2024/04/02 - 2024/04/06
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仙台グルメ情報の次は歴史的スポット。
宮城県を代表する観光スポットの『瑞鳳殿』を訪れました。
旅行前に情報収集する人もいると思いますが、行き当たりばったりというタイプの人なら、瑞鳳殿を見学する前に資料館へ足を運びましょう。
霊屋の見どころが良く分かりますよ。
瑞鳳殿を見学した後は、青葉城。
ガイドブックでお馴染みの政宗公の姿をカメラに納めようと訪れました。
その様子をご覧ください。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自家用車
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今回は、仙台藩と言われた時代にタイムスリップしてみようと思います。
芭蕉の辻は、仙台城下の町割の基点だった場所。
城の大手門から延びていた大町通と、江戸時代の5街道だった奥州街道が交差する辻(十字路)がこの辺りにあったようです。
今は近代的なビルが建っていたり碑が残っているだけですから、今度は主要観光スポットに行ってみましょう。芭蕉の辻 名所・史跡
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伊達藩主たちが眠る経ヶ峯にやってきました。
瑞鳳殿観覧車駐車場に車を停め、坂道を上ると最初に見てくるのが臨済宗妙心寺派の『瑞鳳寺』。
ここは、伊達家の菩提寺です。正宗山 瑞鳳寺 寺・神社・教会
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更に歩くと参道の階段。
62段は仙台藩の62万石を表していると言われていますから、本当に62段あるのか1段ずつ数えながら歩くも、家人に話しかけられたらどこまで数えたのか分からなくなってしまいました。
やり直しがきかない時に、このいたずらは本当に悔しい!
だからと言って1段目からやり直すには体力も気力もなく、その後は創建当時から残っていると言われる立派な杉の木を見ながら歩き続けた私でした。
あー、悔しい…。 -
観覧券売り場でチケットを購入したら、いよいよ伊達家霊屋の見学開始。
正式名は経ヶ峯伊達家墓所。
瑞鳳殿は、政宗公の遺言で墓所の上に造営されたものです。 -
涅槃門。
涅槃とは煩悩を取り去った悟りの境地となる状態を言いますが、ここから先は死者の世界(聖域)。瑞鳳殿 寺・神社・教会
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涅槃門を、内側から見てみました。
屋根の急勾配は唐様の特徴。
建物には、樹齢数百年と言われる青森檜葉が用いられているようです。 -
今度は、門の装飾。
海外ではシンメトリー(左右対称)のものが多く、人工的な美だったり完璧主義という印象を受けますが、日本ではアシンメトリー(左右非対称)になっている事が多いように感じます。
これは自然との調和を重んじる日本人ならではの美的センスと言えますが、瑞鳳殿の装飾もアシンメトリーの部分が多いので、その辺りに注目してみましょう。 -
扉の上部にある蟇股(かえるまた)を見ると、中国四神の【麒麟】。
君主が仁のある政治を行う時に現れるという、伝説上の生き物です。 -
先程の蟇股を反対側から見ると、【五色の瑞雲】。
昔は五色に輝く雲は吉兆とされていましたので、首里の旗頭(代表旗/沖縄)にもこの瑞雲が用いられていますよ。 -
蟇股の左右にある妻飾りも、左と右では非対称。
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先程は蟇股の左側部分を撮影しましたが、こちらは右側。
涅槃門の見学だけでもかなり時間がかかってしまいましたが、間違い探しをしているような楽しさがあり、廟所ということをすっかり忘れてしまいました。 -
創建当時の階段を上ると、今度は拝殿。
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建物の左側には、朝鮮出兵の際に政宗公が朝鮮から持ち帰り、若林城(古城)に移植したと言われる臥龍梅の子孫樹が植えられています。
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拝殿の錺金具や瓦を良く見ると、可愛らしいハート型。
これは女子ウケを狙っていたわけではなく、ハート型の猪目(いのめ)は魔除けとして用いられていました。
伝統的な建築(城・神社・仏閣など)で良く見掛けますので、気になった方は探してください。 -
今度は扉の上に掲げられた扁額を見てみましょう。
薄い赤色の部分には塗料に【珊瑚】。
そして文字の白い部分には【真珠】が使われています。
創建当時は、江戸時代の書家 佐々木分山の書が掲げられていました。 -
いよいよ本殿。
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大香炉。
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伊達家と言えば家紋が多いことで知られていますが、扉には上杉家から贈られた【竹に雀紋】、そして細川家に願い出て使用した【九曜紋】があります。
因みに【竹と雀紋】も良く観察すると、鳥の嘴が阿吽で非対称。
鳳凰や龍頭も、悟りの境地を表す阿吽になっていますよ。
また独眼竜と言われた伊達政宗公ですから、皆さんも龍を探したくなると思いますが、壁に描かれた彫刻に龍の姿はなく屋根の四隅に龍(龍頭)がいますので、こちらも見逃さないようにしましょう。 -
今度は本殿の彫刻。
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蟇股や花頭窓(かとうまど)の上には吉兆の鳥。
瑞鳳殿の名前にも使われている伝説の鳥ですが、仙台城本丸大広間にも鳳凰が描かれていたようです。
後ほど紹介する感仙殿とはこの辺りの華やかさが異なりますので、是非見比べてください。
鳳凰の上には飛天の姿。
蓮の花を持っていたり、異なる楽器を持っています。 -
建物の側面に彫られた飛天。
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極楽を飛翔しながら仏を賛美し供養する様子を描いたと言われる飛天ですが、良く見ると飛天の足の裏は建物の外に向いていますよ。
仏壇に足を向けないのと同じように、政宗公を敬いこのような姿になったようです。 -
象牙のような尾垂木は、唐様の特徴と言われる5角形(画像中央やや上)。
柱の彫刻は獅子頭。
こちらも非対称です。 -
組物の部分を拡大してみました。
ピヨ~ンと伸びている赤い木が尾垂木。
5角形になっていますよ。 -
本殿の左右にあるのは、政宗公を追って切腹した20名の殉死者供養塔。
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瑞鳳殿資料館。
この旅行記では涅槃門から紹介しましたが、資料館の映像を見ておくと瑞鳳殿の見どころが良く分かりますので、見学を始める前にまずこちらへ行きましょう。瑞鳳殿資料館 美術館・博物館
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戊辰戦争で殉職した仙台藩士の弔魂碑。
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案内に従って、次の見学場所に移動中。
静かな森の雰囲気がとても良い感じです。 -
今度は瑞鳳殿と向き合うように立っている【2代藩主忠宗公】と【3代藩主網宗公】の霊屋へ行ってみましょう。
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入口。
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門を潜り階段を上った所にあるのが、瑞鳳殿と瑞鳳寺を寄進した2代藩主伊達忠宗公の【感仙殿】。
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瑞鳳殿と比べると飛天と花頭窓の間には何もないので、少しシンプルな印象を受けます。
こちらも扉に【竹に雀紋】と【九曜紋】。 -
昔は瑞鳳殿と同等の華やかさだったと言われる感仙殿ですが、明治時代に入り本殿以外のものは全て取り壊し。
明治時代と言えば、寺院では神仏習合/廃仏毀釈により建物だけでなく仏像も撤去。
城は廃城令により取り壊し。
なんとまぁ勿体ないことをしたのかと思いますが、更に仙台は空襲もあり、いろいろな理由で歴史的建造物が失われました。 -
瑞鳳殿の紹介で【竹に雀紋】を紹介しましたが、こちらにも同じ紋がありましたので、拡大してみました。
笹の部分を良く見ると、露を表しているという『・』も付いています。 -
感仙殿から左(画像では奥)に進むと、3代藩主の善応殿。
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こちらには祀られているのは、伊達騒動で知られる網宗公。
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感仙殿と似ていますが、扉を見ると【竹に雀紋】の下は【竪三つ引両紋】。
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善応殿と逆方向に進むと妙雲界廟石碑。
華やかな建物に祀られているのは、3代藩主網宗公まで。
4代藩主綱村公の遺命によりそれ以降霊屋は建てられなくなり、歴代藩主は大年寺山に葬られるようになりましたが、9代藩主周宗公・11代藩主斉義公と芝姫(あつひめ)は、こちらの妙雲界廟を墓所としています。 -
瑞鳳殿・感仙殿・そして善応殿の見学を終えたら下り。
男性が歩いている方向に進むと御子様御廟。
側室や幼くして亡くなった藩主の子どもたちを埋葬した墓や石灯篭があります。 -
伊達家経ヶ峯墓所の見学エリアは、大きく分けて【瑞鳳寺】【瑞鳳殿】【感仙殿・善応殿】の3つ。
桃山文化の廟建築は、華麗で見応えがありました。 -
次に訪れたのは仙台城跡。
別名は青葉城。仙台城跡 名所・史跡
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ガイドブックにも掲載される伊達政宗公のお顔を拝見と思ったら、何と逆光!
午後の時間帯でしたので青空を入れて撮影しようと思ったら、政宗公の顔は見られませんでした。
残念…。 -
お顔を拝見できないのであれば…という事で、オーラを放つ政宗公にしてみました。
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桜も残念。
蕾がここまで膨らんでいましたから、来週はきっと満開でしょう。 -
本丸跡。
政宗公の居城である仙台城は、東と西は断崖で守られていた平山城。
そして家康の警戒を避け、敢えて天守は築かなかったと言われています。 -
コンピューターによって再現された大広間。
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仙台城見物館に飾ってある模型。
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大広間障壁画の鳳凰。
こちらも、見物館で見る事ができますよ。 -
更にこの仙台城で見逃がせないのが石垣。
ドライブしながらでも石垣見物が出来ますので、北側にある道を車で通る時は積み方の違いなども見てみましょう。
一直線ではありませんが、横ラインが綺麗に繋がっている所もあれば、自然石を積み上げている所もあります。
画像は本丸跡に置いてある石垣の構造を示す石。 -
表面に用いられているのは綺麗に整形された石でも、石垣内部までは中々見る事ができないので、このような機会に見ておくと良いかもしれません。
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仙台城見学の後は、青葉城下銘店館へ。
目的は御土産よりも、この七夕飾りでした。
仙台の七夕は、東北三大まつりのひとつ。
祭り好きの血が騒ぎ、他の2つも見たくてウズウズしてきました。
勿論この時期ですから実際に開催されているお祭りではなく、その雰囲気が味わえる場所に行くことにしたのですが、そちらはまた後日紹介します。 -
本丸跡の桜は開花前でしたが、護国神社の入口で見掛けた枝垂れ桜は2部から3部咲き。
やっぱり桜は良いな~! -
青葉城からの帰りに通った東北大学のキャンパス。
学生の姿も少なかったので、まだ春休み期間中だったようです。 -
そして、滞在先ホテルがある国分町に戻ってきました。
見て楽しい、食べて楽しい仙台!
次回はゆっくり滞在したいと思います。
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