
2024/05/11 - 2024/05/17
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すなふきんさん
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西域カシュガル古城の夜は遅い。確実かつ着実に中華の影響が大きくなっていく最果ての地だが、今なお色彩鮮やかなウイグル文化を感じさせてくれる街だった。一方で西域開拓に取り組んだ後漢時代の武将の逞しさを身をもって実感した。井上靖の楼蘭を読んでいくとなお感動することでしょう。学びの多い一人旅だった。
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ツアーが解散となり夕食を取るため一人地下道を通ってカシュガル古城へ。路上販売が活発。こういうのって靴下か下着が多い印象だけど気のせいか。
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観光化著しいカシュガル古城もよく見るとウイグル人憩いの場が点在しており生活をしている人がいることを実感させられる。
カシュガル旧市街区 旧市街・古い町並み
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昨晩前を通った時に気になっていた七代美食という店。今日はここで食べる。
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羊肉をせっせと串に通す仕込みオジサン。子供に戯れながら仕事に勤しむ姿が微笑ましい。
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気になっていた缸子肉(22元)を早速いただく。子羊と野菜を刻んだ具材を少し酸味が効いたスープでほろほろになるまで煮込んで仕上げる料理。これはぜひ食べることをお勧めする。
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そして大盤鶏飯。本来大皿の単品料理だがお一人様向けのご飯に大盘鸡を乗せたどんぶりみたいな料理があった。さすが本場、辛味もあるが味わい深い。
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必死で羊串を焼くオヤジ。そんな姿見せられたら食べたくなるやん。
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ということでお腹いっぱいだったが2串いただいた。程よくスパイス効いてて旨い。この店の食事は全てにおいて満足度が高かった。
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お茶を飲んでいるとテラス席がないと困っているヨーロピアングループがいたので譲ってあげた。彼らは国籍バラバラの友人同士。半年のバケーションで西から東へ旅しているらしい。中には子供もいたけど学校は大丈夫なのか。
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ウイグル名物薔薇紅茶。意外と色んな種類があるんですな。
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22時ごろになってもまだまだ明るい。中国も北京時間以外じゃなくてせめて真ん中くらいの西安時間にすればよいのにね。おっと内政干渉になることは言ってはいけない。
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屋台が立ち並ぶ通りは夕暮れ時になってより一層賑やかになってきた。
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ゾウの食事でも作れそうな特大鍋で作られるポロ。食べてみたい。
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店の中も結構繁盛している。よし覚えた。明日はここに来よう。
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カラフルな表札の小学校。もう既に22時を回っているのだが、まだまだ明るいし子供たちが遊んでいる。
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雑貨にまみれてコーヒーマシンを操るおじさん。一杯いただくとしようか。
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安江コーヒーという何とも可愛らしいシール付き。
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通りを歩いていると見つけたママティの古民家。300年前から残る民家が民族博物館となっている。
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空には綺麗な月が。ウイグル建築の上に広がる青い空が幻想的。アラビアンナイトの世界みたい。
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迷路みたいな間取りは面白く、昔の日本の家みたい。ただ決定的に違うのは強固な石造りで2階やベランダなど立体的に使用されている点。
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建物の中では当時のカシュガルの生活が垣間見える。もちろん着飾って映える写真を撮ることも可能。
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漢民族の写真撮影に相手させられるオジさん。強引に連れて行ってポーズさせてドヤ顔。お父さんの設定でしょうか。
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生演奏に誘われて来てみると、カシュガルには似つかわしくない近代的セットで音楽を聴かせるバンドがたくさん。
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カシュガル古城の東の端はバーが集まる界隈。バンドが生演奏をかき鳴らし、そしてレストランやバーが立ち並び盛り上がっている。
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賑やかな通りの近く、古城の北東には班超の功績を讃える耽恭祠がある。後漢時代の武将・外交官で、西域への遠征を指揮し、後漢の勢力拡大に大きく貢献した。メンズが好みそうな彼の像の前では力強いポーズで写真を撮る人々が。
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祠から眺められるカラフルなカシュガルタワー。どことなくあのタワーに似ている。
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滑稽なダンシング爺さんがフラつく店でビールを飲みながら生演奏を聴く。
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桑の木の上に人。下ではでっかい布を広げて、いよいよ落ちてくるのかと思いきや、よく見ると小さい白い実を落としている。
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甘い汁が飛び出る桑の実(マルベリー)の実。白っぽい色をしていますが、熟すと赤色や紫色に変わるらしい。種類によっては、熟しても白い実をつけるものもあるという。
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めっちゃ拾うやん。
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元気な一日の始まりは朝食から。
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人民のための人民公園で朝の散歩でもするか。門の前には気合の入ったいで立ちで太極拳に興じる人が。こんな衣装、上海ではさすがに見なくなったな。
人民広場 広場・公園
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美しい白樺並木。
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野外卓球台とバトミントンコート。はるか西方でも健康増進には気合が入っている中華。
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公園から歩いてユスフ・ハジブ廟へ。こちらは11世紀のウイグル人学者、詩人、政治家であるユスフ・ハジブを祀る霊廟。ちょっと早かったのかまだ開いていない。新疆は夜が遅い分、朝も遅いんだよな。
ユースフ ハーッス ハージブの墓 (玉素甫 哈斯 哈吉甫墓) 史跡・遺跡
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入ってすぐにユスフ・ハジブ像がお目見え。彼は学者、詩人そして政治家でもありカシュガルで生まれた。彼の代表作である叙事詩「クタドゥ・ビリク(幸福の知恵)」は、テュルク語で書かれた最初の文学作品として知られ、政治、社会、倫理など幅広いテーマを扱っているという。
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廟の内部にはユスフ・ハジブの墓があり、多くの人々が参拝に訪れると共に、外国人観光客も訪れる。彼が残した倫理感も学ぶことができウイグル族の人々にとって精神的な拠り所であり、重要な文化遺産なのだ。
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廟の内部に安置されているユスフ・ハジブの墓。棺桶までびっちりとタイルで覆われている。
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ハジブの残した名言の数々。472は「知識の価値は知る人のみぞ知る、智恵に対する尊敬はまた知識から生まれる」と書かれている。ありがたい哲学。
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鮮やかなブルーの廟はウイグル族の伝統的な建築様式で建てられている。廟の壁面に施された美しい装飾やタイルは見応えがある。
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廟を後にタクシーでバザールへ。ただバザールを観光しようと思ってやってきたが、地図の辺りには何も見当たらない。どうも無くなってしまったようだ。
バザール 市場
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念のためバザールの文字が書かれた建物の周りで情報収集してみる。ちょうどバリケードの出入口にいた役人っぽい人に聞いたらやけに怪しまれたので退散することに。
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仕方がないので昼のカシュガル古城を散策することにする。
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なんとパレードもやっている。ここまで来てテーマパーク的なものが見たいのではないのだが...。この仕掛け何となく中華の闇を感じる。
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石が装飾品などとして重宝されるのはどこも同じ。古城でも色々な石が売られているが、価値が分からない。
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ウイグル文化の面影を残しながらそこはかとなく中華仕様を感じる整然とした通り。
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かと思えば、昔ながらの面影を残す景色にもふと出会えたりする。でもバザールも無くなったし、いつまで続くのか分からない。
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昨日、大鍋で炒められていたポロを食べる。羊臭さもなく程よい甘味があって旨い。25元。
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本場の羊串もこの旅行では最後か。1本6元。
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こちらはKAWAS(カワス)という飲み物。道端で売っていてずっと気になっていたので一杯飲んでみた。甘い麦芽ジュースで子供でも飲めそうだ。
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羊の脚と腎臓?が並べられている。ウイグル人が好きそうなものだが、ただこれは食欲をそそられない。
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薔薇が無数に浮いたスープ。
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至る所で見られたザクロジュース。1杯10元なのでいただく。
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酸味が強い中に甘さと渋さがある。南疆特産のザクロを使っているらしい。
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カシュガル観光の最後は博物で〆る。なんかずっと工事してたみたいだが開いてはいる。入り口でスーツケースを預かってもらう。
カシュガル地区博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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非常に興味深い展示である。これが無料で拝めるのだから中国政策はありがたい。
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西域開拓に貢献した人物の像が並びその中にはもちろん班超も。彼が活躍した西暦50年ごろとはこの辺りはまだ想像も絶する厳しい世界だろう。
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ロプノールと共に消えた楼蘭人の宴会の様子。
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清の時代の牡丹柄の女性服。献上されたものだろうか。
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カシュガルの伝統的デザインの焼き物。色合いは昨日オジサンの工房で買ったものも同じ。
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博物館もほどほどに、カシュガル空港到着。行き先には新疆の都市名ばかりがフライトボードに並ぶ。エラい遠いところまで来たことを改めて実感。なおこの空港は軍事的に重要な空港らしく離陸時はシェードを下せと指示が出る。
カシュガル空港 (KHG) 空港
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東へ向けて飛行中の様子。右側の席だったので、雪と岩で白くて黒い天山山脈を望むことができた。
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サクッとウルムチ空港に到着。市内に行くには時間がないが空港で飯を食うのも味気ないのでウルムチ地下鉄に乗ってみることに。何のことはない普通の中華地下鉄。
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ダージョンで比較的評価が高かった労道新疆菜というレストランへやってきた。
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新疆名物の羊スープとパン、ヨーグルトのセット。羊スープには春雨も入っている。この店の看板メニューらしいが臭いがしんどい。大人しくラグメンにすればよかったと後悔。
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まだ少し時間があるのでウルムチの植物園を散策する。無料で入れる。荷物チェックのみ。
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平日の昼下がりということもあってかのどかな雰囲気。
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市民たちの憩いの場となっている様子。カップルや学生たちの姿も見られる。
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時間になったのでまた地下鉄に乗って空港に戻ってきた。スマホの充電をしたい。
ウルムチ地窩堡国際空港 (URC) 空港
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ウルムチ空港で乗り換える客が使える専用ラウンジがあり、ここで休憩&充電ができた。
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飛行機はあるのに遅れている。どうも滑走路が渋滞しているらしい。
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1時間くらい待たされてやっと飛行機に乗れた。そして機内食。5時間も飛行機に乗るので無いと腹が減る。
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B737は狭苦しいし、隣はうるさいし、どうも落ち着かない。やっと上海虹橋空港が見えてきた。ここに下りてくれたらなあ。
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夜バスで帰路へ。浦東は遠い。へとへとに疲れました。
上海浦東国際空港 (PVG) 空港
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