
2024/05/11 - 2024/05/17
67位(同エリア224件中)
すなふきんさん
- すなふきんさんTOP
- 旅行記98冊
- クチコミ157件
- Q&A回答14件
- 180,471アクセス
- フォロワー39人
シルクロードの歴史に魅了された私は更に西へ。ウルムチからトルファン、カシュガルへ。一人旅の記録。vol.1ではウルムチ市内と天山天池を振り返る。色々な歴史が交錯する新疆ウイグル自治区の省都、ウルムチは想像していたよりもはるかに都会で漢民族も多かった。一方、警察官にウイグル系民族が多いのは意外だった。短期間の旅行滞在とはいえ、中国は現地に行って初めて知ることが多い。
【飛行機】
上海→ウルムチ MU6913
05-11 06:35 至 12:05
カシュガル→ウルムチ CA1286
05-16 15:15 至 17:20
ウルムチ→上海 FM9224
05-16 20:20 至 01:15 合計2405元
【鉄道】
ウルムチ→トルファン北 D2718
05-13 08:50 至 09:45 51.5元
トルファン北→カシュガル T269
05-13 23:54 至 12:54 289.5元
【宿泊】
烏魯木斉恒裕国際酒店 304元/泊
喀什古城景区美居酒店 352元/泊
-
6時半のフライトでウルムチへ。こんなに朝早いのは久しぶり。虹橋空港なのでタクシーで楽々アクセス。
上海虹橋国際空港 (SHA) 空港
-
ウルムチまで約5時間のフライト。淡白な機内食いただきます。
-
フライト時間が長いので途中で追加のおやつが出てきた。
-
ウルムチ市が近づいてきた。緑の少ない大地が見える。
-
ウルムチ到着。チベットのような厳しい検査や手続きはなく、あっさり新疆の地を踏むことができた。天気は最高、だが暑い。
ウルムチ地窩堡国際空港 (URC) 空港
-
ホテルは無料送迎付き。カウンタックみたいなドアが上に開閉するタイプのテスラに迎えに来てもらった。
-
部屋は非常に清潔感があってよろしい。広さもちょうど良い。
-
高層階で眺めは抜群。遠く天山山脈が見える。
-
ホテルの近くにあった「胡子王」というお店。扁豆面旗子というユニークな麺料理が特に有名。
-
店内の様子。
-
烤牛肉とされているが、新疆名物の烤包子と一緒だろうか。いわゆるミートパイ。5元。
-
そしてこのお店の一押し、扁豆面旗子。チマチマしたものは全て麺。スープの味付けが抜群でトマトスープの酸味が旨い。15元。
-
ウルムチ市内を走る路線バスで移動。Alipayと地図アプリがあればウルムチの路線バスだって楽勝だった。
-
バス車内はなんとノンエアコン。昔のバンコクを思い出すわ。
-
ウルムチにも無印良品の店があった。その隣には新疆綿使用を否定したH&M。世界はどうなっているのか、やっぱ行ってみないと分からんね。
-
新疆ウイグル自治区博物館にやってきた。ここにはかの有名な楼蘭の美女と呼ばれる女性のミイラが展示されているのだ。
新疆ウイグル自治区博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
ミイラが纏っていたという衣服。
-
西域に存在した国々の特徴的な帽子。
-
男性のミイラ。この博物館は聞いていた通りミイラ展示がびっくりするくらい多い。楼蘭の美女はぜひ足を運んでご覧いただきたい。
-
シルクロード好きにはたまらない、消えた楼蘭国に関する展示のコーナーもある。
-
この織物は古代の弓術者が腕を守るために使われた護臂(射禅)の一部。色彩が鮮やかで、模様が非常に複雑かつ神秘的である。模様の中に「五星出東方利中国」という漢字が刻まれており、これが漢民族のテンションを爆上げさせる発見となっている。
-
もちろん中国共産党の新疆ウイグルにおける涙ぐましい活動の歴史を学べるコーナーもある。
-
改装され規模が大きくなった様子。展示室も快適だった。これで無料というのは、古代文明の大国、中国の良いところ。
-
新疆国際大バザールへ。非常に規模は大きく政府によって作られた観光地。後になって知ることだが観光客が気軽に観光できるバザールは新疆にはここ以外もう存在していない。
新疆国際大バザール (新疆国際大巴扎) 市場
-
暑いのに広場でダンスしている人たちが。中華のフレーバーは全く感じられず、もうすっかり別の国のようだ。
-
バザールの大半は屋内。なんか全然活気がない。観光用バザールなので多分、時期と時間が悪いのだろう。
-
売られているものは木の実や穀物、乾燥したフルーツなど。
-
陽気なおじさんがアコーディオンを奏でている。人々ののり
-
何やら珍しい赤い胡桃が売られている。普通のと味は同じだけど。
-
ウイグルのアイスクリーム。ミルクアイスだけど香料か何かが入っていて、アイスクリンみたいな懐かしい味がする。オーダーするとオジサンがペチペチと盛ってくれる。
-
色は少し黄色っぽい。色々なサイズがあるが、中サイズは8元。
-
ラベンダーカラーのこの店はウイグル発祥でブランド化を図ろうとしているのか、バザール内にも複数展開中。結局何がメインの商材か分からなかった。
-
街頭で笛や太鼓を演奏しているウイグルのおじさん。その横で踊る韓民族のおばさん。ちゃっかり自撮りしており、後でアップするつもりなんだろう。
-
ウルムチは乾燥した気候と豊富な日照時間により、甘くてジューシーなフルーツが豊富に栽培されている。特にハミ瓜(ハーミグァ)は中国でも特にブランド性の高いメロン。果肉はオレンジ色で香り高く、ジューシーで、甘みが強く、中国の夕張メロンだと思っている。
-
でっかいナンのモニュメント。撮影スポットやな。
-
ワイワイ声が聞こえるので行ってみるとバザールの入り口で何やらやっていた。新疆の各民族衣装を纏った人々が歌い踊り、街を練り歩くそんなイベントらしい。江南の渋い歌曲に辟易としていたので新鮮な感覚。
-
さて、このバザールには和田という場所でしか取れないというホーテンジェイドを取扱う店が多い。せっかくなので一つ試しに買って土産にすることに。
-
自分用に300元の黒玉のブレスレットを購入。なおこちらが原石。磨きをかけて薄くし装飾品に仕上げしていく。羊のミルクと言われる乳白色の少し透き通るくらいのものが最も価値が高いらしい。黒玉はあまり値打ちがない様子。黒でいいんだけど。
-
一人旅は夜も暇なので大バザールのナイトショーを見に行くことにした。夕食は付いているのだが、ディナーショーではない。
-
ショーに付いてくる食事。小鉢に少しずつポロだとかラグメンが盛り付けられてウイグル定食といった様相。
-
ショーの会場。ディナーショーにしても良さそうなものだが。私は2列目の席なのでステージから少し離れているがちゃんと見えるかな?
-
と思ったら何の心配もいらなかった。グレードの高い前列はあまり売れていないみたいで、同じグレードの中国人の団体が一気にまえに押し寄せたどさくさに紛れて私も前の方に。ウイグルと言っても単独民族ではないので、色々な民族の舞踏を順番に演じてくれる。
-
ショーは盛大で、キャストが観客席の中に入ってきたり、ウイグル民芸品の即売会(これは商業的だが)があったり、なかなか楽しませてくれる。
-
ショーが終わるとすっかり真っ暗になっていた。明日はツアーで朝が早いので、バスに乗ってホテルに戻って寝ることにする。
-
おはようございます。質素なホテルの朝食。隣の牛肉麺の店に行けばよかったと後悔。でも元気な一日の始まりは朝食から。
-
今日は小綺麗なビュイックで天山天池へ。ここへのアクセスはなかなか骨(というか外国人が一人でぽろーんと行けるとは思えない)なのでツアー(345元)に参加した。
-
自分が一番最初で他に3組ピックアップしてからの出発。ツアー団には中国人のほか台湾の老夫婦も一緒だった。運転手の計らいで助手席に乗れたのはありがたかった。ハミ方面へ約1時間くらい移動。
-
途中何やらゲームセンターみたいなところに立ち寄りディズニーにあるソアリンのような乗り物を無償で体験させてもらった。これ自体新疆とも天山とも何の関係もないのだが、面白かったからいいか。
-
まずはツアーセンターでガイドさんにチケットを買ってもらう。ただ外国人は事前登記が必要で公安の小部屋でパスポートを持って手続きが必要(無料)。台湾の老夫婦も同じ手続きが必要だった。
-
天池まではまだ20kmくらいの道のりがある。自家用車はガイド付きでもツアーセンターから先は不可。シャトルバスに乗って行くしかない。
-
民俗風情村を通ってシャトルバスを乗り換え。ここで金を落とさせようという魂胆か。
-
道沿いには屋台風のレストランが立ち並んでいて、テイクアウトできそうなものも。今思えばここで食べ物を調達しとけば良かった。
-
ステージで何やらダンスしていると思ったら民族衣装をレンタルしてご機嫌の素人のオバさんだった。
-
くすんだ漢服と比べて色鮮やかやね。
-
羊の頭の骨?が並べられているが不気味すぎる。
-
道中小さい池が見えた。天池ももうすぐか。
-
シャトルバスを下車して少し歩く。電動カートもあるが料金外らしい。
-
歩道沿いに生えているのは雪岭云杉(雪嶺雲杉)。天山山脈などに自生する常緑針葉樹で最大で40mまで成長する。針状の葉は四角形で、先端が尖っているところが特徴。
-
雪嶺雲杉の森を抜けるといよいよ天池がお目見えする。
-
やってきました。新疆ウイグルのスイス、世界遺産天山天池。観光客も少なめで快適。
天池 滝・河川・湖
-
遊覧船に乗ってみようか。ガイドに案内され乗船。一人100元。乗るか乗らないかは任意でここからは基本自由行動になった。
-
船に乗らず湖畔の岸辺で遊んでいる人たちもいる。天気も良く非常にのどかである。
-
船は大体20分程度、天池を巡り戻ってくる。そう思うと乗船料はやや高いような気もするが。
-
途中で下船して王母祖廟に立ち寄ってみる。
-
急勾配の階段を登って上へ。
-
やっとこさ廟に到着。この王母祖廟は道教の寺院で、道教の重要な女神である西王母を祀っており、多くの信徒が訪れる聖地となっている。
-
お参りします。ここまで来れましたありがとうございます。
-
めっちゃ美しい景色。来て良かった。これを見ずに死ねないことはないが、でも脳裏に焼きついた風景の一つにはなった。
-
急勾配をガクガク震えながら下りてきて船に乗るかと思ったが、せっかくなので散歩がてら湖畔を歩いて集合場所まで戻ることに。
-
道中あまりに狭い道があったので、振り返ってみると結構ヤバい足場を通ってきたようだ。
-
危ないと書かれているが数名登っている。大丈夫かいな。こういう行動が命取りにつながるのだが。
-
なかなか到着しないと思ったら周囲は12.5kmもあった。どうりで時間がかかるわ。
-
確かに湖畔の様子と雪を被った山々を眺めると写真で見るスイスの景色に見えないこともないが、周囲のやかましさと赤筆で刻まれた石碑がやはり中華。
-
気付いたらもう15時半。腹が減ったが時間ないので食堂で涼皮を掻っ込む。16元。
-
高山植物が生い茂る森林の間を抜けて駐車場へ。感じるぜマイナスイオン。
-
バスであっという間に麓の駐車場へ帰ってきた。景区の最後はお決まりのお土産物コーナー。
-
しかしまあ閑散としている。勢いで作ったものの、需要が読み切れてなかったんやろうな。
-
フフホト市街へ。ツアーの運転手には紅山公園の入り口で降ろしてもらってサヨウナラ。ここからは気楽に一人ブラブラと街歩きすることに。
紅山公園 広場・公園
-
公園内は牡丹の花などが咲いており散歩するにも気持ちがいい。
-
紅山というだけあってちょっとした丘になっており、高台からは発展したウルムチ市の様子が眺められる。
-
紅山塔。高さはないがこの公園のシンボル。
-
地元の家族連れや若者やカップルが溜まっている。娯楽が少ない一昔前には日本にもこういう何もないが人が集う憩いのスポットが街々にあったが、最近は少なくなったな。
-
バザール近くのローカル飯店で夕食。中央アジアの趣がある店内の様子。
-
麺が続いたので、鶏肉米飯を食べる。ウイグルの名物料理である大盆鳥と同じ味付け。トマトソースにガーリックが効いていてご飯がすすむ。25元。
-
定番の羊肉串。あまり味付けは濃くないが、肉そのものが臭みが少なく旨い。1本8元。
-
店の軒先には仕込まれた羊肉串がたくさん。
-
夜だがここでも烤包子(カオバオズ)が売られている。美味しそうだが満腹でもう食べられない。
-
フラっと立ち寄った店だが美味しかった。バザールから近いが地元の人が多い店を選んでそれが正解だったようだ。
-
食後は気になっていたアバンティのヨーグルトをいただく。
-
暗くなるにつれ涼しくなって、バザールに人が増えてきた。
-
バザールを後にする中国の中でも新疆ウイグル自治区は最も西に位置するため、21時になってようやく暗くなる。
-
最後は搾りたてオレンジジュース屋台の誘惑に負け1杯いただく。ホテルに戻って洗濯して、明日はトルファンに移動だ。
→vol.2に続きます
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
もっと見る
烏魯木斉(中国) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 新疆ウイグル 七日游
0
92