑な岩場があります。
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面白い模様です。
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幸せの鐘。理想郷にふさわしいロマンチックなスポット、と今なら考えられます。しかしながらそもそも鵜原理想郷という名称は、大正時代に別荘地として開発する時に名付けられたもので、当時は東京から大臣や議員等を招き連日連夜大園遊会を開催して売り出したそうです。
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残念ながら関東大震災と世界大恐慌のために鵜原理想郷リゾート計画は失敗に終わりました。現在は理想郷の名前だけが残って、私のような貧乏人も気軽に訪れることができるハイキングコースになりました。
そういえば今日はまだ電車賃189円と飲み物代140円しかお金を使っていません。 -
かつうら海中公園海中展望塔が見えます。後でここに入る予定です。
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岩場のトンネルを通って先に進みます。
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港があります。鵜原港と看板がありました。鵜原港は岬を挟んで隣り合わせの勝場港(かつばこう)と長入港(なげりこう)の2つの漁港のことを言います。こちらは勝場港の方です。国道からかなり離れているので、しずかな隠れ港という感じです。
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トンネルで岬を抜けると長入港(なげりこう)。
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ハイキングマップに従って国道の方に上がっていきます。途中に小さな神社発見。
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やっぱり岩をくり抜いた祠です。
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幟には住吉稲荷大明神とありました。
旅先で昔からその地域の人々の信仰を集めてきた小さな神様に出会うのはとても興味深いものです。 -
海に続く細い道。
本当に良いルートを選んでくれています。 -
国道に出ました。きれいな白い野草が咲いています。たぶんウツギの仲間だと思いますが、よくわかりません。
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県立中央博物館分館 海の博物館にやって来ました。
千葉県立中央博物館分館 海の博物館 美術館・博物館
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入館料200円と安いのでそれほど期待はせずに入館しました。
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エントランスに鯨の骨が飾ってありました。やはり房総といえばクジラですね。
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先ほど潮だまりで見てきたのと同じ(と思われる)魚がいました。
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キョンとかマルバウツギとか、実際に見て来たものが解説してあります。
地元に特化した情報を提供してくれる博物館は観光客にとって大変役に立ちます。 -
昔のイワシ漁という展示。「勝浦の漁師たちは、海岸の木陰に寄ってくるイワシをとらえ、それを岩に掘り込んだいけすに蓄えてマグロ漁のエサに用いました。」と書いてあります。先ほど岩場で見た不自然な四角い穴はおそらくこの生け簀の跡だったのでしょう。本当に役に立つ展示です。
いつか私が『旅が10倍楽しくなる★ローカル博物館利用法!!』という本を書く時にはこの博物館はケーススタディとして使わせていただこうと思っています。 -
続いてかつうら海中公園海中展望塔に入ります。ハイキング参加者はマップを見せると観覧料が980⇒850円に割引されます。
かつうら海中公園 海中展望塔 公園・植物園
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トンネルを通って展望塔の入り口に向かいます。
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塔に向かう橋の下には岩場を四角にくり抜いたイワシの生け簀跡があります。
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自然と人間の営みが混ざり合った複雑な景観です。
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もっと有名になっても良さそうな観光スポットだと思うのですが、割とマイナーな場所ですね。
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さぁ海中展望塔に入りましょう。
ここはその日の海の透明度によって観覧料金が変化するシステムになっています。980(割引で850円)だったので今日は透明度4m以上のはずです。 -
96段のらせん階段を下りて海中にやって来ました。
確かに結構遠くの方まで見ることができます。色々な魚が泳いでいますね。 -
群れをなしてじっとしている魚たち。
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生きて泳いでいる魚をみて「美味しそう」と思うのは日本人特有の感覚だという話を聞いたことがありますが、やはり昨日の焼き魚を思い出してツバが出てきました。
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らせん階段を96段登って外に出てきました。かつうら海中公園の入り口にも広い潮だまりがあって、たくさんの人たちが遊んでいました。私たちもしばらく岩場を歩き回ってカニやエビを見つけて遊びます。
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国道沿いのルートに戻りました。道端にカラフルな昆虫発見。どうやらオオキンカメムシというらしい。本州中部以南が分布域ですが、北海道でも採集記録があるそうです。見た時はきれいな虫だと思ったのですが、カメムシと聞くと気持ち悪くなるのが不思議です。
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国道も岩をくり抜いたトンネルがあります。
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いくつかのトンネルを抜けたところで左手の崖の上に小さな祠を発見。グーグルマップでは稲荷神社とだけ書かれています。
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面白そうなので急な斜面に作られた参道を登って見ます。
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もうお馴染みの岩をくり抜いた祠です。
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稲荷神社なので小さな狐様が見えます。
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狐様の後ろは帽子をかぶったような石の棒が飾ってあります。ちょうど中沢新一著『精霊の王』を読んだばかりだったので、これは絶対古代の石神信仰の名残だ!と勝手に盛り上がっていました。
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ハイキングに戻ります。マップにも紹介されていた尾名浦のめがね岩。
尾名浦 自然・景勝地
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トンネル。
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小さな入江。
先程から同じような景色が続きます。 -
少し大きな港に出ました。松部港という場所です。ここでリアス式の複雑な海岸は終了のようです。
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ここから海岸を離れて山の方に進みます。配られたマップには「旧郁文小学校」と書いてあったのですが、実際には成美学園高等学校という高校があるだけでした。調べたところ、旧勝浦市立郁文小学校校舎は2023年度から成美学園により通学も可能な通信制高校が開設したとのことでした。
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東灘醸造に立ち寄ります。
東灘醸造 グルメ・レストラン
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ここも今回のハイキングイベントに協賛しています。ここで作ったスパークリング日本酒試飲させてもらいました。結構美味しかったです。
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道端にあったお地蔵様
左の碑には「親子地蔵尊」とあります。背後の石板には「淺井正山」とあります。ネットで色々調べたのですがほとんど何もわかりませんでした。 -
「イタリア食堂TOKUBEI」というお店でお昼にします。
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ランチはほとんど500円です。
これはトマトとフレッシュバジルのピザ。とても美味しい。 -
マッサマンカレー&ライス。ココナッツミルクのカレースープが大変美味です。具は魚とゴロゴロお野菜でした。
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勝浦イノシシ煮込貝型パスタ。これもすごく美味しい。お肉の歯ごたえがとてもいいです。臭みは全くありません。
3皿で1500円。旅館でもらったクーポン1000円分をここで使って、払ったお金は500円でした。大満足です。 -
勝浦に戻って来ました。昨日も訪れた延命地蔵の石の祠。
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ハイキング最後の目的地「THRILLER BEACH BREWERY(スリラービーチブルワリー」に入ります。
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勝浦でクラフトビールを製造しているお店です。カウンターの裏がビール工場になっていて、見学させてもらえました。
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そして最後に試飲です。好きなビールを1種類選べます。
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味はよく覚えていないのですが、オシャレなグラスで味と香りを楽しむためのビールという感じでした。わたしはドイツやチェコで飲んだ巨大なジョッキでゴクゴク飲むヤツが好きなので、ちょっと合わないかな。
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旅館に預けた荷物を回収して1泊2日の南房総旅行は無事終了です。
美しい海と美味しい魚、独特の地形とそこに暮らしてきた人々の歴史がゴチャ混ぜになって、かなり奥の深いエリアになっていると思います。まだまだ面白そうな場所がたくさんあるので、近いうちにまた旅行に来ることでしょう。
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